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シチリア料理を楽しむ会@横浜・野島公園キャンプ場 2



<エビとイカのフリット>



<シチリア風野菜の串焼き ソットオリオ>



<レモンの葉ッパで風味づけした、ポルペットーネ>


<そろそろお腹もいっぱいでまったりムード>

 

外での解放感と、シチリア料理がマッチして、皆さん満足していただけたようでした。

僕もとてもいい会ができたと満足しています。

斎藤シェフ、お手伝いいただいたお父様方、そして参加された皆さま、

ありがとうございました。

 

イタリア好き委員会 松本 浩明
協力:イタレッセ  サンペレグリノ、アクア・パンナ(ネスレ日本)

 

Vol.14 バジリカ−タ州特集

バジリカータ特集


vol.14 バジリカータ州

マテーラパンとバジリカータの
その深い関係


「カン、カン、カン」大きな音と共に、リズミカルにクープを入れる。3本のクープがパーネ・ディ・マテーラ(マテーラのパン)の特徴だ。そして、サッシの洞窟住居を思わせる、大きなげんこつのようなゴッツイ形もまたこのパンならでは。

 シチリアの取材を終えて、カターニャから深夜バスでバジリカータに入った。この行程を組むのもひと苦労だった。シチリアからバジリカータに入る便利な交通手段がなかなか見つからなかったからだ。カターニャからの移動だったせいもあるが、飛行機を使うにしても、電車を使うにしても、距離も時間もロスが多すぎた。近いのに遠い。まさに陸の孤島だ。だからこそバジリカータは僕らに新しい感動を与えてくれた。

 州のおよそ9割が山岳地帯で、平地が少ないこの州は、決して豊かな土地ではない。隣のカンパーニアやプーリアは、イタリアでも有数の農作物の豊かな州。そこに挟まれていたにもかかわらず、交通網もあまり発達しなかったために、ある種孤立していた。

 バジリカータにある、マテーラの洞窟住居群サッシ地区は、1993年に世界遺産登録され注目を集め、今では世界的な観光名所となっている。そもそもサッシ(sassi)とは、イタリア語の岩山を意味する言葉sassoの複数形。石灰岩をくり抜いてつくったその住居は、古くは貧しい人々の住居の象徴でもあった。家畜と一緒に住み、湿気の強い室内は、たくさんの子供の多くが、伝染病などでその命を落としていったという。そういう歴史的な背景もあり、一時は洞窟住居には住む事を禁じられた時代もあった。その後、この特徴的な洞窟住居群は世界でも類を見ない存在として、その重要性が見直され、遺跡の発掘や修復が進められ、世界遺産に登録された。現在ではそのサッシの洞窟を利用した住居をはじめ、ホテルやレストラン、カフェ、ギャラリーなど現代風に改良され、カルチャーを発信する場所となっている。数多く残る洞窟教会には、フレスコ画や、壁画も残り、当時の様子も窺わせる。

 そのマテーラに、ナポリ王国時代から変わらない製法でつくり続けられているパンが、マテーラパンだ。(p28)そんなパンも、プーリアのアルタムーラのパンに形も材料もよく似ている。マテーラとアルタムーラは車で20分程度の距離。イタリアでよく聞く、「オラが村がオリジナル」論争はここでも起こっていた。それでもバジリカータには、行く先々の町に、形やクープに特徴を持った同じようなパンが存在して、それぞれの町の自慢のパンになっている。一昔前は10kg、20kgのものを焼いて、何日もかけて工夫しながら食べていたというから、それだけこの土地の人々にとって大切な食料だったようだ。

「イタリア人、特に南イタリアの我々にとっては、パスタがとても大事な食事なんだ」とロルト・ディ・ルカーニアのオーナー、フルヴィオさん(p16)は言う。
パン同様にパスタも小麦粉を練ってつくるもの。人々の生活の中の工夫が、さまざまな形をつくり、お腹を満たす手段として重要な役割をしていたのだ。

 79歳のマンマ、ローサさん(5p)は、大盛りのパスタをぺろりと食べながら言っていた。大切にしていることは、「働くこと」だと。杖を付きながら歩くローサさんは、それでも毎日畑で土いじりをしないと落ち着かないらしい。

