【カンパーニア州】パスクエッタのピクニックランチに最適
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“ちょっと助平なオヤジ”が造る最優秀白ワイン Presented by モンテ物産
ガンベロ・ロッソ誌(※1)の年間最優秀白ワイン賞にルナエ社の”エチケッタ・ネーラ”ヴェルメンティーノが選ばれたのは、昨年2019年のことだ。
ルナエ社はリグーリア州のワイナリーで、バジルを使ったジェノヴェーゼ・ペーストで有名な港町ジェノヴァから海に沿って東に向かい、車で1時間半ほど行ったところにある。
風光明媚なチンクエ・テッレを横目にルナエ社まで到着すると、隣のトスカーナ州はもう目と鼻の先だ。
トスカーナ州に入って少し進むと、衛星写真でも真っ白に見えるぐらい白い山々が見えてくるが、真っ白なのは雪ではなく、なんと大理石。
ここは、かの有名なミケランジェロも使っていたという大理石の名産地、カッラーラだ。
採掘場のすぐ近くにあるコロンナータの町では、上質なラルド(豚の背油の塩漬け)として有名な”ラルド・ディ・コロンナータIGP”が作られる。
ヴァッレ・ダオスタ州の”ラルド・ダルナー(ド)DOP”と並んでイタリアが世界に誇る2大ラルドのうちのひとつだ。
ルナエ社の周辺ではリグーリア州とトスカーナ州にまたがって生産されるコッリ・ディ・ルーニDOCが有名で、白はヴェルメンティーノ、赤はサンジョヴェーゼが主要品種になる。
前述の”エチケッタ・ネーラ”はコッリ・ディ・ルーニDOCのカテゴリーだが、リグーリア州のみならず、イタリア各地で造られるヴェルメンティーノの中でもトップレベルの品質であることが昨年の受賞で証明された。
「ガンベロ・ロッソの最優秀白ワインだなんて、それはもう大変なお祭り騒ぎだよ!」
そう語るのは長年ルナエ社で輸出責任者として働くミケーレ・ジャナッツァさんだ。
「ちょうど日本で開催されるガンベロ・ロッソ誌のイベントのために来日準備をしていたところ、そんな最高のサプライズが飛び込んできたんだ。」
最高評価である3ビッキエーリ(3つグラス)を2008年ヴィンテージから10回も連続で受賞したことも快挙だったが、さらにそれを上回る結果となった。
「2018年ヴィンテージももちろん3ビッキエーリを期待していたけど、まさかその中でもナンバーワンになれるとはね!」
いつも落ち着いた物腰のミケーレさんにしては珍しく興奮気味に喜びと驚きを表現していた。
ルナエ社を創業したのは、表題の”ちょっと助平なオヤジ”、パオロ・ボゾーニさんだ。
男性だらけのグループでワイナリーを訪問すると、
「なんだ、今日は女性ゼロか!じゃあベッドに戻るとするか…。」
と、こんな冗談を言っては部屋に戻るふりをして、ニヤリといたずら小僧のような笑みを浮かべる。
イタリアでは挨拶をする際に2回キスをする、と言っても左右の頬を交互に合わせるだけのチーク・キスをするのだが、女性が訪れるとパオロさんからはずいぶん”手厚い”チーク・キスで歓迎されることになる。
「この辺りは海までも数kmと近いため、日中に海から流れ込む暖かい風と、背後にそびえるアペニン山脈から夜に吹く冷たい風がブドウにとって理想的な環境になっているんだ。こうして生まれた昼夜の寒暖差により、香り高いワインができる。我々ルナエ社の顔とも言える”エチケッタ・グリージャ”は、丘の中腹から麓にかけての選抜されたヴェルメンティーノを使用しているが、”エチケッタ・ネーラ”は標高が高い畑のヴェルメンティーノを厳選し、最良のブドウのみを使って造られるフラッグシップワインだ。」
こういったワイナリーやワインの説明をする際にも
「でもワインよりも大切なものがある…。それは女性だ!」
と冗談を交えながら楽しそうに話すのだが、発酵を終えたばかりのタンクから試飲をする瞬間には、すっと真剣な表情になって状態を見極めていたのが印象的だ。
ワインやブドウに向き合うときに見せる表情には、何十年も家業を支えてきた職人の顔が垣間見える。
その職人としての魂は、一見父親とは真逆に見える息子、ディエゴさんにもしっかり受け継がれている。
カラフルなスカーフやストールを使いこなし、町で出会えばファッション業界の人かと思ってしまうような風貌だが、実はルナエ社のエノロゴ(醸造家)を任されており性格は非常に真面目だ。
「自分がエノロゴではあるけど、実際には父と二人三脚でワインを造っているよ。ワインを学び始めた頃から、父と一緒に畑でブドウを食べながらワイン造りを覚えていったんだ。父はこの土地で造られるヴェルメンティーノという品種のポテンシャルを信じ続け、すばらしいワインを生み出した偉大な人だよ。」
そう語るディエゴさんの顔は誇らしげだ。
”エチケッタ・ネーラ”は確かに大きなポテンシャルを秘めている。2017年に2012年ヴィンテージの”エチケッタ・ネーラ”を飲んだが、意外にもまだ若々しく、黄桃、ハーブ類、ハチミツなどの華やかな香りと複雑な味わいが感じられ、非常にすばらしかった。
最優秀白ワインに選ばれた2018年ヴィンテージも、少し寝かせておいても十分楽しめるのは間違いないだろう。
「料理との相性は、”エチケッタ・グリージャ”であれば野菜や魚のカルパッチョなどの前菜全般、パスタならまさに名物料理のジェノヴェーゼ・ペーストのパスタがいいね!”エチケッタ・ネーラ”はエレガントでありながら芳醇な香りと力強さを持っているので、アクアパッツァなどの魚料理や、鶏肉や豚肉を使った味がしっかりした料理にも合わせられるよ。この辺りの名産品だったら、塩気と旨みのあるラルドと合わせてみてもいいね。もちろんラルドなら”コッリ・ディ・ルーニ・ロッソ”などの赤ワインもよく合うよ。」と、ディエゴさん。
四季に合わせた飲み方のおすすめとしては、春先から夏にかけては”エチケッタ・グリージャ”や、少し冷やした”コッリ・ディ・ルーニ・ロッソ”を、秋冬の気温が低いときにはしっかりした味わいの”エチケッタ・ネーラ”をキンキンに冷やさずに飲みながら鍋などの温かいものを食べるのも楽しみ方のひとつだ。
まずは春先に”エチケッタ・グリージャ”から飲んでみてはいかがだろうか?
※1 最も著名なイタリアワイン評価本。
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼ルナエ社についてはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/LUNAE.html
ルナエ社はリグーリア州のワイナリーで、バジルを使ったジェノヴェーゼ・ペーストで有名な港町ジェノヴァから海に沿って東に向かい、車で1時間半ほど行ったところにある。
風光明媚なチンクエ・テッレを横目にルナエ社まで到着すると、隣のトスカーナ州はもう目と鼻の先だ。
トスカーナ州に入って少し進むと、衛星写真でも真っ白に見えるぐらい白い山々が見えてくるが、真っ白なのは雪ではなく、なんと大理石。
ここは、かの有名なミケランジェロも使っていたという大理石の名産地、カッラーラだ。
採掘場のすぐ近くにあるコロンナータの町では、上質なラルド(豚の背油の塩漬け)として有名な”ラルド・ディ・コロンナータIGP”が作られる。
ヴァッレ・ダオスタ州の”ラルド・ダルナー(ド)DOP”と並んでイタリアが世界に誇る2大ラルドのうちのひとつだ。
ルナエ社の周辺ではリグーリア州とトスカーナ州にまたがって生産されるコッリ・ディ・ルーニDOCが有名で、白はヴェルメンティーノ、赤はサンジョヴェーゼが主要品種になる。
前述の”エチケッタ・ネーラ”はコッリ・ディ・ルーニDOCのカテゴリーだが、リグーリア州のみならず、イタリア各地で造られるヴェルメンティーノの中でもトップレベルの品質であることが昨年の受賞で証明された。
「ガンベロ・ロッソの最優秀白ワインだなんて、それはもう大変なお祭り騒ぎだよ!」
そう語るのは長年ルナエ社で輸出責任者として働くミケーレ・ジャナッツァさんだ。
「ちょうど日本で開催されるガンベロ・ロッソ誌のイベントのために来日準備をしていたところ、そんな最高のサプライズが飛び込んできたんだ。」
最高評価である3ビッキエーリ(3つグラス)を2008年ヴィンテージから10回も連続で受賞したことも快挙だったが、さらにそれを上回る結果となった。
「2018年ヴィンテージももちろん3ビッキエーリを期待していたけど、まさかその中でもナンバーワンになれるとはね!」
いつも落ち着いた物腰のミケーレさんにしては珍しく興奮気味に喜びと驚きを表現していた。
ルナエ社を創業したのは、表題の”ちょっと助平なオヤジ”、パオロ・ボゾーニさんだ。
男性だらけのグループでワイナリーを訪問すると、
「なんだ、今日は女性ゼロか!じゃあベッドに戻るとするか…。」
と、こんな冗談を言っては部屋に戻るふりをして、ニヤリといたずら小僧のような笑みを浮かべる。
イタリアでは挨拶をする際に2回キスをする、と言っても左右の頬を交互に合わせるだけのチーク・キスをするのだが、女性が訪れるとパオロさんからはずいぶん”手厚い”チーク・キスで歓迎されることになる。
「この辺りは海までも数kmと近いため、日中に海から流れ込む暖かい風と、背後にそびえるアペニン山脈から夜に吹く冷たい風がブドウにとって理想的な環境になっているんだ。こうして生まれた昼夜の寒暖差により、香り高いワインができる。我々ルナエ社の顔とも言える”エチケッタ・グリージャ”は、丘の中腹から麓にかけての選抜されたヴェルメンティーノを使用しているが、”エチケッタ・ネーラ”は標高が高い畑のヴェルメンティーノを厳選し、最良のブドウのみを使って造られるフラッグシップワインだ。」
こういったワイナリーやワインの説明をする際にも
「でもワインよりも大切なものがある…。それは女性だ!」
と冗談を交えながら楽しそうに話すのだが、発酵を終えたばかりのタンクから試飲をする瞬間には、すっと真剣な表情になって状態を見極めていたのが印象的だ。
ワインやブドウに向き合うときに見せる表情には、何十年も家業を支えてきた職人の顔が垣間見える。
その職人としての魂は、一見父親とは真逆に見える息子、ディエゴさんにもしっかり受け継がれている。
カラフルなスカーフやストールを使いこなし、町で出会えばファッション業界の人かと思ってしまうような風貌だが、実はルナエ社のエノロゴ(醸造家)を任されており性格は非常に真面目だ。
「自分がエノロゴではあるけど、実際には父と二人三脚でワインを造っているよ。ワインを学び始めた頃から、父と一緒に畑でブドウを食べながらワイン造りを覚えていったんだ。父はこの土地で造られるヴェルメンティーノという品種のポテンシャルを信じ続け、すばらしいワインを生み出した偉大な人だよ。」
そう語るディエゴさんの顔は誇らしげだ。
”エチケッタ・ネーラ”は確かに大きなポテンシャルを秘めている。2017年に2012年ヴィンテージの”エチケッタ・ネーラ”を飲んだが、意外にもまだ若々しく、黄桃、ハーブ類、ハチミツなどの華やかな香りと複雑な味わいが感じられ、非常にすばらしかった。
最優秀白ワインに選ばれた2018年ヴィンテージも、少し寝かせておいても十分楽しめるのは間違いないだろう。
「料理との相性は、”エチケッタ・グリージャ”であれば野菜や魚のカルパッチョなどの前菜全般、パスタならまさに名物料理のジェノヴェーゼ・ペーストのパスタがいいね!”エチケッタ・ネーラ”はエレガントでありながら芳醇な香りと力強さを持っているので、アクアパッツァなどの魚料理や、鶏肉や豚肉を使った味がしっかりした料理にも合わせられるよ。この辺りの名産品だったら、塩気と旨みのあるラルドと合わせてみてもいいね。もちろんラルドなら”コッリ・ディ・ルーニ・ロッソ”などの赤ワインもよく合うよ。」と、ディエゴさん。
四季に合わせた飲み方のおすすめとしては、春先から夏にかけては”エチケッタ・グリージャ”や、少し冷やした”コッリ・ディ・ルーニ・ロッソ”を、秋冬の気温が低いときにはしっかりした味わいの”エチケッタ・ネーラ”をキンキンに冷やさずに飲みながら鍋などの温かいものを食べるのも楽しみ方のひとつだ。
まずは春先に”エチケッタ・グリージャ”から飲んでみてはいかがだろうか?
※1 最も著名なイタリアワイン評価本。
http://www.montebussan.co.jp/
▼ルナエ社についてはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/LUNAE.html
【vol.132|マンマのレシピ】レモンソーススパゲッティ
【カンパーニア州】レモン一家のさっぱりして風味豊かな一品
集まれ! イタリア好き in 鹿児島 イル・チプレッソ編
鹿児島食事会の2日目
昨日の「イサオ・クチーナ」での食事会のあと、
鹿児島市内に移動してから夜の天文館で、焼酎と鹿児島料理で楽しみました。
そして朝、昨日バスを間違えて乗れなかった「はやとの風」に乗りました。
鹿児島中央駅から吉松駅まで行きますが、時間の関係上そこまでは行かれないので、
隼人駅まで鹿児島湾沿いを桜島を眺めながら乗車。
天気もよく、帰路の時には少し噴煙も見えて、この日も幸先いい感じ。
いい気分で「イル・チプレッソ」に。


