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フォト通信(vol.53):心に残る教会編

『イタリア好き』vol.54 修道院特集では、修道院を訪れ、併設されている教会も本誌で紹介させていただきました。
今回は、『イタリア好き』vol.53 カッラーラ特集のフォト通信にて紹介したお写真&紹介しきれなった「心に残る教会」写真をご紹介します。

夜の聖フランチェスコ
ローマで年越ししてその後アッシジに行きました。夜のアッシジは、とても静かでライトアップされて素敵でした。(takataka32さん/ウンブリア州アッシジにて2014年1月撮影)

バロックのまちで
バロックのまち、レッチェの路地をうろうろ歩いていたら目に飛び込んできた教会。これだからまち歩きはやめられません。
(micaさん/プーリア州レッチェにて2008年撮影)

CHIESA DI S. MARIA DELL’ORTO
日本で殉死した中浦ジュリアンが祀られていました。日本の悲しい歴史を再認識すると共に、日本とイタリアの繋がりも感じました。
(CHIRURUGO PLASTICOさん/ラッツィオ州ローマにて2018年9月撮影)

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の壁画とステンドグラス
3度目のフィレンツェ訪問で初めての教会内部の鑑賞。中央祭壇の壁画とステンドグラスに圧巻されました。
(キャッスル・リバーさん/フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会内部にて2018年3月撮影)

ミラノ・ドゥオーモ
短いミラノ滞在で比較的ゆっくりと巡る事ができ、聖母マリアを頂上にいただく素晴らしい建築群を目の当たりにして、刻々と色合いを変える外観と内陣の荘厳さに圧倒されました。
(シルバーホルンさん/ミラノ大聖堂広場にて2023年2月撮影)

Duomo di Todi
ウンブリア州トーディという丘の上の小さな町のDuomo。語学学校の授業の疲れをここで癒した思い出の場所。
(koro156さん/ウンブリア州トーディにて2019年9月撮影)

時間外に見たビトントのクリプタ
お孫さんと散歩中の男性が、日本から大聖堂を見に来たと言う私に係の人を呼んで鍵を開けさせ、クリプタを見せてくれました。(写真左:大聖堂の外観、右:お孫さんと男性)
(ぐら姐さん/プーリア州ビトントにて2013年12月撮影)

圧巻の景色
ローマだけを徒歩で巡った旅。なんとなく入った教会の荘厳さに圧倒され、見上げた天井の美しさに心揺さぶられました。
(まやーんさん/ラッツィオ州ローマトラステヴェレ地区にて2017年11月撮影)

カラバッジョの絵に再会
大好きな画家カラバッジョの「聖ルチアの埋葬」を再訪しました。灼熱のシチリアながら教会の中はひんやりと。静謐な空気が流れています。
(Bicerinさん/シチリア・シラクーザのChiesa di Santa Lucia al Sepolcroにて2022年8月撮影)

床に映り込んだステンドグラスの光
フィレンツェを起点としたトスカーナ地方の旅で訪れたルッカ。ステンドグラスの光が床に映り込んだ美しい1枚。(naokiさん/ルッカのDuomo di San Martinoにて2019年撮影)

聖人達の黄昏
320段の階段を登り、クーポラへ。夕暮れに浮かぶ聖人達の先の広場には、巨大なはずのクリスマスツリーがあんなに小さく。テベレ川、ローマ市街を見守って。(La Gemmaさん/サン・ピエトロ大聖堂のクーポラからにて2016年12月撮影)

歴史を重ねて
夜の町を歩いていて、目の前に飛び込んできた大聖堂。美しさと神々しさにただただ感動しました!(うさぎのHoneyさん/トスカーナ州オルビエートにて2018年4月撮影)

シチリアの教会
ヨーロッパの教会はどこも美しいと思うのですが、この教会は格別でした。豪華絢爛な内装に、言葉に言い尽くせない感動をしたのを鮮明に思い出します。(ピグリーさん/Cattedrale di Monrealeにて2018年12月撮影)

