【ヴェネト州】前菜にもセコンドにもなる一品
イタリア好き委員会 のすべての投稿
【vol.166|マンマのレシピ】マルガのニョッキ
【ヴェネト州】フィオレッタやバターたっぷりの酪農家ニョッキ
サルデーニャの海の宝物 ボッタルガ Presented by モンテ物産
サルデーニャ島は、地中海にある2番目に大きな島(最大はシチリア島)。このサルデーニャ島の伝統的な食材「ボッタルガ・ディ・ムッジネ」をご存じだろうか?
ボッタルガとは、マグロやボラの卵巣を塩漬けし、乾燥させたカラスミのことを指す。その中でボラ(ムッジネ)の卵巣からつくられるものは「ボッタルガ・ディ・ムッジネ」と呼ばれ、そのままスライスして生野菜と合わせたり、オイルベースでスパゲッティと合わせたりすることが多い。特にサルデーニャ産のボッタルガ・ディ・ムッジネは、イタリアでも高級食材として珍重されている。
さて、6月初旬、イタリアではワクチン接種が急速に進み、イタリア全体に夏のバカンス前の解放感が漂い始めた頃、サルデーニャ島南部にある州都カリアリ近郊のボッタルガメーカーを訪問することができた。
サルデーニャでは3000年以上にわたりボッタルガがつくられてきたが、その伝統にこだわりながら、常に改良を試みる職人が集うメーカー「ス・ティアーヌ・サルドゥ」をご紹介します。
出迎えてくれたのは、創業社長のサルバトーレさんと輸出担当のアンブロージョさん。
工場内は、原料となるボラの卵巣の塩漬けから乾燥工程までを手作業で行う作業部屋と、ラベリング・真空パックを行う部屋に分かれており、とてもコンパクトだ。
立派な卵巣を、作業員が丁寧に塩漬けしている様子が見えた。
「平均的な卵巣のサイズは、大体170~230g。塩漬けと乾燥により3割程かさが減るから、最終的には130~160gになるよ。サルデーニャの高級リゾート地コスタ・ズメラルダの5つ星ホテルなんかは、特大サイズを欲しがるから、最終製品で250g以上のものも製造するんだ。」
サルデーニャの天然海塩を使った塩漬けの時間は、60分から80分と意外と短い。
「1990年代に入るまでは真空パックの技術がなく、塩をたくさん振ってボッタルガの表面に塩の壁を作り、酸化を防いでいた。色も黒っぽかったね。今は技術が進み、我が社は塩の量を少なくして、パッキングにもこだわっているから、色は輝く黄金色さ。」
この塩漬け加減を見極めるのは職人技だ。サルデーニャのカリアリ塩田から作られる天然海塩の使用もあいまって、ス・ティアーヌ・サルドゥのボッタルガは、味に丸みがあり、魚卵の風味がよく出ている。
塩漬けが終わると、なんとサルデーニャの海水で塩を洗い流すという。
「実は1か月前からサルデーニャの海水を導入して、生の卵巣の洗浄や塩漬け後の塩を洗い流すのに使用していてね。海水と言ってもミクロフィルタリングして殺菌している安全な海水製品なんだ。」
試しに瓶に入った、その海水製品を飲ませてもらったが、かなりしょっぱいと感じた。それもそのはず、この海水は飲料用ではなく料理に使うものだという。味に影響はないのか尋ねてみた。
「塩漬け後の卵巣は、すでに十分に塩が入っているので、塩分濃度がより高い海水で洗い流しても(味には)特に影響がないんだ。真水で洗い流すよりも、乾燥工程中の酸化防止効果が高いんだよ。」
海水で塩を洗った後は、成型工程に入る。作業員が一腹ずつ、二つに分かれた卵巣を平行に並べ、高さを均一にする。全体が大体2~3㎝の高さになるように形を整え、上にガラス板を載せ、その上にまた卵巣を重ねる。この作業を繰り返し、ガラス板と卵巣の重さで適度にプレスし、余分な水分を排出させる。
その後は乾燥室で7~10日間かけじっくり乾燥させ、包装したら、「ボッタルガ・ディ・ムッジネ」が完成する。
工場見学が終わった後、地元のトラットリアに連れて行ってくれた。
用意してくれたのは、自慢のボッタルガ料理。
ボッタルガにセロリとトマトとを合わせ、オリーブオイルをかけたシンプルなサラダ。
分厚くカットしたボッタルガの濃厚な旨味と、新鮮なトマトとセロリが調和して、冷えたフレッシュな白ワインをぐっと飲みたくなる味だ。
冬はセロリの替わりに、くし形に切った生のカルチョ―フィとあわせるらしい。
また、面白かったのは牡蠣にパン粉とパウダー状のボッタルガをたっぷり振りかけたオーブン焼き。
オーブンで焼くことで、牡蠣の風味が凝縮し、そこにボッタルガが加わり、美味しさがさらに倍増。こちらは少し厚みのある白ワインを合わせたい。
最後は、何といってもボッタルガのスパゲッティ。ボンゴレも入った特盛りだ。
大皿に盛られたボッタルガのスパゲッティを満足気に手に持つ2人。
2人ともびっくりするほどよく食べるし、笑顔が絶えない。その姿はとても微笑ましく、美味しいボッタルガ料理をもりもり食べることで、自身の仕事に誇りを感じられるのだろうと想像した。
日本人も大好きなボッタルガ。
サルデーニャの宝物と呼ぶにふさわしい、その味わいをご賞味あれ!
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
★ボッタルガはこちら↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/foods/detail.html?ch_shohin_cd=005382
▼関連商品はこちら↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/foods/detail.html?ch_shohin_cd=017382
