イタリア好き委員会 のすべての投稿

【FMラジオ番組:8/24 深夜24時~】やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜

毎週水曜深夜24時からコミュニティFM番組「やっぱりイタリア好き」(全国110局余)
ナビゲーターは『イタリア好き』編集長マッシモ松本。
イタリアだけの情報で1時間。
取材のときの話や、イタリアにつないで現地の旬の情報、イタリアの音楽事情など、深夜にイタリアを感じたい人にお送りします。
ワイン片手に、ぜひお聴きください。

今夜の放送はこちらのアプリから
http://listenradio.jp/

放送後の番組ポッドキャストから
https://anchor.fm/yappariitaliazuki/

全国の放送局一覧
https://peraichi.com/landing_pages/view/yappariitaliazuki

FMラジオ やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜

■次回放送日時:8月17日(水)深夜24時~(1時間)

《今回のテーマ》

◆暑い夏はグラニータ

シチリアの暑い夏、喉を潤してくれるのはグラニータ。レモンのグラニータには、フワフワの丸いブリオッシュが欠かせない。このブリオッシュをグラニータに浸して食べる意外性のおいしさ。

◆ベローナ在住、vol.50のコーディネイトをしてくれた新宅裕子さん登場
2週目の今回は、ヴェローナの料理についてたっぷりとお話しいただきます。

https://italiazuki.com/?p=50441

ヴェローナに行ったら食べよう! 太麺ビーゴリ。トルキオという道具から絞り出されるザラっとした表面に、イワシのソースがからむ。
パン粉をブロードで練ってソース状にしたペアラ。ボッリート・ミストにかけて。

▼『イタリア好き』vol.50 マルガの暮らし特集はこちら
https://italiazuki.com/?p=50441

◆イタリア政府観光局、落合さんのイタリア音楽の旅
Viaggio con la musica ~イタリアの音楽を通して各地をご紹介~
【今回のキーワード】イタリアのロック・バンド MÅNESKIN
◆アーティスト:Arisa
曲:Ho cambiato i piani



◆食のコーナー:LA CUCINA ITALIANA
今週はヴェネトのうなぎ。

■聴取方法
1)全国の放送局一覧
https://peraichi.com/landing_pages/view/yappariitaliazuki

2)アプリから
http://listenradio.jp/

3)番組ポッドキャストから
https://anchor.fm/yappariitaliazuki/

■イタリアの好きの皆様の声を募集中

イタリアへの熱い想い、魅力、好きなところ、旅のエピソードなどをお送り下さい。
40秒ほどのボイスメッセージでも。
メッセージを送信>>応募する

《 FMラジオ番組 》
やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜


”イタリアまるかじり”をコンセプトにイタリア好きにお送りする60分のラジオ初イタリア特化番組
『イタリア好き』編集長マッシモ松本が、現地取材で得た本誌では記載できない、とっておきの体験談を紹介。
さらに、毎週週替わりでイタリア在住特派員や来日イタリア人からの旬な情報や話題をお届けするほか、日本国内のイタリアンレストランのシェフも登場します。
https://www.facebook.com/yappariitaliazuki/
〈放送日時〉毎週水曜深夜24:00~25:00
〈放送局〉全国のコミュニティFMラジオ110局余
ナビゲーター:マッシモ松本
アシスタント:多田羅りか
制作協力:イタリア政府観光局・フリーマガジン『イタリア好き』

【FMラジオ番組:8/17 深夜24時~】やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜

毎週水曜深夜24時からコミュニティFM番組「やっぱりイタリア好き」(全国110局余)
ナビゲーターは『イタリア好き』編集長マッシモ松本。
イタリアだけの情報で1時間。
取材のときの話や、イタリアにつないで現地の旬の情報、イタリアの音楽事情など、深夜にイタリアを感じたい人にお送りします。
ワイン片手に、ぜひお聴きください。

今夜の放送はこちらのアプリから
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FMラジオ やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜

■次回放送日時:8月17日(水)深夜24時~(1時間)

《今回のテーマ》

◆イタリアでのあいさつ

朝散歩の途中でも、村の人に会ったらBuongiorno〜

Grazie ありがとうのあいさつも忘れずに!

