【アブルッツォ州】特産品のタマネギがメインの季節の料理
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【vol.120|マンマのレシピ】チーズと卵のポルペッテ トマトソース煮込み
【アブルッツォ州】州全域で親しまれ、州を代表する伝統料理
10/9・10開催!!イタリア料理専門展「第9回 ACCI Gusto 2019」

「本物のイタリア料理」に出会える場として、毎年多くの食に携わるプロ向けのイタリア料理専門展示会「ACCI Gusto」を今年も開催いたします。
イタリア料理に関する食材、飲料、機器が一堂に会し、ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合シェフを筆頭に一流のシェフ達によるデモンストレーションや、イタリア食材や歴史、イタリア現地情報等に精通した著名専門化による特別セミナーを行い一度で様々な情報を得ることができます。
また前回盛況だったイタリア料理コンテスト「Premio ACCI」の決勝戦も行います。
今回のテーマは「イタリア産チーズ」!馴染みのあるチーズから珍しいチーズまで予選を勝ち抜いた料理人たちが自身の経験と情熱を注いだ素晴らしい逸品を実際に調理しているシーンを是非会場でご覧ください!
第9回イタリア料理専門展 「ACCI Gusto 2019」
日程:10月9日(水)・10日(木)(10:00~17:00)会場:都立産業貿易センター台東館
出展規模:100社/120小間(予定)
入場事前登録はこちらから:
入場料1,000円(税込み)が無料に!!
https://www.a-c-c-i.com/gusto/registration.php
■デモンストレーション
ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合シェフを筆頭に一流のシェフ達による大好評のデモンストレーション![]() |
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■セミナースケジュール
イタリアの情報に精通した著名専門化による、学びの多い特別セミナー![]() |
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■イタリア料理コンテスト「Premio ACCI」の決勝戦

