【ロンバルディア州】飢えしのぎに生まれた正真正銘のレシピ
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ウマニ・ロンキ社マッシモ会長が語る“Pelagoペラゴ”誕生秘話 Presented by モンテ物産
日本に輸入されて40年以上が経つ、イタリア中部マルケ州のワイナリー、ウマニ・ロンキ社。
現会長マッシモさんの義父の友人が創業したワイナリーを1950年代に受け継いだのが始まりだ。
創業以来、マルケ州の地ブドウであるヴェルディッキオ種とモンテプルチアーノ種を主体に様々な高品質ワインを造り続けているだけでなく、約20年前からアブルッツォ州にもブドウ畑を持ち、マルケ州とアブルッツォ州を代表するリーディングワイナリーである。
訪問日の11月20日は、マッシモ会長が自ら出迎えてくれ、ワイナリー設備の案内からテイスティングワインのコメントまで熱心に語ってくれた。
「ちょうど一昨日84歳の誕生日を迎えたんだ。息子のミケーレ(現社長)は今週出張だから、こないだの日曜日に家族みんなでお祝いをしてもらったよ。マルケ州産の白トリュフをタリオリーニのパスタにかけてね、美味しかったよ。」
そう嬉しそうに語るマッシモ会長は、その年齢を感じさせないくらいお元気で、ワイナリー内を歩き回る足取りも軽やか。
また、ワイナリーの礎を作り上げた人だけに、その話は興味深いものばかりだ。その中からスーパーマルケと言われる同社のトップワイン、ペラゴの誕生秘話をご紹介しよう。
「ある時私のマルケの知人から、サッシカイアを生み出したかの有名なエノロゴ、ジャコモ・タキスが休暇でマルケに来るからと紹介してもらい、親交を深める機会に恵まれたんだ。
私が釣り上げたスズキをレストランに持ち込んで一緒に食事をしたなんてこともあったよ。
彼のマルケ滞在中に、私たちは良好な関係を築くことができた。
私は彼にウマニ・ロンキ社のコンサルタントになることをお願いしたんだが、その時彼はすでに年金生活に入っていたので、最初は断られてしまった。それでも粘り強く依頼を続けたところ、引き受けてもらえることになり、それから彼は結果的に10年もの間ウマニ・ロンキのコンサルタントを務めてくれたよ。
そんな中生まれたのが、土着品種モンテプルチアーノと国際品種のメルロー、カベルネソーヴィニョンを合わせた“ペラゴ”さ。当時すでに国際品種の造り手として実績をあげていたジャコモ・タキスがうちのモンテプルチアーノのワインを試飲してこのブレンドを提案してくれたんだ。」
マッシモ会長は次のように続ける。
「このワインはワイナリーの歴史を変えた。ファーストヴィンテージの1994年がいきなりロンドンのインターナショナルワインチャレンジ(※1)で最優秀赤ワイン賞を受賞したんだ!
その受賞の知らせを受けたとき、私と息子のミケーレ(現社長)はボルドーのワイン展示会に出展中だった。具体的に何の賞を獲得したかは知らされず、とにかくロンドンの授賞式に来いと言うので、すぐさまロンドンに飛んで、受賞パーティーに参加したんだ。約500人の参加者の中には、アンジェロ・ガヤやアンティノリなどの有名ワイナリーもいたよ。そしてパーティーの最中に突然会場の照明が落とされ、最優秀赤ワイン賞の発表。パッと壇上のワインラベルにスポットライトが当てられ、ペラゴのボトルが現れたのさ。
この受賞のすごいところは、世界5,600本のワインから選ばれた1本であるということ。それからファーストヴィンテージでいきなり最優秀を勝ち取った初めてのワインだったってことだよ。
イタリアに帰ってきたときの反応はすごかったね。イタリア国営放送のRai1が取材に来てたくらいさ。そしてワイナリーにはペラゴを売ってくれという電話がひっきりなし。ある時は、世界的に有名な車メーカーのフィアットグループの社長から、20ケース欲しいと言われたこともあったよ。でもね、その時言ってやったのさ、現地の酒屋から買ってくれってね。
これほど大きな賞を受賞した後でも、うちはそれまでの取引先や値段を変えることは一切しなかった。今まで築いてきたお取引先やお客様との信頼関係を大切にしたかったからね。」
ウマニ・ロンキ社の歴史を大きく変えたこのペラゴは、重厚なタンニンと凝縮した果実味が造り出すしっかりとした骨格が特徴で、単に力強さだけでなく、エレガントさも持ち合わせたまさに逸品。
ファーストヴィンテージすら若いと感じさせるその計り知れないポテンシャルに、このワインの偉大さを感じずにはいられない。
古いイタリア語で「大海原」を意味する「Pelago(ペラゴ)」。
ラベルには青と水色のグラデーションの3本ラインが筆ですっと引かれている。これはまさにアドリア海の海の色を表したものだ。美しいグラデーションが日の光に映え、クロアチアやギリシアからの船がアンコーナの港に入ってくる光景はずっと眺めていたくなる。
そんなアドリア海の大海原を思わせるふくよかな飲み口のペラゴ。
豊かな気持ちで1年を締めくくるための、年末の特別な1本にぜひおすすめしたい。
※1イギリス・ロンドンで毎年4月に開催される権威あるワイン品評会
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼ウマニ・ロンキ社についてはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/UR.html
現会長マッシモさんの義父の友人が創業したワイナリーを1950年代に受け継いだのが始まりだ。
創業以来、マルケ州の地ブドウであるヴェルディッキオ種とモンテプルチアーノ種を主体に様々な高品質ワインを造り続けているだけでなく、約20年前からアブルッツォ州にもブドウ畑を持ち、マルケ州とアブルッツォ州を代表するリーディングワイナリーである。
訪問日の11月20日は、マッシモ会長が自ら出迎えてくれ、ワイナリー設備の案内からテイスティングワインのコメントまで熱心に語ってくれた。
「ちょうど一昨日84歳の誕生日を迎えたんだ。息子のミケーレ(現社長)は今週出張だから、こないだの日曜日に家族みんなでお祝いをしてもらったよ。マルケ州産の白トリュフをタリオリーニのパスタにかけてね、美味しかったよ。」
そう嬉しそうに語るマッシモ会長は、その年齢を感じさせないくらいお元気で、ワイナリー内を歩き回る足取りも軽やか。
また、ワイナリーの礎を作り上げた人だけに、その話は興味深いものばかりだ。その中からスーパーマルケと言われる同社のトップワイン、ペラゴの誕生秘話をご紹介しよう。
「ある時私のマルケの知人から、サッシカイアを生み出したかの有名なエノロゴ、ジャコモ・タキスが休暇でマルケに来るからと紹介してもらい、親交を深める機会に恵まれたんだ。
私が釣り上げたスズキをレストランに持ち込んで一緒に食事をしたなんてこともあったよ。
彼のマルケ滞在中に、私たちは良好な関係を築くことができた。
私は彼にウマニ・ロンキ社のコンサルタントになることをお願いしたんだが、その時彼はすでに年金生活に入っていたので、最初は断られてしまった。それでも粘り強く依頼を続けたところ、引き受けてもらえることになり、それから彼は結果的に10年もの間ウマニ・ロンキのコンサルタントを務めてくれたよ。
そんな中生まれたのが、土着品種モンテプルチアーノと国際品種のメルロー、カベルネソーヴィニョンを合わせた“ペラゴ”さ。当時すでに国際品種の造り手として実績をあげていたジャコモ・タキスがうちのモンテプルチアーノのワインを試飲してこのブレンドを提案してくれたんだ。」
マッシモ会長は次のように続ける。
「このワインはワイナリーの歴史を変えた。ファーストヴィンテージの1994年がいきなりロンドンのインターナショナルワインチャレンジ(※1)で最優秀赤ワイン賞を受賞したんだ!
その受賞の知らせを受けたとき、私と息子のミケーレ(現社長)はボルドーのワイン展示会に出展中だった。具体的に何の賞を獲得したかは知らされず、とにかくロンドンの授賞式に来いと言うので、すぐさまロンドンに飛んで、受賞パーティーに参加したんだ。約500人の参加者の中には、アンジェロ・ガヤやアンティノリなどの有名ワイナリーもいたよ。そしてパーティーの最中に突然会場の照明が落とされ、最優秀赤ワイン賞の発表。パッと壇上のワインラベルにスポットライトが当てられ、ペラゴのボトルが現れたのさ。
この受賞のすごいところは、世界5,600本のワインから選ばれた1本であるということ。それからファーストヴィンテージでいきなり最優秀を勝ち取った初めてのワインだったってことだよ。
イタリアに帰ってきたときの反応はすごかったね。イタリア国営放送のRai1が取材に来てたくらいさ。そしてワイナリーにはペラゴを売ってくれという電話がひっきりなし。ある時は、世界的に有名な車メーカーのフィアットグループの社長から、20ケース欲しいと言われたこともあったよ。でもね、その時言ってやったのさ、現地の酒屋から買ってくれってね。
これほど大きな賞を受賞した後でも、うちはそれまでの取引先や値段を変えることは一切しなかった。今まで築いてきたお取引先やお客様との信頼関係を大切にしたかったからね。」
ウマニ・ロンキ社の歴史を大きく変えたこのペラゴは、重厚なタンニンと凝縮した果実味が造り出すしっかりとした骨格が特徴で、単に力強さだけでなく、エレガントさも持ち合わせたまさに逸品。
ファーストヴィンテージすら若いと感じさせるその計り知れないポテンシャルに、このワインの偉大さを感じずにはいられない。
古いイタリア語で「大海原」を意味する「Pelago(ペラゴ)」。
ラベルには青と水色のグラデーションの3本ラインが筆ですっと引かれている。これはまさにアドリア海の海の色を表したものだ。美しいグラデーションが日の光に映え、クロアチアやギリシアからの船がアンコーナの港に入ってくる光景はずっと眺めていたくなる。
そんなアドリア海の大海原を思わせるふくよかな飲み口のペラゴ。
豊かな気持ちで1年を締めくくるための、年末の特別な1本にぜひおすすめしたい。
※1イギリス・ロンドンで毎年4月に開催される権威あるワイン品評会
http://www.montebussan.co.jp/
▼ウマニ・ロンキ社についてはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/UR.html
第11弾 マッシモツアー報告(その3) バルバレスコマラソンとエミリア・ロマーニャ伝統の美食の旅
5日目 10月29日(火)
モデナの宿を出て、ノナントラへ。
本誌で取材した村で最後のパスティチェリーア「Bar Pasticceria Malaguti Rino」で朝食をすませて、素朴な地元のお菓子Bensoneを買って。