ボッタルガとは、マグロやボラの卵巣を塩漬けし、乾燥させたカラスミのことを指す。その中でボラ(ムッジネ)の卵巣からつくられるものは「ボッタルガ・ディ・ムッジネ」と呼ばれ、そのままスライスして生野菜と合わせたり、オイルベースでスパゲッティと合わせたりすることが多い。特にサルデーニャ産のボッタルガ・ディ・ムッジネは、イタリアでも高級食材として珍重されている。
さて、6月初旬、イタリアではワクチン接種が急速に進み、イタリア全体に夏のバカンス前の解放感が漂い始めた頃、サルデーニャ島南部にある州都カリアリ近郊のボッタルガメーカーを訪問することができた。
サルデーニャでは3000年以上にわたりボッタルガがつくられてきたが、その伝統にこだわりながら、常に改良を試みる職人が集うメーカー「ス・ティアーヌ・サルドゥ」をご紹介します。
出迎えてくれたのは、創業社長のサルバトーレさんと輸出担当のアンブロージョさん。
工場内は、原料となるボラの卵巣の塩漬けから乾燥工程までを手作業で行う作業部屋と、ラベリング・真空パックを行う部屋に分かれており、とてもコンパクトだ。
立派な卵巣を、作業員が丁寧に塩漬けしている様子が見えた。
「平均的な卵巣のサイズは、大体170~230g。塩漬けと乾燥により3割程かさが減るから、最終的には130~160gになるよ。サルデーニャの高級リゾート地コスタ・ズメラルダの5つ星ホテルなんかは、特大サイズを欲しがるから、最終製品で250g以上のものも製造するんだ。」
![]() |
![]() |
「1990年代に入るまでは真空パックの技術がなく、塩をたくさん振ってボッタルガの表面に塩の壁を作り、酸化を防いでいた。色も黒っぽかったね。今は技術が進み、我が社は塩の量を少なくして、パッキングにもこだわっているから、色は輝く黄金色さ。」
この塩漬け加減を見極めるのは職人技だ。サルデーニャのカリアリ塩田から作られる天然海塩の使用もあいまって、ス・ティアーヌ・サルドゥのボッタルガは、味に丸みがあり、魚卵の風味がよく出ている。
塩漬けが終わると、なんとサルデーニャの海水で塩を洗い流すという。
「実は1か月前からサルデーニャの海水を導入して、生の卵巣の洗浄や塩漬け後の塩を洗い流すのに使用していてね。海水と言ってもミクロフィルタリングして殺菌している安全な海水製品なんだ。」
試しに瓶に入った、その海水製品を飲ませてもらったが、かなりしょっぱいと感じた。それもそのはず、この海水は飲料用ではなく料理に使うものだという。味に影響はないのか尋ねてみた。
「塩漬け後の卵巣は、すでに十分に塩が入っているので、塩分濃度がより高い海水で洗い流しても(味には)特に影響がないんだ。真水で洗い流すよりも、乾燥工程中の酸化防止効果が高いんだよ。」
![]() |
![]() |
その後は乾燥室で7~10日間かけじっくり乾燥させ、包装したら、「ボッタルガ・ディ・ムッジネ」が完成する。
![]() |
![]() |
用意してくれたのは、自慢のボッタルガ料理。
![]() |
![]() |
分厚くカットしたボッタルガの濃厚な旨味と、新鮮なトマトとセロリが調和して、冷えたフレッシュな白ワインをぐっと飲みたくなる味だ。
冬はセロリの替わりに、くし形に切った生のカルチョ―フィとあわせるらしい。
また、面白かったのは牡蠣にパン粉とパウダー状のボッタルガをたっぷり振りかけたオーブン焼き。
オーブンで焼くことで、牡蠣の風味が凝縮し、そこにボッタルガが加わり、美味しさがさらに倍増。こちらは少し厚みのある白ワインを合わせたい。
最後は、何といってもボッタルガのスパゲッティ。ボンゴレも入った特盛りだ。
大皿に盛られたボッタルガのスパゲッティを満足気に手に持つ2人。
2人ともびっくりするほどよく食べるし、笑顔が絶えない。その姿はとても微笑ましく、美味しいボッタルガ料理をもりもり食べることで、自身の仕事に誇りを感じられるのだろうと想像した。
日本人も大好きなボッタルガ。
サルデーニャの宝物と呼ぶにふさわしい、その味わいをご賞味あれ!
http://www.montebussan.co.jp/
★ボッタルガはこちら↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/foods/detail.html?ch_shohin_cd=005382
▼関連商品はこちら↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/foods/detail.html?ch_shohin_cd=017382
“イタリアワイン好き” アブルッツオ ・スペチャーレ マシャレッリ
モンテプルチアーノでアブルッツィワインの歴史を変えたマシャレッリが造り出す、世界レベルの豪華ワインセットをご紹介します。
南イタリア好き55年、私事Nino、実はナポリ好き。
ナポリが世界一おしゃれな街、ナポリ料理がイタリア一おいしい、そして何よりもナポリ王国の歴史と人に魅了されています。
ナポリ王国の一番はずれにあるのがアブルッツォ、旧ナポリ王国の中でもいちばんナポリ的で時間にも約束にもルーズ。その典型だったのが今は亡きジャンニ・マシャレッリ。パナマ帽が似合う人でした。日本の「samurai」になりたいとよく話していました。
ペンを取った今日のような7月の暑い日、ジャンニ・マシャレッリが亡くなったというメールを受け取りました。