◆ベローナの現地特派員の新宅裕子さん登場
ヴェローナの魅力についてたっぷりとお話しいただきます。
https://italiazuki.com/?p=50441
vol.50のマルガの暮らし特集では、ご主人のアレッサンドロさんとコーディネイトをしてくれました。

▼『イタリア好き』vol.50 マルガの暮らし特集はこちら
https://italiazuki.com/?p=50441

◆イタリア政府観光局、落合さんのイタリア音楽の旅
Viaggio con la musica ~イタリアの音楽を通して各地をご紹介~
【今回のキーワード】イタリアのロック・バンド MÅNESKIN
◆アーティスト:MÅNESKIN
曲:ZITTI E BUONI



◆食のコーナー:LA CUCINA ITALIANA
今週は秋田のイタリア食堂「ビランチャ」 秋田発イタリア! 地方から盛り上げたい、熱い取り組みに注目です。


新しく出来たオリジナルのクラフトビールを手に、オーナーシェフの簗田和男さん(中央)とサービス担当の奥様の万理江さん。


以前働いていたレストランの経験かたも、ヴェネツィア料理のメニューも多数。イカ墨のパスタ。魚介は男鹿とか象潟などの日本海からのもの。

肉は、鹿角の短角牛や秋田錦牛を使う。野菜は仁井田の個人農家産、山菜は鳥海と地元産で。

https://www.facebook.com/bilancia.akita/

■聴取方法
1)全国の放送局一覧
https://peraichi.com/landing_pages/view/yappariitaliazuki

2)アプリから
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3)番組ポッドキャストから
https://anchor.fm/yappariitaliazuki/

■イタリアの好きの皆様の声を募集中

イタリアへの熱い想い、魅力、好きなところ、旅のエピソードなどをお送り下さい。
40秒ほどのボイスメッセージでも。
メッセージを送信>>応募する

《 FMラジオ番組 》
やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜


”イタリアまるかじり”をコンセプトにイタリア好きにお送りする60分のラジオ初イタリア特化番組
『イタリア好き』編集長マッシモ松本が、現地取材で得た本誌では記載できない、とっておきの体験談を紹介。
さらに、毎週週替わりでイタリア在住特派員や来日イタリア人からの旬な情報や話題をお届けするほか、日本国内のイタリアンレストランのシェフも登場します。
https://www.facebook.com/yappariitaliazuki/
〈放送日時〉毎週水曜深夜24:00~25:00
〈放送局〉全国のコミュニティFMラジオ110局余
ナビゲーター:マッシモ松本
アシスタント:多田羅りか
制作協力:イタリア政府観光局・フリーマガジン『イタリア好き』

篠利幸さん写真展「イタリア、人景色」開催中!@shibuya-san(渋谷フクラス1F)

本誌で創刊以来連載「イタリア散歩」を書いてくれていたフォトジャーナリストの篠利幸さんの写真展が渋谷で開催しています。
篠さんの写真が会場いっぱいに飾られていて、一歩入ればイタリアに暮らす人々の様子や、あの見慣れた景色が広がっています。
よろしければぜひ足を運んでみてください。
11日には篠さんのトークショーもあります。
《会期》 〜8月21日(日) 入場無料
《場所》 東京都渋谷区道玄坂1−2−3 渋谷フクラス1F shibuya-san
https://shibuya-san.co.jp/

なお展示している写真は、販売しています。お店で、自宅でイタリアの写真を飾ってみませんか。(下記は展示写真の1部です)
サイズ:A3 A3ノビ  70,000円(税込)
サイズ:A4額装  30,000円(税込)
会期中にご注文をいただいた場合は全作品を20%オフ、送料無料となっています。
*写真のサイズは希望に応じて対応可能です。
《写真の申し込み・問い合わせ》toshi.spaziotempo@gmail.com






















50号に感謝します。Grazie per il 50° numero!

