イタリア好き委員会 のすべての投稿

最強! イタリアワイン

vol.472021/11/1
550 円(税込)
カートに入れる

食事と楽しむイタリアワインの魅力をたっぷり知る一冊

イタリアワインは、愛する人や家族、よき友人と食卓を囲んで飲んでこそ真価を発揮すると、内藤さんもジョバンニさんも言っている。僕もイタリアを巡るなかで実感してきた。

店に置かれた樽からコップに注がれるワインだったり、家庭では、ワイナリーで直接買ってきた大きな瓶から注いだワインをソーダ水で割ったり、魚介だって当たり前のように赤を飲んだり、もちろん銘醸ワインも身近にある。イタリアワインは自由であり、土地ならではの料理と飲み方を楽しみながら、そこにはいつだって弾む会話と笑顔が溢れているのだ。

そしてその力をいちばん発揮するのは、マンマの料理と共にオヤジが自慢気に持ってくる自家製のワインかもしれない。

飲んで、食べて、おしゃべりして、最強! 
イタリアワイン。


イタリアワイン概論
おいしい食卓からその向こうの土地を感じて

ヴェネトとカラブリアの地元ワインと郷土の味
北のヴェネト州、南のカラブリア州、南北の異なる気候風土で育つブドウから造られるワインと育まれてきた食文化。その特徴や違いを感じ、それぞれのスタイルでサービスされるワインと料理の世界へトリップしよう。

VENETO

CARABRIA

イタリアの自然派ワイン
――ジョヴァンニ・ビエッティさんの視点をもとに

あってないほどの積み重ねが彼らのワイン
アオスタの小さなワイナリーを訪ねて


故・内藤和雄さんの「イタリアワインズキ」を読み解く
イタリアワインの伝道師であった内藤和雄さんが他界されて2年が過ぎた。この特集に合わせて、改めて本誌に連載されていた「イタリアワインズキ」をじっくり読み、内藤さんがそこで書きたかったこと、伝えたかったことはなんだったのか。
愛弟子坂田真一郎さんに紐解いてもらった。


【マンマのレシピ】ピエモンテ州 ビエッラ 豚肉の牛乳煮込み、バニエット・ヴェルデ
【コラム】古代遺跡の上に実るブドウ(ヴェローナ)
【連載】
イタリアのほんの小さな出来事 長本和子 ――プーリアのヴィンコット
池田匡克のイタリア美食日記 ――イタリアワイナリー訪問最新情報
イタリアワインソムリエ矢野航の 今日は何をオススメしましょうか? ――プロセッコDOCロゼ誕生!
イタリア散歩 篠利幸 ――最強のイタリアワイン

イタリア好き通信 現地コーディネイターが最旬レポート ヴェネト州/ロンバルディア州/アブルッツォ州
地方のイタリア語 モスタッチョーリ
イタリア野菜好き フィーコ・ディンディア
フォト通信 イタリアワインとの出会い

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【完売】モデナの伝統的バルサミコ酢 25年熟成 エキストラ・ヴェッキオ GIUSEPPEⅡ

今回は、『イタリア好き』Vol.36 エミリア・ロマーニャ特集で取材したペドローニ家の、モデナの伝統的バルサミコ酢 25年熟成 エキストラ・ヴェッキオ GIUSEPPEⅡを紹介します!


■ペドローニ家の歴史とバルサミコ作りのこだわりについて
ペドローニ家ファミリーツリー
もともと1700年代からあった修道院のレストランを1862年にペドローニ家が買い受けたのが現在のレストラン「オステリア・ディ・ルッビアーラ」。そこで使うために樽を置いてバルサミコ酢を造り始めたのが始まりです。

モデナの土地は肥沃でブドウがよく育つため質のよいものを作ることができます。バルサミコ酢はそこで育ったいくつかのブドウ品種をブレンドしてブドウを煮詰めたモストコットを原料とします。
ビオの認証は取っていないものの、それに近い状態で育てているため害虫がつかないか、病気にならないかと気が気ではないが、いい状態を維持するために余念がありません。

次に手入れの行き届いたアチェタイアへ。トラディッツィオナーレ用だけで500、他の物や少し離れた場所の建物や家にある物を合わせると、合計1700個もの樽があります。2階のジュゼッペと名前の入った樽置きには、現在のペドローニ家のバルサミコ酢製造をとりしきるジュゼッペさんの誕生を祝って、父のイタロさんが置いた樽もあります。そうやって代々伝統と品質が引き継がれていきます。

