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【連載ページの再録】故・内藤和雄さんの連載「イタリアワインズキ」を読み解く vol.14・22・24・37

vol.47「最強! イタリアワイン」本誌企画の一つとして、イタリアワインのレジェンド、故・内藤和雄さん連載を読み解く企画。
本誌をお持ちでない方のためにも、連載ページを再録しました。

vol.14 バジリカータ特集に掲載
「アリアーニコの無いイタリアなんて…!!」
vol.22 パレルモを食べる特集に掲載
「魚介と赤ワイン」
vol.24「野菜食べようかプーリアで」特集に掲載
「プーリアワイン概論」
vol.37 ヴェネト特集に掲載
「ヴェローナ東のワイン産地」


■【本誌特集続編〈本誌見掲載分〉】故・内藤和雄さんの連載「イタリアワインズキ」を読み解<

『イタリア好き』Vol.47のp32~35のインタヴュー記事の続きとなる、本誌に収められなかったインタヴューの続編はこちら↓
>>https://italiazuki.com/?p=46727

《『イタリア好き』36セット限定 内藤和雄さんの「イタリアワインズキ」6本セット のご紹介》


内藤さんがコラム内で実名を出している生産者、もしくは銘柄、地域に限っており、生前に店で使用したもの、個人で所有していたもの、気に入っていたもの、から厳選して限定セットとして「ロッソ・ルビーノ」で販売することになりました。それぞれ内藤さんがこだわり、熱く書き残してくれたワインをぜひお楽しみください。
ワイン解説:坂田真一郎(「リストランテ・ラ・バリック・トウキョウ」オーナー・ソムリエ)

「魚介と赤ワイン」から Nerojbleo/Gulfi(ネロイブレオ グルフィ)(赤)

シチリア南部で栽培されるネッロ・ダーヴォラ。海の側の畑からの葡萄もブレンドされている。滑らかな口当たりと心地よい塩味と鉄分、上品でふくよかな果実味のバランスが素晴らしい。加熱した魚介料理とシチーリアのネッロ・ダーヴォラとの組み合わせの入門編に最適。

「ヴェローナ東のワイン産地」から Soave Classico/TESSARI(ソアーヴェ・クラッシコ テッサーリ)(白)

ソアーヴェ・クラッシコの模範と呼べる1本。鉱物的なミネラルとキレのある酸が味わいを引き締める。内藤さんのワイン授業でも登場していたワイン。

「ヴェローナ東のワイン産地」から Spumante Gran Cuv’ee/Fongaro(スプマンテ・グラン・キュヴェ  フォンガロ)(発泡)

この品種、気候風土ならではの心地よい硬さと上質な泡を楽しめる辛口スパークリングワイン。20年程前に日本に輸入された際に内藤さんが喜んでいた1本。

「アリアーニコの無いイタリアなんて…!!」から Camerlengo/Camerlengo(カメルレンゴ カメルレンゴ)(赤)

内藤さんが亡くなる直前まで普及に尽力していたアリアーニコ種。特にこのワインは内藤さんのすすめで日本に輸入が始まった思い入れのある1本。肉料理とはもちろん好相性ですが、内藤さんのおすすめ通り、加熱した野菜料理とも合わせてほしい。

「プーリアワイン概論」から Gioia del colle/Fatalone(ジョイア・デル・コッレ
ファタローネ(パスクアーレ・ペトレーラ))(赤)

本文中ですすめていた生産社の一つ。プリミティーヴォはジャムのように濃厚というイメージを持っている方に試していただきたいワイン。瑞々しい果実味と伸びやかな酸、上品な甘みを楽しめる。様々なプーリア料理と合わせやすい。

「プーリアワイン概論」から Salice salentino/Cosimo Taurino (サリーチェ・サレンティーノ コジモ・タウリーノ)(赤)