新刊の50号を発行できました。
2010年3月の創刊から12年。長かったような気もするし、もうそんな経った?という思いもありますが、正直なところここまで続けていられるとは思っていませんでした。これも、ズッキーニパートナーズ、ズッキーニクラブ、広告クライアントの方々、そして『イタリア好き』を手に取ってくれているすべての皆さんに支えられてのことと深く感謝しています。ありがとうございます。


創刊号のとき、予定していた部数を配布することが出来ずに、大量に余っている本誌をどうするか悩み、苦肉の策でイタリア関係の店に「よかったらお店に置いてください」とダイレクトメールを送りました。すると、錚々たるシェフの方々から「うちに送ってください」「置いていいよ」と直接メッセージをいただき、とてもうれしかったことを今でも忘れていません。そこからイタリア料理業界で認知されるようになり、各地へ口コミで広るきっかけになりました。
イタリア取材は、知人から知人を辿り(今でこそSNSが発達していますが、当初はまだまだでした)、20州を巡ることができました。イタリア各地でコーディネイトをしてくれた皆さんにも感謝します。
そして、イタリアで取材に応じてくれた多くの愛すべきイタリア人たち、特にマンマたちには心からありがとうを伝えます。すばらしきマンマ! ありがとうございます。
よく「マッシモはイタリアの何がいちばん好きなの? どこが好きなの」と聞かれます。僕は「イタリア人が好きなんです」と答えます。人が人らしく生きている、そう感じさせる彼らの生きている姿が好きなんです。
これからも今までと変わらない視点でイタリアを旅して、皆さんにお届けしていきます。まずは100号を目指して!
引き続き応援のほど、よろしくお願いします。
最後になりましたが、取材、撮影、執筆、編集、デザイン、校正、印刷と今まで関わってくれたスタッフの皆さんにも心から感謝します。ありがとうございました。

いつも元気に、前向きに!
amore e pace
マッシモ


Sono riuscito a pubblicare la nuova rivista, il numero 50.
Sono passati 12 anni dall’uscita del primo numero di marzo 2010. Mi sembra così tanto tempo fa e mi domando: “ma è già passato tutto questo tempo?”. Onestamente non pensavo che sarei arrivato fin qui. Grazie a tutti per il supporto: Zucchini Partners, i membri di Zucchini Club, gli sponsor e tutti quelli che prendono 『Italiazuki』 in mano. Vi ringrazio tantissimo di cuore.
Quando avevamo pubblicato la prima rivista non eravamo riusciti a distribuire tutte le copie che avevamo stampato e non sapevamo cosa fare di tutte quelle riviste rimaste. Quindi come ultimo tentativo, abbiamo mandato una e-mail direttamente ai tanti negozi e ristoranti italiani scrivendo: “Per favore, potete esporle e distribuirle?”. Tanti bravi e famosi chef ci hanno risposto: “Molto volentieri”, “Speditecele”, ecc. Questa reazione mi ha fatto molto piacere e non la dimenticherò mai. Grazie a questo episodio è stato possibile far conoscere 『Italiazuki』 in tanti posti e, tramite il passaparola, la rivista ha iniziato ad essere apprezzata negli ambienti legati alla cucina italiana in Giappone.
Andando in giro per l’Italia cercando cose interessanti per la rivista, ho iniziato chiedendo prima a un conoscente, poi a un conoscente del conoscente, e così via… (adesso sarebbe molto più facile con i social network, ma nel primo periodo della rivista non erano ancora così diffusi). Facendo così ho pubblicato i primi numeri della rivista, ogni numero dedicato a una regione, e ho completato tutte le 20 regioni. Ringrazio molto tutti i coordinatori che vivono in vari posti d’Italia.
Certamente ringrazio anche i tanti simpaticissimi italiani che sono stati protagonisti delle storie della rivista, e soprattutto le care mamme! A loro vorrei dedicare il mio più sincero ringraziamento.