早朝の製造工程を見学に、パルミジャーノ・レッジャーノの工房「Caseificio Reggianibio」へ。

動画はこちら↓
IMG_5900

牛の餌から自社で生産し管理して、ストレスのない飼育方法で牛を育て、健康なミルクから最高品質のパルミジャーノ・レッジャーノを造る。アリアさんの愛と情熱がそのチーズに注がれている。
アチェート・バルサミコ醸造の見学に「Massimiliano & Akane」の元貴族のお屋敷の屋根裏へ。元々は貴族や裕福な階級の人たちがステータスとして造っていたものだったアチェート・バルサミコ。それはこれだけの屋根裏スペースがあって、樽を揃えるだけだって大変なことですね。そして時間にも余裕がなければなかなかできることではないでしょう。
それぞれ大きさの違う5つの樽に発酵したモストコットを入れ、状態を確認しながら毎年移し替える作業を行う。トラディツィオナーレでも最低12年。エクストラベッキアで25年かかる。最も大切なことは時間だという。「Massimiliano & Akane」は来年(2020年)めでたく12年目を迎える。

日本人初のバルサミコ酢鑑定士A級資格試験に合格したあかねさんの丁寧な解説。

心地よい芳香に包まれて記念撮影。
場所を移して、以前は納屋として使われていたというところを改装して、現在は料理やバルサミコ酢の講習会などに使っているという、古いものと新しい機能的なものが共存する素敵なスペースで、ミルコの料理講習とおいしい昼食。

さながらキッチンスタジアムのよう。

イケメン料理人ミルコ。料理の腕は抜群。

まるでリストランテ。

皆で作ったカッペレッティ。
取材の時に食べて惚れ込んでしまった野生の鹿肉の煮込み。今回は皆さんに味わってもらいたくてリクエストしてました(ということにして……)。

今回は取材の時よりもさらにうまさアップ!