内藤さんが最も敬愛していたプーリアの生産者の一人。本文にも出てくるフラッグシップ「パトリリオーネ」は格別。今回はウニと合わせたというサリーチェ・サレンティーノを。
プリミティーヴォ同様、サリーチェ・サレンティーノも明確な個性があるため、敬遠する人もいますが、これを機にぜひ積極的に大地の恵みを受けたプーリアの赤ワインを。

《限定 内藤和雄さんの「イタリアワインズキ」6本セット》●Spumante Gran Cuv’ee/Fongaro(泡)2016
●Soave Classico/TESSARI(白)2018
●Camerlengo/Camerlengo(赤)2016
●Gioia del colle/Fatalone(赤)2019
●Salice salentino Riserva/Cosimo Taurino(赤)2011
●Nerojbleo/Gulfi(赤)2018
▼内藤和雄さんの「イタリアワインズキ」6本セットはこちらから 
https://rossorubino.jp/italia_winesuki

【本誌特集続編〈本誌未掲載分〉】故・内藤和雄さんの連載「イタリアワインズキ」を読み解く

vol.47「最強! イタリアワイン」本誌企画の一つとして、イタリアワインのレジェンド、故・内藤和雄さん連載を読み解く企画。内藤さんが、あの連載で書きたかったこと、伝えたかったことはなんだったのか。内藤さんの愛弟子である坂田真一郎さん(「リストランテ・ラ・バリック・トウキョウ」オーナー・ソムリエ)に紐解いてもらった。

p35からの続き、本誌未掲載分は、Vol.22「パレルモを食べる」とVol.24「野菜食べようか、プーリアで」にて紹介された連載から読み解きます。

 
魚介料理と赤ワインが絶妙にマッチするわけとは?
松本 魚介と赤ワイン、このテーマは実に楽しいですね。これはvol.22「パレルモを食べる」特集に掲載されたものです。最後の一文「この国のワイン文化は伝統的に赤なのだ」って言い切っているあたりはすごい!

坂田 このコラムでは、パレルモのストリートフードを楽しそうに物色しながら歩く内藤さんの姿が思い浮かばれますね。

松本 「ビールに合う」と書かれていますが、きっとビール飲みたかったのでしょうね。(笑)

坂田 コラム後半には魚介と赤ワインの組み合わせについて書かれています。シチリアの魚介料理は、ナッツやレーズン、ハーブ、スパイス、パン粉、柑橘などが加わることで、各地でよく見受けられるシンプルな仕上げの魚介とは、味の複雑さやスケールも違う。これらの食材は赤の接着点になりやすいものなので、当然ワインも赤に寄って来る。コラムの最後に「この国のワイン文化は伝統的に赤なのだ」とありますが、シチリアの空気感、異国の文化がミックスされたエキゾチックな料理、皿の配色も含め、その存在感を、受け止めてくれるのって赤なんだなと。赤を合わせると料理に立体感が増すように思います。

松本 魚介は白、みたいな固定観念があるけど、僕も現地を回っているとそればかりではないなと感じていました。これを読んだ時もさすがだなと思いました。

坂田 現地を体験し、魚介に赤を勧める店は昔より格段に増えていますが、個人で楽しむにはまだハードルが高い。そんな時、火を通した魚料理であればあまり深く考えずにシチリアの赤を合わせてみてください。
もう一歩踏み込むなら、内藤さんは、シチリアの魚介料理に合わせたい代表的なものとしてDOCGチェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアと品種ネロ・ダーヴォラを挙げています。
チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリアは、フラッパートとネロ・ダーヴォラをブレンドして造ります。配合によって濃厚なスタイルもあれば、瑞々しいものもあります。内藤さんはフラッパートがより引き立つものがお好きでした。イチゴのような優雅で穏やかな果実味や余韻に続く酸がフラッパートの個性。プルーンや紫のベリーの果実の豊かさと優しい甘みがネロ・ダーヴォラの個性。二つの品種のいいとこ取りをしたのがこのワインです。是非色々な生産者を試していただきたいです。内藤さんがお好きだった生産者のひとつはパオロ・カーリ(現在日本未輸入)、流通しているものではオッキピンティも一緒に飲みました。これは個人でも所有していました。
ここにオレンジスライスを入れたらサングリアのように飲めるくらい、柑橘を風味付けに使うシチリア料理に合うんです。生の柑橘を受け入れてくれる赤ワインというのは、シチリアならではだと思います。


松本 オレンジとイワシのサラダとか、ベッカフィーコがまさにそうですね!