〇テーマ:「イタリア産チーズ」
〇開催時間:10月9日(水) 11:00~14:15(5F会場)
・アズーリクラシコ 阿部 正和 さん
・Ristorante t.v.b 上坂 祐一郎 さん
・DAL CUORE 鈴木 伸朋 さん
・ART MON ZEN KYOTO ristorante Galleria 中村 雄太 さん
・XEX日本橋 早川 光 さん
・RISTORANTE Borgo KONISHI 山嵜 正樹 さん
▼詳しくはこちらから!
https://www.a-c-c-i.com/contest/
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■会場の様子
4,000名近くの来場者数の方々で賑わう会場。出展ブースも100以上!ご期待ください。![]() |
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https://www.a-c-c-i.com/gusto/index.html
事務局 TEL:03-6427-6883
バローロと名のつくワインが多過ぎてお困りの方々に捧げるコラム Presented by モンテ物産
世界的にみても、日本は輸入ワインの品揃えが異常なほど豊富だと思う。実際イタリアに駐在しながら現地で一般的に見かけるワインの中で、日本に入っていないものを見つけるほうが難しいぐらいだ。それほどありとあらゆるワインが、多かれ少なかれ日本に輸入されている。
しかし品揃えの豊富さは、ワイン愛好家にとっては嬉しい反面、一般的な消費者からすればワインをわかりづらくしている一因でもあるかもしれない。選ぶには多過ぎるのだ。
日本に輸入されるイタリアワインの先駆け的な存在であったキアンティも、イタリアワインの王様と呼ばれるバローロも、種類が多過ぎてまず何を飲んでみればよいのかわからない方もさぞかし多いことだろう。
イタリアワインの中でまず何を飲めばよいのか。悩む方にはやはりバローロをお薦めしたい。バローロは自他共に認める“イタリアワインの王様”。おそらく世界で最も有名なイタリアワインであるからだ。ネッビオーロというイタリアの土着品種のみを使い造られているから、世界的に広く栽培されているカベルネ・ソーヴィニョン、メルローといった国際品種の枠を飛び出し、イタリアワインの特徴である土着品種の個性溢れる一面を垣間見ることができる。
しかしバローロと一口に言っても、その名を冠したワインは星の数ほどある。価格もピンキリだ。
いったいどのバローロを飲めば、スタンダードがわかるのか。悩みは尽きないだろう。
前置きが長くなったが、先日のワイナリー訪問でそんな日本の現状を伝えた相手はバローロエリア最大の作り手フォンタナフレッダ社のロベルト・ブルーノ社長。
彼からの返答は明快だった。
「フォンタナフレッダ社のバローロがその答えだよ」
余りにシンプルで自信に満ち溢れた答えに思わず笑ってしまうと、それを見てブルーノ社長はニコニコとこう続けた。
「私が自分のワインを売りたいから言っていると思っただろう?その通りさ。でもそれだけじゃお客様は納得してくれない。これは世界中どこでも一緒だよ。だから今から3つ、フォンタナフレッダのバローロを最初に飲むべき理由を説明しようと思う。」
「一つ目。フォンタナフレッダ社のバローロはイタリアを統一した初代国王も飲んでいたバローロだから。イタリアでもバローロは、『王のワイン、ワインの王』といわれる。その理由は、初代国王がフォンタナフレッダの土地を買いそこで王家用にワイン造りを始めたためだ。フォンタナフレッダ社のバローロは、『王のワイン』を知るのに最適なんだよ。」
▲1903年のヴィンテージのフォンタナフレッダ社のバローロ。(写真左)
▲初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(写真右)
「2つ目の理由はその造り方。バローロは伝統的には、色々な畑のブドウをブレンドし、大きな樽の中で熟成させる。フォンタナフレッダのスタンダード、シルバーラベルのバローロはまさにこの伝統にのっとって、今でも伝統的な醸造方法を頑なに守って作られているんだ。古き良き、ベーシックなバローロを知るには最適な1本というわけさ。」
「3つ目は、フォンタナフレッダ社のバローロがイタリアで誰もが知るバローロだからだよ。フォンタナフレッダ社は現在、バローロエリア最大の生産者。フォンタナフレッダのバローロは、間違いなくイタリアで最も広く愛飲されるバローロのうちの1本さ。長い間売れ続けているのには訳がある。つまりバローロというワインのスタンダードを知りたい方が飲むべき、王道ワインなんだよ。」
ブルーノ社長は詩人かなにかのように流れるような口調でここまで説明すると、あっ、と声を出して派手に慌てたそぶりを見せた。
「まずい、とても大事なことを言い忘れていた。おまけにフォンタナフレッダ社のバローロはリーズナブルだよ。これが“一番”大事なことだったね!」
彼はわざと大げさにそう言うと、いたずらっぽくウインクして話を締めくくった。
たしかにフォンタナフレッダのバローロはイタリアワインの奥深さを垣間見せてくれる。
普段バローロをあまり飲んだことの無い方には是非試してみて欲しい。余り難しいことは考えず、ただその優美に広がる香りと、フルーティでなおかつ複雑な味わいに驚いて欲しい。一言で言えば、重厚でエレガント。ちょっと矛盾しているように聞こえるかもしれないが、それが同居するのがバローロだ。
さあいかがだろうか。近々バローロとともにワインの世界のもう一歩奥に踏み込んでみられては。
