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日伊協会主催 ザッケローニ監督を励ます会に行ってきました。

昨日はイタリア大使館で行われた、ザッケローニ監督を励ます会に行ってきた。



日伊協会会員の末席としては、お手伝いもしながらということで、

5時に会場入りして、諸々を確認。

気候にも恵まれ、夕方の大使館は静寂の中で、時の人を待つ佇まいがなんとも言えない、

気持ちのいい空気を醸し出していました。





6時を過ぎると、正門前にはすでにお客様が並んでいた。

6時半開門と同時に、きれいに着飾った女性をはじめ、ダークスーツに身を包んだ男性も、

「Buonasera」と公邸に入ってきた。

7時を少し前に、白いAudiのQ5に乗ったザッケローニ監督が到着。

とてもにこやかに、紳士的で友好的な印象は、テレビで見るその姿と変わらない。

背丈ももう少し大きいかと想像していたが、以外に小さい。

関係者の歓迎の挨拶から始まり、監督の話。

”ザッケローニ監督を励ます会”というタイトルは少し違和感があった。

話はやはり、今の日本に元気を与えるために、サッカーでできることを一生懸命にやるということ。

最後は「ガンバレニホン」(ニッポンじゃなかった)と日本語で締めくくり。

乾杯のあと、写真撮影の時には、来場者は少し興奮状態。

その際の整理をお願いされていたのですが、全くそれどころではないくらい、

お客さんが押し寄せて大変でした。

でも、大きなもめごともなく、皆さまの興奮もひと段落したところで、

監督はゆったりとソファに座り、出されたお料理を食べていました。



お客さんの写真や、握手にも嫌な顔ひとつせず丁寧に対応していた監督を見て、

こういう人柄が、選手の信頼を得て、チームをひとつにまとめ、

勝つチームに仕上げるんだと実感しました。

いっぽう、料理も盛りだくさんで、監督との興奮がひと段落したところで、

ブッフェテーブルには多くの人だかりができていた。

昨日のケータリングは、なんとエリオロカンダイタリアーナ。

なんだか続く感じだが、なんといっても空輸されたばかりのモッツァレッラを発見して、

私はこれに興奮。やっぱり食だ!大盛りでいただく。最高。

これからまた監督にはもっと頑張っていただき、

日本に元気と勇気を与えてもらおう!

(さらに…)

『イタリア好き』 vol.5 特集 カラブリア州 5月9日発行

たったいま全て終わりました。

最後にはやっぱりバタバタとしてしまいますが、

ご協力してくださった方々に感謝します。

発行日は予告では5月1日となったいましたが、

諸般の事情により、5月9日になります。

設置場所等はこれから更新していきますので、

ご確認の上、どんどん持って行って下さい。

また、読後の感想などもメール、手紙いただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

カラブリア取材日記 6日目 パン焼きとチェトラーノと南イタリアの食卓

マンマの料理の取材日。料理を作ってくれるのは宿泊している家のアニータだ。 この日は朝から気持ちよく晴れた。 家からの景色も遠くチェトラーノの海がきれいに見える。 朝食に行くと、我々の世話どころではなさそうにアニータが朝からバタバタとしていた。 自家製のパンを焼くため、外の石窯に火を入れている。 早くから窯の温度を上げておかないといけないと、その準備を整えていた。 気がつくと横には小麦粉が20kgも置かれている。 20kgものパンを焼くの?家庭料理の域を超えていた。石窯もそうだ。 こねるのは大きなたらい? 大変そうにこねる姿を見て、手伝うことにしたが、 やってみて後悔した。想像以上に力がいるし、態勢もきつい。 すぐに腰が重くなり、腕もはってきた。 これを一人でやるのは相当大変だろう。 それをわざわざ取材のために準備をしてくれていることに嬉しく感じた。 本当に感謝する。 その後、午前中の準備時間にチェトラーノの村を散策した。 ロザマリーノ(シラスの唐辛子漬)の店は、代々続く老舗。今は親子でやっている。 娘はマリアンヌの友人で、とっても美人。 この『イタリア好き』の取材は、おじさんやおばさんには本当によく会うのですが、 (それがイヤとか悪いということではないので誤解ないように) こういう若くてきれいな女性と会う機会がとても少ない。 なので何度もアップで撮ってしまった。 そしてそのお父さんにマリアンヌがエリカを紹介したら、 まず先に、「両親は誰だ」と聞かれたという。 少しびっくりする話ではあるが、その本人よりも誰の子供かが重要らしい。 町の人はほとんどが知り合いだし、ある意味ではその方が安心でもある。 コミュニティーを大切にしている。 (さらに…)