ポレンタも銅鍋で作るとひと味違う⁉︎
全ての写真がありませんが、ミルコのベースにある地方料理をリスペクトする気持ちで、地域と素材、伝統的なものと新しいものを見事にミックスさせた料理でした。もちろんアチェート・バルサミコもしっかり味わって、とってもおいしくいただきました。
第12弾 編集長マッシモと行く 輝くカラブリア、地元密着の旅9日間
主に本誌Vol.34で紹介した生産者を訪ね、マンマの料理、農家の朝食、小麦収穫など、このツアーでしか体験できない内容で一緒にカラブリアの旅へ。
参加人数は10名様限定です。
▼ツアー詳細はこちらから↓↓▼
https://italiazuki.com/?p=36451
▼その他のマッシモツアーレポートはこちらから↓↓▼
マッシモツアーレポート
モデナの宿を出て、ノナントラへ。
本誌で取材した村で最後のパスティチェリーア「Bar Pasticceria Malaguti Rino」で朝食をすませて、素朴な地元のお菓子Bensoneを買って。

早朝の製造工程を見学に、パルミジャーノ・レッジャーノの工房「Caseificio Reggianibio」へ。

動画はこちら↓
IMG_5900

牛の餌から自社で生産し管理して、ストレスのない飼育方法で牛を育て、健康なミルクから最高品質のパルミジャーノ・レッジャーノを造る。アリアさんの愛と情熱がそのチーズに注がれている。
アチェート・バルサミコ醸造の見学に「Massimiliano & Akane」の元貴族のお屋敷の屋根裏へ。元々は貴族や裕福な階級の人たちがステータスとして造っていたものだったアチェート・バルサミコ。それはこれだけの屋根裏スペースがあって、樽を揃えるだけだって大変なことですね。そして時間にも余裕がなければなかなかできることではないでしょう。
それぞれ大きさの違う5つの樽に発酵したモストコットを入れ、状態を確認しながら毎年移し替える作業を行う。トラディツィオナーレでも最低12年。エクストラベッキアで25年かかる。最も大切なことは時間だという。「Massimiliano & Akane」は来年(2020年)めでたく12年目を迎える。


場所を移して、以前は納屋として使われていたというところを改装して、現在は料理やバルサミコ酢の講習会などに使っているという、古いものと新しい機能的なものが共存する素敵なスペースで、ミルコの料理講習とおいしい昼食。




取材の時に食べて惚れ込んでしまった野生の鹿肉の煮込み。今回は皆さんに味わってもらいたくてリクエストしてました(ということにして……)。


全ての写真がありませんが、ミルコのベースにある地方料理をリスペクトする気持ちで、地域と素材、伝統的なものと新しいものを見事にミックスさせた料理でした。もちろんアチェート・バルサミコもしっかり味わって、とってもおいしくいただきました。
主に本誌Vol.34で紹介した生産者を訪ね、マンマの料理、農家の朝食、小麦収穫など、このツアーでしか体験できない内容で一緒にカラブリアの旅へ。
参加人数は10名様限定です。
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マッシモツアーレポート
郷土料理とワインを楽しもう! サルデーニャ州 報告
11月24日(日)
深夜までの冷たい雨が見事に晴れ、葉山の一色海岸そばの古民家に暖かい陽が差し込みます。
最新号の特集、サルデーニャをテーマにした食事会。
「Il Rifugio HAYAMA」にて開催。

ゲストを迎えるのはTenores de Tokyoの合唱で。
牛や、羊の鳴き声と言われる独特の発声法から奏でられる歌声で気分も盛り上がります。

羊飼いや、村自慢の曲をサルデーニャ方言で歌います。
オーナーシェフの渡辺明さんは、さっそく乳飲み子豚の丸焼き(Porccedu)の準備に!
塩とオリーヴオイルに、ミルト酒で香り付けして(本来であればミルトの葉で香り付けしますが入手が難しいので)。これができるのも雨が上がったおかげ。お天道様に感謝です。

突き出しはメニューになかった明シェフの心意気から、フィリンデウ(filindeu)。サルデーニャ方言のこの名前のパスタは、手延べそうめんのように細く伸ばした麺を交互に重ねて乾燥させてもの。それを羊のブロードに入れてゆで、ペコリーノチーズをかけてスープのように食べます。ブロードが濃厚でありながら繊細。カップ一杯の幸せ。

Filindeuは神の糸という意味のサルデーニャ方言。
前菜プレート。
地産地消はイタリアの原則。それを葉山で実践すると……。
スペイン支配の影響もあったサルデーニャならでは。葉山の伊勢海老のカタラーナ風とフレーグラ。
佐島ブランドのタコとジャガイモのサラダに、自家製カラスミと水牛のモッツアレッラ(モッツアレッラはさすがにイタリア産^^)

まずは地域性豊かなサルデーニャの海側の料理に唸る〜
そしてプリモ。もはや有名になりすぎたサルデーニャのパン、パーネ・カラザウ。
羊のブロードに浸し、軟らかくなったところにポーチドエッグを載せて、ペコリーノチーズをたっぷりかけて食べるパーネ・フラッタウ。
シンプルで素朴な料理だからこそ食べると自然に笑顔になってしまう。

