シチリアの楽園を見つけた!ランペドゥーサ島でバカンス その1 憧れのコニッリオビーチへ!


7月の中旬に仕事の合間を縫ってバカンスに行ってきました。
シチリアの住み始めてから15年。
行きたい~、と思いつつ、何故かなかなか行くチャンスがなかったランペドゥーサ島へ。

この島、一躍有名になったのは、「barca volante (バルカ ボランテ)」。
「飛ぶ船」という意味ですが、本当に飛んでいる訳ではありません。
水があまりにも澄んでいるからそこに浮いている船が宙に浮いているように見える写真。
(「barca volante lampedusa」で画像検索するといっぱい出てきますよ!)

エガディ諸島、リパリ諸島、ウスティカ島、そしてパンテッレリア島、、、。
シチリアの離島は、ほぼ制覇したのだけれど、残っていたのがランペドゥーサ島。

今年はようやくチャンスが巡ってきた!


パレルモ空港からDAT航空というデンマークの航空会社のプロペラ機に乗って、シチリアの乾いた真夏の大地を眺めながら1時間。
ランペドゥーサ島到着。
空港から街まではすぐ近くで、宿泊先の人が迎えに来てくれました。

島を満喫するために、今回は2人乗りの125ccのバイクをレンタル。
一息ついたら早速、島チェックに出かけます!

ランペドゥーサ島で一番有名なのは「Isola di Conigli(イゾラ ディ コニッリ)=ウサギ島」というビーチ。
島、と言っても、本当に島なのではなく、目の前に無人島があって、その目の前にあるビーチなのでそう呼ばれています。
まずはそのビーチに向かいました。


宿の人にどれくらいかかるのか聞いたところ、

「20分くらいだよ」

と。
てっきりバイクで街から20分、、、と思っていたのですが、、、。
そこから更に20分、、、強烈な下り坂が待っていた、、、。

コニッリオビーチは、自然保護区になっているため、国道からその先はバイクも車も入る事ができません。
ひたすら、ひたすら、坂を下っていくとその先に見えたのは、、、。


こんなに美しい海、、、。

ここは坂を下って左側に見えた、船でのみアクセスできる地域。
そしてその右に広がるのは一番上の写真、コニッリオビーチ。

そしてそこから更にこんな風景を眺めながら坂を下ります。


 

今までもシチリアやサルデニアでイタリアの美しい海を見てきましたが、最上位に入るほど美しいこのビーチ。
海の色が美しいのはもちろんですが、その周りの乾いた感じ岩肌や、グラデション、、、もうここは楽園か!?と思うほどの美しさ。

あ~、幸せ~♡

ランペドゥーサ島がイタリア人の憧れのバカンス島であることがよーくわかりました。

これから数回に分けて、ランペドゥーサ島の風景をアップ。
皆さんにも幸せをおすそ分け致します!

アブルッツォ特集

vol.382019/8/1
在庫なし

ヒーロー

 〝強くて、優しい〟いつもそうありたいと思っている。映画やテレビ、漫画の中のヒーローはいつだってそうだ。でも口で言うほど簡単ではない。
 「アブルッツェーゼのキャラクターは?」と問うと、だいたいの相手は少し照れくさそうに「forte e gentile(強くて、優しい)」と返してきた。1882年にアブルッツオを巡ったイタリア人ジャーナリスト、プリモ・レヴィが感じたこととして彼の旅行エッセイに記され、タイトルとしても使われているフレーズだ。アブルッツォでは永きにわたり、自分たちを現す言葉として誇りと共に親しまれてきたようだ。
 
 取材班はキエティ県ファーラ・フィリオールム・ペトリという丘の村の知人宅で、1週間お世話になった。近くにマイエッラ山塊を望む静かなところだ。夕食のワインはいつもチェラスオーロ。箱の中のラミネートに入ったいかにも地元っぽいワインをガラス瓶に移し、冷蔵庫で冷やしておく。それを炭酸水で割って飲むのが主人エンニオさんのお気に入りだ。真似て飲む。暮らすように旅をするのがいちばん楽しい。
 毎日取材から帰ると、いつも彼が食事を用意していてくれた。旬のものから取材先の友人たちの食材を使ったものまで実に多彩な食卓となり、本当にお世話になった。そんな彼は毎朝5時半には庭に出て、自家菜園や草花の手入れ、猟犬3頭に、鶏、鶉、猫とうさぎ、動物たちの世話をしている。
 
