“イタリア好き” 郷土料理とワインを楽しもう! 東シチリア報告

9月22日(火・秋分の日)
スーパー晴れ男の名に恥じないように、前日までの雨もあがり、朝から気持ちよく晴れた秋の葉山。
薄っすらと富士山も見える。

新型コロナウィルスの関係でしばらく遠ざかっていた食事会ですが、店ともきちんと連携し十分な対策を取って、
最新号の特集、東シチリアをテーマにした食事会を「Piscaria(ピスカリア)」で開催。
こういう事情から、参加人数がごく限らた中での開催でしたが、
久しぶりに読者の方々と楽しく、おいしい時間を過ごすことができたことに感謝。

僕は前日から入り、佐島港や農家へ一緒に買い出しに行ってきた。
カポナータの名前の由来は諸説あるが、出雲シェフもカターニャで聞いて実際に食べた経験もあるということから、
今回はシーラ(イタリア語でカッポーネ)を使ったことで、この料理名になっているという“元祖カポナータ”説を採用。
佐島には水揚げされたシーラがちゃんとあった。

まああまり見た目のいい魚ではないですが、高級魚として扱われるところもありますし、
ハワイでは「マヒマヒ」として親しまれていますね。
これを揚げて、野菜と一緒に甘酢でマリネしているのが一応“元祖カポナータ”。

シチリアの古代小麦ルッセッロを使って焼いたパンも焼き上がり〜

さてそろそろ開始時間が近づいてきました。


軽くご挨拶。


Anti past1 生赤タマネギとトマト、リコッタサラータの“バスターザ”。カターニャではおしゃべりな奴に辛い生の赤タマネギをたっぷりと食べさせて、おしゃべりをやめさせる(basta=もういい)というサラダと言われている、そんな仕立てのサラダ。今回はもちろんちゃんと辛味は取ってます〜。それに佐島産メジマグロのタルタルに、例のカポナータ。

In salata di Bastasa, Tartaru di tonno, Caponata classica


Anti past2 アランチーノかアランチーナか? カターニャではアランチーナ。エトナ山をイメージした三角錐の形で。ブルスケッタはシチリア産マグロのカラスミで。これがうまい!

Arancino o Arancina? , Bruschetta con bottarga di tonno


Anti past3 生シラスのフリテッレ、イワシと豆アジのフリット。

Fritto misto e frittele di bianchetti


Anti pasti4 ゆで上げ佐島タコ 丸々ゆでたタコをぶつ切りにして〜 楽しいね〜
Polpo bollito


Insalata di polpo


Primo piatto 1 佐島産マグロとナスのフジッリ トロトロのナスにマグロが抜群の相性でGoo!
Fusilli con tonno e melansane[/caption]

Primo piatto 2 ブロンテ産ピスタチオのペンネ ピスタチオとタマネギのシンプルな味付けでピスタチオの味と香りを引き出すレシピ。
Pasta con pistachio di Bronte[/caption]

Secondo piatto 1 メカジキのグリル パンテレッリーア風 なぜか東からパンテレッリーアに飛んでーーケッパー、オレガノ、ドライトマト、ニンニク、アーモンド、モリーカを載せてグリルしました。
Pesce spada griliato alla pantesca[/caption]

Secondo piatto 2 白金豚の自家製グルグルサルシッチャ。
Salsiccia di maiale e insalata di verdure[/caption]

Dolce 1 ブロンテ産ピスタチオのジェラート。食事会当日に誕生日の方の特別プレート。
Gelato con pistachio di Bronte[/caption]

アーヴォラ産アーモンドのトッローネとエスプレッソ。トッローネは前日僕が1時間練りました〜(汗)これはお土産用もご用意。
Torrone e cafe[/caption]

ワインはシチリアの自然派ワインで。






参加してくれた皆さま、出雲シェフはじめピスカリアスタッフの方、ありがとうございました。

*写真は参加者の船越英一さん撮影によるものです。