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼フォンタナフレッダ社についてはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/FF.html
しかし品揃えの豊富さは、ワイン愛好家にとっては嬉しい反面、一般的な消費者からすればワインをわかりづらくしている一因でもあるかもしれない。選ぶには多過ぎるのだ。
日本に輸入されるイタリアワインの先駆け的な存在であったキアンティも、イタリアワインの王様と呼ばれるバローロも、種類が多過ぎてまず何を飲んでみればよいのかわからない方もさぞかし多いことだろう。
イタリアワインの中でまず何を飲めばよいのか。悩む方にはやはりバローロをお薦めしたい。バローロは自他共に認める“イタリアワインの王様”。おそらく世界で最も有名なイタリアワインであるからだ。ネッビオーロというイタリアの土着品種のみを使い造られているから、世界的に広く栽培されているカベルネ・ソーヴィニョン、メルローといった国際品種の枠を飛び出し、イタリアワインの特徴である土着品種の個性溢れる一面を垣間見ることができる。
しかしバローロと一口に言っても、その名を冠したワインは星の数ほどある。価格もピンキリだ。
いったいどのバローロを飲めば、スタンダードがわかるのか。悩みは尽きないだろう。
前置きが長くなったが、先日のワイナリー訪問でそんな日本の現状を伝えた相手はバローロエリア最大の作り手フォンタナフレッダ社のロベルト・ブルーノ社長。
彼からの返答は明快だった。
「フォンタナフレッダ社のバローロがその答えだよ」
余りにシンプルで自信に満ち溢れた答えに思わず笑ってしまうと、それを見てブルーノ社長はニコニコとこう続けた。
「私が自分のワインを売りたいから言っていると思っただろう?その通りさ。でもそれだけじゃお客様は納得してくれない。これは世界中どこでも一緒だよ。だから今から3つ、フォンタナフレッダのバローロを最初に飲むべき理由を説明しようと思う。」
「一つ目。フォンタナフレッダ社のバローロはイタリアを統一した初代国王も飲んでいたバローロだから。イタリアでもバローロは、『王のワイン、ワインの王』といわれる。その理由は、初代国王がフォンタナフレッダの土地を買いそこで王家用にワイン造りを始めたためだ。フォンタナフレッダ社のバローロは、『王のワイン』を知るのに最適なんだよ。」
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▲初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(写真右)
「2つ目の理由はその造り方。バローロは伝統的には、色々な畑のブドウをブレンドし、大きな樽の中で熟成させる。フォンタナフレッダのスタンダード、シルバーラベルのバローロはまさにこの伝統にのっとって、今でも伝統的な醸造方法を頑なに守って作られているんだ。古き良き、ベーシックなバローロを知るには最適な1本というわけさ。」
「3つ目は、フォンタナフレッダ社のバローロがイタリアで誰もが知るバローロだからだよ。フォンタナフレッダ社は現在、バローロエリア最大の生産者。フォンタナフレッダのバローロは、間違いなくイタリアで最も広く愛飲されるバローロのうちの1本さ。長い間売れ続けているのには訳がある。つまりバローロというワインのスタンダードを知りたい方が飲むべき、王道ワインなんだよ。」
ブルーノ社長は詩人かなにかのように流れるような口調でここまで説明すると、あっ、と声を出して派手に慌てたそぶりを見せた。
「まずい、とても大事なことを言い忘れていた。おまけにフォンタナフレッダ社のバローロはリーズナブルだよ。これが“一番”大事なことだったね!」
彼はわざと大げさにそう言うと、いたずらっぽくウインクして話を締めくくった。
たしかにフォンタナフレッダのバローロはイタリアワインの奥深さを垣間見せてくれる。
普段バローロをあまり飲んだことの無い方には是非試してみて欲しい。余り難しいことは考えず、ただその優美に広がる香りと、フルーティでなおかつ複雑な味わいに驚いて欲しい。一言で言えば、重厚でエレガント。ちょっと矛盾しているように聞こえるかもしれないが、それが同居するのがバローロだ。
さあいかがだろうか。近々バローロとともにワインの世界のもう一歩奥に踏み込んでみられては。
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▼フォンタナフレッダ社についてはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/FF.html
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セッラ&モスカが造るサルデーニャ島唯一のDOCGワイン“モンテオーロ” Presented by モンテ物産
1899年創業のサルデーニャ島を代表するワイナリーSella&Mosca(セッラ・エ・モスカ)。
島の北西の港町アルゲーロから内陸に車で15分走ったところに650ヘクタールの広大な敷地(うち520ヘクタールがブドウ畑)とカンティーナを持ち、平地でヴェルメンティーノ種、トルバート種、カンノナウ種、カベルネソーヴィニョン種など様々な品種を植えている。
今回訪問したのは、セッラ&モスカにとって重要なもう一つのエリア、“ガッルーラ”だ。
ガッルーラはサルデーニャ島の北側に位置し、平地が多いアルゲーロとは対照的に低い山が密集したエリア。
ここに、1996年に昇格したサルデーニャ島唯一のDOCGワイン、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラに使用される白ブドウの畑が広がっている。