坂田 魚介と合わせる入門編としては、シチリア南端、例えばパキーノ近辺などのネロ・ダーヴォラもいいと思います。中部やトラーパニのものとはまた違った瑞々しさと、海側のワインらしい塩味が感じられます。
グルフィのネロ・ダーヴォラは、香りはネロ・ダーヴォラらしくてアルコールも高いけど、程よい酸と海由来のミネラルを感じられてとても飲みやすいです。パキーノ周辺はトマトの産地でもあるからか、単純にトマトとも相性がいい。カポナータにもよく合います。


左からフラッパート(オッキピンティ)ヴィノ・デッラ・パーチェ所蔵、チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア(オッキピンティ)内藤氏私物、ネロブファレッフィ(グルフィ)


松本 ほんとうですね、口当たりは強いのに、飲み応えはあまり重くない印象ですね。魚介だけでなく、その土地の野菜にも合う。ワインも農作物なんだなと感じますね。

坂田 南イタリア全般に言えることですが、かつてスタイリッシュなワインがもてはやされたイタリアワイン・ルネッサンスの時代以後には、必要以上に濃厚に仕上げたり、新樽のニュアンスを過度に効かせて装飾したりということもありました。ネロ・ダーヴォラもそう。でも本来楽しむべきは、果実味の豊かさや瑞々しさ、ほろ苦さの感じられるネロ・ダーヴォラです。
いい生産者はとても優美で、さまざまな料理と合わせられるワインを造っています。生産者がどういう信念を持ち、どんなワインに仕上げたいのかを知ることは、大切なことだと思います。


松本 ようするに飲んだ時のバランスがどうか、ということですね。

 
大地の恵みとうまみを存分に
松本 さあ、プーリアですね。vol.24「野菜食べようか、プーリアで」に収録しています。実はプリミティーヴォやネグロアマーロは少し苦手なんですけど。この内容を改めて読めば「マッシモそんなこと言っているとまだまだだな」と言われそうです。内藤さんは、土地に根付く料理とワインについてプーリアで強く感じたのではないか、そう思われる内容が書かれていますね。「手なずけられて飲みやすいだけのワインだけではなく、プーリアを理解するには、その核心に迫って欲しい」とありました。

坂田 プーリアは三方を海に囲まれた土地でイタリアでは珍しく平野部が多い。海産物はもちろん、酪農、農業も盛ん。特に野菜料理のおいしさは有名。するとなんとなく白の産地だと思われがちです。でも蓋を開けてみれば、プーリアの大地のエネルギーを受け止めてくれるのは赤! 内藤さんもそう感じるところがあったんじゃないかと思います。

松本 実は僕、プーリアにも何度か行きましたが印象的なワインは今まで出合ったことがありませんでした。

左から ヨー(ジャンフランコ・フィノ)、エス(ジャンフランコ・フィノ)、パトリリオーネ(コジモ・タウリーノ)、ジョイア・デル・コッレ プリミティーヴォ(パスクアーレ・ぺトレーラ)、サリーチェ・サレンティーノ(リ・ヴェ―リ)、サリーチェ・サレンティーノ(コジモ・タウリーノ)本文中で内藤さんがすすめていた生産者から。


坂田 カステル・デル・モンテ周辺にはエレガントなワインがあるのですが、コラムでは触れていませんね。きっとこのコラムは内藤さんがプーリアに行き始めた初期にサレント半島で受けた感動と、本文に出てくるプーリアの「核心」に触れた瞬間をもとに話しているのでは、と考えられます。
オリーブの古木が並ぶ乾いた広い大地に、独特の香りが漂う店の中で飲んだぬるいプリミティーヴォの衝撃って温度管理を徹底していた内藤さんにとってはものすごかったんじゃないかと。でも大地の恵みとパワーをそのままいただくような絶対的にうまい野菜料理と、同じくそこで育ったブドウの赤ワインと、そのバランスに感動したのだと思います。