カラブリア取材日記 5日目 牛とチーズとジャガイモ

出発前は微妙な空模様で、途中の山道は雪が多く残るところもあったが、

目的地に着くと、雲は多いものの、きれいに山並みが見える気持のよい日になった。

シーラ山の麓で酪農と、その生産物を提供するレストラン経営する兄弟を訪ねた。



チーズは『イタリア好き』では欠かせないネタのひとつ。

フォトグラフォ萬田はいつも牛のふんを踏む。

ここもまた牛や羊の育て方からこだわったところ。

自分のところで使う分だけを搾乳して、毎日新鮮なチーズを作る。

彼は元々ミラノの銀行でシステムの仕事をしていた。

その後家業に戻り、現在の仕事を続けている。



従前の仕事の経験が酪農に活かされ、新しいチャレンジも始めている。

そしてなんと言っても試食はできたてのチーズ。

この日はカチョカバッロのチーズをもとに作ってくれた“引き裂かれた布”という意味のストラッチャータ(Sarazz(cc)ata)

これ系のフレッシュなチーズはなかなか日本では味わえない。

いくらでも食べられる。





他にもトーマ(Toma)※北のピエモンテの方でも食べられるのもとは違うようだ は、



ウンカータ(Juncata)になる前のチーズ。味も食感も豆腐のようだ。

この後はお昼だというのに、チーズとワインでお腹が膨らむ。

(さらに…)

カラブリア取材日記 3日目 チョコレートと議員さんとカラオケ

朝一番の取材先はカラブリア伝統のお菓子工場へ。

このあたりでは、昔からイチジクがよく採れて、

その地元産イチジクにアーモンドを入れたりするお菓子は、

おじいさんの代から100年以上続く老舗。



今の季節は、イースター用の卵型のチョコを生産中。

小さな子供が入りそうなくらい大きなものもある。

※ここは掲載写真の規制が厳しく今はここまで。

本誌にて詳細をごらんください。

(さらに…)

カラブリア取材日記 2日目夜 宿泊先とイタリアンファミリーと家庭の味

2日目の夜

宿泊先のホテルがどうしても設備に無理があり、

寒くて眠れないという状況。

急きょ、エリオさんのお姉さんの家に宿泊先を移すことになる。

この夜は、我々が来ているということもあり、

家族が集まり皆で食事することになっていたらしく、

家に到着するとマンマと姉妹たち夫婦とその子供たち、家族皆で迎えてくれた。



食卓には既に料理が数多く並べられていて、

席に着くと豆を煮込んだ熱々のパスタが運ばれてきた。



寒い思いをしていたのを気遣ってくれたらしい、

この心遣いに感謝。

そしてこの日のヒットは、なんといってもチーマデラーパとジャガイモのいため、

カラブリア風(唐辛子を使ってます)。



今がまさに旬のチーマデラーパ。このほろ苦い味が日本の菜の花に近い味。

またこちらのジャガイモも味が濃くておいしい。

(これから先もジャガイモはたくさん食べることになる)

そしてもちろんワインは自家製。

対外イタリア人は、自分のワインが一番おいしいと言う。

でも、そうでないときも多いが、ここのワインはいける。

食事が終わり、部屋へ。

2階にある子供たちが以前使っていた部屋が、我々の宿泊先になった。

ここにあと4日滞在する。

色々と気遣いや不便もあるが、何より凍えずにすむのはありがたい。

カラブリア取材日記 2日目 チェドロと唐辛子とジェラート

2日目は、カラブリア特産のチェドロと唐辛子の取材。

どこの国でも、伝統的な特産物は、生活習慣の変化や、

文明の変化によって継承が危ぶまれているものも少なくない。

ここイタリアでもその傾向は変わらない。

でも、そういう時だからこそ守ろうとする力もきちんと働く。

日本でもそう。



この取材中に、逆取材も受ける。

CalNewsというイタリアの放送局。

『イタリア好き』発行についてインタヴューされる。



お昼はその取材陣も含めて大人数に。

VIGRI‘RESTAURANT



魚介を中心とした料理。

やっぱり長―いテーブルにずらっと並んで食る。



タコやシラスなど、ちょうど1年前のリグーリア取材を思い出す。

ニョッキは卵を使わないカラブリア流。

チェドロや唐辛子を料理に使う、この地区ならではの料理。

皆、食べる時が一番楽しい。





午後、唐辛子協会へ。

この地の名産唐辛子をどうにか付加価値をつけて、

世に送り出そうと、日夜研究に励む。

ガンに効くとか、ビタミンCなどの栄養価が高いとか、(日本のお昼の番組的)