Tanti mi chiedono: “Massimo, cosa ti piace di più dell’Italia? E quali luoghi?”. La mia risposta è sempre: “A me piacciono gli italiani”. Mi piace tanto il loro modo di vivere, perché vivono come gli umani dovrebbero vivere.
Finora ho sempre seguito questo criterio e continuerò a farlo ogni volta che vi racconterò dei miei viaggi in Italia. Il prossimo obiettivo è il numero 100!
Per favore, datemi ancora il vostro caloroso supporto.
Da ultimo vorrei ringraziare tutti i coordinatori, i fotografi, gli scrittori, gli editori, i disegnatori, i revisori di bozze, gli stampatori, e tutto lo staff di Italiazuki.

Su con la vita!
Pace e amore.
Massimo

【FMラジオ番組:8/3 深夜24時~】やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜

毎週水曜深夜24時からコミュニティFM番組「やっぱりイタリア好き」(全国110局余)
ナビゲーターは『イタリア好き』編集長マッシモ松本。
イタリアだけの情報で1時間。
取材のときの話や、イタリアにつないで現地の旬の情報、イタリアの音楽事情など、深夜にイタリアを感じたい人にお送りします。
ワイン片手に、ぜひお聴きください。

今夜の放送はこちらのアプリから
http://listenradio.jp/

放送後の番組ポッドキャストから
https://anchor.fm/yappariitaliazuki/

全国の放送局一覧
https://peraichi.com/landing_pages/view/yappariitaliazuki

FMラジオ やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜

■次回放送日時:8月3日(水)深夜24時~(1時間)

《今回のテーマ》

◆『イタリア好き』最新号とフォトジャーナリスト篠利幸さんの話

創刊から本誌に連載をしてくれていたフォトジャーナリストの篠利幸さんの写真展が開催中です。
篠さんの写すイタリアの写真には、景色に溶け込む人の温もりが感じられ、その空気が伝わってきます。
イタリアが不足している人は是非!


ヴェネツィアの書店「アックア・アルタ」のオーナー、ルイジ・フリッツォさんは、篠さんの長年の友人の一人。

◆ナポリの現地特派員の祝美也子さん登場

祝さんがハマって20年。ナポリの魅力についてたっぷりとお話しいただきます。


ヴェスビオ山とナポリ市街
https://italiazuki.com/category/tsushin/campania_i/

▼『イタリア好き』vol.41 ナポリ特集バックナンバーはこちらから

https://italiazuki.com/?p=38965

◆イタリア政府観光局、落合さんのイタリア音楽の旅

~イタリアの音楽を通して各地をご紹介~
【今回のキーワード】イタリアの夏 ローマから気軽に行ける海水浴場
◆アンツィオの海岸の夕暮れ


写真:萬田康文

◆食のコーナー:LA CUCINA ITALIANA パルミジャーナ・ディ・メランザーネ
https://italiazuki.com/?p=44705

今週は南イタリアの夏の定番、皆大好きパルミジャーナ・ディ・メランザーネを紹介します。ナスとハムとチーズの重ね焼き。


写真:萬田康文

■聴取方法

1)全国の放送局一覧
https://peraichi.com/landing_pages/view/yappariitaliazuki

2)アプリから
http://listenradio.jp/

3)番組ポッドキャストから
https://anchor.fm/yappariitaliazuki/

■イタリアの好きの皆様の声を募集中

イタリアへの熱い想い、魅力、好きなところ、旅のエピソードなどをお送り下さい。
40秒ほどのボイスメッセージでも。
メッセージを送信>>応募する

《 FMラジオ番組 》
やっぱりイタリア好き〜Amo I’Italia〜


”イタリアまるかじり”をコンセプトにイタリア好きにお送りする60分のラジオ初イタリア特化番組
『イタリア好き』編集長マッシモ松本が、現地取材で得た本誌では記載できない、とっておきの体験談を紹介。
さらに、毎週週替わりでイタリア在住特派員や来日イタリア人からの旬な情報や話題をお届けするほか、日本国内のイタリアンレストランのシェフも登場します。
https://www.facebook.com/yappariitaliazuki/
〈放送日時〉毎週水曜深夜24:00~25:00
〈放送局〉全国のコミュニティFMラジオ110局余
ナビゲーター:マッシモ松本
アシスタント:多田羅りか
制作協力:イタリア政府観光局・フリーマガジン『イタリア好き』