教会にひと目惚れ♡
碧く煌めくアドリア海沿いに建てられた真っ白なトラーニ大聖堂。このコントラストが美しすぎてうっとりでした。(Nao-chanさん/プーリア州トラーニにて2018年9月撮影)

【9/20までお写真募集中♪】イタリアで印象に残っている宿

<応募方法>
〇募集テーマ:イタリアで印象に残っている宿
〇3M以内の写真1枚
〇必要情報
 ・写真タイトル
 ・お名前
 ・ニックネーム
 ・撮影場所
 ・撮影日時
 ・コメント(50文字程度)

○送付先アドレス:photo★italiazuki.com
※★を@へ変更してお送りください。

【満員御礼】イタリア郷土料理を巡る食事会 修道院特集をテーマに開催

満席となりました。
ありがとうございます。

Vol.54(2023年8月1日発行)修道院の世界へのテーマに合わせて、東京・渋谷のレストラン「PinoSalice」(ピノサリーチェ)にて食事会を開催します。

リヴォトルト教会と修道院


修道院の食堂


本誌マンマのレシピで登場のジョリーヴァさんは、アッシジあるリヴォルト修道院で長年修道士たちに食事を提供してきました。


イメージ レンズ豆のスープ


修道院の料理については、現在柳シェフと検討中です。何か出てくるかはお楽しみに。

ボーゼ修道院のお料理


ドルチェは赤松さんが本誌と佐藤礼子さんの著書「イタリアの修道院菓子」を参考に思案中です。こちらも楽しみ!
そしてワインは本誌で紹介しているノヴァチェッラ修道院の「ABBAZIA DI NOVACELLA」とワインの連載で矢野さんが紹介している「BADIA A COLTIBUONA」を中心にサービス予定。
修道院取材の裏話、イタリア旅行、次号特集のことなど、編集長マッシモの話も盛りだくさんでお届けします。
修道院の世界へ、楽しいひと時を一緒に過ごしましょう!
◆+◆+開催概要+◆+◆

■日時:10月7日(土)

・昼の部 12:00~15:00 (11:45受付開始)
・夜の部 18:00~21:00 (17:45受付開始)
■会場:「PinoSalice」

東京都渋谷区鶯谷町15-10 ロイヤルパレス渋谷102
■会費:
・『イタリア好き』定期購読者:14,300円(税込:料理+ワイン)
→定期購読(イタリアズッキーニクラブズッキーニパートナーズ)会員+1名様まで同額
・web会員登録者:16,940円(税込:料理+ワイン)
→web会員の方は『イタリア好き』定期購読(2,640円)を先にお申込みいただけますと、2,640円割引となる会員価格にてお申込みいただけます。
■形式:着席式
■定員:昼・夜で定員18名ずつ(先着順)

《過去の食事会レポート》
NEW!2023年7月に開催したトスカーナ州カッラーラ特集発行記念パーティーのレポートはこちらから
■2023年5月に開催したローマ料理とパスクワをお祝いしよう!のレポートはこちらから
■2023年3月に開催したトレンティーノ゠アルト・アディジェ食事会のレポートはこちらから
■2020年9月に開催した東シチリア食事会のレポートはこちらから
■2019年11月に開催したサルデーニャ食事会のレポートはこちらから
■2019年6月に開催したヴェネト食事会のレポートはこちらから
■2019年2月に開催したエミリア・ロマーニャ食事会のレポートはこちらから

【キャンセルに関して】
10月4日(水)までは無料、5日(木)~当日は全額ご負担の上ご了承ください。
なお、体調に不調を感じる方、熱のある方等、その他コロナに疑わしい方は、検査いかんに関わらずご来場はご遠慮ください。
楽しい会になりますよう、ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

《お申込み》

以下よりご希望部の「申し込む」ボタンをクリックしてお進みください。
『イタリアマンマのレシピ』定期購読会員様は、お申込み時に特記事項欄へ『イタリアマンマのレシピ購読者』とご記入下さい。後ほど会員価格へと変更させていただきます。