とにかく色々な研究発表をしているが、なかなか確証はつかめない。

そんな中、唐辛子も色々な展開をしている。

そのひとつがジャム。(まあだいたいジャムにしてみる)

甘くて辛い、あまり必然を感じないので微妙だが、

このジャムを使ってタルトにするとこれがなかなかイケる。



日曜日の夕方、休日の最後を惜しむかのように皆が町を散歩する。

どこでもよく見られる光景。

そしてそこには当然、ジャラートがつきもの。

ディマンテにあるCAFEE’Nimiには、

お店の看板メニュー“TARTUFO DIAMANTE”がある。

トリュフの形をしたジャラートの中に、色々なものが入っている。

おススメはチェドロとヘーゼルナッツが入ったもので、

その上にいちじくのシロップをかけて食べる。

大人の味。おいしい。



写真:松本

Festa di Sardegna 大成功に感謝します! 報告3

始めて参加の人も、毎回参加で顔見知りの人も、

キーワードは”イタリア好き”

そして、イタリア好きは

人が好き

旅が好き

出会いが好き

食べることが好き

愛することが好き

楽しいことが好き

それがこの瞬間に体験できました。

参加して下さった読者の皆さん、

旅のコーディネイトからこの日の料理までがんばってくれた馬場さん、

タロスのスタッフの皆さん、

本当にありがとうございました。

皆さんに感謝します。































Festa di Sardegna 大成功に感謝します! 報告2

いよいよフェスタが始まりました。
この日のメニューはもちろん我々取材班が、現地で食べてきたものを中心に15品。

誌面にも登場しているあの料理を、イタリアの雰囲気と味をできるだけ忠実に再現してくれました。

特にパスタは、馬場さんサルデーニャへの想いをこめて作った2皿だったと思います。

本当に美味しかったです。

うなぎと豚には皆さんその姿にビックリしてましたが、なんのことはないです。

きちんときれいに食べられてました。

セロリとニンジンも、カブラスでは大きいままかぶりついてましたから、そのまんま。



Mousse di tonno consedano  <ツナのムース セロリとカラスミを添えて>



Pecorino sardo e prosciutto <ペコリーノサルドとプロシュート>



Alici marinati <ひちこいわしの白ワインビネガーマリネ>



Pesce spada affumicato <カジキマグロの燻製>



Pane guttiau  <パーネ・グッティアウ>



Polpo in umido <タコとトマトの煮込み>



Frittura mista di pesca <魚介類のフリット>



Saute’ di mare <貝類のソテー>



Sa fregula alla marinare <魚介類のフレーグラ>



Spaghetti alla bottarga di oristano <サルデーニャ産 ボラのカラスミのスパゲッティー>



Filetto di muggine ai carciofi e pan grattato <ボラとアーティチョークのパン粉オーブン焼き>



Anguilla arrosto all’ alloro <愛知県産 天然うなぎのロースト ローリエの香り>



Porceddu al mirto <カナダ産 ミルクポークのポルチェドゥ ミルトの香り>



Pinzimonio <セロリとニンジン>



Seadas <セアダス>

Festa di Sardegna 大成功に感謝します! 報告1

20日(日)に行われた『イタリア好き』第4回イベント Festa di Sardegna は大盛況!大成功でした。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。


今回は1部に馬場シェフによるサルデーニャ料理講習会(参加者13名)を開催しました。

当日供される料理のいくつかを食材から作り方まで、

丁寧に説明していただきながらのあっと言うまの2時間でした。



いつも食べている料理が、より身近になって、なるほどと思えることもたくさんあり、

参加者の皆さんもとても興味深く馬場さんの講習を聞かれていました。



手軽に家庭でもできるものもあれば、フレーゴラのように、少し気合を入れないとできないものなど、

色々ありましたが、サルデーニャの地元料理の一部を体験できたことで皆さまからも好評でした。

馬場さんとサルデーニャの関係など裏話的なことも聞け、

またまた馬場ファン、タロスファンが増えたことでしょう。



参加者にはお土産も用意してくれました。

フレーゴラ、マッケローニ、ドライトマト、オリーヴオイルの詰め合わせです。

当日作ったものをぜひ再現していただきたいという、お店からの心遣いに感謝です。

この日の講習会メニューはこちら









さあ、これらが出てくる2部に続く。

フォトジャーナリストで、私のイタリアの師匠、篠さんのブログも当日の様子がアップされています。

また違った視点で面白いのでぜひご覧ください。

松本