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ミュシュラン三ツ星シェフも納得!マンチーニのカッペリーニ Presented by モンテ物産

▲左からエクスポート・マネージャーのマルティーナさん、エクスポート・ディレクターのクラウディオさん、マンチーニ社長のマッシモさん
ここ数年イタリア産小麦100%使用と謳ったパスタをイタリアでよく見かけるようになった。
イタリア産小麦は、パスタにした際に小麦の風味が前面に出るのが特徴で、さらには、自国の小麦を使って作られたパスタと聞けば、消費者も安心して食べられるであろう。

しかし、ただ単純にイタリア産の小麦を使用すればいいわけではない。
輸入小麦をうまくブレンドして作る美味しいイタリア産パスタも数多くある。重要なのは、パスタの原料にする小麦の品種特徴をきちんと把握して、最適なブレンドを行うこと。
また小麦自体の育つ環境が健全であること。
その点でイタリア随一と呼ぶことができるパスティフィーチョ(パスタ製造会社)がマンチーニ社だ。

▲マンチーニ社の畑からアブルッツォ州のアペニン山脈を望む
自社で栽培した小麦(品種)を配合して作るマンチーニ社のパスタ。 
暑く乾燥した年、冷涼で雨の多い年など、その年その年の環境に合わせて、暑さに強い品種、寒さや湿気に強い品種の割合を増減させながらブレンドしたセモリナ粉を使用し、毎年素晴らしく美味しいパスタを作る。
なんといっても小麦の風味が特徴的だ。
マンチーニのパスタの袋を開けた時、出来立てのパスタを口にする瞬間に感じる小麦の新鮮な香りは、はっとさせられるほど印象的だ。

そんな小麦の風味にひと際こだわりを持つマンチーニ社から新たに発売されるのが、細麺のカペッリーニだ。
日本では主に冷製パスタとして使われ、その細さから「髪の毛」という名を持つカペッリーニ。今回の訪問でその開発にこめた思いを聞かせてもらった。

マッシモ社長
 「太さ1.2mmのカペッリーニだけど、僕らのメインパスタであるスパゲットーニ(2.4mm)の概念を反映させたかったんだ。それはマンチーニ社のパスタ作りの基本と呼べる“歯ごたえ”と“小麦の風味”をしっかり残すということ。ところが、これを実現することがとても難しい。
まず、パスタはダイスという型を通して成型するんだけど、この時にパスタの生地を優しく押し出して成型しなくてはならない。さらに、じっくり時間をかけて乾燥させないと、この独特の歯ごたえと小麦の風味が出せないんだよね。その中でもカペッリーニはとても細いパスタだから形が崩れやすい。何度も何度も試行錯誤を繰り返した結果、マンチーニ社のこだわりを感じられるカペッリーニが出来上がったよ。」

とても嬉しそうに語るマッシモ社長。
実は表面がざらざらのブロンズダイスで作られたカペッリーニは市場にほとんど存在しない。大半のカペッリーニはテフロンで成形された表面がつるつるとしたものだ。
このざらざらとした表面と小麦の風味を存分に感じる味わいは、生パスタを思わせる。

「僕のお勧めするカペッリーニの茹で時間はまず2分。その後フライパンに移し1分間火にかけながらソースとよく絡める。適度なアルデンテに仕上がり、立ち込める小麦の風味が最高なんだよ。」

今やイタリア11店のミシュラン三ツ星レストランの内、5店舗が使用するマンチーニ社のパスタ*。そのミシュラン三ツ星シェフのひとり、アブルッツォ州ラクイラ県のイタリアンレストランRealeのシェフで、ミラノにも店を持ち、様々な活動を行う影響力のあるNiko Romitoシェフは、マンチーニのカペッリーニもさっそく店で採用することにし、トマトソースと合わせたそう。太麺のイメージが強いマンチーニのパスタだが、その愛用者であるトップシェフに受け入れられたことは、細麺のカペッリーニにもマンチーニ社のコンセプトがしっかりと反映されていること、他にはない唯一の存在のカペッリーニであることの証明とも言えるのではないだろうか。
(*)2022年4月現在