夏のバカンスシーズンは世界中のお金持ちで賑わうとされる有名なコスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)から車で30分ほどで、コルク樫の木があちこちに見られるなどサルデーニャの自然を体感できる所だ。
案内してくれたのは、畑管理のアグロノモを務めるジュゼッペさんと統括エノロゴのジョヴァンニさん、輸出担当のダヴィデさんの3人。
「よく来てくれたね。なかなかここのガッルーラのブドウ畑に案内することはないんだ。やはりワイナリーの本拠地はアルゲーロだからね。でもこのユニークな土地でセッラ・エ・モスカの素晴らしいDOCGワイン“モンテオーロ”ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレのブドウが栽培されている。それを紹介できて嬉しいよ。」
丘というよりは低い山の斜面を登った場所に16ヘクタールのヴェルメンティーノ種の畑がある。海からの温暖な風と山の冷涼さを感じる。
アグロノモのジュゼッペさんがこの土地の特徴を説明してくれた。
「この土地は標高280~350mで起伏があり、土壌の70~80パーセントは花崗岩が砕けた砂質土壌。残りは粘土質で、非常に水はけの良い土地となっているんだ。この土壌から繊細な風味のヴェルメンティーノワインが生まれる。」
また、畑の周りにはあちこちに様々な植物が自生している。
これについてジュゼッペさんは
「ここは、Macchia Mediterranea(マッキア・メディテッラーネア)=地中海潅木地帯 (*直訳は地中海の染み) となっており、地中海の様々なハーブや植物が点在しているんだ。
ニュウコウジュ、ミルト、ハンニチバナ、エニシダ、ローズマリー、オリーブの木、トキワ樫、コルク樫なんかがそうだよ。」
ほらこれがニュウコウジュ、これがミルト(ブルーベリーのような果実でサルデーニャの伝統的なリキュール、ミルト酒の原料ともなる)、これがハンニチバナと次々に植物を手に取り、紹介してくれる。こんなに花やハーブ、木々に囲まれたブドウ畑は見たことがない。
「この植物たちがモンテオーロのワインに、ハーブや草木のニュアンスを与えてくれるんだ。」
エノロゴのジョヴァンニさんが付け加える。
「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの規定では、ヘクタールあたりのブドウの収量は10t以下。スペリオーレで9t以下。しかしモンテオーロは、7tに抑えている。これにより、少ないブドウの房に栄養が集まり、爽やかでありながら飲み応えも感じるワインになっているんだ。」
畑のそばにある石のテーブルで、2017年、2014年、2010年と3ヴィンテージのモンテオーロを飲ませてもらった。若いうちはハーブや柑橘類の爽やかな香りで、口に含むとまろやかさと心地良い酸を感じる。熟成するにつれてより深いアロマとなり、火打石のようなミネラル感も出てくる。約10年の熟成に耐えられる白は、よほど骨格がしっかりしていないと実現しない。モンテオーロのポテンシャルを感じたテイスティングだった。
しっかりした骨格と果実味があってアルコール度数も14%ほどあるワインだが、酸やミネラル感の見事なバランスにより、全く飲み疲れることがない。
「夏一押しのワインだよ!」とダヴィデさんが言うとおり、暑い日にしっかり冷やして飲みたくなる。
夕日がきれいな場所で、ブドウの房が完熟すると黄金色に輝くことから、“黄金の山”という意味の名前がついたモンテオーロ。
このモンテオーロとともに、今年の夏を楽しんでみてはいかがだろうか?
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼セッラ&モスカ社のページはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/sellamosca.html
島の北西の港町アルゲーロから内陸に車で15分走ったところに650ヘクタールの広大な敷地(うち520ヘクタールがブドウ畑)とカンティーナを持ち、平地でヴェルメンティーノ種、トルバート種、カンノナウ種、カベルネソーヴィニョン種など様々な品種を植えている。
今回訪問したのは、セッラ&モスカにとって重要なもう一つのエリア、“ガッルーラ”だ。
ガッルーラはサルデーニャ島の北側に位置し、平地が多いアルゲーロとは対照的に低い山が密集したエリア。
ここに、1996年に昇格したサルデーニャ島唯一のDOCGワイン、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラに使用される白ブドウの畑が広がっている。
夏のバカンスシーズンは世界中のお金持ちで賑わうとされる有名なコスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)から車で30分ほどで、コルク樫の木があちこちに見られるなどサルデーニャの自然を体感できる所だ。
案内してくれたのは、畑管理のアグロノモを務めるジュゼッペさんと統括エノロゴのジョヴァンニさん、輸出担当のダヴィデさんの3人。
「よく来てくれたね。なかなかここのガッルーラのブドウ畑に案内することはないんだ。やはりワイナリーの本拠地はアルゲーロだからね。でもこのユニークな土地でセッラ・エ・モスカの素晴らしいDOCGワイン“モンテオーロ”ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレのブドウが栽培されている。それを紹介できて嬉しいよ。」