昨夜盛り上がった天文館のど真ん中に、イタリアがありました!
ここだけ切り取れば、イタリアいること錯覚するような雰囲気を醸してる。

そして、ドアを開けたらすでにロングテーブルにセッティングされていました。
オーナーの古畑さん夫妻は、お二人とも長くイタリアでの生活を経験されているので心得ている。
イタリアっぽいね。

冬のなごりと、春のはしり。鹿児島産で季節を意識した料理が提供されました。

当日のお楽しみだったアペリティーヴォは、おからのミニバーガーに、フェンネルとオレンジのサラダ
自家製のパンにおから。でもちゃんとイタリアンのテイストです。

指宿の早どれ空豆のスフォルマートとチーズのフォンドゥータ
生食もできるソラマメは、いい香り。

長島のヒオウギ貝と早堀タケノコのリゾット
ホタテのようなヒオウギ貝はプリっとしてリゾットになじみ、そこにタケノコの触感が刺激します。

葉タマネギとフレッシュトマトとサルシッチャの自家製キタッラ
野菜の甘味とサルシッチャの塩味がバランスよくキタッラにからみ、口にいれた瞬間に笑顔になります。

鹿児島産鹿のロースト、シェフの実家の庭のブルーベリーのソース
鹿肉好きにはたまりません!

阿久根のこもれび農園のイチゴのティラミス
小さいながらも昔ながらの栽培方法でこだわって作っているイチゴを使ったティラミス。
イチゴの味がしっかりしました。
ワインの写真を撮ってませんでしたが、北から南まで料理に合わせたワインを提供していただき、
12本のボトルがあいたそうです。
ワインも飲みましたね~

今日も皆さん満足顔です!
昨日と連日参加された方、九州の各地から来られた方、やっぱり“イタリア好き”が集まれば、
楽しくないわけがないのです。

好恵さんとは、創刊当時に直接電話をいただき、長電話で盛り上がって以来の知り合いでしたが、実は会ったのは初めてでした。もう昔からの友人のようでした。
いや~今日も楽しかった~
今回は決定から実施まであまり時間がなかったにも関わらず、「イサオ・クチーナ」の高子さん、「イル・チプレッソ」の好恵さんには大変お世話になりました。
もちろん料理を色々と工夫して考えてくれたシェフのお二人も感謝です。
そして、遠方から参加してくれた方、初めて参加してくれた方、ありがとうございました。
鹿児島サイコー!
地方イベントは今後もっと開催したいと思います。
昨日の「イサオ・クチーナ」での食事会のあと、
鹿児島市内に移動してから夜の天文館で、焼酎と鹿児島料理で楽しみました。
そして朝、昨日バスを間違えて乗れなかった「はやとの風」に乗りました。
鹿児島中央駅から吉松駅まで行きますが、時間の関係上そこまでは行かれないので、
隼人駅まで鹿児島湾沿いを桜島を眺めながら乗車。
天気もよく、帰路の時には少し噴煙も見えて、この日も幸先いい感じ。
いい気分で「イル・チプレッソ」に。


昨夜盛り上がった天文館のど真ん中に、イタリアがありました!
ここだけ切り取れば、イタリアいること錯覚するような雰囲気を醸してる。

そして、ドアを開けたらすでにロングテーブルにセッティングされていました。
オーナーの古畑さん夫妻は、お二人とも長くイタリアでの生活を経験されているので心得ている。
イタリアっぽいね。

冬のなごりと、春のはしり。鹿児島産で季節を意識した料理が提供されました。

自家製のパンにおから。でもちゃんとイタリアンのテイストです。

生食もできるソラマメは、いい香り。

ホタテのようなヒオウギ貝はプリっとしてリゾットになじみ、そこにタケノコの触感が刺激します。

野菜の甘味とサルシッチャの塩味がバランスよくキタッラにからみ、口にいれた瞬間に笑顔になります。

鹿肉好きにはたまりません!

