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マッシモツアー第9弾 バルバレスコマラソンと北イタリア美食の旅

『イタリア好き』編集長マッシモ松本と行く!マッシモツアー第9弾の詳細決定!
昨年に続き今年も行きます!バルバレスコマラソン。
アップダウンが激しいコースながらも、登りきった先に見える絶景や、給水所で提供されるワイン、
そして地元の人との触れ合いは、なんとも言えない満足感を与えてくれます。
さらにラン後のレセプションでは、バルバレスコワイン飲み放題でフルコースを楽しめる、
これぞイタリアらしい大会の魅力です。走らなくても10kmウォークでの参加も大歓迎。
翌日からは、ロンバルディア、ヴェネト、トレンティーノ・アルトアディジェで取材した、
おすすめのパンの屋、レストラン、ワイナリーなどを巡る、
北イタリアの食の魅力を存分に楽しめる内容で皆さまの参加をお待ちします。
マラソンと美食、ぜひご一緒に!
10月26日(金)〜11月4日(日)
 

マッシモツアーのこだわり

●ピエモンテ、ロンバルディア、ヴェネト、トレンティーノ・アルトアディジェ4州を巡り、本誌で取材した生産者を訪ね、その情熱を感じる。
●絶対うまい! イタリア郷土の味を堪能。
●薪窯で焼く、パン作り教室。
●アルバ、ヴェローナ、ボルツァーノなど古きよき街並みを残す街に宿泊。
こだわりのポイント1
一緒にバルバレスコの丘を走ります。
レース後のレセプションの様子
 

アルバの白トリュフ市の風景

こだわりのポイント2
本誌vol.16 vol.17 vol.18で取材した、魅力的な生産者を訪ねます。



「La Costa」(VOL.17掲載)
ワイン造りの夢を叶え、家族で営むワイナリーで試飲と昼食。

「Il Pendio」(VOL.17掲載)
異色の生産者ミケーレの造る、別格のフランチャコルタ。



「Arunda Cantina Talento」(VOL.18掲載)
標高1200mで造る、妻への愛がこもったスプマンテ。

 
こだわりのポイント3
北部イタリアの熱きパン職人を訪ねます。
「Panificio Astori」(VOL.28掲載)
熱いパン職人ダニエレ率いるアストリ一家の焼く、幸せを運ぶパン。
「F.lli Zucci」(VOL.28掲載)
製粉に小麦にこだわり、4人兄弟で前進するパン屋。
「Antico Forno Lengna Vanzin」(VOL.28掲載)
昔ながらの薪窯で焼くパン。日本に来た、マンマ、カリンさんのいる店。
「Backerei Panificio Grandi」(VOL.28掲載)
ボルツァーノの名店。北の地で育まれた、個性豊かな味わいのあるパン。

こだわりのポイント4
取材で訪れたマッシモお気に入りのレストランへご案内。
「Osteria dai Mazzeri」(VOL.16掲載)
取材中、二度訪れた店。シェフ、ヴィットさんの丁寧に仕事された料理。
「Mangia Foco」(VOL.17掲載)
ブレシアの郷土料理、その伝統を残したい。サヴォーノさんのこだわりの詰まった名店。
「Ristorante Collina」(VOL.17掲載)
シェフ、マリオ・コルナーリのセンスと、情熱に酔う最後の晩餐。



~旅行要項~
◆旅行期間:2018年10月26日(金)~11月4日(日)10日間

◆旅行代金:イタリアズッキーニクラブ会員 280,000円〜355,500円

※非会員290,000〜365,500円

*日程内の宿泊費(2人1部屋)、食事(毎朝食・昼食3回・夕食3回)、マラソン参加費、訪問料・講習費・通訳費・交通機関・現地手配費用が含まれます。

*上記費用には、航空代金、燃油特別付加税、空港税、航空保険料などが含まれておりません。別途、お手配、費用が掛かります。

◆1人部屋追加代金:68,000円(ツインより部屋が小さくなる場合もございます)

※相部屋の方がいらっしゃらない場合は一人部屋追加代金が掛かります。

◆ホテル:4つ星クラス

◆15名様限定!