Pane Carasauは元は羊飼いのパン。長い放牧生活に持っていくように作られている。
もうひと皿のプリモは、サルデーニャの伝統的なラビオリ、クルルジョネス。具材はジャガイモにペコリーノチーズ。
「このひだを上手に作れるようになるにはまだ修行が足らない」と、明シェフ。
でも具材と皮のバランスはとてもよくおいしく食べられました。

お皿にはサルデーニャの旗も。クルルジョネスはひだの数も決まっているとか……
そろそろ仔豚も焼けてきた頃でしょうか。

仔豚の前には、羊肉の肉ジャガ〜〜(Pecora in cassola alla Nuorese)。
取材の時も2回食べた。サルデーニャの味。軟らかくて、うま味たっぷり。


いよいよ仔豚の丸焼きです。

ローリエの木を薪にしてこんがり焼きあがり。

もう食べ切れません! でもしっかり皆さん骨までしゃぶっていました。
当然ドルチェはペコリーノを挟んで揚げたセアダス、クリのハチミツがけ。

日本サルデーニャ協会のジョヴァンニさんも、サービスに料理の説明と、ありがとうございました。
「サルデーニャでは、家族や友人であれば、食べられないくらい出される。それがもてなし。
この日もそんなサルデーニャ気分で提供させてもらいました」と明シェフ。
本当にすばらしいサービス精神とサルデーニャ愛を強く感じる料理でした。
葉山のサルデーニャ大満足です! 笑顔が何よりの証拠ですね。

明シェフ、Tenores de Tokyoの皆さん、ジョヴァンニさん、遠方からの方、初めての方、毎回欠かさずにきてくれる方、皆さんありがとうございました。
感謝です。
深夜までの冷たい雨が見事に晴れ、葉山の一色海岸そばの古民家に暖かい陽が差し込みます。
最新号の特集、サルデーニャをテーマにした食事会。
「Il Rifugio HAYAMA」にて開催。

ゲストを迎えるのはTenores de Tokyoの合唱で。
牛や、羊の鳴き声と言われる独特の発声法から奏でられる歌声で気分も盛り上がります。

オーナーシェフの渡辺明さんは、さっそく乳飲み子豚の丸焼き(Porccedu)の準備に!
塩とオリーヴオイルに、ミルト酒で香り付けして(本来であればミルトの葉で香り付けしますが入手が難しいので)。これができるのも雨が上がったおかげ。お天道様に感謝です。

突き出しはメニューになかった明シェフの心意気から、フィリンデウ(filindeu)。サルデーニャ方言のこの名前のパスタは、手延べそうめんのように細く伸ばした麺を交互に重ねて乾燥させてもの。それを羊のブロードに入れてゆで、ペコリーノチーズをかけてスープのように食べます。ブロードが濃厚でありながら繊細。カップ一杯の幸せ。

前菜プレート。
地産地消はイタリアの原則。それを葉山で実践すると……。
スペイン支配の影響もあったサルデーニャならでは。葉山の伊勢海老のカタラーナ風とフレーグラ。
佐島ブランドのタコとジャガイモのサラダに、自家製カラスミと水牛のモッツアレッラ(モッツアレッラはさすがにイタリア産^^)

そしてプリモ。もはや有名になりすぎたサルデーニャのパン、パーネ・カラザウ。
羊のブロードに浸し、軟らかくなったところにポーチドエッグを載せて、ペコリーノチーズをたっぷりかけて食べるパーネ・フラッタウ。
シンプルで素朴な料理だからこそ食べると自然に笑顔になってしまう。

もうひと皿のプリモは、サルデーニャの伝統的なラビオリ、クルルジョネス。具材はジャガイモにペコリーノチーズ。
「このひだを上手に作れるようになるにはまだ修行が足らない」と、明シェフ。
でも具材と皮のバランスはとてもよくおいしく食べられました。

そろそろ仔豚も焼けてきた頃でしょうか。

仔豚の前には、羊肉の肉ジャガ〜〜(Pecora in cassola alla Nuorese)。
取材の時も2回食べた。サルデーニャの味。軟らかくて、うま味たっぷり。


いよいよ仔豚の丸焼きです。


もう食べ切れません! でもしっかり皆さん骨までしゃぶっていました。
当然ドルチェはペコリーノを挟んで揚げたセアダス、クリのハチミツがけ。

「サルデーニャでは、家族や友人であれば、食べられないくらい出される。それがもてなし。
この日もそんなサルデーニャ気分で提供させてもらいました」と明シェフ。
本当にすばらしいサービス精神とサルデーニャ愛を強く感じる料理でした。
葉山のサルデーニャ大満足です! 笑顔が何よりの証拠ですね。

明シェフ、Tenores de Tokyoの皆さん、ジョヴァンニさん、遠方からの方、初めての方、毎回欠かさずにきてくれる方、皆さんありがとうございました。
感謝です。
第11弾 マッシモツアー報告(その2) バルバレスコマラソンとエミリア・ロマーニャ伝統の美食の旅
4日目 10月28日(月)
アルバを出てモデナまでの道のりで途中少し寄り道します。
最初はクレモナ。
ストラディバリでも有名。バイオリンを始めとした弦楽器の工房や博物館があります。僕は初めて訪れる町です。
今回はあまり時間もなかったので、まずは大聖堂とその横の鐘楼に登ることに。
この鐘楼は111mあり、レンガ造りではヨーリッパいちの高さ。


長い階段を登り、やっと辿りつくと、オレンジの屋根のクレモナの町が一望できます。イタリアらしい景色。

鐘と一緒に記念撮影。
ここに登るだけで往復で約1時間。また次回ゆっくり来ることにしてクレモナを後にしました。
さあ、昼食はクラテッロ・ディ・ジベッロを食べにジベッロに。
「TRATTORIA LA BUCA」2011年に取材した時にはお元気だった先代のご両親も他界されたそうです。
この日は会えませんでしたが、ご主人(写真)の奥さん、当時紹介された5代目のラウラさんが、今は厨房仕切っているのでしょう。
女性が味を引き継ぐのがこのお店の伝統のようです。

