5月31日に初めての『イタリア好き』イベントがあった。 ここ麻布十番のリストランテ・ラ・ブリアンツァは、3時間の間はリグーリアのトラットリアに変身した。
奥野シェフは、このイベントを楽しみながら料理を提供してくれたし、 萬田さんの写真は、参加者皆をイタリアへ連れて行ってくれたし、 篠さんのお話は、イタリアのBARにいるかの錯覚さえ感じさせてくれた。 「イタリア好き」をキーワードに集まった仲間は、この時を十分に楽しんでいただけたようだ。
篠さんの乾杯で会はスタートしました。
Condjun(クンデュン 右下)リグーリア地方のトマトサラダ。 水に浸したビスケットとタジャスカ種のオリーブを混ぜるのが特徴。 Focaccia(フォカッチャ:左上)言わずとしれたジェノバ名物。 Farinata(ファリナータ:右上)ひよこ豆の粉を水で溶いて焼いたもの。 サボーナに名店あり。
In salata di polpo(イン・サラータ・デ・ポルポ)長時間ゆでたタコの下には、白いんげん豆、 アーティチョーク、ジャガイモが入っていて、オリーブオイルをたっぷりかけて混ぜて食べます。 柔らかいタコと、豆、アーティチョーク、それぞれの食感が混ざり合い、絶妙な一皿。
Furitatta di gianchetti(フリタータ・デ・ジャンケッティ) しらすのかき揚げ。 熱々をほくほくと。文句なくおいしい。
Torta pasqualina(トルタ・パスクアリーナ) リグーリア地方のタルト料理。昔は復活祭の料理として食べられていた。 薄く伸ばしたパイ生地を何層にも重ね、その間にフダン草、ズッキーニ、じゃがいも、 アーティチョーク、チーズの入ったクリームを入れ、卵をのせ焼きます。 卵が入るのが復活祭の料理ですね。 Pasqualeは復活祭。
イタリアでは、36層とかに重ねることもあるらしい。
写真を見ながら、イタリアの魅力を語る篠さん。 ワインがすすみ、饒舌になってきました。
Stracci Col Pesto(ストラッチ コル ペースト) リグーリアでは、日本で言うジェノバペーストのことをペーストと言います。 ストラッチは、リグーリア地方の手打ちパスタのひとつ。 紙のように薄く伸ばして、四角くハンカチのように切り分けたパスタ。 Straccioはぼろきれ、ぼろ紙という意味。
美味しいものの前では、皆いい顔になります。 この日のペーストは、現地で食べているように、バジルの香り、味もしっかり チーズもたっぷりとこってりとして、。美味しい!
Focaccia di Recco(フォカッチャ デ レッコ) これが日本で食べられるなんて嬉しい! サイズは小さめですが、まさにあのシーンを再現しています。
焼き上がり。まさにフォカッチャ・デ・レッコの再現です。 大好評!もっと食べたーい!と皆さん叫んでいます。 さあ、これを食べにレッコへ行こう!
Bronde Cujun(ブロンデ・クユン) 干しだらのペーストは、イタリアの色々なところで食べられるものですが、 リグーリアのものはジャガイモと、タジャスカ種のオリーブオイルをたくさん入れるのが特長。 タプナードをつけて食べたりします。
ワインも、食事も進み、知らずにお隣同士で会話も弾みます。 美味しいものは、平和を呼びます。 いよいよ今回のメインの登場。
Capooun Magro(カッポン・マグロ) リグーリアの伝統料理のひとつ。 その昔、漁師たちが船の上で、食べたのが始まりとされる。 乾パンと、野菜、魚介類を重ねて高く積み上げる大胆な料理。 人によりレシピも違うそうだが、この日は奥野シェフのオリジナルレシピ。
伊勢海老、岩ガキ、ムール貝、タコ、イカ、ほうぼう、ニンジン、ズッキーニ、などなど。 これにイタリアンパセリのソースをつけて食べます。 このボリュームと味に皆さん釘付けです。
まさにリグーリアで食べた味、それ以上だったかもしれません。 皆さん本当に大満足でした。 奥野シェフ、本当にありがとうございました。 そして参加してくださった皆様、ありがとうございました。 次回のイベントにもぜひご期待いただき、 また参加してください。 P 松本浩明 写真 萬田康文



イタリア好き委員会名誉会長 篠利幸(右)さんと私(左)。
篠さんとの出会いは、私のイタリア好きを加速させた。 篠さんと行ったシチリアは忘れられない。 

