◆最少催行人数:8名

◆申込期間:8月20日(水)まで。

*定員になり次第締め切らせていただきます。

★お問合せ・お申込み先
TEL : 03-5772-8338
FAX : 03-6438-9990
アマテラス・イタリア
(株式会社フォルトゥーナ)
担当:桃井祐美子、松家いくみ
〒106-0045
東京都港区麻布十番1-5-29-205
E-mail:italia@fortuna.ne.jp

航空券お問合せ先:
株式会社エイチ・アイ・エス 新宿本社営業所
TEL:03-5360-4881  担当:佐野 健人
「イタリア好きツアーの件」とお伝えください。
e-mail:003info1@his-world.com

“ヴァチカン”アンチョビ Presented by モンテ物産

アンチョビはイタリアのソウルフードならぬソウル食材といっても過言ではない。カタクチイワシを塩漬け熟成させ、その後オイル漬けにしたもので、イタリア中の様々な土地の郷土料理に使われている。まさにイタリア人の“魂の食材”だ。

生産の中心地はシチリア島。実際にシチリアの海岸には今でも多くの漁港が残り、カタクチイワシ漁から戻る漁師たちの姿が見られる。州都パレルモから車で東に30分走った漁港アスプラもそのひとつだ。

▲カタクチイワシの水揚げをする漁師たち

この日アスプラの漁港で我々を迎えてくれたのは、“ヴァチカン”というブランド名のアンチョビフィレを生産するバリストレーリ社のミケランジェロさん。シチリア訛りで我々を歓迎してくれた。
「アスプラへようこそ!小さいけれど美しい漁港だろ?親父も爺さんもここで漁師をしていたんだ。シチリアの伝統が今でも息づいている場所だよ。」

アンチョビの製造には時間がかかる。ミケランジェロさんが工場で流れを説明してくれた。

「カタクチイワシ漁があるのは4月~9月だ。この時期のカタクチイワシが、身が締まっていて最も品質が良いからな。漁獲されたカタクチイワシはすぐ頭と内臓を取り除き、塩漬けにする。やはり美味しいアンチョビになるには鮮度が命だ。我々アンチョビ生産者の間での言い回しで『塩は奇跡を生まず』って言ってな、鮮度を失ったアンチョビをどれだけ塩漬けしたって良い風味は生まれないってことだ。」

▲塩漬け前に丁寧に手作業で下処理される様子 
▲塩漬けにされるカタクチイワシ

塩漬けにしたら1年ほどそのまま熟成させる。この間に鮮度の良いアンチョビはしっかりとした風味と深みのある味わい、塩味の中に甘みも感じさせるような味に変わっていく。

「1年間の塩漬け工程が終わったら、アンチョビを取り出して洗い、身を開いて骨をとってフィレにしていくんだ。見てみろどうだ、素晴らしく綺麗な色だろ!」
 ミケランジェロさんはなかば興奮気味にアンチョビのフィレを見せてくれる。確かに1年熟成したとは思えない、鮮度を保った美しい色をしている。

▲1年熟成後のアンチョビのフィレ。鮮度の良いカタクチイワシを使用しなければ、このきれいな色にはならない。

「鮮度を保つのは本当に重要だ。アンチョビは空気に触れるとすぐに風味を失っていってしまう。だからこうやって骨を綺麗にとってフィレにしたら、すぐにオイル漬けにして、またアンチョビの風味を閉じ込めるんだ。」

ミケランジェロさんは自分のアンチョビに誇りを持っている。日本にも国産の塩漬けアンチョビがあるのを知っているが、彼に言わせると別物らしい。
「いいか、日本で取れるカタクチイワシとシチリアやスペインで取れるカタクチイワシは、種が違うんだ。学名で区別されている。シチリアとスペイン北部だけで取れるカタクチイワシの種は特別で、特に身が大きく、筋肉質。もちろん熟成により長く時間がかかるが、ただしょっぱいだけじゃない風味豊かなアンチョビになるんだ。」

「さらに同じシチリア・スペインで獲られるカタクチイワシも、身の大きさでランクが分かれている。ウチは一番下のランクは絶対に買わないんだ。高品質なアンチョビを作るのが、バリストレーリ社“ヴァチカン”アンチョビのモットーだ。」

彼らの作るアンチョビのブランド名は“ヴァチカン”。カトリックの総本山、ローマ法王のいるヴァチカン市国と同じ名前だ。ミケランジェロは、
「イタリアではサンピエトロ(聖ペテロ)が漁業の守護聖人なんだ。創業者の親父は最初サンピエトロってブランド名にしようと思ったんだけどな、親父は本当に敬虔なカトリック信者だから、サンピエトロの肖像と名前を使うのは恐れ多いって理由で、代わりにヴァチカン市国の中心のサンピエトロ広場の絵をラベルデザインにして、名前もヴァチカンにして売り出したのさ。」
と、ブランド名誕生秘話も教えてくれた。

“ヴァチカン”のアンチョビは特別だ。ただしょっぱいだけではなく、イワシの風味と旨味がしっかりと感じられ、口の中で広がる味わいが心地よい余韻となって残る。もしヴァチカン市国のサンピエトロ広場が描かれたラベルを見つけたら是非一度試してみてほしい。きっと味わいの違いに驚いていただけることだろう。

▲ラベルにあしらわれているヴァチカン市国のサンピエトロ広場


モンテ物産
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▼バリストレーリ・ジローラモ社ページはこちら↓↓▼
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