世界トップクラスのピッツァ職人が集まるカプートカップ 3年ぶりの開催! Presented by モンテ物産

日本から出場した唯一のピッツァ職人に密着レポート

ピッツァの聖地と言われるナポリでは、イタリアでも最大級のピッツァイベントPizza Villageが開かれる。
ナポリ民謡で有名な「サンタ・ルチア」港の西側にあるルンゴマーレ地区、ビーチに面して約500mに渡って50もの地元の有名なピッツェリアが出店を構えるもので、イタリア中が楽しみにしているイベントだ。その中の目玉の一つに、世界一のピッツァ職人を決める大会、“カプートカップ”がある。

カプートとはナポリを代表する小麦粉メーカーで、ナポリでは知らない人はいない。ピッツァだけでなくナポリを代表するババというお菓子の材料にもカプートの小麦粉は広く使われており、地元とのつながりの深いメーカーだ。そのカプート社が主催するピッツァの大会“カプートカップ”。コロナの影響で2019年を最後に2年間開催されていなかったが、今年の6月についにナポリに戻ってきた。

会場入り口
6月20、21日に開催された第19回大会は12部門で選手たちが競い合った。中でも注目を集める部門には、伝統的なマリナーラ・マルゲリータで競う【STG部門】、季節の食材を使用したピッツァの【スタジオーネ部門】、コルニチョーネと呼ばれる耳が特に高い現代風のピッツァ【ピッツァ・コンテンポラーネア部門】、さらには生地の早伸ばしや大きさを競う【アクロバット部門】などがある。それぞれの部門ごとに使用するピザ窯が決まっていて、全選手同じ窯、同じ条件で競う。ピッツァの出来はもちろんだが、道具の使い方やその後の片付けまでが審査対象となる。

ピッツァ・コンテンポラーネア 耳の部分に空気がたくさん入っていて高さがある。食感も口どけも軽いのが特徴

通常は会場には入れないが、特別に通訳として選手に同行した筆者目線で大会当日の様子をお届けしたい。

例年と違い出場者には、人数制限の上、事前申し込みに加え、当日にも本申し込みという流れ。受付開始の午前11時前にはすでに何名かのピッツァイオーロ(ピッツァ職人)の姿が。緊張しているかと思いきや、にこやかな雰囲気。一向に進まない受付にもイライラすることなく電話をしたり、友達と談笑したり。中には「今年は日本人少なくない?」と話しかけてくるイタリア人も。それもそのはず、例年は日本から選手団として30名近い参加者が集まるのだが、コロナ禍の今年はたった1人。唯一の参加者となった岐阜県の「ピッツェリア・スパーダ」の白木さんはSTG部門とスタジオーネ部門の2つの種目にエントリー。スタジオーネ部門では、まさかのトップバッター。念入りに開始時間を確認して会場を後にした。

競技前に窯の準備をする審査員
無事に受付も済んだところで、いざ本番に向けての最終準備に入る。まずは、ホテルに戻って正装に着替える。(正装って何、って思った方もいると思うが、ナポリのピッツァイオーロの正装はちゃんと決まっている。)ナポリのピッツァイオーロと言ったら白いパンツ、前掛け、首にはスカーフを巻いて帽子をかぶるのが正装。バシッと戦闘服に身を包みいざ決戦の場に臨む。

2時の開始時間の20分前に会場に着いたらすでに人だかり。まさかと思い会場裏の準備室に入るとせわしなく動く人の気配。大会関係者に聞いたところ、「2時からの予定だったけど、少し早めて開始したのよ。」と涼しい顔。遅れることはあっても早まることはないイタリアでまさかの前倒し。一気に血の気が引いたのは言うまでもない。事情を説明してどうにかならないかと聞くと「全然大丈夫だから、準備ができたら教えてね。」と、ほっとしたのもつかの間、会場からは「白木はいないのか?どこだ?」と叫ぶアナウンスが。バタバタと用意をして会場に向かう。

