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品質の高さで世間を驚かせるグラッタマッコのワイン Presented by モンテ物産

コッレ・マッサーリ社のオーナー、クラウディオ・ティーパさんは、同じくトスカーナのボルゲリエリアにもうひとつ非常に重要なワイナリーを持っている。それがグラッタマッコ社だ。
同エリアの代表格サッシカイア、オルネッライアとならんで“三大ボルゲリ”と呼ばれている。

▲グラッタマッコのワインはこの4品。右から二つめがフラッグシップの”グラッタマッコ “の赤
▲グラッタマッコのワインはこの4品。右から二つめがフラッグシップの”グラッタマッコ “の赤
「サッシカイアは、デカンター誌の1978年に行われたブラインドテイスティングで、シャトーマルゴーを抜いて最優秀カベルネに選ばれ、“スーパータスカン”としてその名を轟かせた。だが、それ以前にすでにこの土地のポテンシャルに確信を持った初代オーナー、ピエルマリオ・メレッティ・カヴァッラーリさんは1977年にグラッタマッコ社を創業し、サッシカイアを造るテヌータ・サン・グイド社に次いでボルゲリで2番目に古いワイナリーが誕生した。1982年にはワイナリー名を冠したフラッグシップワイン“グラッタマッコ”をリリースしてその品質の高さで世間を驚かせると、さまざまな評価本や品評会で輝かしい評価を受けるようになったんだ。特に2009ヴィンテージは、イタリアワインの5大評価本、ガンベロ・ロッソ、ビベンダ、ヴェロネッリ、レスプレッソ、スローワイン(全て2013年版)で、全てにおいて最高評価を獲得した稀有な4本のワインのうちの1本だ。」

▲左がクラウディオ・ティーパさん、真ん中がお姉さん、右端が奥さん
▲左がクラウディオ・ティーパさん、真ん中がお姉さん、右端が奥さん
クラウディオさんは、いつも冗談ばかり言っては人を笑わせる非常に気さくな人で、「私はワイナリーのオーナーである以前に一人のワイン愛好家だ。だから私のためにより美味しいワインを造ってくれないとだめだぞ!」とルカさん(同社とコッレマッサーリ社のチーフエノロゴ)に言っておどけていた。「三大ボルゲリの中で他の二つとの決定的な違いを生んでいるのは、サンジョヴェーゼだろう。サッシカイアとオルネッライアは、ボルドーでよく使われるカベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルドなどの国際品種しか使っていないが、一方グラッタマッコは、カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロー20%に加えてサンジョヴェーゼを15%使用している。この土地では国際品種が良く育ち、高品質なサンジョヴェーゼは作りにくいと考える人もいるが、それは大きな間違いだ。我々は丘の上に素晴らしいサンジョヴェーゼの畑を創業当初から持っていて、このトスカーナを代表するブドウのポテンシャルを最大限まで引き出してブレンドすることで、ただ濃厚なだけではなくエレガントさも兼ね備えた複雑味のあるワインができあがるんだ。」

▲グラッタマッコの畑。創業当時から今も変わらず有機農法で栽培されている。
▲グラッタマッコの畑。創業当時から今も変わらず有機農法で栽培されている。
グラッタマッコ社でもコッレマッサーリ社と同じく全てビオの認証を取っている、と言っても、認証を取るために栽培方法や醸造工程を変えたということは一切ない。

「グラッタマッコ社は昔から自然な造り方をしていて、それがそのままビオの規定に当てはまっていたので認証を取得した、ただそれだけのことなんだ。醸造方法も昔から変わらない。培養酵母を添加せず、温度調整をしなくても、天然の酵母が自然と発酵を始めてくれる。そしてそのまま、700Lのオークの発酵槽でピジャージュ(櫂入れ)をしながら約3週間じっくりとマセラシオンをするんだ。実は、コッレマッサーリの“ポッジョ・ロンブローネ”(前号参照)はこれに習って造ったものなんだ。」