小さいながらも昔ながらの栽培方法でこだわって作っているイチゴを使ったティラミス。
イチゴの味がしっかりしました。
ワインの写真を撮ってませんでしたが、北から南まで料理に合わせたワインを提供していただき、
12本のボトルがあいたそうです。
ワインも飲みましたね~

昨日と連日参加された方、九州の各地から来られた方、やっぱり“イタリア好き”が集まれば、
楽しくないわけがないのです。

好恵さんとは、創刊当時に直接電話をいただき、長電話で盛り上がって以来の知り合いでしたが、実は会ったのは初めてでした。もう昔からの友人のようでした。
いや~今日も楽しかった~
今回は決定から実施まであまり時間がなかったにも関わらず、「イサオ・クチーナ」の高子さん、「イル・チプレッソ」の好恵さんには大変お世話になりました。
もちろん料理を色々と工夫して考えてくれたシェフのお二人も感謝です。
そして、遠方から参加してくれた方、初めて参加してくれた方、ありがとうございました。
鹿児島サイコー!
地方イベントは今後もっと開催したいと思います。
集まれ! イタリア好き in 鹿児島 イサオ・クチーナ編
鹿児島で初めての開催となった
集まれ! イタリア好き
2月8日は霧島に近い山中でアグリトゥーリズモをされている「イサオ・クチーナ」は、
鹿児島空港からバスと電車で約2時間くらいのところにあります。
当日の朝、鹿児島空港に着きバスに乗ったのですが、なんと同時刻発の行き先の違うバスに乗り込んでしまいました。
とんだハプニングから始まったのですが、
そこは田舎町と鹿児島県人の人のよさ、バスの運転手の方々に親切にしてもらい、無事に目的の吉松駅に到着。
とてもイタリアの田舎町的な出来事にうれしくなったのでした。

吉松駅の駅舎はこんなところ。駅の横には長年この地を走っていた蒸気機関車が展示されています。
トラブルのわりには早く着いたので、バスの運転手に勧められた駅前の温泉銭湯に入ることに。

酒屋がやっている銭湯は源泉流しっぱなしの温泉。
まだ11時というのに、すでに先客がひとりいました。
45年間蒸気機関車の機関士をやっていたという94歳の元気なおじいさん。
(駅に展示してある機関車がそれでした)
お湯の入り方の指導から、自分の人生どう生きてきたかを鹿児島弁で語ってくれました。
のぼせる寸前(^^) すでに旅気分満喫!

湯からあがって、やっぱりビールを一杯ひっかけてから、「イサオ・クチーナ」へ。
着いてびっくり! まるで本場イタリアのアグリにきたような気分になるところ。
オーナーシェフの赤坂さん実家の古民家を自分で改築して店舗にしました。
東京で店をやりながら、休日にこちらに来て作業を進めていたそうで、
そのあたりがとってもイタリア~ンな感じ。

自家製グリッシーニと自家製ヤギ乳のリコッタ
髭をたずさえ、コック帽をかぶっているのが赤坂功シェフ、通称マリオさん。
今回の料理は、赤坂さんのイタリア修行時代と地元食材へのオマッジオ。

前菜:霧島山麓最強お肉色々とフォアグラと一緒にモザイク風テリーヌ

猪のラグー ネッリ シチリアーニのオーブン焼き
地元のイノシシを煮込んだラグーをシチリアのパスタで。

この日は東京、関西、九州の方々が集まり、お互いに初めて会う方がほとんどでしたが、
そこは“イタリア好き” であればNon c’e problema 問題なし!
会は楽しく進んむのです

帆立貝と黒トリュフのサルシッチャ
この意外な組み合わせにびっくりです。
これシェフがイタリア時代に仕込まれた料理に鹿児島風アレンジで、
中身を薩摩揚げ風の練り物にしてあり納得。

鶏とエスカルゴのびっくりクロケッタ
ちょっとフランス風の料理。前の皿に次ぐビックリの味のハーモニー。
この田舎のレストランで食べる斬新さに脱帽。

温かいりんごのストゥルデール、旬の金柑ジェラート添え
リンゴも金柑も旬の地元産。

今日の料理とこの場所の魅力について熱く語ってくれたマリオシェフ。
「6月頃がいちばんいい季節なので、農作業を手伝いに来てください」とのこと。
仕事をたくさんした人にはたくさん食事も用意してくれるそうです(笑)

参加者の皆さんの満足な笑顔


食後は施設を案内してくれました。
ヤギの飼育場、料理教室と宿泊施設、畑、まだまだやりたいことがあるそうで、
作業途中の施設もあり、時間をかけてできるところから作り上げていく、
まさにイタリア的アグリの情熱を感じたのでした。


マリオシェフと記念撮影


湯上りの空に満月。いい1日だった~ 。
案内の後は、鹿児島市内行きのバスの時間まで温泉に。
また、ここのお湯が素晴らしかった。赤褐色で濃厚な感じの肌触り。
思わず外湯で地元の人と話し込んでしまって、危うくバスを乗り過ごすとこでした。(またか!)
マリオシェフ、そして企画の準備から当日案内など、
色々とお世話になった奥様の高子さん、本当にありがとうございました。
暖かくなったらまた必ずきます。
集まれ! イタリア好き
2月8日は霧島に近い山中でアグリトゥーリズモをされている「イサオ・クチーナ」は、
鹿児島空港からバスと電車で約2時間くらいのところにあります。
当日の朝、鹿児島空港に着きバスに乗ったのですが、なんと同時刻発の行き先の違うバスに乗り込んでしまいました。
とんだハプニングから始まったのですが、
そこは田舎町と鹿児島県人の人のよさ、バスの運転手の方々に親切にしてもらい、無事に目的の吉松駅に到着。
とてもイタリアの田舎町的な出来事にうれしくなったのでした。

吉松駅の駅舎はこんなところ。駅の横には長年この地を走っていた蒸気機関車が展示されています。
トラブルのわりには早く着いたので、バスの運転手に勧められた駅前の温泉銭湯に入ることに。

酒屋がやっている銭湯は源泉流しっぱなしの温泉。
まだ11時というのに、すでに先客がひとりいました。
45年間蒸気機関車の機関士をやっていたという94歳の元気なおじいさん。
(駅に展示してある機関車がそれでした)
お湯の入り方の指導から、自分の人生どう生きてきたかを鹿児島弁で語ってくれました。
のぼせる寸前(^^) すでに旅気分満喫!