昼の部 12:00~15:00
夜の部 18:00~21:00

【試飲会レポート】プーリアワイン × 和食

2023年8月25日(金)、ソロイタリア社が主催する、CANTINE LIZZANO社(カンティーネ リッツァーノ社)のプレゼンテーションディナーに参加しました。

CANTINE LIZZANOは、プーリア州のターラントにある、400件の農家から構成される農業協同組合。世界4番目の規模を誇ります。今回はまだ日本に入ってきていないワインを含む5種類をテイスティングしました。

会場は神田明神下の「みやび」。和食×プーリアワインの組み合わせで新しい発見を体験してきました。


Baylon 175 Puglia IGP Bianco Frizzante(バイロン175 プーリアIGP ビアンコ フリッツァンテ)
北海道産紫雲丹、新潟県産弥彦茶豆のムース取り合わせ いくら、キャビア、鼈甲餡ジュレ、天本山葵の取り合わせ。

フリッツァンテはピノビアンコ、マルヴァジア・ビアンカ、シャルドネのブレンド。
甘やかな香りと、ほんのり残っている糖度が、茶豆のムースの甘味とマッチしていました。昼から冷やしてのんびりと飲みたいような、リラックス感のあるワイン!


Macchia Bianco DOP 2022(マッキア ビアンコ)
八寸
三陸のあかもく吸い酢、長芋、岩手の合鴨葱串、タスマニア産粒マスタード、
鳥取産けんさきいか明太子纏い、ビゴールドノワール豚生ハム無花果、海月梅肉和え

続いてはトレッビアーノ50%、シャルドネ50%のビアンコ。
おだやかな果実味でミネラル感があり、出汁のきいたアカモクや海月梅肉和えともピッタリ。フリッツァンテは温度が上がって。


秋田の甘鯛 松笠焼き、蕪、生海苔餡 
ミネラル感が生海苔餡の塩気にもマッチしていました。


Macchia Negroamaro Lizzano DOP 2020(マッキア ネグロアマーロ リッツァーノ)
花咲蟹の天ぷら、群馬のとろ茄子陶板焼き、芽葱、卸生姜


茨城県産黒毛和牛“常陸牛” 頬肉甲州煮
もろこしピュレ、インカの瞳、サーベル隠元

ネグロアマーロといえば黒い、濃いというイメージがありますが、このワインは非常にエレガントな味わい。タンニンも強すぎず、清涼感もあるので若いビンテージならば魚介にも合わせてほしい、とジュゼッペさん。とろ茄子陶板焼きのたれの醤油にも合っていました。


Macchia Primitivo di Manduria DOP 2020(マッキア プリミティーボ ディ マンドゥーリア)
浜名湖の鰻 鰻重、愛知の浅蜊 清まし汁、香の物

個人的に、今回のアッビナメントで一番しっくり、感動したのがこの鰻とプリミティーヴォの組合せ。
プリミティーヴォは凝縮感のある甘みを持ちつつも後味はスッと甘みが引いていくので、鰻のタレとバッチリ合っていました。他にも煮物など、醤油と砂糖を使った料理と合わせたくなる味わいで、和食×プーリアワインの可能性を感じました。


Macchia Primitivo di Manduria Dolce Naturare DOCG 2021(マッキア プリミティーボ ディ マンドゥーリア  ドルチェ・ナトゥラーレDOCG)
水羊羹 自家製甘味

そして最後はプリミティーヴォの甘口ワイン×羊羹の組合せ。黒糖を感じさせるような甘味を持っていて、他にも和菓子を合わせてみたくなる味わいでした。


日本への輸出はまだ少ないのでこれから増やしていきたいとのこと。どのワインも主張が強すぎない、どこか控え目な印象で、和食とのアッビナメントを楽しませていただきました。
来日したCANTINE LIZZANO社のGiuseppa Maisiniさんとナビゲーターの林茂さん。
Giuseppaさんは普段は弁護士だそう!真面目で堅実、少し控え目なのはワインにも表れているかもしれません。