ある意味では、他州から孤立したような歴史があったその分、自分たちの生活を守り貫くことで、生きる強さと、したたかさを自然と身に着けていったのではないだろうか。だから僕には、バジリカータで会った人たちはみな、イキイキとしていて、窮屈さを感じなかった。物質的な豊かさ以外の、本当の豊かさを無意識のうちに感じ、生きているのだろう。
バジリカータ、また必ず行きたい場所だ。

イタリア好きVol.13:シチリア特集

vol.13 シチリア州 (5月20日発行)

おやじの粋なはからいと
シチリア美人


キリット晴れた雲ひとつない青空。
強い風は、波を防波堤に打ち寄せ、
海からの風を小路に流していく。
冷たい空気と潮の香り。

8年ぶりに訪れた、シラクーサ・オルティージャ島。
記憶を辿って、早朝の散歩に出かけた。
蘇る記憶と匂い。

前日の夕方ここに到着した。

パスクアを翌週に控え、町は浮かれ、そわそわして、例えるなら日本の年末、忘年会シーズンのようだった。

ドゥオーモ前の広場は賑わい、小さな子供はバルーン片手に走り回り、久しぶりに再会する地元の友人たちは談笑し、ショーウインドウには卵型のチョコが飾られ、おじいさんの持つ大きな荷物はきっと孫へのプレゼントだろう。

映画『マレーナ』は、壮麗なバロック様式のドゥオーモ前の広場を歩く、モニカ・ベルッチの美しさが印象的だった。このシーンの舞台となったのは、オルティージャ島だと、8年前シラクーサを訪れた時に、フォトジャーナリストの篠さんに教えてもらった。その時は、真夏の太陽がジリジリと刺すように照りつける昼下がりで、広場は静まり返っていた。歩いているのは、ポツポツと観光客くらい。地元の人は、夏の暑い昼間には外に出ない。

オルティージャ島の市場には今回初めて行った。やはり魚屋が目立つ。
早朝の開店したてとあって、まだ人はまばらだが、その土地で暮らす人々の生活が見える市場はいつも気分があがる。
魚屋のおやじアンジェロは、まな板の上に乗せられ、解体されようとしているサメの説明をまくし立てるように始めた。

小柄だががっちりした体格に、だみ声に髭、彫の深い顔。
その振る舞いからは、市場を仕切る親分のようだ。
どうやって食べるのかと思い、一所懸命に聞いていたのに、「いや、食べない」なんだ損した。
そうかと思うと、タンバリンを持ち出し歌い始める。
タンバリンは小気味よく、おやじの渋い声と絡み合い、どこか物憂げなシチリア独特の旋律は、早朝の市場にはあまり似つかわしくなかったように思うけれど、おやじのサービス精神は嬉しかった。

アンドレアは、パニーノをつくり続ける。
彼のパニーノはひとつのアートだ。
同じ市場内のチーズのお店。店先に並んだ焼いたリコッタが、僕の心を惹きつけた。
買い物に来たお客さんに創作パニーノを振る舞う。
自家製チーズは売っているんだからたくさんある。
ひとつつくってはまたひとつ。
チーズ、ハム、トマト、オリーヴ、チポッラ、店にあるものは何でも挟む。
パニーノのアイディアがどんどん溢れていく。
パニーノをつくるアンドレアの手先はまるで、マジシャンのよう。
次に何が出てくるのかが楽しみだ。
ワインも出てきた。
こんな店、日本にもないかなーと考えながら、パニーノをほおばる。
市場だから毎日来る顔がいる。
だけどサービス品だけを食べて帰る客はいない。
アンドレアの心意気と気さくな振る舞いは、お客を惹きつけて離さない。
損して得取れ。

僕にとってシラクーサは、とても思い出深いところだ。
この『イタリア好き』を発想した起点となったところと言ってもいい。

8年前ここで偶然出会った家族とのひと時。
真夏の昼下がり、汗をタラタラ流して歩いていたところ、外の日陰で昼食をしている家族がいた。
篠さんがカメラを向けると、快く撮影に応じてくれ、撮った写真を見せると盛り上がり、ワインやフルーツをご馳走になった。
そして、篠さんがやおらカンツォーネを歌い出すと、隣に座っていたおばさんが、
「あんたはダメ」と言って、
今までの話し声とは全く別の声で、歌い出した。歌は路地に響き、僕の心は高鳴った。
“イタリア”面白いぞ!
ここから僕は、イタリアという国の懐の深さと、大らかさを感じ、その魅力にはまっていった。