湯からあがって、やっぱりビールを一杯ひっかけてから、「イサオ・クチーナ」へ。
着いてびっくり! まるで本場イタリアのアグリにきたような気分になるところ。
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オーナーシェフの赤坂さん実家の古民家を自分で改築して店舗にしました。
東京で店をやりながら、休日にこちらに来て作業を進めていたそうで、
そのあたりがとってもイタリア~ンな感じ。

髭をたずさえ、コック帽をかぶっているのが赤坂功シェフ、通称マリオさん。
今回の料理は、赤坂さんのイタリア修行時代と地元食材へのオマッジオ。


地元のイノシシを煮込んだラグーをシチリアのパスタで。

この日は東京、関西、九州の方々が集まり、お互いに初めて会う方がほとんどでしたが、
そこは“イタリア好き” であればNon c’e problema 問題なし!
会は楽しく進んむのです

この意外な組み合わせにびっくりです。
これシェフがイタリア時代に仕込まれた料理に鹿児島風アレンジで、
中身を薩摩揚げ風の練り物にしてあり納得。

ちょっとフランス風の料理。前の皿に次ぐビックリの味のハーモニー。
この田舎のレストランで食べる斬新さに脱帽。

リンゴも金柑も旬の地元産。

今日の料理とこの場所の魅力について熱く語ってくれたマリオシェフ。
「6月頃がいちばんいい季節なので、農作業を手伝いに来てください」とのこと。
仕事をたくさんした人にはたくさん食事も用意してくれるそうです(笑)



食後は施設を案内してくれました。
ヤギの飼育場、料理教室と宿泊施設、畑、まだまだやりたいことがあるそうで、
作業途中の施設もあり、時間をかけてできるところから作り上げていく、
まさにイタリア的アグリの情熱を感じたのでした。