ぜひ皆さんも和食×ワインのアッビナメントを楽しんでみてくださいね。


Grazie!
イタリア好き委員会 近藤

想像しえない極上の雫「Unico」vol.4 フィレンツェのワイナリー フォッシの魅力に迫る

芳醇なワインの世界への道、始まりと続き「Unico」

「AZIENDA AGRICOLA FOSSI」(アズィエンダ・アグリーコラ・フォッシ)


時は遡り90年代、今や最高品質のワインを生み出すエンリコ・フォッシ氏が、その志を胸に最適なブドウ品種を探し奔走していた頃だ。ブドウ苗生産者へ足しげく通い、信頼を築いていく中で植樹を勧められた品種が「ガメイ」。ボジョレー・ヌーボーによく用いられる品種だ。しかし軽い味わいのこの品種、果たして極上のワインになりうるのだろうか。半信半疑ながら、信頼する苗生産者の言葉を信じて生産を始めたのだそう。


さて、その結果は? それは誰もが想像しえない極上の雫となって、このワイン「Unico」に詰まっている。赤いベリーを思わせるフルーティで軽やかな味わいが心地よく、口に含めばあっという間に幸せに満たされる。そして胡椒のようなスパイシーさやチョコレートのような香ばしさといったさまざまな味が奥から顔を覗かせる深みと、どこまでもなめらかな口当たり。一体何をどうやったらこんなにおいしくなるのか? 思わず出た質問に、エンリコ氏は「それは教えられないよ!」いたずらっぽく言いつつ「でも息子のサッシャがすべて受け継いでいるからね」と誇らしげに、幸せいっぱいに微笑む。エンリコ氏が拓いた極上のワインへの道はこれからも続き、私たちを芳醇なワインの世界へと誘ってくれるだろう。

料理のおすすめは赤身肉などのフィレステーキや熟成タイプのチーズ。

vol.54掲載(4/4)。本誌4回の連載記事となります。取材・写真 藤原涼子(フィレンツェ)

▼「Unico」のご購入はこちらから▼
※ヴィンテージによっては在庫がない場合があります。
https://tapswineshop.com/product/unico-tuscany-red/

連載されたおすすめワイン

■vol.1 一人の男の情熱が生み出す最上級のワイン

Vignavento Rosso Toscano Sangiovese IGP
ヴィーニャヴェント・ロッソ・トスカーナ・サンジョヴェーゼ IGT

生産本数5,000~7,000本と希少なワイン。サンジョベーゼ種100%
9月下旬~10月上旬にすべて手摘みで収穫し、新しいバリックで3年、ボトルで1年熟成。
▼詳細はこちら(本誌vol.51掲載記事)
https://italiazuki.com/?p=53081
▼ワインのご購入はこちらから▼
https://tapswineshop.com/product/vignavento-toscana-rosso-igt-sangiovese-enrico-fossi-2/

■vol.2 ピノ・ネロがたどり着いた至極の境地ピーネ(Pinè)

ピネ Pinè ロッソ トスカーノ IGT ピノ・ノワール

ピノ・ノワール100%。すべて手積みで収穫され、新しいバリックで3年、ボトルで1年熟成。
▼詳細はこちら(本誌vol.52掲載記事)
https://italiazuki.com/?p=54477/
▼ワインのご購入はこちらから▼
https://tapswineshop.com/product/enrico-fossi-pine-tuscany-red-igt-pinot-nero-2/

■vol.3 セオリーを超えたおいしさ シャルドネの可能性を引き出した一番摘み

PRIMOPRESO プリモプレーゾ シャルドネ

シャルドネ100%。オーク樽で発酵から熟成までさせており、口に含むと蜂蜜のようなまろやかな香りが広がり、セオリーを超えたおいしさが爽やかに語り出す。
▼詳細はこちら(本誌vol.53掲載記事)
https://italiazuki.com/?p=56415/
※現在在庫切れとなっています。