今回もまた、イタリアおやじの粋な魅力に心を奪われてしまったのだけれど、
実はそれ以上に心を奪われたのは、マレーナならぬマリリーナ(本誌4ページ)だった。

イタリア好き委員会 松本浩明

La festa del l’ITALIAZUKI ~シチリア料理を楽しむ会~開催します!

7月の食事会は、最新号シチリアをテーマに開催します。
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料理を担当してくれるのは、横浜・石川町にあるシチリア料理の店 「リストランテ・グランドゥーカ」のオーナーシェフ斎藤竜二さんです。 そして今回は、斉藤シェフには大変な思いもさせてしまいますが、 イタリアっぽいオープンエアなスタイルで、開催することにしました。 日除けにはタープを張って、テーブルにはちゃんとクロスも敷いて、 アウトドアだからと言っても、手は抜きませんよー!きっちりやります! 良く冷えたスプマンテに、イワシや、野菜のマリネ。 シチリア風炭火の串焼きは、焼き立てを食べる。 朝、獲れたての魚介を、目の前でフリットにして、アツアツをほおばる! もちろんパスタもあります。 詳しいメニューは後日改めて発表しますので、お楽しみに! 横浜・金沢の海風を感じながら、シチリアを味わう。 イタリアのように、休日のながーい午後のプランツォ(昼食)を一緒に楽しみましょう!   ★★★★★★応募要項★★★★★★ ◇開催日:7月27日(土)13:00~17:00頃? ※休日のイタリアプランツォ時間です ◇場所:野島公園 キャンプ場 横浜市金沢区野島町24 http://www2.nojima-park.org/facilities/ ◇会費:8,000円(ツードリンク含む) ※会員とその家族・友人1名様 ※飲み物や、食べ物の持ち込みも可。 ※小学生以下無料、小学生2,000円、中学生3,000円 ◇定員:30名 ◇形式:着席式野外パーティー ◇申込受付:6月17日(月)~7月1日(月)17:00まで ◇申込方法: info@italiazuki.com にメールにて、 Adobe Acrobat X Pro Sale シチリア料理を楽しむ会参加希望とお書きの上、お名前、(会員番号)、参加人数をお知らせ下さい。 ※お申込み多数の場合は抽選とさせていただきます。 ◇参加について:申込み締切後、7月2日以降に直接ご本人にメールにてお知らせします。 その後に参加費をお振込いただきます。

『イタリア好き』vol.13のプレゼント

シチリア特集お楽しみいただけていますか。

プレゼントページがシステム上の不具合により、申込ができなくなっていましたが、

昨日より復活しています。

今号のプレゼントはふたつ。

ひとつは、創業110年を誇るイタリア調理器具ブランド、ラゴスティーナの「メロディア シチューポット」

こちらをなんと3名様に!

(本誌p40にて掲載)

読者の方の中にもすでに愛用されている方も多いのではないでしょうか。



(写真:萬田康文)

シチリアのマンマ、カルメラさんはこれを使って、旬のカルチョーフィを調理してくれました。

シンプルなのに、シチリアの春の味が詰まった一品でした。

詳しくは本誌を!

 

そしてもうひとつは、スノードーム。

取材の旅にその地のスノードームを必ずひとつ購入してきて、
いまではイタリア好き委員会の事務所には、各州のスノードームがずらりと並んでいます。

今回はちょっとかわいかったのでふたつ購入し、そのひとつをプレゼントにしました!

(ひとつ~とブーイングが出そうですが・・・)

写真いちばん左が、プレゼントのシチリアのもの。





(写真:松本 次はもう少しきちんと撮影しようかな)

本誌を楽しんだあとに、ぜひプレゼント応募も!