ポー川の霧と湿度、寒暖差がこの独特な風味を醸し出します。DOPとして認定されたいます。

ここではバターも添えられていて、一緒に食べるとまろやかになって、奥行きが増します。

壁には以前紹介した記事が貼られていました。

ここはもうやはりランブルスコなんですね。

コットはモスタルダと一緒に。

クラテッロの和えられたタリアッテッレ。
クラテッロ、サラミ、パスタ堪能しました!
小さな田舎町の特産品。それをしっかり守る人がいて、それを味わいに来る人がいる。
決して行きやすい場所ではないのに、休日には多くの人で賑わい、大変な混雑になる。
変わらずに愛されるものがある。それがまたイタリアの魅力のひとつですね。
第12弾 編集長マッシモと行く 輝くカラブリア、地元密着の旅9日間
主に本誌Vol.34で紹介した生産者を訪ね、マンマの料理、農家の朝食、小麦収穫など、このツアーでしか体験できない内容で一緒にカラブリアの旅へ。
参加人数は10名様限定です。
▼ツアー詳細はこちらから↓↓▼
https://italiazuki.com/?p=36451
▼過去のマッシモツアーレポートはこちらから↓↓▼
マッシモツアーレポート
アルバを出てモデナまでの道のりで途中少し寄り道します。
最初はクレモナ。
ストラディバリでも有名。バイオリンを始めとした弦楽器の工房や博物館があります。僕は初めて訪れる町です。
今回はあまり時間もなかったので、まずは大聖堂とその横の鐘楼に登ることに。
この鐘楼は111mあり、レンガ造りではヨーリッパいちの高さ。



ここに登るだけで往復で約1時間。また次回ゆっくり来ることにしてクレモナを後にしました。
さあ、昼食はクラテッロ・ディ・ジベッロを食べにジベッロに。
「TRATTORIA LA BUCA」2011年に取材した時にはお元気だった先代のご両親も他界されたそうです。
この日は会えませんでしたが、ご主人(写真)の奥さん、当時紹介された5代目のラウラさんが、今は厨房仕切っているのでしょう。
女性が味を引き継ぐのがこのお店の伝統のようです。






クラテッロ、サラミ、パスタ堪能しました!
小さな田舎町の特産品。それをしっかり守る人がいて、それを味わいに来る人がいる。
決して行きやすい場所ではないのに、休日には多くの人で賑わい、大変な混雑になる。
変わらずに愛されるものがある。それがまたイタリアの魅力のひとつですね。
主に本誌Vol.34で紹介した生産者を訪ね、マンマの料理、農家の朝食、小麦収穫など、このツアーでしか体験できない内容で一緒にカラブリアの旅へ。
参加人数は10名様限定です。
▼ツアー詳細はこちらから↓↓▼
https://italiazuki.com/?p=36451
▼過去のマッシモツアーレポートはこちらから↓↓▼
マッシモツアーレポート
第11弾 マッシモツアー報告(その1) バルバレスコマラソンとエミリア・ロマーニャ伝統の美食の旅
『イタリア好き』編集長マッシモと行く!マッシモツアーに行ってきました。
10月25日(金)〜 11月3日(日)10日間
今回で3回目となるバルバレスコマラソンを組み込んだツアー。今年はマラソンの後にエミリア・ロマーニャを巡りました。
聖地(?)ブリジゲッラへ
2日目 10月26日(土)
前夜遅くにアルバに到着後、銘々に過ごして2日目の朝を迎え、
午前中はバローロまで。
天候に恵まれてとても気持ちのいい景色が広がります。

バローロの旧市街からの眺め。

ワインの試飲も楽しいのです。
そしてお決まり、バローロの肉屋「Machelleria Salumeria Sandorone」へ。
マンマ、マリアグラッツァのタヤリンと自家製のサラミはやっぱり食べなくちゃね。


ありがとう!マリアグラッツァ
午後はアルバに戻ってトリュフ市へ。
今年は当たり年だったようです。会場はもとより、町中がトリュフ香に包めれていました。

賑わう会場。なんか皆うれしそう。

自慢のトリュフ。大小さまざま。黒トリュフの扱いが……

アルバの町はお祭りムード。

3日目 10月27日(日)
マラソン当日。
天気も最高! 気持ちよく走れそうですが……

出発前の記念撮影。今年はやっぱりこのユニフォームでしょ。

こんな丘を走ります。アップダウンが激しいです。

こんなところも走ります。

こんなお嬢さんがワインをサービスしてくれます。
恒例のレセプションは、テーブルに着くまでに随分待たされましたが、やっぱり大いに盛り上がりました。


やっぱり前菜は生肉〜うまい!
同じテーブルのクーネオから来た家族。親娘で表彰されてました。

フルマラソンの3位。
個人的には「今年は完走できればいいかな」のレベルだったのですが、
やっぱりトレーニングしてしっかり走って、気持ちよくワインを飲むほうが数倍楽しいことがわかりました。
来年どうしよ〜
第12弾 編集長マッシモと行く 輝くカラブリア、地元密着の旅9日間
主に本誌Vol.34で紹介した生産者を訪ね、マンマの料理、農家の朝食、小麦収穫など、このツアーでしか体験できない内容で一緒にカラブリアの旅へ。
参加人数は10名様限定です。
▼ツアー詳細はこちらから↓↓▼
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マッシモツアーレポート
10月25日(金)〜 11月3日(日)10日間
今回で3回目となるバルバレスコマラソンを組み込んだツアー。今年はマラソンの後にエミリア・ロマーニャを巡りました。
聖地(?)ブリジゲッラへ
2日目 10月26日(土)
前夜遅くにアルバに到着後、銘々に過ごして2日目の朝を迎え、
午前中はバローロまで。
天候に恵まれてとても気持ちのいい景色が広がります。


そしてお決まり、バローロの肉屋「Machelleria Salumeria Sandorone」へ。
マンマ、マリアグラッツァのタヤリンと自家製のサラミはやっぱり食べなくちゃね。