▲画像クリックで、
当時の案内をご覧いただけます。 一緒に仕事をしていた高橋光太郎の顔が僕に訴えているようでした。それを察して、「今ローマに発つよ」と言って成田に向かいました。
『イタリア好き』でもお馴染みのアブルッツォのレストラン「ヴィラ・マイエッラ」のペッピーノがローマ空港まで迎えに来てくれていました。葬儀が終わり、夕暮れになってお清めの食事も「ヴィラ・マイエッラ」でした。
滞りなく葬儀が終わった時、ジャンニと日本でのイベント(大阪リーガロイヤルホテル、京都イル・ギオットーネ)の約束が入っていることが気になりました。どうしたらいいだろうと心配していたら、亡きジャンニの愛妻マリナが僕の顔を覗き込んで「心配しないで私が日本に行くから」と慰めてくれました。
ご参考までにその時の案内をご覧ください。
『地球の歩き方』が紹介し忘れた唯ひとつの州アブルッツォで、マリナがきりもりするワイナリー「マシャレッリ」のワインを是非お試しください。
nino mori (odex代表)
Villa Gemma Montepulciano d’Abruzzo DOC(ヴィッラ・ジェンマ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC)

ブドウ品種:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ100%
長い歳月の中で驚く進化を遂げた、力強くエレガントで、素晴らしい表現力と並外れた熟成力を持つ、豊かな芳香が溢れるマシャレッリのフラッグシップワインです。
ソフトプレスした後に温度管理されたステンレスタンクで発酵し、18〜24ヶ月間バリック熟成。12ヶ月間瓶内熟成。年間生産量18,820本。ファーストヴィンテージは1984年。アルコール 13%

ブドウ品種:カベルネソーヴィニヨン
ブラックカラントとブルーベリーの香りの、フルボディの柔らかく芳醇なワインで、滑らかなタンニンと風味高い口当たりが特徴です。標高約250mと400m、砂利の混じった砂質土壌、東向きの畑。30℃以下に温度管理されたステンレスタンクで15〜20日間発酵、マセラシオン20〜30日間後、マロラクティック発酵。36ヶ月間熟成(うち18〜24ヶ月は新樽フレンチバリックで熟成)。
年間生産量6,700本。ファーストヴィンテージは1990年。アルコール 14.5%

ブドウ品種:メルロー100%
マシャレッリの製品ラインアップの中でも、高品質で宝石のようなワインです。力強いボディの上品でエレガントな深い味わい、野性の赤い果実、トマトの葉、香辛料、甘草、皮革という、典型的なワインの芳香を放ちます。
海抜約250m、白亜質土壌、東向きの畑、平均樹齢約20年。9月末に収穫。36℃に温度管理されたステンレスタンクで15〜20日間発酵、マセラシオン20〜30日間後、マロラクティック発酵。12ヶ月間新樽フレンチバリックで熟成、24ヶ月瓶内熟成。
年間生産量8,000本。ファーストヴィンテージは2006年。アルコール 14%

ブドウ品種:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ100%
マリナ ツヴェティッチ リゼルヴァは、55ヶ国で販売されているベストセラーワイン。上品で滑らかなタンニンと香り豊かなテクスチャーが特徴で、複雑味があり、フレッシュでバランスの取れたワインです。奥深く、調和の取れた、類稀な清らかさのあるワインで、年を重ねるにつれて感性が豊かになります。
標高200〜400m。10月終わりに収穫。28〜30℃に温度管理されたステンレスタンクで15〜20日間発酵、20〜30日間マセラシオン。12〜18ヶ月間新樽バリックで熟成。
年間生産量400,000本。ファーストヴィンテージは1997年。アルコール 14.5%

ブドウ品種:シャルドネ100%
レモンカード、スパイス、ジャスミン、グアバの皮、バニラ、クローブの香りが鼻をくすぐります。バターのような豊かな風味が口の中に広がり、フレッシュなトロピカルフルーツのようなテクスチャーを感じます。上質な酸味が長い余韻を残します。
海抜約390m、泥と石灰質土壌、南東向きの畑、平均樹齢20年。9月10〜15日に収穫。18〜20℃に温度管理された木樽で15〜30日間発酵、マロラクティック発酵。23ヶ月間新樽バリックで熟成。
年間生産量19,000本。ファーストヴィンテージは1991年。アルコール 14.5%

