タグ別アーカイブ: イタリア旅行

【サルデーニャ州】サルデーニャの美しいビーチを守るために


夏には、美しいビーチを求めて、主にヨーロッパからの旅行客が押し寄せるサルデーニャ島。

別名、タヒチとも呼ばれる遠浅のカーラ・ブランディンキ

旅の目的のほとんどは、海の自然を享受すること。
1960年代にアガ・カーン4世がコスタ・ズメラルダを開発する前まではまさに手付かずの自然が残されていた海でしたが、多くの人が利用するようになった現在では、サルデーニャの珠玉のビーチ保護のために、さまざまな規制がなされています。
カーラ・ブランディンキとは駐車場を挟んで歩いていくことができるル・インポストゥ


例えば、ここ数年、いくつかの有名ビーチが夏の間のみ有料で入場規制をしており、ビーチへ入るためには事前の申し込みが必要となっています。
ラ・ペローザは予約が必要かつ、少しでも砂をビーチ外に持ち出さないためゴザを敷く必要がある

また、ラ・マッダレーナ諸島のカプレーラ島にあるカーラ・コティッチョへ陸地から行くためには小路を1時間ほど歩く必要があるにもかかわらず、夏には人があふれかえっていたため、数年前から、ラ・マッダレーナ諸島専門のトレッキングガイドと一緒でないと、ビーチへ行くことができなくなりました。
花崗岩の岩々に囲まれた小さなカーラ・コティッチョに夏は多くの人が押し寄せる

カーラ・コティッチョ
砂や石、貝殻を持ち帰ることは厳禁。空港などで見つかると、多額の罰金を支払わされるのでご注意ください。

サン・テオドーロのカーラ・ブランディンキとル・インポストゥビーチ予約サイト
https://santeodorospiagge.it/prenotazione/

ラ・ペローザ・ビーチの予約サイト
https://spiaggialapelosa.it/

【サルデーニャ州】トゥリズモ・レリジョーゾ いつもとは違う静謐な体験

トゥリズモ・レリジョーゾという言葉を聞いたことはありますか?


レリジョーゾとは“宗教の”を意味し、聖地や教会、修道院などを訪れながら、その地の文化や芸術、自然を体験する巡礼にも似た旅行の形態で、いくつかの修道院が一般にも扉を開けています。

サルデーニャ州には、北部メイローグ地方にある小さな村ボルッタ郊外に一カ所だけ宿泊を受け入れているサン・ピエトロ・ディ・ソーレス修道院があります。
サン・ピエトロ・ディ・ソーレス教会とと右奥がベネディクト会の修道院

12世紀から13世紀にかけて建てられたピサ・ロマネスク様式の教会内部

部屋は質素で必要最低限ですが、修道士のミサに参加し、修道士の生活を垣間見ることで日々の喧騒から離れ、数日間を静謐と黙想と共に過ごすことができます。
修道院の宿泊部屋
修道士たちのタイムスケジュール

また修道院には売店があり、化粧品やハーブティー、リキュールのほかに、修道院の名が付いたクラフトビールまでもが売られています。レジは修道士が担当しているので、売店に立ち寄るだけでも修道院の雰囲気を感じることができますよ。
香り高くおいしいクラフトビール

さらに毎年8月には、この地で起きた中世の戦いの様子を再現する祭りが行われ、大勢の人でにぎわいます。
教会に隣接した広大な敷地で行われる祭り

Monastero di San Pietro di Sorres
●HP:https://www.sorres.it

小麦の香りに包まれるパンミュージアム& アルベロベッロが提案する滞在スタイル

再始動!小麦の香りに包まれるアルタムーラのパンミュージアム


2019年、プーリア州の内陸にあるパンの町アルタムーラに誕生したパンミュージアム。コロナ禍で休館していたが、ようやく昨夏より盛り返してHOTな観光スポットとして人気に。

地元産原材料にこだわるこの町のパンは、2003年にイタリアでDOP認定を受けた最初のパンとなり、今では州の誇る名産品だ。一般的に1kgとどっしり重く、外皮は硬いが中身はモッチモチの黄金色で1週間ほどおいしく食べることができる。材料は小麦、水、天然酵母、塩のみとシンプル。
シンプルな材料
大きい!