ありがとう!マリアグラッツァ
午後はアルバに戻ってトリュフ市へ。
今年は当たり年だったようです。会場はもとより、町中がトリュフ香に包めれていました。




3日目 10月27日(日)
マラソン当日。
天気も最高! 気持ちよく走れそうですが……




恒例のレセプションは、テーブルに着くまでに随分待たされましたが、やっぱり大いに盛り上がりました。


同じテーブルのクーネオから来た家族。親娘で表彰されてました。

個人的には「今年は完走できればいいかな」のレベルだったのですが、
やっぱりトレーニングしてしっかり走って、気持ちよくワインを飲むほうが数倍楽しいことがわかりました。
来年どうしよ〜
主に本誌Vol.34で紹介した生産者を訪ね、マンマの料理、農家の朝食、小麦収穫など、このツアーでしか体験できない内容で一緒にカラブリアの旅へ。
参加人数は10名様限定です。
▼ツアー詳細はこちらから↓↓▼
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マッシモツアーレポート
【vol.125|マンマのレシピ】ズッキーニのポルペッテ
【ロンバルディア州】簡単、ヘルシー、冷めてもおいしい一品
第4回 アマトリチャーナデイ 2019年11月17日(日)開催!
パスタを食べて中部イタリア大震災を支援するイベント、アマトリチャーナデイ!
本イベントは、在日イタリア大使館公認「世界イタリア料理週間」公式イベントとして4年目を迎えます。イタリア好き委員会は今年も出展し、復興支援のお手伝いさせていただきます。
当日はアマトリチャーナだけでなくイタリアの様々な地方の料理、ワイン、デザート、雑貨などをお楽しみ頂けます。諸経費を引いた売上は、復興支援として寄付されます。是非イタリアの魅力を味わいにいらしてください。
第4回 アマトリチャーナデイ 開催概要
日時:2019年11月17日(日)11:00〜18:00予定(入場は17時まで)会場:コミュニティカフェななつのこ
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山 6-12-12 (京王線千歳烏山駅徒歩5分)
Tel03-5969-8457
詳細はこちらから:
今回から公式Tシャツ販売!予約購入の方には300円分のチケットをプレゼント!
https://amatricianaday.com/
https://www.facebook.com/AMATRICIANADAY/
■昨年の様子その1
やっぱりまずはアマトリチャーナを食べて欲しい。アマトリチャーナはイタリア中部のアマトリーチェの街で生まれた郷土料理です。グアンチャーレ(豚の頰肉の塩漬け)とペコリーノロマーノ(羊乳のチーズ)を使ったトマトソースをご堪能あれ♪■昨年の様子その2
昨年はシチリア名物「脾臓バーガー」も登場しました~。日本ではなかなか食べられない一品。今年はどんなお料理が登場するのか今から楽しみですね!■昨年の様子その3
『イタリア好き』も出展します!バックナンバーやMCC食品株式会社から発売された「本場イタリアマンマの味を再現したパスタソースシリーズ」も販売しますよ。たくさんの方で賑わうこと間違いなし。晩秋の雨が降っても決行します。
日本全国から集まったシェフたちが作るスパゲッティ・アマトリチャーナはじめ多くのイタリア料理が会場を埋め尽くしますので、ぜひ遊びにいらしてください。
お待ちしています!
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【vol.124|マンマのレシピ】ラバーブのタルト
【ロンバルディア州】ラバーブの酸味が魅力の栄養満点タルト
ロザーティ家のオリーブ収穫 Presented by モンテ物産
イタリア半島の尾根ともいえるアペニン山脈の麓をローマから北上すると、ラツィオ州サビーナDOPエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルの栽培エリアにたどり着く。この栽培エリアに位置するロザーティ社を訪問したのは、つい先日の10月末のことだ。
古代ローマ時代から、このサビーナのエリアは高品質オリーブオイルの生産地として有名だった。
ローマからも車で1時間ほどのこのエリアからは、オリーブオイルがアンフォラ(2本の持ち手があるつぼ型陶器)に入れられてローマの街に運ばれ消費されていたという。実際、サビーナDOPのロゴマークに描かれたアンフォラが、ローマ時代から愛され続けているこのサビーナ・オリーブオイルの歴史を今に伝えている。
ロザーティ社はサビーナの地で200年以上前からオリーブオイルを作り続けている家族経営のオリーブオイルメーカー。現在はイタリア屈指のオリーブオイル鑑定士である兄のフランチェスコさんと、オリーブ栽培のエキスパート、弟のエルマンノさんによって営まれている。兄のフランチェスコさんの厳しい鑑定・選別とともに、このエルマンノさんのオリーブオイルへの情熱がロザーティ社の品質を支えている。
この日エルマンノさんが案内してくれた先は、ロザーティ社が所有する畑でも最も樹齢の高いオリーブの木が立ち並ぶ畑だ。
「この辺のオリーブの木は樹齢600~700年のものだよ!すごいだろ!一本一本の木がまるで生き物のような特徴的な形をしていると思わないか?長年の歴史の中で、オリーブの木は寒害などに対応しながらこうやって変化していくものなんだよ。」
まるで霊気が宿るかのような偉大なオリーブの木に圧倒される。
エルマンノさんはその古木にたくさん生っているオリーブの実のうちの一粒を取って、こう説明を続ける。
「見てくれ、このオリーブの実を。緑色から黒く変わりかけているところだ。こうやってオリーブの実は、徐々に色が変わっていくんだ。でも全て完熟した黒のオリーブの実を使うとオリーブオイルが甘くなりすぎてしまう。適度に緑のオリーブの青さと苦味が入った方が、よりバランスの良い繊細な風味になるんだ。」
確かに、実際に収穫したオリーブの実が入った収穫かごには、緑と黒のオリーブが半分ずつ。
「オリーブの収穫は、例年10月中旬から12月いっぱいまで続く。10月は緑半分、黒半分。11月は黒多め。12月は熟成が進んだ真っ黒なオリーブが収穫の中心となる。それぞれのオリーブを収穫後、別々に搾油しておき、最終的に全てのオリーブオイルをブレンドしている。こうやって苦味と甘みのバランスの取れた繊細なロザーティのオリーブオイルができるんだよ。」