案内の後は、鹿児島市内行きのバスの時間まで温泉に。
また、ここのお湯が素晴らしかった。赤褐色で濃厚な感じの肌触り。
思わず外湯で地元の人と話し込んでしまって、危うくバスを乗り過ごすとこでした。(またか!)
マリオシェフ、そして企画の準備から当日案内など、
色々とお世話になった奥様の高子さん、本当にありがとうございました。
暖かくなったらまた必ずきます。
【vol.131|マンマのレシピ】ズッパ・イングレーゼ
【ロンバルディア州】もてなし上手なマンマのとっておき
“イタリア好き” 郷土料理とワインを楽しもう! ロンバルディア・ミラノ
※参加申し込み受付を終了いたしました。
\イタリア郷土料理を巡る食事会 ロンバルディア・ミラノ/
Vol.40(2月1日発行)ミラノ特集に合わせて、恒例の食事会を開催します。
今回の取材で少しだけミラノの懐に入り込めたような気がしました。
そしてもっと深追いしてみたいというミラノへの思いの丈を、「タンタローバ」の林祐司シェフの料理に委ねるのです。
〈予定メニュー〉
ロンバルディア州前菜盛り合わせは、ブレザオラ、サラミマントヴァーノ、カプラチーズ、モンデギーリ、シャットゥ
プリモはソバの産地でもあるロンバルディアを代表する一品ソバ粉のパスタ、ピッツォケッリ
セカンドはもちろん、リゾット・アッラ・ミラネーゼとオッソブーコ
ドルチェの盛り合わせは、トルタ パラディーゾ、ズブリゾローナ
これらの料理に合わせたロンバルディアのワインもご用意しています。
*メニューは予告なく変更することもありますのでご了承ください。
■会場:TantaRoba(タンタローバ)
東京都文京区小石川4-18-7
http://www.tantaroba.jp/
■会費:〈会員〉12,000円(税別)(13,200円:税込)
〈非会員〉14,000円(税別)(15,400円:税込)
*ドリンク込み!
(イタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員+1名まで有効)
■形式:着席式
■定員:20名
《過去の食事会レポート》
■2019年11月に開催したサルデーニャ食事会のレポートはこちらから
■2019年6月に開催したヴェネト食事会のレポートはこちらから
■2019年2月に開催したエミリア・ロマーニャ食事会のレポートはこちらから
■2018年8月に開催したカラブリア食事会のレポートはこちらから
■2018年11月に開催したリグーリア食事会のレポートはこちらから
《お申込み》
以下に「カートに入れる」ボタンが表示されます。そちらをクリックしてお進みください。
*参加条件はイタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員様とそのお連れ様1名のみとさせていただきます。
※ズッキーニクラブ、ズッキーニパートナーズ会員の方は、ログインすると会員価格でご購入いただけます(未ログインでは、非会員価格でカートに価格が表示されます)。
\イタリア郷土料理を巡る食事会 ロンバルディア・ミラノ/
Vol.40(2月1日発行)ミラノ特集に合わせて、恒例の食事会を開催します。
今回の取材で少しだけミラノの懐に入り込めたような気がしました。
そしてもっと深追いしてみたいというミラノへの思いの丈を、「タンタローバ」の林祐司シェフの料理に委ねるのです。
〈予定メニュー〉
ロンバルディア州前菜盛り合わせは、ブレザオラ、サラミマントヴァーノ、カプラチーズ、モンデギーリ、シャットゥ
プリモはソバの産地でもあるロンバルディアを代表する一品ソバ粉のパスタ、ピッツォケッリ
セカンドはもちろん、リゾット・アッラ・ミラネーゼとオッソブーコ
ドルチェの盛り合わせは、トルタ パラディーゾ、ズブリゾローナ
これらの料理に合わせたロンバルディアのワインもご用意しています。
*メニューは予告なく変更することもありますのでご了承ください。
◆+◆+開催概要+◆+◆
■日時:3月15日(日)12:00~(11:45受付開始)■会場:TantaRoba(タンタローバ)
東京都文京区小石川4-18-7
http://www.tantaroba.jp/
■会費:〈会員〉12,000円(税別)(13,200円:税込)
〈非会員〉14,000円(税別)(15,400円:税込)
*ドリンク込み!
(イタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員+1名まで有効)
■形式:着席式
■定員:20名
《過去の食事会レポート》
■2019年11月に開催したサルデーニャ食事会のレポートはこちらから
■2019年6月に開催したヴェネト食事会のレポートはこちらから
■2019年2月に開催したエミリア・ロマーニャ食事会のレポートはこちらから
■2018年8月に開催したカラブリア食事会のレポートはこちらから
■2018年11月に開催したリグーリア食事会のレポートはこちらから
《お申込み》
以下に「カートに入れる」ボタンが表示されます。そちらをクリックしてお進みください。
*参加条件はイタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員様とそのお連れ様1名のみとさせていただきます。
※ズッキーニクラブ、ズッキーニパートナーズ会員の方は、ログインすると会員価格でご購入いただけます(未ログインでは、非会員価格でカートに価格が表示されます)。
【vol.130|マンマのレシピ】鶏肉のパプリカ煮込み
【ロンバルディア州】1度に2度おいしい思い出の一品
ナポリピッツァのニューウェーブ “ピッツァ・コンテンポラーネア” Presented by モンテ物産
ナポリでタクシーに乗ると必ずすることがある。運転手に、おススメのピッツァリアを聞くことだ。大抵の場合、どの運転手もまくし立てるように自分のおススメのピッツェリアを3軒、5軒と説明し始める。これを聞くのがなかなか面白いのだ。中にはプロのピッツァイオーロ(ピッツァ職人)顔負けの批評を始める人も多い。「伝統的なあの店がやっぱり今もナポリのトップだ」とか、「最近あそこのピッツェリアは味が落ちた」とか、「どこそこのピッツァは発酵時間が長くて、胃にもたれない生地だから流行っているんだ」などなど。それぞれがナポリピッツァを解釈して、自分の信じる“最高の”ピッツェリアをおススメしてくれる。
実際、ナポリピッツァ発祥のこの街の人ほど、ピッツァを愛し、こだわり、そしてピッツァに厳しい人種はいない。この前出会ったタクシー運転手が「俺の体はナポリピッツァで出来ている」と豪語していたが、事実ナポリピッツァは彼らの誇りであり、彼らのアイデンティティの一部でさえあるかもしれないのだ。
そんなこだわりの強いナポリ人達の愛するナポリピッツァに、最近大きな変化が起きつつある。当然昔から続く伝統的なピッツェリアがひしめき合うナポリ。ダ・ミケーレ、ディ・マッテーオ、スタリータにジーノ・ソルビッロ…他にも伝統的なピッツェリアは沢山あるが、その中に、若いピッツァイオーロ達が彗星のごとく次々に現れ始めたのだ。伝統的なピッツァ・トラディツィオナーレ(トラディショナルのイタリア語)に対し、彼らのピッツァは“ピッツァ・コンテンポラーネア”(現代風ピッツァ)とよばれ、ナポリの街に旋風を巻き起こしている。
そうした新星の若手ピッツァイオーロの代表格の一人がヴィンチェンツォ・カプアーノだ。ナポリピッツァ・ニューウェーブの中心人物でもある彼に“ピッツァ・コンテンポラーネア”とは何なのかを聞くと、ヴィンチェンツォはこう教えてくれた。
「ピッツァ・コンテンポラーネアの特徴はなんと言っても、コルニチョーネ(ピッツァの縁)が高く上がっていることだね。今までの伝統的なナポリピッツァと比べても、特にコルニチョーネがフワッと軽く、高く持ち上がるんだ。使う小麦粉も違うし、生地の作り方も伝統的なピッツァとは違うんだよ。」
人懐っこい笑顔でそういいながら、彼は自分自身のインスタグラムの画像をいくつも見せてくれる。ものすごく縁が高く焼きあがったピッツァは見ただけでインパクトがある。
「伝統的なピッツァとはもちろん違うよ。でもナポリの僕のピッツェリアにも、地元のナポリ人が沢山来てくれている。ピッツァ・コンテンポラーネアが受け入れられてきているのが嬉しいね。」
ヴィンチェンツォも他のナポリ人同様、伝統的なピッツァ・トラディツィオナーレを食べて育った。しかしそんな彼が、一体どうしてこのニューウェーブを牽引しているのか。そんな疑問をぶつけると、彼は少し真剣な表情になった。