肥沃なブドウ畑

アチェタイアには材質、大きさの違う樽が並ぶ
■ペドローニ家の人々
バルサミコ酢製造をとりしきる息子のジュゼッペさんは「僕は樽の中で育ったようなもの。これ以上の人生はないよ」と語ってくれました。そして彼にとってバルサミコ酢とは「楽しみであり、情熱であり、リラックスできるもの。一言で言ったら、人生のすべて。樽を残してくれた親に感謝しているよ」と、高品質なバルサミコ酢は少ししか造れないけれど、品質だけは譲れないという強い熱意が感じらるのです。

そして、レストランを仕切るジュゼッペさんの父、イタロさんにも話しを聞いてみました。「すべてに気を配ることが大切なんだ。物造りはなんでもそうだけど、例えばラグーだって、誰でも作るとはいえ、おいしいラグーは誰にでも作れるものじゃない。これまで私は団体に所属することはなかった。それは、決まりごとを優先して、本質をおろそかにすることになりかねないからだ」と常に本質を見失わないイタロさんなりの信念を話してくれました。
オステリアの前でポーズをとるイタロさんとジュゼッペさん親子。

■バルサミコ酢を味わう
評判どおり、料理がとてもおいしいイタロさんが取り仕切るレストラン「オステリア・ディ・ルッビアーラ」で味わった料理の一部をご紹介します。
神々しく輝く25年物のバルサミコ酢を一筋かけると、芳醇な甘さと酸味が料理を華やかな味わいにしてくれます。バルサミコ酢を使い慣れていないとついたくさんかけてしまいがちですが、料理の味を引き立てるためにもかけ過ぎてはいけません。
酸味とクリーミーさが引き立てあうトルテッリーニ
ローズマリーとニンニク風味のフリッタータ
バルミジャーノ・レッジャーノには欠かせない
赤ワイン煮の仕上げにかけて香りもコクも倍増
酸味と甘みは抜群の相性
1862年開業の「オステリア・ディ・ルッビアーラ」

■お届け状態
“イタリア好き販売オリジナル仕様”として特製木箱に入れて、ガラススポイトもお付けしてお届けします。25年熟成のバルサミコ酢をゆっくりとご堪能ください。
イタリア好き販売オリジナル仕様
25年熟成味、ぜひ味わってみてよ!

◆商品詳細について◆
原材料 ブドウ果汁
内容量・サイズ 100ml(瓶のサイズ直径 高さ145mm×幅50mm)
伝統的バルサミコ酢として協会から認められた物にだけ許可されるジウジアーロデザインの瓶
賞味期限 2029年10月23日(未開封の場合)
保存方法 冷暗所
製造者 アズィエンダ・アグリコーラ・ペドローニ
生産国 イタリア・モデナ

◆お届け方法・送料について◆
宅急便・送料無料でのお届けとなります。
ただし、以下のエリアへのお届けは追加で送料をいただきます。
[近畿 120円/中国・四国 250円/北海道・九州 400円/沖縄本島・離島は500円]
※追加送料がかかる地域の方は、ご購入後、自動返信メールとは別に変更額を改めてご連絡させていただきます。
※銀行振込希望の方は、別途お送りする「お振込みのご案内メール」をご確認いただいた後、お振込みお手続きをお願いいたします。

■モデナの伝統的バルサミコ酢 25年熟成 エキストラ・ヴェッキオ GIUSEPPEⅡ DOP認定
価格:25,000円(税込・送料込)

『イタリア好き』発掘バックナンバーフェア!

在庫切れになっていたバックナンバーですが、関係者のコロナ禍による事務所整理のため掘り出されました!
まだまだ容易にイタリアへ行けない日々が続いていますので、この機会に販売させていただきます。
※在庫数は1冊のみのものもございます。カートへ入らない場合は在庫切れとなります。ご了承ください。
▼ご購入はこちらから!
https://italiazuki.com/backnumber/