▲“ティネッロ”と呼ばれる700Lのオークの発酵槽 
▲“ティネッロ”と呼ばれる700Lのオークの発酵槽
グラッタマッコ社は、ボルゲリエリアで最も古いヴェルメン画像ティーノの畑を持っており、そのブドウを100%使用した“グラッタマッコ・ビアンコ”という白ワインも造っている。
果実味、ミネラル感、心地よい酸が見事に調和しており、厚みはあるが爽やかさもあって、べたつくような重い印象は全くない。この非常にハイレベルなヴェルメンティーノは、5年10年と熟成させても期待を裏切らないだろう。

▲樹齢約30年のグラッタマッコ・ビアンコのブドウ。ボルゲリで一番古いヴェルメンティーノの畑。
▲樹齢約30年のグラッタマッコ・ビアンコのブドウ。ボルゲリで一番古いヴェルメンティーノの畑。
毎年平均15万本造るオルネッライアや、それを更に上回る生産本数のサッシカイアに対し、グラッタマッコは4万本弱しか生産していない。白に至ってはわずか1万本程度だ。
三大ボルゲリは、それぞれがボルゲリを代表するワインであり、ボルゲリを語る上で欠かせない存在だ。どれも飲んだことがない方には、ぜひグラッタマッコを飲んで上質なボルゲリワインを味わっていただきたい。
また、3種全てを比較試飲できる幸運にめぐり合えた方は、サンジョヴェーゼが入ることがどんな違いをもたらすのかを感じ取ってみるのも面白いだろう。



モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼グラッタマッコのワインはこちら▼

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http://www.montebussan.co.jp/wine/grattamacco.html

チレント特集

vol.272016/11/1カートに入れる

イタリア好きはチレントへ

おそらくまだ『イタリア好き』ビギナーだと思われる方に、イベントなどでよく聞かれることがある。
「フィレンツェはどこに行ったらいいですか?」「ヴェネツィアのおすすめありますか?」(ローマは最近聞かれることが少なくなった)そんな時はいちばん困るのだ。だってフィレンツェも前号の特集までは10年以上行っていなかったし、ヴェネツィアに関して言えば、たったの一度。2015年に2泊ヴェネツィア番長のフォトジャーナリスト篠利幸さん(本誌連載中)にリードされるがままに廻っただけだから、どちらも人に教えるような知識も経験も無い。そう答えると少しがっかりしたような顔で去って行く。「『イタリア好き』なんて名前の雑誌の編集長のくせに、フィレンツェもヴェネツィアも知らないなんて」と心の中で思われているかもしれない。

もうひとつよく聞かれるのは、「次はどこへ行くんですか?」この質問はたぶんベテラン読者(あえてそう呼ばせてもらう)だ。次の特集への期待を寄せてくれているに違いないと思うと少し嬉しい。その反面、気が小さい僕は期待に応えられるのかいつも不安になる。そう、どちらも辛いのだ。

そして今回の特集は、カンパーニア州のチレントへカルメラさんを訪ねて密着取材をすることに。ビギナー読者の方の期待には全く応えられないだろうし、ベテラン読者の方からは「またか〜」と聞こえそうだ。あえて言わせてもらえば、僕は、チレントは二度目の訪問で、ヴェネツィアよりも1回多いし、フィレンツェとはたぶん同じ回数行ったことになる。そして前回の特集とは全く違うからぜひ本誌を手に取って読んでもらい、次にどこかで会った時には「チレントの話を聞かせて下さい」と声をかけて欲しいと願うのだ。

定期購読いただくと!

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11/2(水)『イタリア好き』ゆる~い会開催!