松本 なんかわかります。オヤジが造ったワインがマンマの料理と見事にマッチしておいしかったりする。

坂田 プリミティーヴォは元々糖度が高く、アルコール度も高いのですが、温度が上がるとそれがさらに増す。これがプーリア料理の持つ香り、うまみや苦みが、凝縮された味わいと同格のストラクチャーとなります。
内藤さんがコラムですすめていたこのパスクアーレ・ぺトレーラのジョイア・デル・コッレは、とてもエレガントな プリミティーヴォですが、品種の個性を素晴らしく表現しています。濃い目のベリーの香りにしっかりとしたアタック、新鮮なブドウの皮の渋みを思わせる程度のタンニンが感じられますが、余韻はべったりせずにきれい。ハッカのような清涼感もありますね。
オリーヴオイルやトマトの旨み・酸味ともよく合うので、肉でももちろんいいのですが、野菜類のほうが飽きずにワインを飲み続けられます。


松本 パルミジャーナ・メランザーネですね!

坂田 ばっちりですね! それから内藤さんが特別な思いを持っていたのがコジモ・タウリーノという生産者です。かつてプーリアやシチリアのワインは、大量生産品や北部のワインを補強するために輸出され、高値で取引できるよう色の濃くアルコール度の高いものを造るという時代がありあした。フィロキセラ被害のあと、そうした状況からの脱却を図る流れが生まれます。そのなかで地域や品種の個性を明確化していくという今のプーリアワインの礎を築いた生産者のひとりがコジモ・タウリーノでした。彼が造ったパトリリオーネはプーリアワインの代表作のひとつです。
ネグロアマーロ主体で造るサリーチェ・サレンティーノは、かつて生産者自身もそのアイデンティティをどこに置くべきか迷った時期があったようですが、コジモ・タウリーノやリ・ヴェーリは等身大のネグロアマーロを表現しています。ネグロアマーロの特徴は、カカオのような苦みに、太陽をいっぱい浴びて育ったブドウの皮ならではの香り高さや、甘みを伴った質感といったものです。トマトの甘みや酸味、ズッキーニ、パプリカのなどの甘苦さと相乗効果をなします。


松本 甘いアタックと苦みの余韻が、ローストしたパプリカと合うのか。たしかに。懐が深いですね。

坂田 同郷のよしみとはこういうことでしょうね。料理もワインも、質感や凝縮感が同等で、飲んでいて何よりの心地よさがある。そしてプーリアのジューシーで香り高い粘性のあるオリーヴオイルもワインの質感と合う。赤ワインのタンニンや構成要素の複雑さは、野菜料理のストラクチャーを明確にしてくれます。だからこそ水分含有量の多い野菜を加熱して凝縮した旨みと香りを引き出した料理と楽しめるというわけです。

松本 プーリアは前菜の野菜料理だけでごちそうですよね。結局、野菜しか採れないから、ワインに合わせるのか、野菜に合わせるのかわからないけど、おいしくなるように工夫して食べるんですね。

坂田 当時は農民が食べざるを得なかったもの。本文中に出てくる「焼いた粉でつくるパスタ」もそう。これだけ好きな食べ物を選べる現代にその土地に根付いていたものをわざわざ再現している。存在理由は違いますが、その土地の個性と歴史を受け継ぐという意味においては、非常に意義のあること。そういうロマンがとても大切だと思います。

松本  「ワインにはロマン」いいですね。坂田さん、このたびは取材にご協力いただきありがとうございました。とてもいい話が聞けました。

内藤さんがコラム内で実名を出している生産者、もしくは銘柄、地域に限っており、生前に店で使用したもの、個人で所有していたもの、気に入っていたもの、から厳選して限定セットとして「ロッソ・ルビーノ」で販売することになりました。それぞれ内藤さんがこだわり、熱く書き残してくれたワインをぜひお楽しみください。