ブドウ品種:トレビアーノ・ダブルッツォ 100%
低温果皮浸漬でポリフェノールを最大限に抽出した後、ステンレス鋼で発酵し、精製して、最低12ヶ月間瓶内で熟成させます。果実、ライム、乾燥リンゴ、パパイヤなど果実の香りフルボディ、軽い酸味、豊富なミネラル、長い余韻を感じられます。
海抜380m。10月前半に収穫。温度管理されたステンレスタンクで発酵、24ヶ月間瓶内熟成。
年間生産量12,000本。ファーストヴィンテージは2004年。アルコール 14.5%
アブルッツォ・スペチャーレMASCIARELLI 6本セット
●Villa Gemma Montepulciano d’Abruzzo DOC
●Marina Cvetic Cabernet Sauvignon IGT
●Marina Cvetic Montepulciano d’Abruzzo DOC
●Marina Cvetic Merlot IGT
●Marina Cvetic Chardonnay IGT
●Castello di Semivicoli Trebbiano d’Abruzzo
アブルッツォ・スペチャーレMASCIARELLI 6本セットはこちらから
https://odexjapan.co.jp/ouchiwineset/abruzzo-speziale-masciarelli/

▼その他のワインセットはこちら▼
◎大好評ninoのイタリアベストワイン6本セット
[泡(白)1本、白2本、赤3本のセット]
◎ドンアントニーノのシシリー南伊ベストワイン6本セット
[白3本、赤3本]
▶https://italiazuki.com/?p=43079
南イタリア好き55年、私事Nino、実はナポリ好き。
ナポリが世界一おしゃれな街、ナポリ料理がイタリア一おいしい、そして何よりもナポリ王国の歴史と人に魅了されています。
ナポリ王国の一番はずれにあるのがアブルッツォ、旧ナポリ王国の中でもいちばんナポリ的で時間にも約束にもルーズ。その典型だったのが今は亡きジャンニ・マシャレッリ。パナマ帽が似合う人でした。日本の「samurai」になりたいとよく話していました。
ペンを取った今日のような7月の暑い日、ジャンニ・マシャレッリが亡くなったというメールを受け取りました。

当時の案内をご覧いただけます。
『イタリア好き』でもお馴染みのアブルッツォのレストラン「ヴィラ・マイエッラ」のペッピーノがローマ空港まで迎えに来てくれていました。葬儀が終わり、夕暮れになってお清めの食事も「ヴィラ・マイエッラ」でした。
滞りなく葬儀が終わった時、ジャンニと日本でのイベント(大阪リーガロイヤルホテル、京都イル・ギオットーネ)の約束が入っていることが気になりました。どうしたらいいだろうと心配していたら、亡きジャンニの愛妻マリナが僕の顔を覗き込んで「心配しないで私が日本に行くから」と慰めてくれました。
ご参考までにその時の案内をご覧ください。
『地球の歩き方』が紹介し忘れた唯ひとつの州アブルッツォで、マリナがきりもりするワイナリー「マシャレッリ」のワインを是非お試しください。
nino mori (odex代表)
《アブルッツォ・スペチャーレMASCIARELLI 6本セットのご紹介》
Villa Gemma Montepulciano d’Abruzzo DOC(ヴィッラ・ジェンマ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC)
(赤)

ブドウ品種:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ100%
長い歳月の中で驚く進化を遂げた、力強くエレガントで、素晴らしい表現力と並外れた熟成力を持つ、豊かな芳香が溢れるマシャレッリのフラッグシップワインです。
ソフトプレスした後に温度管理されたステンレスタンクで発酵し、18〜24ヶ月間バリック熟成。12ヶ月間瓶内熟成。年間生産量18,820本。ファーストヴィンテージは1984年。アルコール 13%
Marina Cvetic Cabernet Sauvignon IGT(マリナ・ツヴェティッチ・カベルネソーヴィニヨンIGT)(赤)

ブドウ品種:カベルネソーヴィニヨン
ブラックカラントとブルーベリーの香りの、フルボディの柔らかく芳醇なワインで、滑らかなタンニンと風味高い口当たりが特徴です。標高約250mと400m、砂利の混じった砂質土壌、東向きの畑。30℃以下に温度管理されたステンレスタンクで15〜20日間発酵、マセラシオン20〜30日間後、マロラクティック発酵。36ヶ月間熟成(うち18〜24ヶ月は新樽フレンチバリックで熟成)。
年間生産量6,700本。ファーストヴィンテージは1990年。アルコール 14.5%
Marina Cvetic Merlot IGT(マリナ・ツヴェティッチ・メルローIGT)(赤)