イタリア新酒ワイン(Vino Novello)解禁と、『イタリア好き』最新号発行をお祝いしながら
一緒に楽しく飲みましょうという集まりです。
イタリアが好きな人、イタリアワインが好きな人、おしゃべりが好きな人、
イベントが好きな人ならどなたでも参加していただけます。
ゆる〜い気持ちでお越しください。編集長マッシモもお待ちしております。

◎●◎● 開催概要 ●◎●◎

■日程:11月2日(水)
■時間:18:30〜21:00(何時からでもご参加いただけます)
■会場:広尾イタリアンバール ピエトレ・プレツィオーゼ
   東京都港区南麻布4-2-48 TTCビル
   TEL:03-6277-1513
   http://www.pietrepreziose.jp
■会費:3,500円(ノベッロ1杯とブッフェ)
   *お料理(予定)
    ゼッポリーネ、パネッレ、アランチーニ、カポナータ、
    鶏レバーのクロスティーニ、パスタ数種etc…  
   *2杯目以降のドリンクは全てキャッシュオンで、
    好きなワイン、ドリンクをご注文ください。
   *会費のお支払いは当日受付にて承ります。

★ 参加をご希望の方は下記までメッセージをお送りください。
  https://shop.italiazuki.com/inquiry_input.php
  
  当日のドタ参加も歓迎でーす!!!
  
◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎

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イタリア好き委員会

パニーニ特集

vol.262016/8/10
在庫なし

パニーノ好きなもので

旅先のホテルの朝食はたいていブッフェだろう。僕は目の前に食材が並ぶと、なぜだか〝挟みたい〟衝動に駆られる。質、量ともに充実したハワイのブッフェでも、比較的簡素なイタリアのブッフェでもこの気持ちは変わらない。

パニーノはイタリア版おにぎりとも言われるけれど、日本の朝食のブッフェに、ごはんと梅干しや鮭が並んでいるからといって〝握りたい〟という衝動に駆られたり、ましてや実行に移している人は見かけない。それは〝握る〟という行為は思いのほか面倒だからだろう。もちろん僕は、仮にイタリアのホテルの朝食に炊きたてのお米が並んでいたとしても、迷わずパンとハムとチーズを取って挟んでいるに違いない。それは〝挟みたい〟からだ。そして自分で作ったパニーノに溺れ、手に米粒が付くことなくそれを頬張っているだろう。

パンの歴史は、古代エジプトまで遡るほど古く、ポンペイでは西暦70年頃にはパン屋がいくつもあったことがわかっている。はたして当時に何かを挟んで食べていたかは分からないが、パンを使ったレシピも残されていることから、もしかしたら市井の人の中には、何かを挟んで食べていた人もいたかもしれない。

取材中に話を聞いた老人たちの多くは、パンに塩とオリーヴオイルだけをつけて挟んだものや、赤ワインを軽く浸したパンに砂糖を載せたものをおやつとして食べていたという。昔は家にある身近な食材でお腹を満たす軽食だったということだ。

このところイタリア人も観光客も時間とお金をかけてゆっくり食事をする人が減っているそうだ。フィレンツェにも、ファストフード的な食事処が多くなり、パニーノが少しブームなのもその一環だと思う。全てがファストで、コンビニエンスになりつつあるのは世界的に否めないのだろうか? できればイタリアだけはそうあって欲しくないと願う〝イタリア好き〟は少なくないはず。

と言いながら今回はパニーノ特集である。そんな背景もあるということを踏まえながらも、あまり難しくは考えず、「うまそう!」「食べたい!」と思いながらページをめくっていき、読後は自分で〝挟んで〟いただきたい。
ただし〝挟む〟という行為は意外とセンスが必要なのだ。ただたくさん挟めばいいわけでもないし、少なくてもダメ。素材の味と量、そのバランスを見極めるのが、難しくも楽しい。いざかぶりついた時、口の中で踊る食感や味壺を駆け巡る快感に想像を膨らませ、ニヤニヤしながらどうぞ。
「パニーニ ブォーニ!」

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ジョルジョ・リヴェッティが蘇らせた老舗のスプマンテ・メーカー “コントラット” Presented by モンテ物産

以前のVENTOでバローロ・ボーイズの雄、ラ・スピネッタ社について書いたが、今回は同社のオーナーでありエノロゴ(醸造責任者)であるジョルジョ・リヴェッティさんが所有する、コントラット社にスポットを当てたい。
コントラット社は、ピエモンテ州のバルバレスコDOCGエリアから東に約10kmほど離れたカネッリという村の中にある、1867年創業の老舗ワイナリーだ。昔は赤ワインも造っていたが、今ではスプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)のみを製造している。