「僕の家は祖父の代から続くピッツァイオーロの家系なんだ。当然僕も、伝統的なナポリピッツァを食べて大きくなった。だから僕はピッツァ・トラディツィオナーレを愛しているし、先輩のピッツァイオーロ達を心から尊敬しているんだ。僕自身も、ピッツァ・トラディツイオナーレでの大会優勝経験だってあるしね。」
「しかし今や、ナポリピッツァは世界中に広まった。今、僕がピッツァ・コンテンポラーネアを作るのはそれが理由さ。」
「いいかい、ピッツァ・コンテンポラーネアは伝統的なピッツァよりも数学的なんだ。温度や水分量、酵母の量を計算して算出する。慣れれば、伝統的なピッツァよりもピッツァ作りを簡単にするんだよ。世界中で作られるようになったナポリピッツァを更に広めるために、ピッツァ・コンテンポラーネアは必ず重要な役割を担うことになる。僕はそう信じているんだ。」
縁が驚くほど高く持ち上がるピッツァ・コンテンポラーネアは、一見生地が目立ち、重そうに見えるかもしれない。ところが実際に食べてみると外側はパリッとしていて、中はふんだんに空気を含んだ雲のような軽さがある。生地にほのかな甘みがあるのも特徴だ。
話の最後にヴィンチェンツォはこんなことを付け加えてくれた。
「僕はね、一番大切なことはピッツァ・トラディツィオナーレの味わいから離れないこと、“伝統を伝統たらしめるもの”を守ることだと思ってるんだよ。僕が新しい生地を試す時、一番に味を見てもらうのは実は僕の祖父さ。ナポリピッツァの伝統の味わいから離れないためにね。」
「ピッツァ・コンテンポラーネアは間違いなくナポリの新しい伝統になっていく、僕はそう信じているよ。」
このニューウェーブは日本のナポリピッツァ業界にも届きつつある。
もし“ピッツァ・コンテンポラーネア”という言葉を見かけたら、是非ナポリの“新”伝統の味を試していただき、ナポリピッツァの多様さに驚いてほしい。きっと現地のナポリ人達と同じように、新たなナポリピッツァに魅了されること請け合いだ。
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼ピッツァ用小麦粉のトップブランド カプート社についてはこちらから↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/caputo/
実際、ナポリピッツァ発祥のこの街の人ほど、ピッツァを愛し、こだわり、そしてピッツァに厳しい人種はいない。この前出会ったタクシー運転手が「俺の体はナポリピッツァで出来ている」と豪語していたが、事実ナポリピッツァは彼らの誇りであり、彼らのアイデンティティの一部でさえあるかもしれないのだ。
そんなこだわりの強いナポリ人達の愛するナポリピッツァに、最近大きな変化が起きつつある。当然昔から続く伝統的なピッツェリアがひしめき合うナポリ。ダ・ミケーレ、ディ・マッテーオ、スタリータにジーノ・ソルビッロ…他にも伝統的なピッツェリアは沢山あるが、その中に、若いピッツァイオーロ達が彗星のごとく次々に現れ始めたのだ。伝統的なピッツァ・トラディツィオナーレ(トラディショナルのイタリア語)に対し、彼らのピッツァは“ピッツァ・コンテンポラーネア”(現代風ピッツァ)とよばれ、ナポリの街に旋風を巻き起こしている。
そうした新星の若手ピッツァイオーロの代表格の一人がヴィンチェンツォ・カプアーノだ。ナポリピッツァ・ニューウェーブの中心人物でもある彼に“ピッツァ・コンテンポラーネア”とは何なのかを聞くと、ヴィンチェンツォはこう教えてくれた。
「ピッツァ・コンテンポラーネアの特徴はなんと言っても、コルニチョーネ(ピッツァの縁)が高く上がっていることだね。今までの伝統的なナポリピッツァと比べても、特にコルニチョーネがフワッと軽く、高く持ち上がるんだ。使う小麦粉も違うし、生地の作り方も伝統的なピッツァとは違うんだよ。」
人懐っこい笑顔でそういいながら、彼は自分自身のインスタグラムの画像をいくつも見せてくれる。ものすごく縁が高く焼きあがったピッツァは見ただけでインパクトがある。
「伝統的なピッツァとはもちろん違うよ。でもナポリの僕のピッツェリアにも、地元のナポリ人が沢山来てくれている。ピッツァ・コンテンポラーネアが受け入れられてきているのが嬉しいね。」
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ヴィンチェンツォも他のナポリ人同様、伝統的なピッツァ・トラディツィオナーレを食べて育った。しかしそんな彼が、一体どうしてこのニューウェーブを牽引しているのか。そんな疑問をぶつけると、彼は少し真剣な表情になった。
「僕の家は祖父の代から続くピッツァイオーロの家系なんだ。当然僕も、伝統的なナポリピッツァを食べて大きくなった。だから僕はピッツァ・トラディツィオナーレを愛しているし、先輩のピッツァイオーロ達を心から尊敬しているんだ。僕自身も、ピッツァ・トラディツイオナーレでの大会優勝経験だってあるしね。」
「しかし今や、ナポリピッツァは世界中に広まった。今、僕がピッツァ・コンテンポラーネアを作るのはそれが理由さ。」
「いいかい、ピッツァ・コンテンポラーネアは伝統的なピッツァよりも数学的なんだ。温度や水分量、酵母の量を計算して算出する。慣れれば、伝統的なピッツァよりもピッツァ作りを簡単にするんだよ。世界中で作られるようになったナポリピッツァを更に広めるために、ピッツァ・コンテンポラーネアは必ず重要な役割を担うことになる。僕はそう信じているんだ。」
縁が驚くほど高く持ち上がるピッツァ・コンテンポラーネアは、一見生地が目立ち、重そうに見えるかもしれない。ところが実際に食べてみると外側はパリッとしていて、中はふんだんに空気を含んだ雲のような軽さがある。生地にほのかな甘みがあるのも特徴だ。
話の最後にヴィンチェンツォはこんなことを付け加えてくれた。
「僕はね、一番大切なことはピッツァ・トラディツィオナーレの味わいから離れないこと、“伝統を伝統たらしめるもの”を守ることだと思ってるんだよ。僕が新しい生地を試す時、一番に味を見てもらうのは実は僕の祖父さ。ナポリピッツァの伝統の味わいから離れないためにね。」
「ピッツァ・コンテンポラーネアは間違いなくナポリの新しい伝統になっていく、僕はそう信じているよ。」
このニューウェーブは日本のナポリピッツァ業界にも届きつつある。
もし“ピッツァ・コンテンポラーネア”という言葉を見かけたら、是非ナポリの“新”伝統の味を試していただき、ナポリピッツァの多様さに驚いてほしい。きっと現地のナポリ人達と同じように、新たなナポリピッツァに魅了されること請け合いだ。
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▼ピッツァ用小麦粉のトップブランド カプート社についてはこちらから↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/caputo/
ミラノ特集
Sempre amore 〜いつでも愛を〜
ポルタ・ロマーナに恋をして……ミラノの南東に位置するエリア、ポルタ・ロマーナ。
ローマに通ずる大きな門があるため、その名が付いている。
ほとんど観光客の姿を見かけない閑静な住宅街だ。
地元の人が日常生活を送る、そんな普通の街が気に入った。
雑誌『 イタリア好き 』 とは
観光情報誌とは違う、
イタリア人の日常、素顔を感じられる雑誌。
毎号、各州や一つのテーマにフォーカスし、そこに暮らす人々と食を通して、知られざる魅力を紹介。おいしさの中から見えてくるのは、人生を楽しく生きる姿かもしれません。ミラノの暮らし
夢は輝きと共に
夢や希望に向かっている人は、キラキラと輝いていた。謙虚に、誠実に、輝きは自分の中に。
PORTA ROMANA
毎週金曜日には、大きなメルカートが立ち、生鮮食品や洋服などを売っている。【マンマのレシピ】ロンバルディア州ミラノ 料理好きで、働き者のマンマ オッソブーコ、トルタ・メネギーナ
【コラム】名だたるブランド お墨付きの靴修理店
【連載】
イタリアのほんの小さな出来事 長本和子 ――ミラノの蕎麦
池田匡克のイタリア美食日記 ――イタリア料理の新傾向・イタリアで活躍する日本人シェフ
イタリア散歩 篠利幸 ――秋霖のミラノ
地方のイタリア語 ラ・カッスーラ
イタリア野菜好き ポッロ
フォト通信 ミラノ編
定期購読いただくと!