丘というよりは低い山の斜面を登った場所に16ヘクタールのヴェルメンティーノ種の畑がある。海からの温暖な風と山の冷涼さを感じる。
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「この土地は標高280~350mで起伏があり、土壌の70~80パーセントは花崗岩が砕けた砂質土壌。残りは粘土質で、非常に水はけの良い土地となっているんだ。この土壌から繊細な風味のヴェルメンティーノワインが生まれる。」
また、畑の周りにはあちこちに様々な植物が自生している。
これについてジュゼッペさんは
「ここは、Macchia Mediterranea(マッキア・メディテッラーネア)=地中海潅木地帯 (*直訳は地中海の染み) となっており、地中海の様々なハーブや植物が点在しているんだ。
ニュウコウジュ、ミルト、ハンニチバナ、エニシダ、ローズマリー、オリーブの木、トキワ樫、コルク樫なんかがそうだよ。」
ほらこれがニュウコウジュ、これがミルト(ブルーベリーのような果実でサルデーニャの伝統的なリキュール、ミルト酒の原料ともなる)、これがハンニチバナと次々に植物を手に取り、紹介してくれる。こんなに花やハーブ、木々に囲まれたブドウ畑は見たことがない。
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エノロゴのジョヴァンニさんが付け加える。
「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの規定では、ヘクタールあたりのブドウの収量は10t以下。スペリオーレで9t以下。しかしモンテオーロは、7tに抑えている。これにより、少ないブドウの房に栄養が集まり、爽やかでありながら飲み応えも感じるワインになっているんだ。」
畑のそばにある石のテーブルで、2017年、2014年、2010年と3ヴィンテージのモンテオーロを飲ませてもらった。若いうちはハーブや柑橘類の爽やかな香りで、口に含むとまろやかさと心地良い酸を感じる。熟成するにつれてより深いアロマとなり、火打石のようなミネラル感も出てくる。約10年の熟成に耐えられる白は、よほど骨格がしっかりしていないと実現しない。モンテオーロのポテンシャルを感じたテイスティングだった。
しっかりした骨格と果実味があってアルコール度数も14%ほどあるワインだが、酸やミネラル感の見事なバランスにより、全く飲み疲れることがない。
「夏一押しのワインだよ!」とダヴィデさんが言うとおり、暑い日にしっかり冷やして飲みたくなる。
夕日がきれいな場所で、ブドウの房が完熟すると黄金色に輝くことから、“黄金の山”という意味の名前がついたモンテオーロ。
このモンテオーロとともに、今年の夏を楽しんでみてはいかがだろうか?
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▼セッラ&モスカ社のページはこちらから↓↓▼
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アブルッツォ特集
ヒーロー
〝強くて、優しい〟いつもそうありたいと思っている。映画やテレビ、漫画の中のヒーローはいつだってそうだ。でも口で言うほど簡単ではない。「アブルッツェーゼのキャラクターは?」と問うと、だいたいの相手は少し照れくさそうに「forte e gentile(強くて、優しい)」と返してきた。1882年にアブルッツオを巡ったイタリア人ジャーナリスト、プリモ・レヴィが感じたこととして彼の旅行エッセイに記され、タイトルとしても使われているフレーズだ。アブルッツォでは永きにわたり、自分たちを現す言葉として誇りと共に親しまれてきたようだ。
取材班はキエティ県ファーラ・フィリオールム・ペトリという丘の村の知人宅で、1週間お世話になった。近くにマイエッラ山塊を望む静かなところだ。夕食のワインはいつもチェラスオーロ。箱の中のラミネートに入ったいかにも地元っぽいワインをガラス瓶に移し、冷蔵庫で冷やしておく。それを炭酸水で割って飲むのが主人エンニオさんのお気に入りだ。真似て飲む。暮らすように旅をするのがいちばん楽しい。
毎日取材から帰ると、いつも彼が食事を用意していてくれた。旬のものから取材先の友人たちの食材を使ったものまで実に多彩な食卓となり、本当にお世話になった。そんな彼は毎朝5時半には庭に出て、自家菜園や草花の手入れ、猟犬3頭に、鶏、鶉、猫とうさぎ、動物たちの世話をしている。
パオロさん(P12)は農業を始めて10年。決して楽ではなかったけれど選んだ道に間違いはなかった、と熱く静かに語り、「パッショーネだけで10年だね」と笑う。ジャンピエトロさん(P18)の急な方向転換に仰天した奥さんのラウラさんだったが、今ではしっかり家族で歩んでいる。ロベルトさん(P31)は、大きな体でいかにも力強そうな風貌ながら、「人と繋がっていることがとても大切なんだ」と語るその言葉一つひとつが繊細な心と愛を感じさせる……。
身体的な〝強さ〟以上に、精神的なほうがよほど〝強い〟のだと、今号の取材を通して改めて感じたのだ。その〝強さ〟は誇示するものではなく、〝優しさ〟の中にある芯のようなものではないか。ここアブルッツォに限って言えば、取材先で感じた彼らの心の大きさは、アペニン山脈とマイエッラ山塊、その雄大な自然に包まれて芽生え、共存し、育まれてきたのだと。
そして朝、部屋の窓からエンニオさんの姿を眺めながら、本当の〝強さ〟は大きな〝優しさ〟の中に存在する心なのだと、しみじみと思うのだ。
自分の中のヒーローが目覚める日は来るのだろうか。
アブルッツォ、もっと深入りしたい。
発行編集人 マッシモ松本
定期購読いただくと!