博物館に一歩踏み入れると香ばしいパンの匂いに包まれる。それもそのはず、ここでは1300年代のパン窯が利用され、さらには毎週、地域で焼き上げられた本物のパンが持ち込まれ、館内のあちこちに展示されているからだ。
見学は担当者の解説つきで誰でも無料。材料や作り方にとどまらず、アルタムーラでパンがどのように人々の生活に関わってきたのかを知ることができる。今では地元の子供たちの食育ともなるなど、後世に伝える貴重な町の遺産となっている。
説明員が解説してくれる
外観も素敵

Museo del Pane Forte
●HP:https://www.museodelpaneforte.it/
※48時間前までに予約が必要


アルベロベッロが提案する 地元の人とつながる滞在スタイル


世界遺産に登録された1996年以降、プーリア州アルベロベッロではここを訪れる人たちへ土地の習慣や文化を知ってもらう滞在スタイルを提案している。

伝統家屋トゥルッリの宿泊施設、郷土料理の提供、体験型プログラムなど、言葉が通じなくても触れあいで生まれる人とのつながりの大切さを伝えることに重きを置くことで、世界遺産の町並みを保護しながら、新たな学びの場を作り出している。
野菜の収穫体験
農民体験と地元民の演奏披露
特に食文化への啓蒙活動が活発で、いちばんの魅力である「人」を介して土地への理解を深めてもらうため、マンマの料理レッスンなど体験型滞在に力を入れている。

さらに町の飲食店では昔からの地産地消文化を伝えるだけではなく、食品廃棄ロスをなくす取り組みも。例えば、マンマ直伝の野菜料理を振る舞うトラットリア「テッラ・マードレ」では、自社の畑で採れ過ぎた野菜は保存食へ加工以外に経済的弱者へ無料配布する。
マンマのパスタ作り実演
素敵な雰囲気!
できる範囲で地球と地域が豊かになるように貢献する持続可能な社会づくりへ向けた一つの姿勢だ。

Museo del Pane Forte
●HP:https://www.trattoriaterramadre.it/

【ウンブリア州】水と花の魅力あふれる村と町をめぐる〜ラシーリアとスペッロ〜


イタリアの魅力の一つ、小さな村や美しい花があふれる古い町角
中世やルネッサンスの時代の町並みが残る村や町の風景は、いつも旅する人の心にやさしく染み入ります。レンガや石造りの建物は、古ければ古いほど味を増し、その隙間から生えてくる草花の風情や太陽にさらされた様子は旅に深い彩りを添えてくれる……そんな風に感じたことはありませんか? そう思われた方は、きっとイタリアの小さな村や町を気ままにめぐるのがお好きな方のはず。

魅力ある村は本当にたくさんありますが、その中でもとくに珍しい水のせせらぎを村のいたるところで楽しめる小さな村・ラシーリアと、花で飾られた町角が魅力いっぱいの花の町・スペッロをご紹介いたします。


小さなせせらぎの村、ラシーリア

豊かなメノートレ川の水源に恩恵を受け、美しいせせらぎの姿を村のいたるところで見せてくれるウンブリア州フォリーニョ県の小さな村、ラシーリア。ペルージャからも26㎞強とそう遠くなく、ウンブリア州のほぼ真ん中に当たる位置にある、住人が50人にも満たない小さな村です。中世の面影を残した村は、古くから商人が利用していたローマとアンコーナをつなぐ街道からも隣接し、自治権が与えられていた立派な商業の村でした。

自然のせせらぎとともにいくつも造られた水路は、村中を血管のようにめぐっており、羊毛加工や天然染色、水力を活かした粉挽きが盛んで、いくつもの石臼の粉挽き小屋があったそうです。水を求め住み着いた人々によって支えられた産業により経済的な発展があったものの、第二次世界大戦後は手仕事の衰退で、染色や織物に勤しんだ人々の姿は過去のものとなってしまいました。

ですが、その村の独特な造りと清らかなせせらぎの魅力は消えることなく現在もとどまっており、沢山の来訪者を魅了しています。とくに水の美しさと透明感を引き立てるのは、水中に育つ植物たち。濁りの一切無いクリスタルのような水の中には、さしずめ水中の庭と呼べるようなグリーンが広がり、さわやかさを一層引き立ててくれます。