さて、お昼時。マッシモ社長が特別に呼んでくれた親友の「Signore Te Ne Ringrazi」のミケーレシェフがマンチーニ・カペッリーニをふるまってくれた。

▲リコッタ、ニレの木の花と蜂蜜のカペッリーニ
野菜のブロードにペコリーノチーズをあわせたソースだ。

「みなさんニレの木をご存じですか?」
私はその存在自体知らなかったのですが、桜を思わせる形の淡い緑色の花びらが、爽快な春の芽吹きを感じさせるアクセントとなり、リコッタと蜂蜜の甘さと相まってなんともいえぬ幸福感を醸し出していました。そこに繊細な風味のマンチーニ社のカペッリーニがからまり、エレガントさの極みのようなパスタでした。

ところで、今回用意してくれたカペッリーニの一皿は冷製ではなく、イタリア語で言うTiepidaティエーピダ(ほんのり温かい)タイプ。冷製パスタのように水でしめることはせずに、人肌以下の温度のソースと茹で上げたパスタと合わせて絡めて作るもので、イタリアではとても人気がある。

「日本ではカペッリーニは夏の間だけ冷たくして食べるパスタだよ」と伝えるとマンチーニ社の方々は驚いた表情をされた。そう、イタリアでは冷たいパスタを食べる習慣がないのだ。しかし、マンチーニのカペッリーニは日本的に冷製パスタにしても小麦の風味が引き立つので、冷製でも熱々でも、今回のミケーレシェフのようにティエーピダ(ほんの少し暖かい)でも、一年を通じて楽しめること間違いなしだ さあ、みなさんもぜひ、お試しあれ!
▲新発売 マンチーニ カペッリーニ・ブロンズ
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼マンチーニ社はこちら↓↓
https://www.montebussan.co.jp/foods/mancini.html
▼マンチーニのカペッリーニご購入はこちらから
https://www.camonte.com/view/item/000000001607

イタリア人の暮らし2

vol.492022/5/1カートに入れる

ゆっくり、長く、豊かな暮らし

世の中はさまざまな問題を抱えている今、自分たちの暮らしを見つめなおすときかもしれない? 昔から大切にされてきたこと、社会の中での取り組み、未来へ残し受け継がれていくものなどから、今、私たちにできること、豊かな暮らし、生き方のヒントを大好きなイタリアから。大切なことを見失わないように。

雑誌『 イタリア好き 』 とは

観光情報誌とは違う、
イタリア人の日常、素顔を感じられる雑誌。
毎号、各州や一つのテーマにフォーカスし、そこに暮らす人々と食を通して、知られざる魅力を紹介。おいしさの中から見えてくるのは、人生を楽しく生きる姿かもしれません。

【最新号の見どころ 】

ミラノ、アンティーク散歩
長く受け継がれてきたストーリー、古いものにしかない個性、使い捨てない、使い続ける豊かさとロマン。アンティークを生活に取り入れながら、暮らしを楽しむミラネーゼたちを覗いてみた。


ナヴィリオ・グランデ骨董市
毎月最終日曜日にナヴィリオ・グランデに立つ、イタリア最大級の骨董市。さまざまな品物が並ぶ中、特に気になる食卓周りのものを扱うストールを巡って。

家の中のアンティーク、お気に入りの品々と暮らす
偶然出会ったもの、代々受け継がれてきたもの、時を超えて楽しみながら、お気に入りのものと暮らす心地よさ。骨董品を愛する3人のミラネーゼの部屋を覗かせてもらった。


オーナーのセンスが光るアンティークショップをチェック!
年代やジャンル、テーマ別でも数多くあるミラノのアンティークショップ。オーナーの好みや得意分野でオリジナリティを発揮して、ミラネーゼに支持されている2店を紹介。


モンテファルコを紡ぐ糸 ―ビアンケリアとイタリア人
イタリア人の日々の暮らしに欠かせないビアンケリア。白い布に込められた思いは母から娘へ、そしてそのまた子へ、家業としての歴史の糸はこれから紡がれる。