バックナンバーがもれなく3冊ついてくる!!
※どの号が届くかはお楽しみ♪
- 1年間(4回発行)2,640円(税込)
- 送料無料
『イタリア好き』バックナンバー
『イタリア好き』バックナンバーは単品でご購入いただけます。
*バックナンバー 1冊660円(税込)
【vol.117|マンマのレシピ】サバのトマト煮オレガノ風味
【シチリア州】通年市場に並ぶサバの最高の食べ方
Vol.37ヴェネト特集からの新規『イタリア好き』配布店舗紹介!
Vol.37ヴェネト特集(2019/5/1発行号)より新たに応援団として『イタリア好き』を配布いただく事となった全国のイタリアズッキーニパートナーズ店舗をご紹介します!
★イタリアズッキーニクラブ・パートナーズ会員(定期読者会員)にお申込みいただいた際にお送りしている会員カードを持参いただくと、会員限定のサービスを受けられる店舗もございます。ぜひ店舗を訪れる際はカード持参で行ってくださいね。
(2019年7月19日現在)
【北海道】Semina(セミーナ)
住所:北海道札幌市中央区南一条西8-20-1 ライオンズMS 小六ビル 1F
tel:011-219-4649
WEB:http://trattoriasemina.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★パン+お通し無料
【山形県】ハレトケ
住所:山形県鶴岡市本町2-2-17
tel:0235-29-0071
WEB:https://www.facebook.com/本町バル-ハレトケ/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★コペルト(チャージ)無料
【埼玉県】おうじょう治療室
住所:埼玉県桜区田島4-9-12
tel:048-844-1314
WEB:https://www.oujou.net/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★初診料(2160円)を無料にいたします。
【東京都】Pizzeria Terzo Okei(ピッツェリア テルツォ オケイ)
住所:東京都港区新橋1-15-10 長井ビル1F
tel:03-6205-4057
WEB:https://www.bar-okei.com/
【東京都】Per caso(ペルカーソ)
住所:東京都千代田区神田神保町1-20 シャルール神保町1階
tel:03-6821-4911
WEB:https://www.percaso.jp/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★エスプレッソ一杯無料(お食事ご利用のお客様に限り)
【東京都】Osteria Chitarra(オステリア キタッラ)
住所:東京都江戸川区一之江7-30-6
tel:03-5879-9912
WEB:https://www.facebook.com/Osteria-Chitarra-1067651299914486
【東京都】Tiscali(ティスカリ)
住所:東京都品川区西五反田5-11-10 Relief不動前1F
tel:03-6420-3715
WEB:https://www.facebook.com/Tiscali.pastorare/
【東京都】Peri Peri(ペーリ ペーリ)
住所:東京都品川区西五反田1-15-10(五反田東急池上線高架下)
tel:03-6417-4994
WEB:http://www.facebook.com/periperi.arancino/
【東京都】Cuesta(ケスタ)
住所:東京都渋谷区道玄坂1-15-7 CENTRAL道玄坂1F
tel:03-6416-4224
WEB:https://www.facebook.com/202225880607110
【神奈川県】Solis(ソリス)
住所:神奈川県横須賀市湘南国際村1-2-8
tel:046-874-8750
WEB:http://www.solis-agriturismo.com
【神奈川県】Maresco(マレスコ)
住所:神奈川県逗子市逗子7-3-49 クリオンハウス1F-B
tel:046-827-7020
WEB:http://obiettivo.life
【愛知県】Osteria del Cuore(オステリア デル クオーレ)
住所:愛知県名古屋市天白区表山2丁目2404 NATURA八事ビル
tel:052-837-2882
WEB:https://cuore.nagoya/
【愛知県】医療法人鉄隻会 令和なかむらハートクリニック
住所:愛知県名古屋市中村区太閤6-32
tel:052-471-3832
WEB:http://www.tessekikai-clinic.com/
【兵庫県】イタリア語レッスン KOI(神戸~大阪)
住所:兵庫県神戸市東灘区森北町7丁目2-14
tel:080-7898-9383
WEB:https://www.kobeosakaita.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★レッスン料:500円引き
【福岡県】GELATO NATURALE(ジェラート ナトゥラーレ)
住所:福岡県福岡市東区水谷1-9-31
tel:092-231-9347
WEB:http://gelato-naturale.com
【鹿児島県】イルマーレ
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田815-92
tel:0997-43-5666
WEB:http://www.ilmare3.jp/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★グラスワイン1杯サービス
『イタリア好き』全国の配布店舗一覧
イタリア好きステッカーが貼られているお店が目印!
https://italiazuki.com/location/
▼イタリアでサービスが受けられるスポット↓
『イタリア好き』本誌をもって、イタリアを旅しよう♪
https://italiazuki.com/it/location/