《『イタリア好き』限定 内藤和雄さんの「イタリアワインズキ」6本セット のご紹介》

ワイン解説:坂田真一郎(「リストランテ・ラ・バリック・トウキョウ」オーナー・ソムリエ)

「魚介と赤ワイン」から Nerojbleo/Gulfi(ネロイブレオ グルフィ)(赤)

シチリア南部で栽培されるネッロ・ダーヴォラ。海の側の畑からの葡萄もブレンドされている。滑らかな口当たりと心地よい塩味と鉄分、上品でふくよかな果実味のバランスが素晴らしい。加熱した魚介料理とシチーリアのネッロ・ダーヴォラとの組み合わせの入門編に最適。

「ヴェローナ東のワイン産地」から Soave Classico/TESSARI(ソアーヴェ・クラッシコ テッサーリ)(白)

ソアーヴェ・クラッシコの模範と呼べる1本。鉱物的なミネラルとキレのある酸が味わいを引き締める。内藤さんのワイン授業でも登場していたワイン。

「ヴェローナ東のワイン産地」から Spumante Gran Cuv’ee/Fongaro(スプマンテ・グラン・キュヴェ  フォンガロ)(発泡)

この品種、気候風土ならではの心地よい硬さと上質な泡を楽しめる辛口スパークリングワイン。20年程前に日本に輸入された際に内藤さんが喜んでいた1本。

「アリアーニコの無いイタリアなんて…!!」から Camerlengo/Camerlengo(カメルレンゴ カメルレンゴ)(赤)

内藤さんが亡くなる直前まで普及に尽力していたアリアーニコ種。特にこのワインは内藤さんのすすめで日本に輸入が始まった思い入れのある1本。肉料理とはもちろん好相性ですが、内藤さんのおすすめ通り、加熱した野菜料理とも合わせてみてほしい。

「プーリアワイン概論」から Gioia del colle/Fatalone(ジョイア・デル・コッレ
ファタローネ(パスクアーレ・ペトレーラ))(赤)

本文中ですすめていた生産社の一つ。プリミティーヴォはジャムのように濃厚というイメージを持っている方に試していただきたいワイン。瑞々しい果実味と伸びやかな酸、上品な甘みを楽しめる。様々なプーリア料理と合わせやすい。

「プーリアワイン概論」から Salice salentino/Cosimo Taurino (サリーチェ・サレンティーノ コジモ・タウリーノ)(赤)

内藤さんが最も敬愛していたプーリアの生産者の一人。本文にも出てくるフラッグシップ「パトリリオーネ」は格別。今回はウニと合わせたというサリーチェ・サレンティーノを。
プリミティーヴォ同様、サリーチェ・サレンティーノも明確な個性があるため、敬遠する人もいますが、これを機にぜひ積極的に大地の恵みを受けたプーリアの赤ワインを。

《ワイン特集限定 内藤和雄さんの「イタリアワインズキ」6本セット》●Spumante Gran Cuv’ee/Fongaro(泡)2016
●Soave Classico/TESSARI(白)2018
●Camerlengo/Camerlengo(赤)2016
●Gioia del colle/Fatalone(赤)2019
●Salice salentino Riserva/Cosimo Taurino(赤)2011
●Nerojbleo/Gulfi(赤)2018

20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
20歳未満の者に対しては種類の販売はいたしません。
在庫なし

最強! イタリアワイン

vol.472021/11/1カートに入れる

食事と楽しむイタリアワインの魅力をたっぷり知る一冊

イタリアワインは、愛する人や家族、よき友人と食卓を囲んで飲んでこそ真価を発揮すると、内藤さんもジョバンニさんも言っている。僕もイタリアを巡るなかで実感してきた。

店に置かれた樽からコップに注がれるワインだったり、家庭では、ワイナリーで直接買ってきた大きな瓶から注いだワインをソーダ水で割ったり、魚介だって当たり前のように赤を飲んだり、もちろん銘醸ワインも身近にある。イタリアワインは自由であり、土地ならではの料理と飲み方を楽しみながら、そこにはいつだって弾む会話と笑顔が溢れているのだ。