知恵とうま味が詰まった 保存食でフルコース
それぞれの特徴、特性を踏まえて、使い方のコツをシェフのミルコさんに教えてもらった。


消えゆく食の小さな物語
物語性としてのクチーナ・ポーヴェラ

マンマのレシピ
毎号マンマから郷土の味を教わる。
今回はフリウリ-ヴェネツィア・ジューリア州


連載
●イタリアのほんの小さな出来事 長本和子
●イタリアワインソムリエ矢野航の 今日は何をおススメしましょうか? ランブルスコ「ソルバーラ」
●イタリア好き通信 現地コーディネイターが最旬レポート カラブリア州
●池田匡克のイタリア美食日記 3回目接種を終えたイタリア人の日常
●地方のイタリア語 愛しの豚を何と呼ぶ?
●イタリア散歩 篠利幸
など。

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集まれ!イタリア好き パスクアを祝して開催報告

久しぶりのイベントでした。
午前中少し曇りがちだった空も、開始から太陽がのぞき、春の心地よい、いや、むしろ少し暑いくらいの陽気になって、おいしい食事とおしゃべりと、笑顔に満ちた4時間でした。
わざわざイタリアから直送されてきた、Loisonのコロンバ。

ずっと、イベントをやりたい、集まりたいと思っていましたが、なかなか適当な場所が思いつかないでモヤモヤしていました。
あるとき、odexの森社長(ニノさん)の取材のために訪れたglasshouse(odex本社)で、ワインを飲みながら、ニノさんの話を聞いていました。その日も同じように、暖かい日差しと、心地よい風に包まれていました。
この感じを共に分かち合えたら最高だろう、コロナ対策の条件も揃っている。そう思ってここでの開催を決めました。
ニノさんにも快く了解をもらって……。

開宴の少し前に、希望者の方はニノさんとglasshouseツアーへ。
特別に何かあるわけではないのですが、ここの「ki」を感じられれば最高に幸せになるのです。





さあ、いよいよ開宴です。と言っても、こちらも特にプログラムはありません。
パスクアをお祝いしながら、イタリア話に花を咲かせるだけです。
2年振りに会う懐かしい顔、「マッシモに会いきにたよ」と来てくれた人、クラブハウスで知り合って、会員になって初めて参加してくれた人、キーワードは「イタリア好き」。

Buona Pasqua!

料理は「トラットリア・ダル・ビルバンテ・ジョコンド」と「ア・レガ」のケータリングをお願いして、ローマのパスクアを意識したメニュー構成でしたが、やはり古川さん、やってくれました!  想像以上の展開に参加者もニコニコ。

Salame,Coppa e Formaggio,Pizza sbattuta alla Romana, Pizza di pasqua al Formaggio(サラミ、コッパ、チーズ、パスクアのチーズパン、パスクアの甘いパン)Uovo di pasqua, Fave e Pecorino Romano(パスクアのゆで卵、空豆とペコリーノロマーノ)Carciofi alla giudia con Purea di ceci, Vignarola(カルチョーフィの素揚げとひよこ豆ピュレ、ローマ風春野菜のソテーヴィニャローラ)Finocchio sott‘olio, Carciofi e Arancia(フィノッキオのマリネ、カルチョーフィとオレンジのマリネ)
Fagioli,Cotiche e Salsiccia(豚皮、うずら豆、サルシッチャの煮込み、ガエタオリーヴ)
Agnello Brodettato, Pane di Lariano(仔羊のブロデッタート、ラリアーノパン)
Lasagna「ワインは語らない。ワインは顔で選ぶ」というニノさんの選んだワインを楽しみます。
気持ちのいい時間が過ぎていきます。そして、登場してきたのは! Abbacchio al Forno con Patate(乳飲み仔羊のオーブン焼きとポテト)乳飲み仔羊のオーブン焼きー! やっぱりパスクアにはこれですね。そしてコロンバも食べて、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
人が集い、食べる、笑う、つながる、特別なことでもないけれど、とても大切だと改めて実感しました。そしてそういう大切なことを、イタリアがいつも教えてくれてました。
参加してくれた皆さん、ニノさんはじめOdexの皆さん、古川さんはじめ「トラットリア・ダル・ビルバンテ・ジョコンド」「ア・レガ」のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
またお会いしましょう!

Amore e pace マッシモ

写真:遠藤素子