 パオロさん(P12)は農業を始めて10年。決して楽ではなかったけれど選んだ道に間違いはなかった、と熱く静かに語り、「パッショーネだけで10年だね」と笑う。ジャンピエトロさん(P18)の急な方向転換に仰天した奥さんのラウラさんだったが、今ではしっかり家族で歩んでいる。ロベルトさん(P31)は、大きな体でいかにも力強そうな風貌ながら、「人と繋がっていることがとても大切なんだ」と語るその言葉一つひとつが繊細な心と愛を感じさせる……。
 身体的な〝強さ〟以上に、精神的なほうがよほど〝強い〟のだと、今号の取材を通して改めて感じたのだ。その〝強さ〟は誇示するものではなく、〝優しさ〟の中にある芯のようなものではないか。ここアブルッツォに限って言えば、取材先で感じた彼らの心の大きさは、アペニン山脈とマイエッラ山塊、その雄大な自然に包まれて芽生え、共存し、育まれてきたのだと。
 
 そして朝、部屋の窓からエンニオさんの姿を眺めながら、本当の〝強さ〟は大きな〝優しさ〟の中に存在する心なのだと、しみじみと思うのだ。
 
 自分の中のヒーローが目覚める日は来るのだろうか。
 アブルッツォ、もっと深入りしたい。

発行編集人 マッシモ松本

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※どの号が届くかはお楽しみ♪

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イタリアアルプスで高山植物に出逢う

関東地方は、まだ梅雨が開けないとのこと。。。ジメジメした季節、辛いですね。

北イタリアのアルプスでは、今、貴重な花が満開です。
ミラノから車で2時間ちょっとのブレーシア県のポンテ・ディ・レーニョでハイキング。

涼しくて絶好のハイキング日和。
アルプス三大名花として知られるエーデルワインに遭遇!


スイスに行かなくては見れない、、、と思い込んでいませんでしたか?
アルペンローザも盛りは過ぎましたけど、まだまだきれいです。


 

こちらは、高山でしか出会えない撫子の一種。


そして、黄色いリンドウ。


でも、イタリア好きの読者の皆さんが気になるのは、やっぱりハーブとか、口にできるものかなぁ~(笑)

はい、こちら!
これは、山にしか生えない野生のタイム。


この紫色の花が目印。
葉っぱをこのままハーブとして使ってもいいし、この花を乾燥させて、ポークのローストに使っても。なんと言っても彩りがきれいですよね?

こちらはクミンの花。


クミンなんて、ドイツのイメージかもしれませんが、イタリアの標高1500m辺りでは、よく見かけます。秋になると見慣れたクミンの実がなります。

そして、こちらはブルーベリーの花。


栽培されているブルーベリーは、背が高いですが、野生のブルーベリーは、地べたにへばりつくように生えています。
雪が降っても、枝が折れないように、という植物自らの知恵なのでしょう。
9月には、この白い花が実になります。

せめて写真でアルプスのさわやかな空気に触れていただければ、との願いを込めて。。。。

私は明日から仕事でアオスタに行ってきます。

 

Vol.37ヴェネト特集からの新規『イタリア好き』配布店舗紹介!

Vol.37ヴェネト特集(2019/5/1発行号)より新たに応援団として『イタリア好き』を配布いただく事となった全国のイタリアズッキーニパートナーズ店舗をご紹介します!

★イタリアズッキーニクラブ・パートナーズ会員(定期読者会員)にお申込みいただいた際にお送りしている会員カードを持参いただくと、会員限定のサービスを受けられる店舗もございます。ぜひ店舗を訪れる際はカード持参で行ってくださいね。
(2019年7月19日現在)

【北海道】Semina(セミーナ)
住所:北海道札幌市中央区南一条西8-20-1 ライオンズMS 小六ビル 1F
tel:011-219-4649
WEB:http://trattoriasemina.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★パン+お通し無料

【山形県】ハレトケ
住所:山形県鶴岡市本町2-2-17
tel:0235-29-0071
WEB:https://www.facebook.com/本町バル-ハレトケ/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★コペルト(チャージ)無料

【埼玉県】おうじょう治療室
住所:埼玉県桜区田島4-9-12
tel:048-844-1314
WEB:https://www.oujou.net/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★初診料(2160円)を無料にいたします。

【東京都】Pizzeria Terzo Okei(ピッツェリア テルツォ オケイ)
住所:東京都港区新橋1-15-10 長井ビル1F
tel:03-6205-4057
WEB:https://www.bar-okei.com/