ブドウ品種:メルロー100%
マシャレッリの製品ラインアップの中でも、高品質で宝石のようなワインです。力強いボディの上品でエレガントな深い味わい、野性の赤い果実、トマトの葉、香辛料、甘草、皮革という、典型的なワインの芳香を放ちます。
海抜約250m、白亜質土壌、東向きの畑、平均樹齢約20年。9月末に収穫。36℃に温度管理されたステンレスタンクで15〜20日間発酵、マセラシオン20〜30日間後、マロラクティック発酵。12ヶ月間新樽フレンチバリックで熟成、24ヶ月瓶内熟成。
年間生産量8,000本。ファーストヴィンテージは2006年。アルコール 14%
Marina Cvetic Montepulciano d’Abruzzo DOC(マリナ・ツヴェティッチ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)(赤)

ブドウ品種:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ100%
マリナ ツヴェティッチ リゼルヴァは、55ヶ国で販売されているベストセラーワイン。上品で滑らかなタンニンと香り豊かなテクスチャーが特徴で、複雑味があり、フレッシュでバランスの取れたワインです。奥深く、調和の取れた、類稀な清らかさのあるワインで、年を重ねるにつれて感性が豊かになります。
標高200〜400m。10月終わりに収穫。28〜30℃に温度管理されたステンレスタンクで15〜20日間発酵、20〜30日間マセラシオン。12〜18ヶ月間新樽バリックで熟成。
年間生産量400,000本。ファーストヴィンテージは1997年。アルコール 14.5%
Marina Cvetic Chardonnay IGT(マリナ・ツヴェティッチ・シャルドネIGT)(白)

ブドウ品種:シャルドネ100%
レモンカード、スパイス、ジャスミン、グアバの皮、バニラ、クローブの香りが鼻をくすぐります。バターのような豊かな風味が口の中に広がり、フレッシュなトロピカルフルーツのようなテクスチャーを感じます。上質な酸味が長い余韻を残します。
海抜約390m、泥と石灰質土壌、南東向きの畑、平均樹齢20年。9月10〜15日に収穫。18〜20℃に温度管理された木樽で15〜30日間発酵、マロラクティック発酵。23ヶ月間新樽バリックで熟成。
年間生産量19,000本。ファーストヴィンテージは1991年。アルコール 14.5%
Castello di Semivicoli Trebbiano d’Abruzzo(カステッロ・ディ・セミヴィコリ・トレビアーノ・ダブルッツォ)(白)

ブドウ品種:トレビアーノ・ダブルッツォ 100%
低温果皮浸漬でポリフェノールを最大限に抽出した後、ステンレス鋼で発酵し、精製して、最低12ヶ月間瓶内で熟成させます。果実、ライム、乾燥リンゴ、パパイヤなど果実の香りフルボディ、軽い酸味、豊富なミネラル、長い余韻を感じられます。
海抜380m。10月前半に収穫。温度管理されたステンレスタンクで発酵、24ヶ月間瓶内熟成。
年間生産量12,000本。ファーストヴィンテージは2004年。アルコール 14.5%
●Villa Gemma Montepulciano d’Abruzzo DOC
●Marina Cvetic Cabernet Sauvignon IGT
●Marina Cvetic Montepulciano d’Abruzzo DOC
●Marina Cvetic Merlot IGT
●Marina Cvetic Chardonnay IGT
●Castello di Semivicoli Trebbiano d’Abruzzo
アブルッツォ・スペチャーレMASCIARELLI 6本セットはこちらから
https://odexjapan.co.jp/ouchiwineset/abruzzo-speziale-masciarelli/
飲もうよイタリアワイン

[泡(白)1本、白2本、赤3本のセット]
◎ドンアントニーノのシシリー南伊ベストワイン6本セット
[白3本、赤3本]
▶https://italiazuki.com/?p=43079
【vol.164|マンマのレシピ】フィレンツェ風リンゴケーキ
【トスカーナ州】レモンの風味がさわやかなやさしい味わい
【vol.163|マンマのレシピ】丸ごとスズキのクロスタ
【トスカーナ州】豪快な魚のパン包み焼き
【vol.162|マンマのレシピ】パルミジャーナ・ディ・メランザーネ
【プーリア州】ポピュラーな料理を家族好みの味付けに
【vol.161|マンマのレシピ】プルーン入りのニョッキ
【フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州】イタリアではかなり異色のトリエステ名物
最新刊の発送について
Ciao a tutti
先日、山梨の田舎道を走っていたら、ふとイタリアへトリップした気分になった。
それからイタリア熱が下がらないのだ。行っちゃうかな〜。
最新刊vol.45 『イタリア好き』は、緊急事態宣言の地域のパートナー店には発送を一時止めておりましたが、緊急事態宣言の延長によって、保管することが難しくなったために、順次発送させていただくことにしました。
まだ届いていないという方はもう少々お待ちください。
イタリアまではもうすぐです。
元気に、前向きに!
マッシモ
▼5/1最新号Vol.45「マヨリカ焼きを訪ねて」特集発行!
定期購読者募集中♪
新規入会でバックナンバー3冊プレゼント!
https://italiazuki.com/
▼イタリア好きバックナンバー!見逃した方はこちらから♪
#イタリア好き #イタリア好き委員会 #italia #italiazuki
先日、山梨の田舎道を走っていたら、ふとイタリアへトリップした気分になった。
それからイタリア熱が下がらないのだ。行っちゃうかな〜。
最新刊vol.45 『イタリア好き』は、緊急事態宣言の地域のパートナー店には発送を一時止めておりましたが、緊急事態宣言の延長によって、保管することが難しくなったために、順次発送させていただくことにしました。
まだ届いていないという方はもう少々お待ちください。
イタリアまではもうすぐです。
元気に、前向きに!
マッシモ