そしてその力をいちばん発揮するのは、マンマの料理と共にオヤジが自慢気に持ってくる自家製のワインかもしれない。

飲んで、食べて、おしゃべりして、最強! 
イタリアワイン。


イタリアワイン概論
おいしい食卓からその向こうの土地を感じて

ヴェネトとカラブリアの地元ワインと郷土の味
北のヴェネト州、南のカラブリア州、南北の異なる気候風土で育つブドウから造られるワインと育まれてきた食文化。その特徴や違いを感じ、それぞれのスタイルでサービスされるワインと料理の世界へトリップしよう。

VENETO

CARABRIA

イタリアの自然派ワイン
――ジョヴァンニ・ビエッティさんの視点をもとに

あってないほどの積み重ねが彼らのワイン
アオスタの小さなワイナリーを訪ねて


故・内藤和雄さんの「イタリアワインズキ」を読み解く
イタリアワインの伝道師であった内藤和雄さんが他界されて2年が過ぎた。この特集に合わせて、改めて本誌に連載されていた「イタリアワインズキ」をじっくり読み、内藤さんがそこで書きたかったこと、伝えたかったことはなんだったのか。
愛弟子坂田真一郎さんに紐解いてもらった。


【マンマのレシピ】ピエモンテ州 ビエッラ 豚肉の牛乳煮込み、バニエット・ヴェルデ
【コラム】古代遺跡の上に実るブドウ(ヴェローナ)
【連載】
イタリアのほんの小さな出来事 長本和子 ――プーリアのヴィンコット
池田匡克のイタリア美食日記 ――イタリアワイナリー訪問最新情報
イタリアワインソムリエ矢野航の 今日は何をオススメしましょうか? ――プロセッコDOCロゼ誕生!
イタリア散歩 篠利幸 ――最強のイタリアワイン

イタリア好き通信 現地コーディネイターが最旬レポート ヴェネト州/ロンバルディア州/アブルッツォ州
地方のイタリア語 モスタッチョーリ
イタリア野菜好き フィーコ・ディンディア
フォト通信 イタリアワインとの出会い

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【発掘バックナンバー一覧】

Vol.6 エミリア・ロマーニャ特集州特集(2011年8月発行)イタリアを代表する美食の
Vol.11 アブルッツオ州特集(2012年11月発行)グアルディアグレーレ・ヴィッラマイエッラ、スルモナ・ジーノ
Vol.12 ラツィオ州特集(2013年2月発行)海の幸、オリーヴオイル、モッツァレッラ
Vol.13 シチリア州特集(2013年5月発行)エンナ、カルタジローネ、ノート、シラクーサ
Vol.14 バジリカータ特集(2013年8月発行)マテーラパンとバジリカータの深い関係
Vol.15 フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州特集(2013年511月発行)トリエステ、ウーディネ、サウリス、グラードそしてワイン
Vol.16 ヴェネト州特集(2014年2月発行)デルタ・デル・ポーのウナギ、プロセッコ、グラッパ、オステリア・ダイ・マッツェリ
Vol.18 トレンティーノ-アルト・アディジェ州特集(2014年8月発行)ワイン、チーズ、スペック
Vol.19 モリーゼ州特集(2014年11月発行)知られざる田舎の魅力
Vol.20 トスカーナ州特集(2015年2月発行)エルバ島、スキアッチャ・プリアーカ、アレアティコ
Vol.21 ローマ特集(2015年5月発行)ローマで肉屋へ行こう。
Vol.22 パレルモ特集(2015年8月発行)ストリートフード天国パレルモを食べる
Vol.23 パンテッレリーア特集(2015年11月発行)風を纏って旅をするシチリアの離島パンテッレリーア
Vol.24 野菜食べようかプーリアで特集(2015年11月発行)プーリアの冬野菜
Vol.25 トリノ特集(2016年2月発行)ミオバール探しの旅は続く
Vol.26 パニーニ特集(2016年5月発行)パニーノ好きなもので
Vol.27 チレント特集(2016年8月発行)イタリア好きはチレントへ
Vol.30 シチリアのパン特集(2015年11月発行)トラーパニの黒パン、古代小麦、パーネ・クンツァート
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写真で旅するイタリア カラブリア シッラ