 

イタリア好き委員会 松本浩明

 

 

シチリア ピアッツァ・アルメリーナのパスティッチェリア Piazza Armerina Sicilia 

シチリア取材、初日の朝。

強い風の音で目が覚めた。

外に出ると、鮮やかな新緑の大地が迎えてくれた。

前日、深夜に到着した時は、あたりは真っ暗でその様子は伺えなかった。

春のシチリアは始めてだ。

気持ちの良い朝は、いいスタートの予感。

滞在はピアッツァ・アルメリーナのアグリトゥリズモ。

ピアッツァ・アルメリーナは、世界遺産にも登録されている、

ローマ時代のカサーレの別荘跡のモザイクが見事に残る。



8年前に訪れた時には、観光客でいっぱいで、ゆっくり見ることができなかったが、

今回は、早朝ということもあり、人もまばらで、

ゆっくりと鑑賞することができた。

そのモザイクからは、当時の生活の様子がそこに浮かんでくるようだ。

想像を膨らますと、さらにその絵の向こうが見えて楽しい。

そのモザイク跡のからほど近い町の中心に、1軒のパスティッチェリアがある。

取材の時は、翌週のパスクアを控えて、

ショーケースの中は、パスクア用のお菓子がたくさん。



鳩や仔羊を模ったお菓子が目につく。

型抜きして作るものと、ひとつひとつ手作りするものがあり、

どれも丁寧に仕上げられ、食べるのが惜しいくらいだ。



これはコロンビーナ・パスクアーレといい、アーモンドクリームの中にアーモンドがひと粒入っている。


他に定番のものとして、シチリア産のナッツ類をふんだんに使った焼き菓子や、

トロンチーニもあり、どれもおいしい。

そして、シチリアと言えば、ピスタッキオ。

エトナ山麓の町、ブロンテ産のピスタチオは、

赤紫色の薄皮と、鮮やかなグリーンの実のコントラストが素晴らしい。



甘味が強く、濃厚な味は、この地ならではのもの。

主人のジョゼッペさんは、自慢のジェラートをたっぷりと味あわせてくれた。

本場の味は、何物にも代えがたい。

うまい!



父親から引き継ぎ、お菓子つくりに没頭し、今でもつくることが大好きだというジョゼッペさん、

今の夢は、息子が店を継いでくれることだと言っていた。

こういう生き方が、シンプルで好きだ。

お土産に持ち帰った、トロンチーニは大好評だった。



イタリア好き委員会 松本浩明

写真 萬田康文

 

☆☆☆『イタリア好き』最新号 シチリア特集☆☆☆

5月20日発行

イタリア好き委員会では、『イタリア好き』設置してくれる場所、

イタリアズッキーニパートナーズ(お料理教室、イタリア語会話教室など)を随時募集しています!

個人の方で、定期的に読みたい方は、

イタリアズッキーニクラブへぜひご登録ください。

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

フォトグラファー萬田さんのシチリア旅の記憶

シチリアのある朝。 ハードな散歩道とサボテンの迷路。 

3月初め。シチリア。ピアッツァ アルメリーナの風はすこし冬のにおいがした。

今回の取材が僕にとって初めてのシチリア上陸だった。

旅立つ前、シチリアのイメージは海と水分の少なそうな赤茶けた岩場。

過去の日本の雑誌のシチリア特集の印象や映画「ニューシネマパラダイス」を、

高校生の頃から何度もビデオで観ていたので海の残像が頭にある。

オープニングのサルヴァトーレの実家のまどから見えるあの海のイメージ。

ピアッツァ アルメリーナはシチリアの内陸だ。

海はない、赤茶けた岩場もない。

あるのは新緑のゆたかな丘陵地帯、富士山のような端正な稜線と雪を冠したエトナ山、

深緑の波がどこまでもつづくようなフィーコ ディ インディア(サボテン)の畑。

そうだしシチリアは大きな島だった。

自分が意識的に、また無意識的に収集した情報なんてものは、

いつも役に立たないと思わされる。

その場所に行かなければなにもわからないのだ。良い意味で期待は裏切られる。

 

小鳥たちがジュクジュクと鳴きじゃくる、ピアッツァ アルメリーナの早朝。

どこに行ってもイタリアにはいつも鳥達がたくさんいる。

夜が明けて間もない寒色と暖色の空のグラデーション。

同じ部屋に泊まる松本さんがジョギングに行くというので、1本のフィルムとカメラを持って朝の散歩に出かける。

 