“花の町”と呼ばれる、スペッロ

次にご紹介するのはラシーリアからアッシジ方面に25㎞ほど移動した位置にあるスペッロ。 ペルージャ県にある人口約8600人この町は“イタリアの最も美しい村”にも登録されています。

アペニン山脈の西側、スバジオ山のふもとに広がる中世の町並みの残る美しい古都ですが、この町の歴史はイタリアでも最も古い民族と言われているウンブロ族によって切り開かれた、と言われているほど歴史が古く、サンタ・マリア・マッジョーレ教会にあるピントゥリッキォによるフレスコ画をはじめ、多くの教会、美術作品が見られる文化の町でもあります。

この街の大きな特徴は、住人全体が花による町の装飾にとても力を入れていること。中世の町並みのいたる所に美しく植えられた草花は町をいっそう魅力的なものにし、自治体はより魅力的に設えられたテラスには賞を与えるという、ユニークなコンテストも開催しています。このコンテストのおかげで町は市民によって花々で飾られ、住む人も訪れる人も喜ばしいという相乗効果が生まれています。その美しい町角をモチーフにしようと訪れる写真家や画家の方々も少なくないそうですよ。


スペッロの伝統行事、インフィォラータ

そしてスペッロの代表的な花の行事といえば、インフィォラータ!
これはイタリアではキリストの聖体祭といわれるカトリックのお祭りに合わせて作られるフラワーカーペットのこと。復活祭から50日後のペンテコステまたは五旬節のあとの日曜日(多くは6月第3または第4日曜日)が聖体祭と定められているので、毎年変動します。

お祭り当日に向けて何日もかけて大量の花びらが摘まれ、下絵に合わせて各色の花びらが並べられていき、フラワーカーペットとなります。これが風で飛んでしまわないよう大型のテントが張られ、お祭り当日にのみテントが取り除かれますが、その瞬間にあがる大歓声で観客の感動が伝わります。

イタリアでは沢山の町でこのインフィォラータが行われますが、スペッロで行われるインフィォラータは、花の町と呼ばれているだけあり、お見事! 素敵な町並みの中に、それはそれは美しいフラワーカーペットを見ることができます。町中が花に溢れるこの季節は、初夏の陽気と住民の活気と共にとにかく町中から花の恩恵を受けられる、本当に素敵なイベントです! 

花のお好きな方にはぜひ足を運んでいただき、花の陽気に包まれて思い切り深呼吸をしてほしい、そんな場所なのです。


●HP:https://www.infiorataspello.it/infiorate-2022//
●instagram:https://www.instagram.com/infioratespello/

「イタリアの美しい村」チヴィタ―独自の文化を持つ少数民族・アルブレーシュ(アルバレシュ)の村―


約600年前、オスマントルコの侵攻の際にギリシャ~バルカン半島界隈からイタリア半島に逃げてきた人たちがいました。

その後イタリア国内各地(主に南伊)に定住し、当時の文化、風習、言語を今に伝えている彼らと彼らの使う言葉は「アルブレーシュ(arbëreshë)」(アルバレシュ)と呼ばれています。

カラブリア州内にはアルブレーシュ(アルバレシュ)の村が多く、なかでもコセンツァ県内には約30の集落が存在しています。イタリア語とアルブレーシュ(アルバレシュ)、2言語が共通言語な村・チヴィタ(Civita)をご紹介します。

独自の文化と言語を持つ人々
カラブリア州コセンツァ県。コセンツァ市から車で北上すること約1時間、ポッリーノ国立公園のふもとにチヴィタ(Civita)村はあります。

村に近づくごとに道路標識は2か国語表記に。イタリア語と、もう一つは彼らの言葉「アルブレーシュ」(アルバレシュ)です。現在ではほぼ全員がイタリア語で読み書きしますが、ほんの数世代前まではほぼ100%アルブレーシュ(アルバレシュ)を使って生活していた、イタリアの中の外国。

イタリア到達以来、約600年にわたって独自の文化を守ってきたアルブレーシュ(アルバレシュ)は、カトリックの一派ながらも東方正教会系(東方典礼系・アルバニアビザンチン典礼カトリックとも)を信仰。正教会系の教会の中は、イタリアで見慣れたカトリック系とはひとあじ違う内装で、とくにモザイクの装飾は見ごたえがあります。