「当然、収穫の時からこのバランスを考えなくておかなくてはいけない。これには長年のオリーブオイル造りで培ってきたロザーティ家のノウハウが不可欠なのさ!」
まくし立てるように話すエルマンノさんからは、オリーブオイルへの情熱がほとばしるかのようだ。
実際ロザーティ社のオリーブオイルのバランスは素晴らしい。シンプルにグリルしただけの野菜、シンプルなトマトソースのパスタにかけるだけで、バランスはそのままに、その料理の味をワンランク上げてくれるかのようだ。
「俺の毎朝の朝食は、2切れのパンにフレッシュトマトをのせ、オリーブオイルをたっぷりかけたもの。それだけで最高に美味しいのが俺のオリーブオイルの自慢だよ。」
エルマンノさんはそう言って、自慢げに微笑む。
皆様にも、ロザーティ社のオリーブオイルを見かけたら是非シンプルに味わってみていただくことをお勧めしたい。数あるオリーブオイルの中でも、ロザーティ社のオリーブオイルのバランスは群を抜いている。シンプルな料理に合わせてこそ、きっとその真骨頂を感じて頂けることだろう。
▲エルマンノさんご夫婦
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼ロザーティ社についてはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/foods/rosati.html
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古代ローマ時代から、このサビーナのエリアは高品質オリーブオイルの生産地として有名だった。
ローマからも車で1時間ほどのこのエリアからは、オリーブオイルがアンフォラ(2本の持ち手があるつぼ型陶器)に入れられてローマの街に運ばれ消費されていたという。実際、サビーナDOPのロゴマークに描かれたアンフォラが、ローマ時代から愛され続けているこのサビーナ・オリーブオイルの歴史を今に伝えている。
ロザーティ社はサビーナの地で200年以上前からオリーブオイルを作り続けている家族経営のオリーブオイルメーカー。現在はイタリア屈指のオリーブオイル鑑定士である兄のフランチェスコさんと、オリーブ栽培のエキスパート、弟のエルマンノさんによって営まれている。兄のフランチェスコさんの厳しい鑑定・選別とともに、このエルマンノさんのオリーブオイルへの情熱がロザーティ社の品質を支えている。
この日エルマンノさんが案内してくれた先は、ロザーティ社が所有する畑でも最も樹齢の高いオリーブの木が立ち並ぶ畑だ。
「この辺のオリーブの木は樹齢600~700年のものだよ!すごいだろ!一本一本の木がまるで生き物のような特徴的な形をしていると思わないか?長年の歴史の中で、オリーブの木は寒害などに対応しながらこうやって変化していくものなんだよ。」
まるで霊気が宿るかのような偉大なオリーブの木に圧倒される。
エルマンノさんはその古木にたくさん生っているオリーブの実のうちの一粒を取って、こう説明を続ける。
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「見てくれ、このオリーブの実を。緑色から黒く変わりかけているところだ。こうやってオリーブの実は、徐々に色が変わっていくんだ。でも全て完熟した黒のオリーブの実を使うとオリーブオイルが甘くなりすぎてしまう。適度に緑のオリーブの青さと苦味が入った方が、よりバランスの良い繊細な風味になるんだ。」
確かに、実際に収穫したオリーブの実が入った収穫かごには、緑と黒のオリーブが半分ずつ。
「オリーブの収穫は、例年10月中旬から12月いっぱいまで続く。10月は緑半分、黒半分。11月は黒多め。12月は熟成が進んだ真っ黒なオリーブが収穫の中心となる。それぞれのオリーブを収穫後、別々に搾油しておき、最終的に全てのオリーブオイルをブレンドしている。こうやって苦味と甘みのバランスの取れた繊細なロザーティのオリーブオイルができるんだよ。」
「当然、収穫の時からこのバランスを考えなくておかなくてはいけない。これには長年のオリーブオイル造りで培ってきたロザーティ家のノウハウが不可欠なのさ!」
まくし立てるように話すエルマンノさんからは、オリーブオイルへの情熱がほとばしるかのようだ。
実際ロザーティ社のオリーブオイルのバランスは素晴らしい。シンプルにグリルしただけの野菜、シンプルなトマトソースのパスタにかけるだけで、バランスはそのままに、その料理の味をワンランク上げてくれるかのようだ。
「俺の毎朝の朝食は、2切れのパンにフレッシュトマトをのせ、オリーブオイルをたっぷりかけたもの。それだけで最高に美味しいのが俺のオリーブオイルの自慢だよ。」
エルマンノさんはそう言って、自慢げに微笑む。
皆様にも、ロザーティ社のオリーブオイルを見かけたら是非シンプルに味わってみていただくことをお勧めしたい。数あるオリーブオイルの中でも、ロザーティ社のオリーブオイルのバランスは群を抜いている。シンプルな料理に合わせてこそ、きっとその真骨頂を感じて頂けることだろう。
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http://www.montebussan.co.jp/
▼ロザーティ社についてはこちらから↓↓▼
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“イタリア好き” 郷土料理とワインを楽しもう! サルデーニャ州
お申込みありがとうございます。
定員になりましたので受付終了とさせていただきます。
\イタリア郷土料理を巡る食事会 サルデーニャ/
Vol.39(11月1日発行)サルデーニャ特集に合わせて、恒例の食事会を開催します。
いつ行っても(そんなに頻繁に行っているわけではないですが……)サルデーニャはイタリアであって、イタリアではない。そういう思いを強く感じる土地。
食も工芸品も、町並みや島の風景もすべて独特で、そこにはそれぞれの強い誇りと、土地を愛する気持ちがありました。
今回はそのサルデーニャで料理修行をし、サルデーニャの奥深い魅力をよく知る、渡辺明さんがオーナーシェフを務める「イル・リフージョ・ハヤマ」にて開催します。
今回の取材中に食べた料理を中心にメニューを構成して、葉山一色海岸近くにある古民家を改築した純和風な趣のあるお店で、葉山を始め近くの漁師の方、生産者からの食材も豊富に使って、サルデーニャを強く感じていただけます!
皆さまのお越しをお待ちしています。
〈メニュー予定〉
Menu di Sardo