宿泊先のアグリツーリズモの敷地内の農道のゆるやかな登り坂を、

松本さんは僕の先をかるい調子で走っていく。

僕は写真を撮りながらゆっくり歩く。

可憐に咲く道端の花が朝日に照らされているのなんかを撮りながら。

道の行き止まりで松本さんと合流すると、

松本さんが「帰りは遠回りして行こう」と言うので畑の道無き道をおおきく迂回して宿に戻る事にした。

そら豆がたくさん植えられた畑を登ったり下ったり、すこしの高低差で景色は、光の角度で変わる。

早くも夜露でスニーカーが濡れている。

ときどきカメラのシャッターを押す。

 

しばらく歩くとフィーコ ディ インディアの広大な畑に出た。

そのサボテンは木のように太い幹と大きな動物のような立体感をもつ。

腐りかけた幹を見る。それは皮膚病の大きな馬を連想させる。

畑は日当りを考えてかすこし勾配の強い斜面にある。

フィーコ ディ インディア達の群のなかを上へ下へ歩き回っていると、

不思議な迷路の中に閉じ込められたように感じた。

ちいさな野生の桜の花やみかんの実を見、小さな川を飛び越え、

木々のトンネルの小径を抜けたらアスファルトの地面になった。

朝の散歩という名の小さな旅は夜露と土が着いたスニーカーがアスファルトを踏んだ時、終わりを迎えた。

 

建物があるところまで辿り着く。

「お帰り、おはよう」。すでに顔見知りの大きく賢い宿のジャーマンシェパードが、

大きなしっぽを千切れんばかりに振って我々を待っていた。

われわれも「ただいま、おはよう」とこたえた。もちろんイタリア語で。

とりあえず水が飲みたい。



 
フォトグラファー  萬田康文

シチリア・シラクーサの朝  La mattina di Sicilia,siracusa

『イタリア好き』vol.13 シチリア特集は5月20日の発行です。
お届けまでにもうしばらくお待ちください。

 

風が強く、波の荒い日の早朝散歩。

サンマルティーノ教会。



流れる潮風と、差し込む朝陽がまぶしい路地。



重厚なバロック様式が迫力のドゥオーモ



市場ではカルチョーフィにトマト、ニンニク、パセリ、オリーヴオイルをかけて炭火で焼かれていた。



春の季節ならではのロセッティ。生でもフリットでもいける。



フィノッキオはスライスして、タロッコ(オレンジ)と一緒に、オリーヴオイルとバルサミコをかけてサラダで食べる。



 

イタリア好き委員会 松本浩明

写真:萬田康文

イタリアマンマのレシピ カンパーニア

『イタリア好き』の連載で、イタリア20州 マンマのレシピがあります。
5月にその連載と新しいレシピを加えた本が、世界文化社より出版されます。

-イタリア10州からおいしいを集めた- 「イタリアマンマのレシピ」

イタリアのマンマたちの愛情のこもった郷土料理がたくさんのってます。

お楽しみに!



 

まな板は使わずに、ナイフを使って、実に器用に何でも切ってしまう。



こんななんともないパスタがとってもおいしい。

ウンブリア ペルージャ Umbria Perugia  

ペルージャで入った家族経営の「リストランテ・ダッラ・ビアンカ」
メニューはどれも、店名にもなっているノンナ、ビアンカさんのレシピで、

ウンブリアらしい家庭料理がベース。

ボリュームたっぷりのクロスティーニや、ブルスケッタ。

手打ちのタリオリーニなど、自分好みに注文して気軽に楽しめる、イタリアらしいお店。

写真は、セコンドとして食べたペコリーノのグリル。



ペコリーノをグリルして、バルサミコをかけただけのもっともシンプルなもの。

塩味のつよい、コクのあるペコリーノと、甘酸っぱいバルサミが、口のなかで香りとともにひろがり、

思わず笑顔になる。

そこに刻んだトレビーゾの苦みが、それぞれの味を引き立て大人の味になる。

こういうメニューはなかなか日本では食べられない。

いい素材と、シンプルな調理法。

これもウンブリアらしいひと品といえるだろう。

 

イタリア好き委員会 松本浩明

写真 萬田康文