Ai fotografi piacciono i gatti?

カメラマンはネコが好き?
取材の写真を見ていると、よくネコの写真が出てくる。でも本誌ではなかなか登場機会がないので、たまには登場いただこう。



2018年の夏。
もうそこにシチリアが見える小さな港町、カラブリア州シッラのキアナレーナ。




空と海の色がとても印象的で、レストランのテラスの前がすぐ海。
この日は風が強すぎてテラスで食事ができなかったけれど、そこでの食事も最高だったに違いない。
もちろん、魚介ざんまい。新鮮でうまい!









餌も豊富だしネコたくさんいた。

ブルネッロの巨人・バンフィを支える人々 Presented by モンテ物産

9月に入り、より一層ワインを飲みたくなる季節になった今、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを世界に広めたワイナリー、バンフィ社を改めて紹介したい。
2015年2月の特集では、バンフィ社のブドウや土壌、気候の研究、醸造技術について主にお伝えした。
今回は、今もなお研究を重ね、進歩を続けるバンフィ社の、その成長を支える人々にスポットを当てたい。

まず、バンフィ社を日本で語る上で外せないのが、この方。日本人ながら、バンフィ社イタリア国内の営業として、ヴェネト州やフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州などのイタリア北東部を任されている宮島さんである。

イタリアのワイン業界に携わる日本人の中で、宮島さんほどイタリアのワイナリーに、イタリアのレストラン・ワイン業界に溶け込んだ人はいないだろう。
宮島さんは大学の卒業旅行で、イタリアのワイナリーを回り、その際当時ビジネスとは無縁の日本人の若者に対し、ワイナリーが施してくれた温かいホスピタリティに感動して、イタリアワイン業界に進むことを決意されたそう。

バンフィ入社後は、日本市場の担当として何度も来日し、日本国内でプロモーションを行い、そのジェントルなお人柄は、日本のレストラン業界の多くの人を惹きつけ今でもファンが多い。
そんな宮島さんに、改めてバンフィ社を案内して頂いた。

【ブドウ畑での研究】
まず向かったのは、ブドウ畑。
2,830haという広大な敷地内には、850haのブドウ畑がある。
ブルネッロを生産するブドウ畑の総面積が2,100haなので、その約40%を占めるバンフィ社の保有畑は相当な広さだ。

この広大な畑には、異なるミクロクリマ、土壌が混在しており、この豊かな多様性は他社を追随させない贅沢なものだといえる。
また、広大な敷地で収穫されるブドウから造られるワインは、年間1000万本以上にも及ぶが、高品質を保つための研究は常に続けられている。

研究分野は剪定にも及ぶ。
普通、ブドウの剪定は、土地の日照条件、降雨量、土壌、ブドウ品種の性質などをもとに、「畑単位」で行われるが、バンフィは違う。

樹勢が強い樹、樹勢が弱い樹などの特徴に合わせ、「ブドウ樹一本単位」というさらに細かい単位で剪定方法を変えているのだ。例え、同じ畝にある隣のブドウ樹であってもその剪定方法は異なる。