ジョルジョさんが同社の説明をしてくれた。
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▲コントラットのオーナー、リヴェッティ兄弟 右端がリヴェッティさん。

「コントラット社はイタリアだけではなく、世界的にも非常に重要な名門ワイナリーだよ。1919年にイタリアで初めてミッレジマート(ミレジム=ヴィンテージ入り)のメトド・クラッシコ(シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵による製法)スプマンテを造った。当時は世界的に主流であった糖分が残ったやや甘口のスパークリングワインを横目に、コントラット社の辛口スプマンテはイギリス王室を筆頭にイギリス人たちに飛ぶように売れた。ただ他の国ではまだ慣れ親しんだ甘みのあるスパークリングが売れていたので、辛口のスプマンテは“For England(フォー・イングランド)”と名付けたんだ(1930年がファーストヴィンテージ)。その後、イギリスの植民地だった各国の王室や上流階級の間にもコントラット社の商品は広まっていき、サヴォイア王家やバチカン御用達になったという輝かしい歴史があるんだ。」

正面ゲート2 中庭
内廊下1 カテドラルセラー1
▲(左上)コントラット社正面ゲート (右上)中庭(左下)中廊下(右下)建物は往年の栄華を偲ばせる美しいヴィッラだが、地下にはカテドラル(大聖堂)セラーと呼ばれる熟成庫が広がる。

ジョルジョさんにコントラット社の特徴と魅力について聞いてみた。
「まずはコントラット社と私の関係を説明しようか。私はコントラット社を2011年に買い取ったのだが、実は2007年からすでに“こっそりと”製造に携わっていたんだ。私は大のシャンパーニュ好きで、コントラット社のスプマンテの品質の高さも知っていた。ちょうど買い手を探しているというのを知り、迷わず手を挙げたんだ。ラ・スピネッタ社はコントラット社から10kmほどしか離れていないので、同じエリアでこんなに素晴らしい名門に巡り合えるなんて私は幸運だったよ。私はどうすれば最高のブドウができるのかを良く知っている。スプマンテでも普通のワインでも、元のブドウの良さが高品質のカギだ。以前は18カ月シュール・リー(澱とともに寝かせる)のものもあったが、今では最低でも30カ月に変えている。ブドウの質が高くないと長期間のシュール・リーは悪い結果をもたらすこともあるのだが、もちろんそんなことにはならない。香りにも味にも複雑さが増して、より深みのある味わいになったよ。短期間ですでにこれだけの改善ができているのだから、今後はさらに期待していてくれよ!これは私のシャンパーニュへの挑戦なんだ!」

▲ジョルジョさんの造るワインのシンボル Aデューラーの”サイ“ コントラットのボトルの裏にもいます。
▲ジョルジョさんの造るワインのシンボル Aデューラーの”サイ“ コントラットのボトルの裏にもいます。

あれだけ高品質のワインをラ・スピネッタ社ですでに実現しているジョルジョさんが言うと、説得力がある。
「それともう一つ、コントラット社の大きな特徴は、いくつかのヴィンテージを混ぜた“NV=ノンヴィンテージ”は造らないことだ。私は各ヴィンテージのキャラクターを表現したいんだ。“悪い年、オフヴィンテージ”なんてものは私には関係ない。そう言われる年は私にとっては“より手間がかかる年だった”というだけで、畑仕事の仕方を間違わなければ必ずいいワインができるんだ。」