彼らの独自の文化・風習は、村の中の郷土民族資料館「チヴィタ郷土民族資料館(Museo Etnico arbëreshë)」で詳しく知ることができます。


ポッリーノ国立公園のふもと。豊かで厳しい自然と素朴な見どころ
2,000m級の山が連なるポッリーノ山系のふもとに位置するチヴィタ。「イタリアの美しい村」にも選出された村の美しさとこの大自然を感じるには、村の見晴台に行くのが一番。Belvedere(ベルベデーレ=見晴台)の案内に沿って行けば、ラガネッロ川が削った渓谷の厳かで立派な姿と、旧市街地の中でもとくに古い地域を一望することができます。

数々の伝説が残る岸壁、
かけてもかけても落ちてしまうことから「悪魔橋」と名付けられた渓谷にかかる橋、
渓谷を渡る強風にさらされた場所に作られた、石積みの小さな畑……
村の中を散策するだけでも、豊かで厳しい自然と共に生きる人々の生活の様子を感じることができます。


少し時間があったら、トレッキングがオススメです。ポッリーノ国立公園にしか生息していない、そしてヨーロッパで最古の杉と言われるピーノイタルス(Pino Italus、Pino Loricatoとも。樹齢約1230年)まで、約8時間の行程です。そのほか、初心者用のコースもたくさん。初夏から晩秋までがシーズンです。


ポッリーノ山系ならではのうまいもの、あります
自然が大切に守られているポッリーノ国立公園は、イタリア最大の国立公園。この中で放牧され、エサを探して一日に多いときで40㎞も歩くという、ヤギやヒツジのお乳から作られる、このあたりのチーズは絶品です。

ヤギやヒツジが食べている、野草の香りもふんわりとするような濃厚なチーズは、その日に採れたお乳で作られるので量産できず、この辺りを訪問しないと食べられない完全に地産地消されている幻の味。

チヴィタにはこれらの「地域限定幻の味」を楽しめるレストランも多数あって、アルブレーシュ(アルバレシュ)に伝わる伝統手打ちパスタや伝統料理と一緒に提供されています。あまりの美味っぷりに、カラブリア州内外からもグルメが押し寄せるさまとなっているので、週末やバカンスシーズンは予約が必要なほど。

村歩きの後などに、地元では「ポッリーノが育んだ味」として大切に伝承されている数々のお料理を楽しむことができます。

ポッリーノ国立公園(Parco nazionale del Pollino)
http://www.parcopollino.it/

ナポリのアート地下鉄「Duomo」駅オープン


読者の皆様こんにちは。お久しぶりです。お元気ですか?

ナポリの地下鉄1番線は、アート地下鉄と呼ばれて、各駅のデザインが多様なことから、観光客にも人気があります。Duomo駅開通は、バカンスの真っただ中、8月6日だったそうです。
コロナ禍の工事で開通が大幅に遅れ…
でも~、
実は~、
完成したわけではなく~

◆現在の様子◆

駅構内の工事を完成して、

この度、地下鉄を利用可能にしました。

◆完成予想図 ダイアモンドのようなガラス張りドーム◆

Duomo駅は始発のGalibardi駅の次で、Piazza Nicola Amoreという広場にあります。
広場は通称Quattro Palazziと呼ばれ、四辻交差点に沿って、同じ建物が4つ並び

入り口のアーチは凛々しいテラモン像の彫刻が飾られています。
Duomo駅は、名前の通り、大聖堂や、スパッカナポリ観光に便利な場所です。

◆Quattro Palazziの彫刻◆

さて、ナポリもかつてのローマ帝国のおひざ元ですから、

掘れば出てきます。

特にナポリはローマ時代よりも前に、ギリシャ植民都市時代にはすでに都市建設がなされ、町として栄えていた場所ですし、当時の中心地「スパッカナポリ」のすぐそばですので…