▼5/1最新号Vol.45「マヨリカ焼きを訪ねて」特集発行!
定期購読者募集中♪
新規入会でバックナンバー3冊プレゼント!
https://italiazuki.com/
▼イタリア好きバックナンバー!見逃した方はこちらから♪
バックナンバー
#イタリア好き #イタリア好き委員会 #italia #italiazuki
ガンベロ・ロッソ誌で高評価連発 レ・モンデ社に迫る! Presented by モンテ物産
今年よりモンテ物産での取り扱いが始まったフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州(以下フリウリ)のレ・モンデ社。近年、ピノ・ビアンコが5年連続でガンベロ・ロッソ誌最高評価のトレ・ビッキエーリを獲得するなど、フリウリの中でも、特に注目のワイナリーのひとつと言える。今回はこのレ・モンデ社の歴史、畑での取り組み、醸造哲学に触れてみたい。
レ・モンデ社が位置するのは、ヴェネト州とフリウリ州の州境で、フリウリ州ポルデノーネ県プラータ・ディ・ポルデノーネという町の、その名もレ・モンデ地区にある。
住人80名ほどの非常に小さな地区で、中世の1600 年代にMunda(「ムンダ」と読み、保護された土地という意)と呼ばれていた名残でレ・モンデという名になった、といわれているそうだ。
まずは、ワイナリーが所有する畑についてご紹介しよう。
フリウリで造られる有名なワインというと、コッリオやフリウリ・コッリ・オリエンターリなどが挙げられるが、これらのワインはポンカ*と呼ばれる土壌から造られる。
それに対して、レ・モンデの畑は、リヴェンツァ川とメドゥーナ川の2つの川に挟まれた、堆積土壌に位置している。
石灰岩、粘土や泥土で構成された、この堆積土壌のエリア全体を『クリュ』と表現しており、同社が行った地質調査の結果からも、この堆積土壌のみが持つ特徴的な土壌であることが裏付けられている。
【*ポンカは粘土質、シルト(砂質と粘土質の間くらいの粒度の土壌)、フリッシュ(砂岩や泥岩などの割れやすい四角い石のようなもの)などが混ざった土壌と言われる】
現在、この『クリュ』に108haの畑を所有。海からの距離が近く、日中は温暖な海風が、夜間はプレ・アルプス山脈から冷たい風が吹き、寒暖差を生み出すエリアとなっている。
このような環境で造るワインに込められる思いはどのようなものか?レ・モンデのワインを造る3人のキーパーソンに話を伺ってみた。
まずは、エノロゴのジョヴァンニ・ルッゼネ氏。
「レ・モンデが大切にしていることは、我々が住むフリウリ、いやレ・モンデを表現することだよ。フリウリワイン全体的にいえることとして、近年は温暖化の影響でアルコール度数が高くなり、より果実味が凝縮して重たいワインになっているという流れがある。そのような中で、レ・モンデは自然と向き合いつつ、フリウリの大地で育つ品種の特徴をうまく表現しながらクリーンでエレガントなワイン造りを目指している」
という。
そのために、最新の醸造設備を導入し、収穫したブドウを15分以内に冷却、各工程で温度管理を行い、徹底的にブドウの酸化を防いでいる。
写真からも分かるとおり、ワイナリーを中心にすべての畑が広がっているため、収収穫後すぐにブドウを搬入できる。
「ただし、良い設備があったとしても、良いブドウが収穫できなければいいワインは造れない。」とジョヴァンニ氏は続ける。
では、畑ではどのような工夫がされているのであろうか。
例えば、水はけ。
レ・モンデで最大の成功を収めているピノ・ビアンコは、実は湿気にとても弱く、雨が降り、畑に水たまりができてしまうと、それだけで病害の原因となり得る。そこで、深さ90㎝のところにチューブを埋めて排水路を作り、湿気対策を施している。この排水路のおかげで、ブドウの根が地中の水分を適量吸収できることにも役に立っている。
▲畑の様子
続いて、営業のマッシモ・フルラン氏の話。
「ガンベロ・ロッソ誌での高評価をきっかけにレ・モンデの知名度は徐々に高まってきていると実感しているよ。2021 年版では光栄なことに最優秀コストパフォーマンス賞にも選ばれたね。元々アメリカ市場では存在感があり、フリウリのワインとしては、最も輸出本数が多いんだ。近年は嬉しいことにイタリア国内でも飲みやすさや親しみやすさ、そしてコストパフォーマンスの高さが評価されて、Villa CrespiやTorre del Saracinoなどの星付きレストランでもオンリストされることがとても多くなってきたよ。一度飲んだら、もう一度飲みたいと思わせる魅力があるワインだと思うし、フレッシュでミネラル感もしっかり感じられ、飲み疲れせずに食事も美味しく進められる。この辺りはヴェネツィアが近いことからもわかる通り、海にも山にも近いんだ。レ・モンデの白ワインによく合わせる料理はイカ墨のリゾットやスパゲッティ、ソフトシェルクラブのフリット、新鮮な魚があればタルタルにしても相性がいいね。よりカジュアルに、オーナーのアレックスが手作りするサラミをつまみながらのアペリティーヴォも最高だよ!また日本からイタリアに来れるようになったら、是非多くの人にワイナリーまで足を運んでもらいたいね。レ・モンデのワインはこんな風にカジュアルな飲み方から、星付きレストランの繊細な料理とも合わせられるので、マーケットへのアプローチの仕方もたくさんあるんだ。」
と、次々とアピールしてくれた。