バックナンバーがもれなく3冊ついてくる!!
※どの号が届くかはお楽しみ♪
- 1年間(4回発行)2,640円(税込)
- 送料無料
『イタリア好き』バックナンバー
『イタリア好き』バックナンバーは単品でご購入いただけます。
*バックナンバー 1冊660円(税込)
Vol.38アブルッツォ特集・Vol.39サルデーニャ特集からの新規『イタリア好き』配布店舗紹介!
Vol.38アブルッツォ特集(2019/8/1発行号)とVol.39サルデーニャ特集(2019/11/1発行号)より新たに応援団として『イタリア好き』を配布いただく事となった全国のイタリアズッキーニパートナーズ店舗をご紹介します!
★イタリアズッキーニクラブ・パートナーズ会員(定期読者会員)にお申込みいただいた際にお送りしている会員カードを持参いただくと、会員限定のサービスを受けられる店舗もございます。ぜひ店舗を訪れる際はカード持参で行ってくださいね。
(2020年1月24日現在)
【宮城県】TRATTORIA L’AMATRICIANA(トラットリア ラマトリチャーナ)
住所:宮城県大崎市古川台町9-3 1F
tel:0229-25-7627
WEB:https://www.amatriciana.net/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★食前酒サービス
【埼玉県】Via Mare(ヴィア マーレ)
住所:埼玉県狭山市東三ツ木274-1
tel:090-6046-7013
WEB:https://viamaretrattoria.jimdofree.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★イタリア小菓子プレゼント
【東京都】TRATTORIA BUCA’MASSIMO(トラットリア ブカ マッシモ)
住所:東京都江東区富岡1-24-11
tel:03-5809-9022
WEB:https://bucamassimo.jp/
【東京都】Vivo 足立(ヴィーヴォ アダチ)
住所:東京都足立区保木間2-16-1
tel:03-6883-4757
WEB:http://vivoadachi.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★ジェラート各種サービス
【東京都】Stefano Anna(ステファノ アンナ)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-36-4
tel:0422-43-1168
WEB:https://www.stefanoanna.jp/
【神奈川県】nagakutsu(ナガクツ)
住所:神奈川県横浜市青葉区奈良5-4-1 レーベンスラウム101
tel:045-482-7456
WEB:https://hitosara.com/0006129052/
【神奈川県】LOCANDA BLU(ロカンダ ブル)
住所:神奈川県横浜市港北区大曽根1-9-8
tel:045-900-0156
WEB:https://www.facebook.com/locandablu/
【神奈川県】イタリア料理 モナリザン
住所:神奈川県川崎市川崎区東田町4-10
tel:044-222-7445
WEB:http://www.monarizan.co.jp/
【神奈川県】風あい工房(フウアイコウボウ)
住所:神奈川県中郡二宮町二宮1075-2
tel:090-5192-3143
WEB:http://www.hu-ai.jp/
【山梨県】リストランテ ロマーニャ
住所:山梨県甲斐市篠原2882-3
tel:055-279-7456
WEB:http://www.r-romagna.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★ソフトドリンク1杯サービス
【愛知県】Trattoria La Musica(トラットリア ラ ムジカ)
住所:愛知県名古屋市東区葵1-15-13 The Office葵1階
tel:052-932-0277
WEB:https://la-musica-italian-restaurant.business.site/
【京都府】il filo(イルフィーロ)
住所:京都府京都市中京区上大阪町519-1F
tel:075-221-2788
WEB:https://www.facebook.com/ilfilokyoto/
【大阪府】Splende(スプレンデ)
住所:大阪府大阪市
tel:06-7500-501
WEB:http://splende.shop/
【大阪府】Casa d`oro(カーサディオーロ)
住所:大阪府大阪市西天満5-14-7 和光ビル1F
tel:06-7710-6583
WEB:https://casadoro2018.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★グラスワイン1杯サービス
【兵庫県】Utsubo Stock(ウツボストック)
住所:兵庫県神戸市中央区伊藤町106-1F
tel:078-599-8150
WEB:https://utsubostock.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★グラスワイン1杯サービス
【岡山県】オステリア ezaki(オステリア エザキ)
住所:岡山県総社市上林645-1
tel:080-3058-8105
WEB:https://osteria-ezaki.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★ドリンク100円引
【広島県】大澤田葡萄酒店(オゾタブドウシュテン)
住所:広島県庄原市東城町小奴可548
tel:08477-5-0063
WEB:https://www.ozota-wine.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★ワイン代金の5%サービス(セール商品、オンラインショップを除く)
【福岡県】フレア ツアーズ
住所:福岡県福岡市中央区今泉1-12-8 天神QRビル3階
tel:092-737-5720
WEB:https://www.freya-intl.com/
『イタリア好き』全国の配布店舗一覧
イタリア好きステッカーが貼られているお店が目印!
https://italiazuki.com/location/
▼イタリアでサービスが受けられるスポット↓
『イタリア好き』本誌をもって、イタリアを旅しよう♪
https://italiazuki.com/it/location/