◆地下鉄の入り口には神殿の写真が…◆

出てきたのは…
Tempio dei giochi isolimpici イゾリンピック神殿跡。
イゾリンピックって何?
聞いたことないんですけど、私だけ?
Isolimpici deriva dal fatto che essi fossero equiparati a quelli che si svolgevano a Olimpia, sia per la tipologia delle gare, che per la periodicità. (Wikiより)
なるほど、ギリシャのオリンピアで行われていた競技のタイプや期間も同じようなものだったらしいです。
神殿は2世紀ごろ、イゾリンピック競技と、皇帝アウグストにささげられたものだそうです。

この発掘で駅としての機能を失わず、各方面と協力し、遺跡をショーウィンドーできるようにしたそうです。(現在開通している部分では遺跡は見学できないので、現在工事中のガラス張りの部分が考古学ゾーンになる予定)

 

Duomo駅の建設はイタリア人建築家、Massimiliano Fukusasが担当しています。個人的には「あー、久々にイタリア人建築家起用したんだ」と意外な感じがしました。
大人気のToledo駅は2013年のリーフアワードで公共建築オブザイヤーを獲得し、ナポリの地下鉄1号線は人気がブレークしました。このToledo駅はOscar Tusquets Blanca(スペイン人)が担当。ちなみに中央駅に接続したGaribaldi駅はDominique Perrault(フランス人)Municipio駅は、Àlvaro Siza と Eduardo Souto de Moura(ポルトガル人)です。

◆駅の中の様子です◆

ナポリ市のサイトによれば、六角形の部分の電飾が、青や赤などもっとカラフルみたいなんですけど、訪れた時は、節電中?
少し地味な感じです。

Duomoへは駅から歩いても10~15分程度でつきますが、
地下鉄の駅で降りて、Via Duomo(ドゥモ通り)を上がれば、迷わずいけますよね~。初めて訪れる人にとっては安心していけますね。

 
ナポリの地下鉄 1番線 個人的に好きな駅
1位 トレド駅
(エレベーターから見上げるモザイク)
2位 ウニベルシタ駅
(階段にかかれたダンテとベアトリーチェの隠し絵)
3位 ガリバルディ駅
(上り下りのエレベータがシースルーで見える)
さて、皆さんは、どちらの駅がお好きですか??
今なら新しくてピカピカでーす。

次の旅行に連れてって!                 「ナポリとアマルフィ海岸周辺へ」発売


皆さまご無沙汰しております!お元気ですか?
この度
「魅惑の絶景と美食旅 ナポリとアマルフィ海岸周辺へ」をリリースさせて頂きました。

コロナ禍で世界が一変した2020年。「イタリア好き」のナポリ取材を2月末に完了してすぐ、ロックダウンが始まりました。そんな中、有り難くもこの本のお話を頂きました。
実は二度目のオファーでした。何と言っても総180ページというボリュームで、当時の私にはとてもとても腰が引けてしまったのですが、この状況はある意味、運命的なタイミングだと思いました。そして、初めてのロックダウンが終了した初夏から、少しずつ、少しずつ、取材に赴き撮りためた写真と取材情報。11月に日本に帰国し、日本でまとめて納本させて頂きました。

イタリア好きな読者の皆さまには周知の話が多いかもしれませんが、
ガイドブックではありますが、写真も大きく、文字も大きくゆったり。
細かい情報を集めるというより、その場所の雰囲気とか、ちょっとした旅のヒントなどを楽しんでいただけたらと思います。
そして、表紙は2022年イタリア文化都市に選ばれているプロチダ島ですね。

特に…私の好みで、イスキア島だけで贅沢にも16ぺージ使っています。
恐らく?イスキアでこのページを割いているガイドブックは今、日本にないんじゃないかな?
もともと海底火山なイスキア島。
肥沃な火山土壌で濃厚な味の野菜を作るカルメラさんや、日本人シェフも登場しますヨ。


そして…カンパニア州のお料理やお菓子などもたくさん紹介しています。
こんな海辺の特等席で、ボンゴレのパスタが食べたいですね~♪

現在日本に滞在しておりますが、真夏にイタリアへ戻る予定です。
イタリアはワクチン接種がかなりのスピードで進み、夏に向けバカンスの予約も順調だそうです。
日本からの渡航者も隔離期間なしで(条件付き)で受け入れ始めました。
少しづつですが、明るいニュースも出始めた2年目。
安心して渡航できる日が早く戻ることを祈りましょう。