▲2021年受賞記念
最後に、エノロゴのジョヴァンニ氏、セールスのマッシモ氏からも名前が挙がった、レ・モンデのオーナー、アレックス・マッカン氏を紹介しよう。
同社が急速に知名度を上げ評価を高めた最大の理由は、2008 年に現オーナーのアレックス・マッカン氏がワイナリーを買収したことがきっかけである。
Friul Intagli Industries S.P.A という家具などを製造する会社のオーナーファミリーの一員であるアレックス氏は、デザイン系の学部を卒業しマーケティングを担当していた。
アレックス氏は語る。
「もともとフリウリの自然が好きで、子供の時は祖父母の農業の手伝いをしたり家畜の世話をしたり自然と共に育ったんだ。ワイナリー周辺に工場や本社があるので、毎日通っていたよ。2008 年のある朝いつも通り会社に出勤する途中、ワイナリーに見慣れない張り紙があって、よく見ると売りに出しているという内容だった。そのときに、これは投資をしなければいけないと、直感で使命のようなものを感じて、迷わず買収したよ。ようやく自分が本当に挑戦してみたかったワイン造りに携わることができると決まり、その日から目標は最高のクオリティーと僕が育ったフリウリの自然を表現すること、そして多くのワイン好きに飲んでもらうことになったよ。毎日近くからブドウの生育を見守れるようにワイナリーにある館を改修して家にして住んでいるんだ。幸運と優秀なチームにも恵まれ、徐々に形になってきていると実感しているけれど、まだまだ始まったばかり。これからさらに大きな野心をもって成長していきたいと思っている中で、日本市場で新たなパートナーができたことは本当に嬉しいよ!イタリアとの往来が再開したらできるだけ多くの人にワイナリーを訪れてもらいたいね。ワインはいつ飲んでも美味しいけれど、大勢で飲むワインはやはり格別だからね!」

▲左:営業 マッシモ氏 中央:オーナー アレックス氏、 右:エノロゴ ジョヴァンニ氏
「フリウリワイン」に読者の皆様はどのようなイメージを持たれているだろうか?レ・モンデのワインは、今、イタリアで求められることが多くなっている「Bevibilita’(飲み疲れしない飲みやすさ)」を表現した味わいであり、一度口にして頂ければ実感して頂けるであろう。
何より、デザイン系出身のオーナー・アレックス氏による、センスの良さとフリウリへの愛が、ワインにも表われているのではないだろうか。
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
★レ・モンデ社のワインはこちら↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/wine/lemonde.html

レ・モンデ社が位置するのは、ヴェネト州とフリウリ州の州境で、フリウリ州ポルデノーネ県プラータ・ディ・ポルデノーネという町の、その名もレ・モンデ地区にある。
住人80名ほどの非常に小さな地区で、中世の1600 年代にMunda(「ムンダ」と読み、保護された土地という意)と呼ばれていた名残でレ・モンデという名になった、といわれているそうだ。
まずは、ワイナリーが所有する畑についてご紹介しよう。
フリウリで造られる有名なワインというと、コッリオやフリウリ・コッリ・オリエンターリなどが挙げられるが、これらのワインはポンカ*と呼ばれる土壌から造られる。
それに対して、レ・モンデの畑は、リヴェンツァ川とメドゥーナ川の2つの川に挟まれた、堆積土壌に位置している。
石灰岩、粘土や泥土で構成された、この堆積土壌のエリア全体を『クリュ』と表現しており、同社が行った地質調査の結果からも、この堆積土壌のみが持つ特徴的な土壌であることが裏付けられている。
【*ポンカは粘土質、シルト(砂質と粘土質の間くらいの粒度の土壌)、フリッシュ(砂岩や泥岩などの割れやすい四角い石のようなもの)などが混ざった土壌と言われる】
現在、この『クリュ』に108haの畑を所有。海からの距離が近く、日中は温暖な海風が、夜間はプレ・アルプス山脈から冷たい風が吹き、寒暖差を生み出すエリアとなっている。
このような環境で造るワインに込められる思いはどのようなものか?レ・モンデのワインを造る3人のキーパーソンに話を伺ってみた。
まずは、エノロゴのジョヴァンニ・ルッゼネ氏。
「レ・モンデが大切にしていることは、我々が住むフリウリ、いやレ・モンデを表現することだよ。フリウリワイン全体的にいえることとして、近年は温暖化の影響でアルコール度数が高くなり、より果実味が凝縮して重たいワインになっているという流れがある。そのような中で、レ・モンデは自然と向き合いつつ、フリウリの大地で育つ品種の特徴をうまく表現しながらクリーンでエレガントなワイン造りを目指している」
という。
そのために、最新の醸造設備を導入し、収穫したブドウを15分以内に冷却、各工程で温度管理を行い、徹底的にブドウの酸化を防いでいる。
写真からも分かるとおり、ワイナリーを中心にすべての畑が広がっているため、収収穫後すぐにブドウを搬入できる。