~Antipasti~
前菜
Insalata di polpi
タコとジャガイモのサラダ
Insalata di mare con fregra
魚介のフレーグラサラダ仕立て
Bottariga di Muggine, bocconcini di mozzarella
自家製カラスミと水牛のモッツアレッラ
島の西側、カブラス周辺はボラの生息地で、その卵巣をつけたカラスミの産地
明シェフの自家製カラスミ
~Primi piatti~
一つ目のお皿
Pane frattaw
羊のブロードで湿らせたパーネカラザウと地卵のポーチド・エッグ
Culurgiones
サルデーニャの伝統的なラビオリ、クルルジョネス
~Secondi piatti~
二つ目のお皿
Pecora in cassola alla Nuorese
羊とジャガイモの煮込み
Porccedu
乳飲み仔豚の丸焼き
仔豚はレストランの庭で炭火で焼きます。以前のイベントの様子
~Dolce e cafe~
ドルチェとカフェ
Seadas e miele ai castagno
セアダス(フレッシュチーズとレモンの皮をはさんで揚げたお菓子)に栗のハチミツがけ
これにベルメンティーノ種の白ワインと、カンノナウ種の赤ワインがつきます。
そしていつものお楽しみ、取材お土産争奪ジャンケン大会もあります。
秋の葉山もいいですよ〜
皆さまの参加をお待ちしております。
■会場:Il rifugio Hayama(イル・リフージョ・ハヤマ)
〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2179
http://www.ilrifugio-hayama.com/
■会費:〈会員〉12,000円(税別)(13,200円:税込)
〈非会員〉14,000円(税別)(15,400円:税込)
*ドリンク込み!
(イタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員+1名まで有効)
■形式:着席式
■定員:20名
《食事会レポート》
■6月に開催したヴェネト食事会のレポートはこちらから
■2月に開催したエミリア・ロマーニャ食事会のレポートはこちらから
■2018年8月に開催したカラブリア食事会のレポートはこちらから
■2018年11月に開催したリグーリア食事会のレポートはこちらから
《お申込み》
以下に「カートに入れる」ボタンが表示されます。そちらをクリックしてお進みください。
*参加条件はイタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員様とそのお連れ様1名のみとさせていただきます。
※ズッキーニクラブ、ズッキーニパートナーズ会員の方は、ログインすると会員価格でご購入いただけます(未ログインでは、非会員価格でカートに価格が表示されます)。
定員になりましたので受付終了とさせていただきます。
\イタリア郷土料理を巡る食事会 サルデーニャ/
Vol.39(11月1日発行)サルデーニャ特集に合わせて、恒例の食事会を開催します。
いつ行っても(そんなに頻繁に行っているわけではないですが……)サルデーニャはイタリアであって、イタリアではない。そういう思いを強く感じる土地。
食も工芸品も、町並みや島の風景もすべて独特で、そこにはそれぞれの強い誇りと、土地を愛する気持ちがありました。
今回はそのサルデーニャで料理修行をし、サルデーニャの奥深い魅力をよく知る、渡辺明さんがオーナーシェフを務める「イル・リフージョ・ハヤマ」にて開催します。
今回の取材中に食べた料理を中心にメニューを構成して、葉山一色海岸近くにある古民家を改築した純和風な趣のあるお店で、葉山を始め近くの漁師の方、生産者からの食材も豊富に使って、サルデーニャを強く感じていただけます!
皆さまのお越しをお待ちしています。
〈メニュー予定〉
Menu di Sardo
~Antipasti~
前菜
Insalata di polpi
タコとジャガイモのサラダ
Insalata di mare con fregra
魚介のフレーグラサラダ仕立て
Bottariga di Muggine, bocconcini di mozzarella
自家製カラスミと水牛のモッツアレッラ
島の西側、カブラス周辺はボラの生息地で、その卵巣をつけたカラスミの産地
明シェフの自家製カラスミ
~Primi piatti~
一つ目のお皿
Pane frattaw
羊のブロードで湿らせたパーネカラザウと地卵のポーチド・エッグ
Culurgiones
サルデーニャの伝統的なラビオリ、クルルジョネス
~Secondi piatti~
二つ目のお皿
Pecora in cassola alla Nuorese
羊とジャガイモの煮込み
Porccedu
乳飲み仔豚の丸焼き
仔豚はレストランの庭で炭火で焼きます。以前のイベントの様子
~Dolce e cafe~
ドルチェとカフェ
Seadas e miele ai castagno
セアダス(フレッシュチーズとレモンの皮をはさんで揚げたお菓子)に栗のハチミツがけ
これにベルメンティーノ種の白ワインと、カンノナウ種の赤ワインがつきます。
そしていつものお楽しみ、取材お土産争奪ジャンケン大会もあります。
秋の葉山もいいですよ〜
皆さまの参加をお待ちしております。
◆+◆+開催概要+◆+◆
■日時:11月24日(日)12:00~(11:45受付開始)■会場:Il rifugio Hayama(イル・リフージョ・ハヤマ)
〒240-0111 神奈川県三浦郡葉山町一色2179
http://www.ilrifugio-hayama.com/
■会費:〈会員〉12,000円(税別)(13,200円:税込)
〈非会員〉14,000円(税別)(15,400円:税込)
*ドリンク込み!
(イタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員+1名まで有効)
■形式:着席式
■定員:20名
《食事会レポート》
■6月に開催したヴェネト食事会のレポートはこちらから
■2月に開催したエミリア・ロマーニャ食事会のレポートはこちらから
■2018年8月に開催したカラブリア食事会のレポートはこちらから
■2018年11月に開催したリグーリア食事会のレポートはこちらから
《お申込み》
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