【日本未入荷ワインが豊富なTAPS WINE SHOP】

TAPS WINE SHOPでは主に日本未入荷のワインをイタリア現地生産者から直接輸入しています。
価格帯は毎日食事で楽しんでいただける1,000円代のものから、特別な日に飲みたい高級感あふれるものまで多数あり! 現地イタリア人ソムリエと共に厳選した生産者のワインのみを一定温度での輸送ができる特殊なコンテナにて輸送し、温度管理された倉庫で保管しています。

TAPS WINE SHOPはこんな人におすすめ

・イタリアやヨーロッパの食文化に興味がある
・海外旅行が好き
・料理とワインのペアリングに興味がある

▼TAPSの商品一覧はこちら
https://tapswineshop.com/shop/

■商品に関する問い合わせ
有限会社TAPS inc
https://tapswineshop.com/

【サルデーニャ州】サルデーニャの美しいビーチを守るために


夏には、美しいビーチを求めて、主にヨーロッパからの旅行客が押し寄せるサルデーニャ島。

別名、タヒチとも呼ばれる遠浅のカーラ・ブランディンキ

旅の目的のほとんどは、海の自然を享受すること。
1960年代にアガ・カーン4世がコスタ・ズメラルダを開発する前まではまさに手付かずの自然が残されていた海でしたが、多くの人が利用するようになった現在では、サルデーニャの珠玉のビーチ保護のために、さまざまな規制がなされています。
カーラ・ブランディンキとは駐車場を挟んで歩いていくことができるル・インポストゥ


例えば、ここ数年、いくつかの有名ビーチが夏の間のみ有料で入場規制をしており、ビーチへ入るためには事前の申し込みが必要となっています。
ラ・ペローザは予約が必要かつ、少しでも砂をビーチ外に持ち出さないためゴザを敷く必要がある

また、ラ・マッダレーナ諸島のカプレーラ島にあるカーラ・コティッチョへ陸地から行くためには小路を1時間ほど歩く必要があるにもかかわらず、夏には人があふれかえっていたため、数年前から、ラ・マッダレーナ諸島専門のトレッキングガイドと一緒でないと、ビーチへ行くことができなくなりました。
花崗岩の岩々に囲まれた小さなカーラ・コティッチョに夏は多くの人が押し寄せる

カーラ・コティッチョ
砂や石、貝殻を持ち帰ることは厳禁。空港などで見つかると、多額の罰金を支払わされるのでご注意ください。

サン・テオドーロのカーラ・ブランディンキとル・インポストゥビーチ予約サイト
https://santeodorospiagge.it/

ラ・ペローザ・ビーチの予約サイト
https://spiaggialapelosa.it/

【サルデーニャ州】トゥリズモ・レリジョーゾ いつもとは違う静謐な体験

トゥリズモ・レリジョーゾという言葉を聞いたことはありますか?


レリジョーゾとは“宗教の”を意味し、聖地や教会、修道院などを訪れながら、その地の文化や芸術、自然を体験する巡礼にも似た旅行の形態で、いくつかの修道院が一般にも扉を開けています。

サルデーニャ州には、北部メイローグ地方にある小さな村ボルッタ郊外に一カ所だけ宿泊を受け入れているサン・ピエトロ・ディ・ソーレス修道院があります。
サン・ピエトロ・ディ・ソーレス教会とと右奥がベネディクト会の修道院

12世紀から13世紀にかけて建てられたピサ・ロマネスク様式の教会内部

部屋は質素で必要最低限ですが、修道士のミサに参加し、修道士の生活を垣間見ることで日々の喧騒から離れ、数日間を静謐と黙想と共に過ごすことができます。
修道院の宿泊部屋
修道士たちのタイムスケジュール