▲コントラットのシンボル シャンパングラスをもって踊る女性。ベルエポックの時代に活躍したイタリア人でデザイナー、レオネット・カピエッロのデザイン
▲コントラットのシンボル シャンパングラスをもって踊る女性。ベルエポック時代に活躍したイタリア人デザイナー、レオネット・カピエッロのデザイン
バローロ、バルバレスコのカリスマ的存在でありながら、あくまでも自分は一人の農民だと言い続けるジョルジョさんらしい発言だ。
「私の辞書に“十分に美味しい”という言葉は無い。満足してしまったらもうそれ以上のものは造れないからだ。美味しいものができても、もっと美味しくするにはどうすればいいだろうか、と常に考えて動き続けているんだよ。とは言え、すでに同価格帯のシャンパーニュには負けない味わいだと自負しているから、まずはシャンパーニュが世界の最高峰だなんていう先入観を捨てて、我々のスプマンテを飲んでみるといい。そしてできれば様々なシャンパーニュと飲み比べてみていただきたい。」

コントラット社のスプマンテは、ベースとなる“ミッレジマート・エクストラ・ブリュット”を飲めばレベルの高さがすぐにわかる。よりドライな味わいがお好みならパ・ドゼ(ドサージュをしない)の“フォー・イングランド”や“ブラン・ド・ブラン”を試してみてほしい。
今年の夏は、ちょっと贅沢な飲み比べをしてみてはいかがだろうか?


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▲左から ミッレジマート、“フォー・イングランド” ブラン・ド・ノワール、“フォー・イングランド・ロゼ、ブラン・ド・ブラン


モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼コンラット社のワインはこちら▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/contratto.html

マッシモツアー第7弾 走って、食べてバルバレスコ〜リグーリアの旅 詳細決定

ツアーの詳細が決定しましたのでお知らせいたします。
皆さまのご参加をお待ちしております。(限定8名)

『イタリア好き』創刊号の取材地リグーリアとバルバレスコマラソンを一緒に楽しみましょう!

【旅行期間】10月27日(金)~ 11月5日(日)10日間
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10月27日(金)午後:成田―ミラノ

ミラノ空港から専用車でアルバへ

宿泊:アルバ

10月28日(土)アルバの街で白トリュフ祭りを自由見学
トリュフ香があふれる街並みを散策、屋台や街のレストランでアルバの料理、ワインを堪能。

宿泊:アルバ

10月29日(日)第8回バルバレスコ・エコマラソン 参加(42Km、ハーフ、ウォーキング)
世界遺産ランゲのブドウ畑に囲まれた丘陵コースを駆け巡ります。
マラソン後:ランチパーティー&表彰式
午後:自由散策

宿泊:アルバ

午前:フォカッチャの町レッコ散策
フォカッチャ・デ・レッコの店を数件巡ります。
フォカッチャ・デ・レッコの衝撃!
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昼食:「VITTURIN 1860」(創刊号取材で訪れた店)
「Panificio Moltedo dal 1874」(テイクアウトの人気店)
午後:ポルトフィーノ観光
宿泊:サンタ・マルゲリータ・リグレ

10月31日(月)
午前:チンクエテッレへ
「Cantina Cinque Terre」見学と試飲(畑とワイナリーの見学と試飲)
その後マナローナへ

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昼食:「Ristorante Marina PIccola」
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午後:散策(自由時間)後、帰路は列車でサンタ・マルゲリータ・リグレまで。
宿泊:サンタ・マルゲリータ・リグレ

11月1日(火)
午前:ジェノヴァ 市場・歴史的地区など散策。
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昼食:Baccadasseの港にある、シェフLuca Collami(ルカ・コッラーミ)のお店「Ristorante Capo Santa Chiara」。
魚介のお料理をベース、魚介と山の幸などの組み合わせなど独自の料理を演出しています。
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取材当時は「Ristorante Baldin」のシェフを勤めていたが彼が新たに腕を振るう。

昼食後:アルベンガ近郊のアグリツーリズモへ
夕方:サヴォーナの街散策へ(自由時間)
ヒヨコ豆の粉を使ったファストフード、パニッサや、ファリナータをワインと共に楽しめます。「Vino e Farinata」
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宿泊:アルベンガ近郊のアグリトゥーリズモ「Bio Vio」

11月2日(水)
午前中:アグリトゥーリズモ「Bio Vio」にてマンマの料理教室。
昼食:皆さんで作ったものを食べます。
午後:アグリトゥーリズモ「Bio Vio」のワイナリーや、ハーブ園などを見学します。
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宿泊:アルベンガ近郊のアグリトゥーリズモ「Bio Vio」