【発掘バックナンバー一覧】

Vol.6 エミリア・ロマーニャ特集州特集(2011年8月発行)イタリアを代表する美食の
Vol.11 アブルッツオ州特集(2012年11月発行)グアルディアグレーレ・ヴィッラマイエッラ、スルモナ・ジーノ
Vol.12 ラツィオ州特集(2013年2月発行)海の幸、オリーヴオイル、モッツァレッラ
Vol.13 シチリア州特集(2013年5月発行)エンナ、カルタジローネ、ノート、シラクーサ
Vol.14 バジリカータ特集(2013年8月発行)マテーラパンとバジリカータの深い関係
Vol.15 フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州特集(2013年511月発行)トリエステ、ウーディネ、サウリス、グラードそしてワイン
Vol.16 ヴェネト州特集(2014年2月発行)デルタ・デル・ポーのウナギ、プロセッコ、グラッパ、オステリア・ダイ・マッツェリ
Vol.18 トレンティーノ-アルト・アディジェ州特集(2014年8月発行)ワイン、チーズ、スペック
Vol.19 モリーゼ州特集(2014年11月発行)知られざる田舎の魅力
Vol.20 トスカーナ州特集(2015年2月発行)エルバ島、スキアッチャ・プリアーカ、アレアティコ
Vol.21 ローマ特集(2015年5月発行)ローマで肉屋へ行こう。
Vol.22 パレルモ特集(2015年8月発行)ストリートフード天国パレルモを食べる
Vol.23 パンテッレリーア特集(2015年11月発行)風を纏って旅をするシチリアの離島パンテッレリーア
Vol.24 野菜食べようかプーリアで特集(2015年11月発行)プーリアの冬野菜
Vol.25 トリノ特集(2016年2月発行)ミオバール探しの旅は続く
Vol.26 パニーニ特集(2016年5月発行)パニーノ好きなもので
Vol.27 チレント特集(2016年8月発行)イタリア好きはチレントへ
Vol.30 シチリアのパン特集(2015年11月発行)トラーパニの黒パン、古代小麦、パーネ・クンツァート
▼ご購入はこちらから!
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写真で旅するイタリア カラブリア シッラ

Ai fotografi piacciono i gatti?

カメラマンはネコが好き?
取材の写真を見ていると、よくネコの写真が出てくる。でも本誌ではなかなか登場機会がないので、たまには登場いただこう。



2018年の夏。
もうそこにシチリアが見える小さな港町、カラブリア州シッラのキアナレーナ。




空と海の色がとても印象的で、レストランのテラスの前がすぐ海。
この日は風が強すぎてテラスで食事ができなかったけれど、そこでの食事も最高だったに違いない。
もちろん、魚介ざんまい。新鮮でうまい!









餌も豊富だしネコたくさんいた。

ブルネッロの巨人・バンフィを支える人々 Presented by モンテ物産

9月に入り、より一層ワインを飲みたくなる季節になった今、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを世界に広めたワイナリー、バンフィ社を改めて紹介したい。
2015年2月の特集では、バンフィ社のブドウや土壌、気候の研究、醸造技術について主にお伝えした。
今回は、今もなお研究を重ね、進歩を続けるバンフィ社の、その成長を支える人々にスポットを当てたい。

まず、バンフィ社を日本で語る上で外せないのが、この方。日本人ながら、バンフィ社イタリア国内の営業として、ヴェネト州やフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州などのイタリア北東部を任されている宮島さんである。

イタリアのワイン業界に携わる日本人の中で、宮島さんほどイタリアのワイナリーに、イタリアのレストラン・ワイン業界に溶け込んだ人はいないだろう。
宮島さんは大学の卒業旅行で、イタリアのワイナリーを回り、その際当時ビジネスとは無縁の日本人の若者に対し、ワイナリーが施してくれた温かいホスピタリティに感動して、イタリアワイン業界に進むことを決意されたそう。

バンフィ入社後は、日本市場の担当として何度も来日し、日本国内でプロモーションを行い、そのジェントルなお人柄は、日本のレストラン業界の多くの人を惹きつけ今でもファンが多い。
そんな宮島さんに、改めてバンフィ社を案内して頂いた。

【ブドウ畑での研究】
まず向かったのは、ブドウ畑。
2,830haという広大な敷地内には、850haのブドウ畑がある。
ブルネッロを生産するブドウ畑の総面積が2,100haなので、その約40%を占めるバンフィ社の保有畑は相当な広さだ。

この広大な畑には、異なるミクロクリマ、土壌が混在しており、この豊かな多様性は他社を追随させない贅沢なものだといえる。
また、広大な敷地で収穫されるブドウから造られるワインは、年間1000万本以上にも及ぶが、高品質を保つための研究は常に続けられている。

研究分野は剪定にも及ぶ。
普通、ブドウの剪定は、土地の日照条件、降雨量、土壌、ブドウ品種の性質などをもとに、「畑単位」で行われるが、バンフィは違う。

樹勢が強い樹、樹勢が弱い樹などの特徴に合わせ、「ブドウ樹一本単位」というさらに細かい単位で剪定方法を変えているのだ。例え、同じ畝にある隣のブドウ樹であってもその剪定方法は異なる。