【東京都】Per caso(ペルカーソ)
住所:東京都千代田区神田神保町1-20 シャルール神保町1階
tel:03-6821-4911
WEB:https://www.percaso.jp/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★エスプレッソ一杯無料(お食事ご利用のお客様に限り)

【東京都】Osteria Chitarra(オステリア キタッラ)
住所:東京都江戸川区一之江7-30-6
tel:03-5879-9912
WEB:https://www.facebook.com/Osteria-Chitarra-1067651299914486

【東京都】Tiscali(ティスカリ)
住所:東京都品川区西五反田5-11-10 Relief不動前1F
tel:03-6420-3715
WEB:https://www.facebook.com/Tiscali.pastorare/

【東京都】Peri Peri(ペーリ ペーリ)
住所:東京都品川区西五反田1-15-10(五反田東急池上線高架下)
tel:03-6417-4994
WEB:http://www.facebook.com/periperi.arancino/

【東京都】Cuesta(ケスタ)
住所:東京都渋谷区道玄坂1-15-7 CENTRAL道玄坂1F
tel:03-6416-4224
WEB:https://www.facebook.com/202225880607110

【神奈川県】Solis(ソリス)
住所:神奈川県横須賀市湘南国際村1-2-8
tel:046-874-8750
WEB:http://www.solis-agriturismo.com

【神奈川県】Maresco(マレスコ)
住所:神奈川県逗子市逗子7-3-49 クリオンハウス1F-B
tel:046-827-7020
WEB:http://obiettivo.life

【愛知県】Osteria del Cuore(オステリア デル クオーレ)
住所:愛知県名古屋市天白区表山2丁目2404 NATURA八事ビル
tel:052-837-2882
WEB:https://cuore.nagoya/

【愛知県】医療法人鉄隻会 令和なかむらハートクリニック
住所:愛知県名古屋市中村区太閤6-32
tel:052-471-3832
WEB:http://www.tessekikai-clinic.com/

【兵庫県】イタリア語レッスン KOI(神戸~大阪)
住所:兵庫県神戸市東灘区森北町7丁目2-14
tel:080-7898-9383
WEB:https://www.kobeosakaita.com/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★レッスン料:500円引き

【福岡県】GELATO NATURALE(ジェラート ナトゥラーレ)
住所:福岡県福岡市東区水谷1-9-31
tel:092-231-9347
WEB:http://gelato-naturale.com

【鹿児島県】イルマーレ
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田815-92
tel:0997-43-5666
WEB:http://www.ilmare3.jp/
《 会員カード持参で利用できるサービス 》
★グラスワイン1杯サービス


『イタリア好き』全国の配布店舗一覧
イタリア好きステッカーが貼られているお店が目印!
https://italiazuki.com/location/

▼イタリアでサービスが受けられるスポット↓
『イタリア好き』本誌をもって、イタリアを旅しよう♪
https://italiazuki.com/it/location/

リヴィエラ海岸の別荘を海から見学!

 

「ベルエポック時代の高級別荘をフェリーで海から観覧しよう」というとても興味深いイベントに参加しました。

スピーノラ宮殿(Palazzo Spinola)の館長のファリーダ・シモネッタ(Farida Simonetta)さんとフェリー会社”Golfo Paradiso”のコラボ企画で、今年で10年目を迎えます。

港を見下ろす大きな観覧車が目印。ここから乗船します。


夕方の17時半にジェノヴァの港を出発して、カモーリでジェノヴァ郊外組をピックアップした後、ポルトフィーノやサンタ・マルゲリータの湾を巡るという航路です。

さあ、ジェノヴァの港を出発します!天気も良くてワクワク


ガイドは1800~1900年代のリグーリア州の彫刻、建築物研究の第一人者カテリーナ・オルチェーゼ・スピンガルディ(Caterina Olcese Spingardi)さんです。しかも、帰りの旅は船上でアペリティフが楽しめるという豪華な企画です。

マイクを持っているのがカテリーナさん。1時間以上何も見ないで説明して下さいました。圧巻!