11月3日(木)
午前:ワイナリー「SARTORI LUIGI TORRE PERNICE」 訪問。
昼食:「Al Nautico」アルベンガの方が集う気さくなお店。魚介で満腹に!
夕刻:インペリアへ、着後自由散策。
宿泊:インペリア

11月4日(金)
朝~午前:インペリアの街(市場など)自由散策。
午前:「San Martino」家族経営のオリーブ農園見学と昼食。
タイミングがよければ絞りたてのオリーヴ・オイルが味わえます。
昼食後:共同搾油所見学~インペリアの街自由散策
夕食:チェルボの名店「RISORANTE SAN GIORGIO」で最後の晩餐。
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シェフ、カテリーナさんの信条は地産地消。ほとんどの食材はこの地から半径3km以内で入手しています。
彼女のセンスと情熱で素晴らしい最後の夜を。
宿泊:インペリア

11月5日(土)
午前:専用車にて、ジェノヴァ空港出発、ローマ空港へ
午後:ローマ空港より帰国の途へ

11月6日(日)
午前:成田着

*現地諸事情により予定が変更になる場合があります。予めご了承ください。

【旅行代金】
イタリアズッキーニクラブ会員価格:423,000円 (参加人数10名様の場合は443,000円)
*非会員価格433,000(参加人数10名様の場合:453,000円)
*イタリア往復航空券、日程内の宿泊費(2人1部屋)、食事(毎朝食・昼食6回・夕食1回)、
訪問料・講習費・通訳費・交通機関・現地手配費用が含まれます。
*上記費用には、空港税、空港使用料などが含まれておりません。別途費用がかかります。
*2016/7/11現在で換算しています。
著しくレートの変動があった場合、ご旅行代金を変更する可能性があります。ご了承下さい。

●1人部屋追加代金:38,000円(7泊分)
*相部屋ご希望の方で相手の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加料金がかかります。
*ツインよりお部屋が狭くなる場合がございます。

【定員】15名 (最小催行人数10名)

【申込期間】7月14日(木)〜 9月22日(木)
*定員になり次第〆切させていただきます。

【ツアーお問合せ】
アマテラス・イタリアデスク (株式会社フォルトゥーナ)
東京都港区麻布十番1-5-29-205
Mail:italia@fortuna.ne.jp
TEL:03-5772-8338
FAX: 03-6438-9990
担当:桃井/荻野

小麦栽培のプロと熟練パスタ職人が生み出す 三ツ星レストランのシェフにも愛用される極上パスタ! Presented by モンテ物産

家族経営のパスタメーカー、マンチーニ社は、ブーツ型のイタリアのふくらはぎに位置するマルケ州にある。同社は、100%自社栽培小麦のみを使用するパスタメーカーだ。

▲マルケ州モンテ・サンピエトランジェリの自社畑
▲マルケ州モンテ・サンピエトランジェリの自社畑
社長であるマッシモ・マンチーニさんの祖父マリアーノさんは、20ヘクタールの小麦畑を持っていた。毎年育っては収穫されてゆく小麦を見ているうちに次第に興味を惹かれていったマッシモさんは、大学では農業を学び、学士(農学)を取得した。
「大学生の頃はとにかく小麦とパスタの研究に明け暮れていたよ!昔は家で収穫した小麦はパスタメーカーに売っていたんだけど、地元の小麦だけを使って美味しいパスタを造ることはできないだろうかと思って研究を重ねたんだ。卒業後は自家栽培の小麦を使って隣のアブルッツォ州のパスタ工場を借りて試作を重ね、ようやく納得のいくパスタができるようになったんだ!ほどなくしてお客さんも増え始め、味にも売り上げにも満足していた。でも、祖父の代から小麦栽培をしているこの自分たちの土地でパスタ造りをしたいという気持ちが、どうしても押さえられなかったんだ。」
将来の夢を語る少年のような、人懐っこい笑顔でマッシモさんは語ってくれる。