審査委員には、真剣な面持ちのピッツァ職人がずらりと並ぶ。「それでは始めてください。」審査員の声掛けで競技開始。STG部門のマルゲリータとスタジオーネ部門のピッツァを2枚連続で審査されることになった。白木さんがマルゲリータを運んできたら審査員はするどい眼光で、まずは裏面の焼き色をチェック。にやりと笑った後にぼそっと「ばっちりだね!!」とこぼす。思わずガッツポーズをしようかと思うくらいテンションが上がる。質問は「どこの国から来たの?」、「日本です」と答えて終了。さきほどのつぶやきは何だったのかと思わずにはいられないがそんな暇はない、通訳の私としては、もっと白木さんの事を聞いてほしい!と心の底では思ったが、競技の邪魔にならないようにグッとこらえる。

続いて、スタジオーネ部門のピッツァに取り掛かる。白木さんが選んだ季節の食材は「花ズッキーニ」。リコッタチーズを下地にグリルしたズッキーニを並べ、花ズッキーニを散らし、燻製したモッツァレッラとパンチェッタをのせる。焼き上げた後、最後の仕上げにペコリーノチーズとソレント産のレモンの皮をすりおろして完成。あまりの彩の鮮やかさに会場のインタビュアーも飛んできて「こちらのピッツァの具材は??」と質問。答えるとニコっと微笑みかけていた。その間、審査員たちはピッツァの裏面の焼き色をチェックしている。驚いた様子でぼそっと一言「Preciso」。日本語に訳せば「全く一緒だ」とでもいう感じだろうか。おそらく1枚目のSTG部門のマルゲリータと比較して両方とも焼き色が正確にそして均一に入っていたのだろう。本場のピッツァイオーロがこんな感嘆の声を上げるなんて日本のピッツァイオーロのレベルは本当に高いのだと改めて実感。

焼き上げたピッツァを審査委員席に運ぶ白木さん
白木さんが競技を終え、一緒にバックヤードに退去。「お疲れ様でした!!」と、とりあえず水で乾杯。後は片づけをして夜8時ごろの予定の表彰式で発表される結果を待つのみ。今年は二日間で延べ300人の競技者がいたそうだ。自分の出番が終わったピッツァイオーロたちは他の競技者の実技を見たり、海を眺めながら煙草を吸ったり、はたまたビールを飲んだりと思い思いに表彰式を待つ。
最後の競技はアクロバット部門。ひときわ歓声が大きくなったので見に行くと、なんと14、15歳の子供が競技に参加していた。大人ほどのダイナミックさはなくても子供ならではの柔らかい体を活かしたアピールで大いに会場を沸かせていた。

さて、待ちに待った表彰式。会場の周りには緊張の面持ちの参加者たち。まずはアクロバット部門から発表。入賞者の名前が順々に呼ばれて、その都度歓喜の声が響き渡る。アクロバットの後はピッツァメトロ部門、その次はピッツァフリッタ部門といった感じで各部門の表彰が進む。いよいよスタジオーネ部門。「Secondo premio , KEN SHIRAKI(2位は白木健)!」のアナウンス。感激してうまくできなかったが、ハイタッチ!!トロフィーを片手に男泣きの白木さん。笑顔が素敵だ。

スタジオーネ部門の表彰台 (左)男泣きの白木さん(右)
今話題のピッツァ・コンテンポラーネア部門では、昨年惜しくも2位だったPizzeria Vincenzo Capuanoのヴィンチェンツォ・カプアーノ氏が優勝。実は、今回、白木さんに生地練りの場所を提供してくれたのが彼。お互いの栄光を讃えあって一緒にパチリ。各部門の発表が終わり表彰者全員で記念撮影をして、お祝いのケーキをみんなでほおばり今日一番の笑顔があふれた。最後には大会の主催者でもあるカプート社のアンティモ社長と記念撮影。「来年には日本選手団みんなで来てくれよな。楽しみにしてるよ!!」とうれしい一言。
白木さんとカプア―ノさん
白木さんとカプート社のアンティモ社長
例年に比べれば小規模での開催にはなったが、今からもう来年の開催を楽しみにしているイタリア人たち。「来年は節目になる第20回大会。歴代のチャンピオンを招集して大規模な大会にしたいです!!」との主催者の声。今年はコロナの影響で実施されなかったが、例年は観客席で競技を見ながらピッツァの試食ができるそう。さらには、来年は日本からの参加者も通年に戻り30人を超える日本選手団の参加も期待できるだろう。Pizza Villageはコロナ前の2019年には、10日間で100万人を超える来場者があり、13万枚をこえるピッツァが消費されたイベントだ。イタリア旅行に来る時にピッツァの大会を見よう、なんてことは考えもしなかったと思うが、この時期のナポリでしか味わえないこの興奮だと実感した。世界最大級のピッツァイベントを楽しみにしながら、日本選手団を応援する。これ以上に熱い夏ってあるだろうか。来年の夏はぜひナポリのカプートカップに来てみてはどうだろうか。

モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼カプート社はこちら↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/foods/caputo.html

【9/20まで】『イタリア好き』50号記念企画:フォト&エピソード大募集

『イタリア好き』と共にイタリアを巡ったことのある方必見、『イタリア好き』50号を記念して、フォト&エピソードを大募集します。


<テーマ>『イタリア好き』と旅

【対象者】
これまでに『イタリア好き』本誌掲載スポットを旅行などで訪問したことのある方。
【募集期間】
 2022年8月1日(月)~9月20日(火)
【募集内容(必要事項)】
旅の写真1点、訪問先(vol.〇で登場した○○)・訪問時期・旅のエピソード(100文字程度)・『イタリア好き』への応援メッセージを記載の上ご応募ください。*画像はJPG形式、1画像あたり3MBまで。
【応募方法】
以下3つのなかからお好きな方法でご応募ください。

◆Instagramから

(1)『イタリア好き』Instagramアカウント「@italiazuki(以下、公式アカウント)」をフォロー。
(2)お写真に「#イタリア好き50号記念」のハッシュタグを付け、必要事項を記載して投稿
※ダイレクトメッセージを受信できるように設定をお願いします。
※応募された作品について、事務局から画像データの提供をお願いする場合があります。募集期間中はデータを削除しないでください。
※非公開アカウントでは投稿が確認できませんので、必ず公開アカウントでの投稿をお願いします。

◆メールから

写真を添付し、お名前・ニックネーム・必要事項(訪問先:vol.〇で登場した○○/訪問時期/旅のエピソード(100文字程度)/『イタリア好き』への応援メッセージ)を記載して以下専用メールアドレスまでお送りください。
▼メール応募の方はこちらをクリック

◆応募フォームから

googleフォームよりお申込みください。
※フォームをご利用いただけるのは、googleのアカウントをお持ちの方に限ります。
▼googleフォームからの応募はこちらから>>
https://forms.gle/4RY5UVhrGXG3pZ2L6


【発表】
2022年11月1日発行『イタリア好き』vol.51にて一部をご紹介します。そのほかオフィシャルサイトなどでもご紹介していきます。

■応募規定

  • お一人様、複数カ所の訪問先の応募が可能です
  • 訪問時期は問いません。
  • 応募いただいたものは、『イタリア好き』vol.51のほか、Webサイト、SNSで紹介させていただく場合があります。
  • 掲載に際し、応募多数の場合は編集部にて厳選させていただきます。
  • 写真の被写体が人物の場合は、被写体本人の承諾を得た上でご応募ください。当方では肖像権侵害等の責任は負いません。
  • 旅行券当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
  • ご記入いただいた個人情報は、当社が適切に管理・保管し、他者へ開示することはありません。それらの情報のうち、個人を特定、識別できない状態での統計資料として利用する場合があります。但し、個人を特定できる情報の利用を必要とする場合は、必ず本人の承諾を要するものとします。
  • SNSやブログへ発表した作品については、応募可能です(SNSでほかのコンテストの#タグをつけた作品は不可とします)。
  • 応募者がすべての著作権を有している作品に限ります。