また修道院には売店があり、化粧品やハーブティー、リキュールのほかに、修道院の名が付いたクラフトビールまでもが売られています。レジは修道士が担当しているので、売店に立ち寄るだけでも修道院の雰囲気を感じることができますよ。
香り高くおいしいクラフトビール

さらに毎年8月には、この地で起きた中世の戦いの様子を再現する祭りが行われ、大勢の人でにぎわいます。
教会に隣接した広大な敷地で行われる祭り

Monastero di San Pietro di Sorres
●HP:https://www.sorres.it

修道院の世界へ

vol.542023/8/1カートに入れる

幸せは些細なことのなかに

イタリアに於ける修道院の位置付けや重要性は、修道院によって生み出された料理や菓子、リキュール、化粧品などに日常的に触れていることで知らずとも分かる。
かつて知の宝庫だった修道院は、その恩恵を今も多く与え続けているからだ。現在もなお本来の活動を続けている修道院の姿に迫ることで、笑顔の先に見えてくる満たされた生き方に迫る。

雑誌『 イタリア好き 』 とは

観光情報誌とは違う、
イタリア人の日常、素顔を感じられる雑誌。
毎号、各州や一つのテーマにフォーカスし、そこに暮らす人々と食を通して、知られざる魅力を紹介。おいしさの中から見えてくるのは、人生を楽しく生きる姿かもしれません。

【最新号の見どころ】

修道院とは
欲望やエゴを手放し、清らかに慎ましく、祈りを捧げながら生きる修道士たち。彼らの住処であり、学びの場でもある修道院。その根幹となる指針が生まれたのは、ここイタリアであった。

ボーゼ修道院:カトリックの精神性をリードする修道院
自己の内面と向き合い、シンプルで美しいものにたどり着き、神との対話で得られる喜びがそこにある。
修道僧たちは、熱心に、明るく、生きいきと働き、祈る。

ノヴァチェッラ修道院:アルプスの風薫る修道院
12世紀に建設され、ヨーロッパ諸国との重要な交流・交易拠点として栄えたこの国境近くの修道院は、ナポレオンによる弾圧や世界大戦など、時代翻弄され繁栄と衰退を繰り返してきた。900年もの歴史の重みをかみしめ、憩いの場として人々に安らぎを与える現在の姿とは。

サント・スピリト修道院:旧市街にひっそり佇む由緒正しい修道院
シチリア南西部の海を見下ろす街アグリジェント。世界遺産にも登録されるギリシャ遺跡群が有名で、1年を通して多くの観光客が訪れるこの街で、今もなお修道女が暮らす修道院を訪ねる。

受け継がれる伝統の修道院菓子
イタリア好きの方にはお馴染みのシチリアを代表するドルチェだが、実はどれも修道院が発祥ということは意外と知られていない。修道院の歴史と共に発展してきた修道院菓子に迫る。

マンマのレシピ
サン・フランチェスコ修道会の修道士たちお気に入りメニューを、リヴォトルト修道院の料理版として修道士たちの胃袋を支えていたマンマに教えてもらう。

その他にも特集や連載が盛りだくさん。

-フォト通信 イタリアでまた食べたいドルチェ
-イタリア好き通信 現地コーディネイターが最旬レポート サルデーニャ州
-Information 姉妹都市の活動 南島原市×キエーティ市
-『イタリア好き』2024壁掛けオリジナルカレンダー
-Back Number/編集後記
-イタリアズッキーニパートナーズ(配布店)リスト

-連載 クオーコ・ジャポネーゼ4 ミネストローネ 井川直子
-連載 紐解きのマヨリカ焼き 04 中世へと誘う薬壺 池田由美子
-連載 イタリアでトレイルを走る 第四回 トルデジアンにエントリーするには 原誠一郎
-連載 矢野航の今日は何をおススメしましょう
    vol.13 修道院の地下にはワインが眠る?
-連載 ピノッキオと巡るイタリアお菓子の旅物語vol.4
    スフォリアテッラの先祖? 岩本彬
など。

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