「ただし、良い設備があったとしても、良いブドウが収穫できなければいいワインは造れない。」とジョヴァンニ氏は続ける。
では、畑ではどのような工夫がされているのであろうか。
例えば、水はけ。
レ・モンデで最大の成功を収めているピノ・ビアンコは、実は湿気にとても弱く、雨が降り、畑に水たまりができてしまうと、それだけで病害の原因となり得る。そこで、深さ90㎝のところにチューブを埋めて排水路を作り、湿気対策を施している。この排水路のおかげで、ブドウの根が地中の水分を適量吸収できることにも役に立っている。
![]() |
![]() |
続いて、営業のマッシモ・フルラン氏の話。
「ガンベロ・ロッソ誌での高評価をきっかけにレ・モンデの知名度は徐々に高まってきていると実感しているよ。2021 年版では光栄なことに最優秀コストパフォーマンス賞にも選ばれたね。元々アメリカ市場では存在感があり、フリウリのワインとしては、最も輸出本数が多いんだ。近年は嬉しいことにイタリア国内でも飲みやすさや親しみやすさ、そしてコストパフォーマンスの高さが評価されて、Villa CrespiやTorre del Saracinoなどの星付きレストランでもオンリストされることがとても多くなってきたよ。一度飲んだら、もう一度飲みたいと思わせる魅力があるワインだと思うし、フレッシュでミネラル感もしっかり感じられ、飲み疲れせずに食事も美味しく進められる。この辺りはヴェネツィアが近いことからもわかる通り、海にも山にも近いんだ。レ・モンデの白ワインによく合わせる料理はイカ墨のリゾットやスパゲッティ、ソフトシェルクラブのフリット、新鮮な魚があればタルタルにしても相性がいいね。よりカジュアルに、オーナーのアレックスが手作りするサラミをつまみながらのアペリティーヴォも最高だよ!また日本からイタリアに来れるようになったら、是非多くの人にワイナリーまで足を運んでもらいたいね。レ・モンデのワインはこんな風にカジュアルな飲み方から、星付きレストランの繊細な料理とも合わせられるので、マーケットへのアプローチの仕方もたくさんあるんだ。」
と、次々とアピールしてくれた。

同社が急速に知名度を上げ評価を高めた最大の理由は、2008 年に現オーナーのアレックス・マッカン氏がワイナリーを買収したことがきっかけである。
Friul Intagli Industries S.P.A という家具などを製造する会社のオーナーファミリーの一員であるアレックス氏は、デザイン系の学部を卒業しマーケティングを担当していた。
アレックス氏は語る。
「もともとフリウリの自然が好きで、子供の時は祖父母の農業の手伝いをしたり家畜の世話をしたり自然と共に育ったんだ。ワイナリー周辺に工場や本社があるので、毎日通っていたよ。2008 年のある朝いつも通り会社に出勤する途中、ワイナリーに見慣れない張り紙があって、よく見ると売りに出しているという内容だった。そのときに、これは投資をしなければいけないと、直感で使命のようなものを感じて、迷わず買収したよ。ようやく自分が本当に挑戦してみたかったワイン造りに携わることができると決まり、その日から目標は最高のクオリティーと僕が育ったフリウリの自然を表現すること、そして多くのワイン好きに飲んでもらうことになったよ。毎日近くからブドウの生育を見守れるようにワイナリーにある館を改修して家にして住んでいるんだ。幸運と優秀なチームにも恵まれ、徐々に形になってきていると実感しているけれど、まだまだ始まったばかり。これからさらに大きな野心をもって成長していきたいと思っている中で、日本市場で新たなパートナーができたことは本当に嬉しいよ!イタリアとの往来が再開したらできるだけ多くの人にワイナリーを訪れてもらいたいね。ワインはいつ飲んでも美味しいけれど、大勢で飲むワインはやはり格別だからね!」

何より、デザイン系出身のオーナー・アレックス氏による、センスの良さとフリウリへの愛が、ワインにも表われているのではないだろうか。
http://www.montebussan.co.jp/
★レ・モンデ社のワインはこちら↓↓▼
https://www.montebussan.co.jp/wine/lemonde.html
【vol.160|マンマのレシピ】ズッキーニのエスカベッシュ
【バジリカータ州】シンプルながら一度食べだしたら止まらない