(2020年1月24日現在)
tel:0229-25-7627
WEB:https://www.amatriciana.net/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★食前酒サービス
tel:090-6046-7013
WEB:https://viamaretrattoria.jimdofree.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★イタリア小菓子プレゼント
tel:03-5809-9022
WEB:https://bucamassimo.jp/
tel:03-6883-4757
WEB:http://vivoadachi.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★ジェラート各種サービス
tel:0422-43-1168
WEB:https://www.stefanoanna.jp/
tel:045-482-7456
WEB:https://hitosara.com/0006129052/
tel:045-900-0156
WEB:https://www.facebook.com/locandablu/
tel:044-222-7445
WEB:http://www.monarizan.co.jp/
tel:090-5192-3143
WEB:http://www.hu-ai.jp/
tel:055-279-7456
WEB:http://www.r-romagna.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★ソフトドリンク1杯サービス
tel:052-932-0277
WEB:https://la-musica-italian-restaurant.business.site/
tel:075-221-2788
WEB:https://www.facebook.com/ilfilokyoto/
tel:06-7500-501
WEB:http://splende.shop/
tel:06-7710-6583
WEB:https://casadoro2018.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★グラスワイン1杯サービス
tel:078-599-8150
WEB:https://utsubostock.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★グラスワイン1杯サービス
tel:080-3058-8105
WEB:https://osteria-ezaki.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★ドリンク100円引
tel:08477-5-0063
WEB:https://www.ozota-wine.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★ワイン代金の5%サービス(セール商品、オンラインショップを除く)
tel:092-737-5720
WEB:https://www.freya-intl.com/

https://italiazuki.com/location/
▼イタリアでサービスが受けられるスポット↓
『イタリア好き』本誌をもって、イタリアを旅しよう♪
https://italiazuki.com/it/location/