(2019年7月19日現在)
tel:011-219-4649
WEB:http://trattoriasemina.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★パン+お通し無料
tel:0235-29-0071
WEB:https://www.facebook.com/本町バル-ハレトケ/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★コペルト(チャージ)無料
tel:048-844-1314
WEB:https://www.oujou.net/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★初診料(2160円)を無料にいたします。
tel:03-6205-4057
WEB:https://www.bar-okei.com/
tel:03-6821-4911
WEB:https://www.percaso.jp/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★エスプレッソ一杯無料(お食事ご利用のお客様に限り)
tel:03-5879-9912
WEB:https://www.facebook.com/Osteria-Chitarra-1067651299914486
tel:03-6420-3715
WEB:https://www.facebook.com/Tiscali.pastorare/
tel:03-6417-4994
WEB:http://www.facebook.com/periperi.arancino/
tel:03-6416-4224
WEB:https://www.facebook.com/202225880607110
tel:046-874-8750
WEB:http://www.solis-agriturismo.com
tel:046-827-7020
WEB:http://obiettivo.life
tel:052-837-2882
WEB:https://cuore.nagoya/
tel:052-471-3832
WEB:http://www.tessekikai-clinic.com/
tel:080-7898-9383
WEB:https://www.kobeosakaita.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★レッスン料:500円引き
tel:092-231-9347
WEB:http://gelato-naturale.com
tel:0997-43-5666
WEB:http://www.ilmare3.jp/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★グラスワイン1杯サービス