これだけ細かな手入れを、敷地面積が特に広大なワイナリーで実践していることを考えると、バンフィがいかにブドウ樹を大切にしているかがわかるだろう。

隣同士のブドウ樹で形が異なることが確認できる

また、バンフィは実験畑を所有しており、醸造学校などと共同して、ラグレイン、テロルデゴ、プリミティーヴォ、といった他州の土着品種や、更にはワイン発祥の地とされるジョージアのサペラヴィなどを用い、うどんこ病やべと病といったカビへの耐性、地球温暖化による環境変化に強い品種の見極めをしている。

バンフィ社のブドウ品種研究というと、1982年から1991年にかけてミラノ大学と共同で行ったサンジョヴェーゼのクローン選抜で、150種から3種に絞り込んだ重要なプロジェクトがあるが、これは今なお現在進行形で大胆な取り組みと研究がなされているのである。

こう話してくれたのは、ブドウ畑の責任者アグロノモのジャンニさん。バンフィで30回以上収穫を経験、2015年よりディレクターとして活躍している。宮島さんもさることながら、ジャンニさんも、一晩中でもブドウ畑のことを語りそうなバイタリティ溢れる人物だ。

【熟成庫の進化】
次に向かったのは、ワイナリー内の樽熟成庫。
来日経験もあるエノロゴのガブリエーレさんが案内してくれた。

ガブリエーレさんが来日したのは2012年。当初は別の醸造家の来日が予定されていたところ、急遽代打を引き受け初来日となったのだが、普段からセールスを担当しているわけでもないのに、とても話上手、盛り上げ上手だったのが印象的だ。

この日も、熟成にまつわる取り組みについて、惜しげもなく、熱い口調で披露してくれた。

バンフィ社は1990 年に通常のバリック樽より少し大きい350Lのバリック樽を独自に導入してきたが、その割合は年々減ってきているという。
その理由は。
「熟成の哲学が変わったんだ。20 年前は柔らかさとエレガントさにミディアム/ヘヴィ・ローストのバリックの力強さを付け加えることが好まれた。ワインの色ももっと黒っぽかったね。今では小樽の使用比率が少なくなり、樽全体のローストもライトやノンローストが増えているよ。」
時代に合わせて、謙虚に醸造方法を見直し自分たちの進むべき方向性を見直す。
エノロゴスタッフは柔軟な頭の持ち主で、彼らを信頼し投資する会社は肝が据わっているといえよう。

2020 年ヴィンテージから実験的に使用している新しいオーバル樽4000L(楕円型の樽)も見せてもらうことができた。

産地やロースト度合いなどが異なる6つの樽のワインをそれぞれ試飲したが、冷涼さを感じるもの、フルーティーさをより感じるもの、タンニンと凝縮を感じるものなど、最初こそ同じワインだったものが、樽熟成によってニュアンスが変わるという面白い体験が出来た。

樽だけでも、独自サイズの350Lバリック樽の導入に始まり、樽に使用する木材の自社調達、その木材を敷地内で3年間も雨ざらしと天日干しにし、余計なタンニン分を除去する工程を施す。木樽とステンレスを組み合わせたホライゾン・ハイブリッド樽を開発導入、そしてこの4000Lのオーバル樽の試運用。
バンフィの革新はとどまることを知らない。

【バンフィのチームワークとチャレンジ精神】

バンフィを訪問すると、社員同士のコミュニケーションが活発だといつも思う。
アグロノモのジャンニさんやエノロゴのガブリエーレさんと宮島さんとの関係も強い。

例えば宮島さんは営業スタッフの意見聴取のため、度々製造部門のワイン選定試飲の会議に呼ばれるそうだ。スタッフ間だけでなく、社長のエンリコさんや営業部長のロドルフォさんとの風通しも良く、社員それぞれが自分のやりたいことをしっかりと持ち、スタッフ同士が意見交換を重ねながら、道を切り開いていく姿勢が感じ取れる。

~For a better wine world~
「よりよいワインの世界のために」これはバンフィ社の社是であるが、今回の訪問を通して、常に環境の変化に気を配り、未来を見据えてよりよいものを追求する姿を見ることができ、バンフィのワイン、土地、人、会社、全て含めて、その良さを伝えていきたいと強く感じた。