▲マッシモさん。小麦畑の中に建つ理想を実現させた自社工場
▲マッシモさん。小麦畑の中に建つ理想を実現させた自社工場
「そして2010年になってついに夢は実現した。地元に工場を建ててパスタ造りを始めたんだ。最初は工場を変えて自分たちだけで造るのにはもちろん不安はあったよ。でも、私と製造責任者のクラウディオにパスタ造りのノウハウを全てたたき込んでくれた、この道50年のパスタ職人、チェーザレ・モレットーニさん(※1)のおかげで、さらに素晴らしいクオリティーのパスタを造れるようになったんだ!」
チェーザレさんから受け継いだ手法だが、ダイス(パスタが通る穴が開いている円盤型の器具)からところてんのように押し出された生パスタを触って香りをかいで、粉と混ぜる水分量、混ぜる時間、押し出す圧力、乾燥温度を微妙に調節をする。この職人技がマンチーニ社のパスタの味と品質を支えているとも言えるだろう。

▲パスタ職人クラウディオさん
▲パスタ職人クラウディオさん
「魅力的な風味を持つパスタを造るには、乾燥の仕方もとても大事なんだ。」
“低温長時間乾燥”というのは美味しいパスタの決まり文句のようになっているが、これにこだわるメーカーの中でもマンチーニ社は突出して低温(ロングパスタで38~45℃)であり、長時間かけて(ロングパスタで38~44時間)乾燥させる。
丸2日近くもかけてじっくり乾燥させるのには、マンチーニさんのこだわりがある。
「私は、高温で乾燥させることによって大事な小麦の風味を少しでも逃がしたくないんだ。昔の人が真夏に天日干ししていたようにじっくりと乾燥させると、それだけしっかり香りが残る。」
実際に、マンチーニ社のパスタを茹でるとそれだけで小麦の香りが立ち上る。試しに茹でただけのパスタにサマートリュフをかけて食べてみたが、シーズンが始まったばかりで香りの弱いトリュフだったとはいえ、圧倒的にパスタの香りのほうが強かったのにはさすがに驚いた。

「ありがたいことに、ミシュランの星付きレストラン(※2)の素材にこだわるシェフたちにも気に入ってもらえていて、我々のパスタのファンは常に増え続けているよ!」
ファンが増える一方で、今では自社栽培畑が300ヘクタールにまで増えたとはいえ、前述した通り手間ひまをかけた造り方のため、年間パスタ生産量は大手パスタメーカーなら数日で造れてしまう程度の量しか生産ができない。そのため輸出に回せるのは毎年わずか10%程度で、残りの約90%がイタリア国内で消費されている。

_1マンチーニ社のパスタはグラニャーノIGP(※3)でもないし、100年前からパスタ造りをしている有名な老舗でもない。ただ、良い土地に恵まれ、どうすれば良い小麦が育つかを熟知し、最高の師匠から受け継いだパスタ造りの技術がある。これ以上何を望めるだろうか?
マンチーニ社のパスタは、値段としては普通のパスタよりも確かに高い。
それでも、ぜひ一度食べてみていただきたい。普通のパスタでは得ることができない美味しさを、たっぷりと堪能することができるだろう。

(※1)2016年5月に惜しまれながらも逝去されました。ご冥福をお祈りします。
(※2)2016年6月現在、イタリアにある三ツ星8店のうち3店で使用されており、二ツ星では5店、一ツ星では18店、それ以外にも非常に多くのハイクオリティーを求めるシェフたちにに愛用されている。また、香港にあるイタリア国外で唯一のイタリア料理の三ツ星レストラン”Otto e Mezzo”でも使用されている。
(※3)IGP=Indicazione(表示) Geografica(地理的) Protetta(保護された)の略。ナポリの南にある伝統的なパスタの名産地であるグラニャーノで造られ、既定の製法、原材料などの条件をクリアしたパスタのみが、EUから許可されたIGPのロゴを付けて“グラニャーノIGP”として販売することができる。


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▼マンチーニ パスタはこちら▼
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