■プレゼント賞品(航空券)発送に関する注意事項

  • 当選者には、事務局から電子メールにてご連絡させていただきます(11月初旬を予定)。なお、期限までの返信がなかった場合、受賞を取り消す場合がありますのでご注意ください。迷惑メール防止のための設定をされている方は、事務局からのメールを受信できない場合があります。あらかじめ設定解除をお願いします。
  • Instagram応募の当選者には、イタリア好き公式Instagramのダイレクトメッセージより、ご連絡させていただきます。なお、期限までの返信がなかった場合、受賞を取り消す場合がありますのでご注意ください。
  • 住所の不備、または連絡不能等の理由により賞品をお届けできない場合は、受賞を取り消す場合があります。
  • 賞品の発送先は日本国内に限ります。
  • 航空券以外の費用はすべて当選された方のご負担になります。


■プレゼント賞品(航空券)利用に関する注意事項

  • 航空会社 未定
  • 期間 2022年12月1日〜2023年3月17日までの旅行期間
  • 発着 東京~ローマ
  • 人数 1名様
  • 燃油サーチャージ 含む
  • 空港使用税 含む
  • ※東京発の夜便を予定しております。ローマ到着は出発日翌日となります。
    ※最短2泊5日、最長11泊14日までの旅程で承ります。
    ※2022年12月23日~2023年1月9日にかかる旅程はご利用いただけません。
    ※現地では完全フリーとさせていただきます。

マルガの暮らし

vol.502022/8/1
550 円(税込)
カートに入れる

GRAZIE PER IL 50° NUMERO!

2010年の創刊から12年、ほんとうに多くの友人に支えられ、応援していただいたお陰で50号を発行することができました。ありがとうございました。
これから先も「らしさ」を大切にして、号を重ねていきたいと考えています。
まずは100号まで、よろしくお願いします。マッシモ

雑誌『 イタリア好き 』 とは

観光情報誌とは違う、
イタリア人の日常、素顔を感じられる雑誌。
毎号、各州や一つのテーマにフォーカスし、そこに暮らす人々と食を通して、知られざる魅力を紹介。おいしさの中から見えてくるのは、人生を楽しく生きる姿かもしれません。

【最新号の見どころ 】

マルガの暮らし
マルガとは、山にある家(牛や羊飼いの拠点となる建物)と牧草地のことで、そこで働く人をマルガーリと呼ぶ。トレンティーノには稼働しているマルガが300軒ほどあり、今回はその中の一つ「Malga Stabio di Saone」(マルガ・スタービオ・サオーネ)に暮らすエンリコさん一家と数日を共にして、その暮らし振り、魅力に満ちた人々を掘り下げます。


認可証・山道・授乳
マルガのあるゾーンに入るには、マルガの許可をもらい役所で認可証を得てからでないと車の進入はできない。ただし、それは紙切れだけの話だ。未舗装の山道は普通車での進入を拒んでいるように厳しい。そして、ラウラさんは産後1カ月の赤ちゃんに授乳をしながら迎えてくれた。

搾乳・ヌテッラ・抱っこ紐
朝は山羊の搾乳から始まる。約100頭の山羊から1頭1日1.5ℓ程度を搾り、チーズやヨーグルトを造る。ラウラさんは抱っこ紐で赤ちゃんを抱えながらスパーダを手に作業を続ける。


連載
●RACCONTI ITALIAZNI イタリアのほんの小さな出来事(最終回) 長本和子
●ワインソムリエ矢野航の今日は何をオススメしましょうか?個性派俳優「フラッパート」
●イタリア好き通信 現地コーディネイターが最旬レポート リグーリア州
●池田匡克のイタリア美食日記 アブルッツォワイン(最終回)
●地方のイタリア語 ドロミーティ 山の詩を紡ぐラディンの響き
●イタリア散歩 篠利幸(最終回)
など。

定期購読いただくと!

バックナンバーがもれなく3冊ついてくる!!
※どの号が届くかはお楽しみ♪

  • 1年間(4回発行)2,640円(税込)
  • 送料無料

『イタリア好き』バックナンバー

『イタリア好き』バックナンバーは単品でご購入いただけます。
*バックナンバー 1冊550円(税込)