https://italiazuki.com/location/
▼イタリアでサービスが受けられるスポット↓
『イタリア好き』本誌をもって、イタリアを旅しよう♪
https://italiazuki.com/it/location/
イベントレポート / イタリアワインと郷土料理を楽しむ会〜ヴェネト州〜
イタリア20州を巡る食事会は、最新号vol.37ヴォネト特集をテーマに神楽坂の「リストランテ・スタファノ」で6月30日に開催されました。

今回はイタリアワイン六千年の公認イベントにもなっていました。
http://www.ice-tokyo.or.jp/6000vinoitaliano/events

家庭的な雰囲気のお店は24名の参加者で満席です。
そしてヴェネトと言えば、もちろんプロセッコから。サルーテ!(写真なくてすみません)


シェフのステファノさんもワインのサービス。
ヴェネトのヴァルドッビアーデネ出身のステファノさんの料理の基本はおばあさんの料理。

Sarde in saor alla veneziana Soppressa DOP veneta organica con funghi brasati e polenta
前菜の盛り合わせは、イワシのマリネにヴェネト産オーガニックのソプレッサとキノコ、ポレンタ。しっかりマリネされた旬のイワシは、ヴェネツィアのバーカロを思わせる。ソプレッサに包まれたオイル漬けされたキノコとのコンビネーションが絶妙。

Risi e bisi
グリーンピースをメインに使ったリゾットというよりはミネストラ。写真ではうまく表現できていないですが、ブロードと野菜のうま味がたまりません。

Bigoli di grano saraceno in salsa
そば粉と全粒粉のビゴリ。存在感のあるパスタにしっかりアンチョビの効いたソースで。

Baccala alla Vicentina
本誌でも紹介している干しダラの牛乳煮込み。本場のストッカフィッソを1ヶ月かけてゆっくり戻して調理する。時間と手間のかかるひと品は、味わいも深い。白ポレンタは本誌紹介のレナートさんの物。

Corvina
ウサギのモモ肉のサラミは、ラボゾのワインとのアビナメントはいい。

Coscia di coniglio in salmi

Raboso del piave

ワイン六千年キャンペーンのお土産は、「イタリアワインの楽しい方」「イタリアDOP、IGPガイド」の2冊の小冊子。恒例のお土産争奪ジャンケン大会もあり。

参加してくれた皆さまありがとうございました。ワインも進むと“イタリア好き”の皆さんのとの話は尽きません。またお会いしましょう。

今回はイタリアワイン六千年の公認イベントにもなっていました。
http://www.ice-tokyo.or.jp/6000vinoitaliano/events

家庭的な雰囲気のお店は24名の参加者で満席です。
そしてヴェネトと言えば、もちろんプロセッコから。サルーテ!(写真なくてすみません)


シェフのステファノさんもワインのサービス。
ヴェネトのヴァルドッビアーデネ出身のステファノさんの料理の基本はおばあさんの料理。

前菜の盛り合わせは、イワシのマリネにヴェネト産オーガニックのソプレッサとキノコ、ポレンタ。しっかりマリネされた旬のイワシは、ヴェネツィアのバーカロを思わせる。ソプレッサに包まれたオイル漬けされたキノコとのコンビネーションが絶妙。

グリーンピースをメインに使ったリゾットというよりはミネストラ。写真ではうまく表現できていないですが、ブロードと野菜のうま味がたまりません。

そば粉と全粒粉のビゴリ。存在感のあるパスタにしっかりアンチョビの効いたソースで。

本誌でも紹介している干しダラの牛乳煮込み。本場のストッカフィッソを1ヶ月かけてゆっくり戻して調理する。時間と手間のかかるひと品は、味わいも深い。白ポレンタは本誌紹介のレナートさんの物。

ウサギのモモ肉のサラミは、ラボゾのワインとのアビナメントはいい。



ワイン六千年キャンペーンのお土産は、「イタリアワインの楽しい方」「イタリアDOP、IGPガイド」の2冊の小冊子。恒例のお土産争奪ジャンケン大会もあり。

参加してくれた皆さまありがとうございました。ワインも進むと“イタリア好き”の皆さんのとの話は尽きません。またお会いしましょう。