これだけ細かな手入れを、敷地面積が特に広大なワイナリーで実践していることを考えると、バンフィがいかにブドウ樹を大切にしているかがわかるだろう。

隣同士のブドウ樹で形が異なることが確認できる

また、バンフィは実験畑を所有しており、醸造学校などと共同して、ラグレイン、テロルデゴ、プリミティーヴォ、といった他州の土着品種や、更にはワイン発祥の地とされるジョージアのサペラヴィなどを用い、うどんこ病やべと病といったカビへの耐性、地球温暖化による環境変化に強い品種の見極めをしている。

バンフィ社のブドウ品種研究というと、1982年から1991年にかけてミラノ大学と共同で行ったサンジョヴェーゼのクローン選抜で、150種から3種に絞り込んだ重要なプロジェクトがあるが、これは今なお現在進行形で大胆な取り組みと研究がなされているのである。

こう話してくれたのは、ブドウ畑の責任者アグロノモのジャンニさん。バンフィで30回以上収穫を経験、2015年よりディレクターとして活躍している。宮島さんもさることながら、ジャンニさんも、一晩中でもブドウ畑のことを語りそうなバイタリティ溢れる人物だ。

【熟成庫の進化】
次に向かったのは、ワイナリー内の樽熟成庫。
来日経験もあるエノロゴのガブリエーレさんが案内してくれた。

ガブリエーレさんが来日したのは2012年。当初は別の醸造家の来日が予定されていたところ、急遽代打を引き受け初来日となったのだが、普段からセールスを担当しているわけでもないのに、とても話上手、盛り上げ上手だったのが印象的だ。

この日も、熟成にまつわる取り組みについて、惜しげもなく、熱い口調で披露してくれた。

バンフィ社は1990 年に通常のバリック樽より少し大きい350Lのバリック樽を独自に導入してきたが、その割合は年々減ってきているという。
その理由は。
「熟成の哲学が変わったんだ。20 年前は柔らかさとエレガントさにミディアム/ヘヴィ・ローストのバリックの力強さを付け加えることが好まれた。ワインの色ももっと黒っぽかったね。今では小樽の使用比率が少なくなり、樽全体のローストもライトやノンローストが増えているよ。」
時代に合わせて、謙虚に醸造方法を見直し自分たちの進むべき方向性を見直す。
エノロゴスタッフは柔軟な頭の持ち主で、彼らを信頼し投資する会社は肝が据わっているといえよう。

2020 年ヴィンテージから実験的に使用している新しいオーバル樽4000L(楕円型の樽)も見せてもらうことができた。

産地やロースト度合いなどが異なる6つの樽のワインをそれぞれ試飲したが、冷涼さを感じるもの、フルーティーさをより感じるもの、タンニンと凝縮を感じるものなど、最初こそ同じワインだったものが、樽熟成によってニュアンスが変わるという面白い体験が出来た。

樽だけでも、独自サイズの350Lバリック樽の導入に始まり、樽に使用する木材の自社調達、その木材を敷地内で3年間も雨ざらしと天日干しにし、余計なタンニン分を除去する工程を施す。木樽とステンレスを組み合わせたホライゾン・ハイブリッド樽を開発導入、そしてこの4000Lのオーバル樽の試運用。
バンフィの革新はとどまることを知らない。

【バンフィのチームワークとチャレンジ精神】

バンフィを訪問すると、社員同士のコミュニケーションが活発だといつも思う。
アグロノモのジャンニさんやエノロゴのガブリエーレさんと宮島さんとの関係も強い。

例えば宮島さんは営業スタッフの意見聴取のため、度々製造部門のワイン選定試飲の会議に呼ばれるそうだ。スタッフ間だけでなく、社長のエンリコさんや営業部長のロドルフォさんとの風通しも良く、社員それぞれが自分のやりたいことをしっかりと持ち、スタッフ同士が意見交換を重ねながら、道を切り開いていく姿勢が感じ取れる。

~For a better wine world~
「よりよいワインの世界のために」これはバンフィ社の社是であるが、今回の訪問を通して、常に環境の変化に気を配り、未来を見据えてよりよいものを追求する姿を見ることができ、バンフィのワイン、土地、人、会社、全て含めて、その良さを伝えていきたいと強く感じた。