フェリーから観るリヴィエラ海岸はとても美しく、カテリーナさんの説明のおかげで「優雅な時代」をイメージしながら数々の別荘を観ることが出来ました。


リヴィエラは特に、ドイツ人や、イギリス人などに愛される高級リゾート地でした。

緑に隠れているのがDolce&Gabbanaの別荘です


ベルルスコーニ元首相やスタイリストの別荘が立ち並ぶポルトフィーノは、今でこそ世界有数の高級リゾート地ですが、その昔は貧しい小さな港だったそうです。


南アメリカなどに移民して、財産を築いたリグーリア人が故郷に帰ってきて、次々に豪華な別荘を建てたことからリヴィエラはだんだんと高級地になっていきました。銀幕のスターなどが訪れイタリアのベルエポックを象徴するリゾートとの地位に輝きます。

丘の上にあるのはスピーノラ家のお気に入りの別荘。ここに滞在してフランコ スピーノラはヨット遊びを楽しんだそうです。


最高級ホテルも海から見えます。これらのホテルには、今では欠かせない専用ビーチがありません。リヴィエラを訪れる人々の目的はビーチで夏を過ごすのではなく、気候の温暖なこの地方で冬を快適に過ごすのが目的だったからだそうです。

VIPで賑わったそれらの美しい別荘を海から眺めるのは、まさに「粋な体験」です。


 

アペリティフでパスタとフォカッチャを楽しみ、月が昇るのを見ながらジェノヴァの港に戻ってきたのは21時半。

夜の港も美しいです。

すっかり暗くなった海で豪華客船とすれ違いました。


Golfo Paradiso では、チンクエテッレなどの名所巡りや、鯨やイルカを観覧するツアーなど、見逃せない企画が盛りだくさんです。

次回の観光プログラムに取り入れてみては如何でしょうか。

アマルフィ海岸ラヴェッロから初めまして。

皆様初めまして。

1997年にユネスコの世界遺産に登録され、訪れる人々の心を魅了し続けるアマルフィ海岸に住む竹澤と申します。

アマルフィ海岸には現在はターミナル的な場所であり、中世では海洋共和国だったアマルフィや、垂直にカラフルな家々が立ち並び18世紀にはナポリ王国から別荘地として愛されたポジターノ、陶器の町のヴィエトリ・スル・マーレなど全部で13の市があります。全ての街に容易にキャッチコピーがつけられるほど個性がそれぞれ異なる小さな町の数々にこちらに引っ越して15年になりますが、今でも常に新しい発見があり、アマルフィ海岸に魅せられています。


私の住むラヴェッロは標高350メートルの山の上にフラットな町がポンっと置かれたようなまるで豪華客船が空中に置き去りにされたように見える町。中世ボッカッチョのデカメロン物語にも登場する貿易商人ルフォロ一族のお屋敷(ヴィラ・ルフォロ)と高貴なデッラ・マーラ一族の屋敷が大聖堂を挟むように左右にあり、中世から多くの政治家、貴族に愛された街でした。

ルフォロ家とデッラ・マーラ家の勢いを体感するには、ラヴェッロの大聖堂内右側にある講壇をご覧いただくことをお勧めします。幾何学模様の見事なモザイク装飾の美しい講壇が大聖堂の左右に存在しますが、祭壇に向かって右側の講壇は12世紀ルフォロ家のニコーラ・ルフォロとデッラ・マーラ家のシジルガイダ・デッラ・マーラが結婚する際二人から贈呈されたもので、当時この二つの家族がいかに力を持っていたかがよく理解できる迫力です。(祭壇側には、二人の肖像も掘ってあります。)

 そんな貴族に愛されたラヴェッロの町ですが、ヴィラ・ルフォロでは7月と8月にラヴェッロフェスティバルという屋外芸術祭も行われ、夏は大聖堂広場でもコンサートなどが不定期で行われています。
次回は、なぜラヴェッロフェスティバルが行われることになったのかをご説明いたしますね。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

イベントレポート / イタリアワインと郷土料理を楽しむ会〜ヴェネト州〜

イタリア20州を巡る食事会は、最新号vol.37ヴォネト特集をテーマに神楽坂の「リストランテ・スタファノ」で6月30日に開催されました。

今回はイタリアワイン六千年の公認イベントにもなっていました。
http://www.ice-tokyo.or.jp/6000vinoitaliano/events


家庭的な雰囲気のお店は24名の参加者で満席です。

そしてヴェネトと言えば、もちろんプロセッコから。サルーテ!(写真なくてすみません)




シェフのステファノさんもワインのサービス。
ヴェネトのヴァルドッビアーデネ出身のステファノさんの料理の基本はおばあさんの料理。

Sarde in saor alla veneziana Soppressa DOP veneta organica con funghi brasati e polenta


前菜の盛り合わせは、イワシのマリネにヴェネト産オーガニックのソプレッサとキノコ、ポレンタ。しっかりマリネされた旬のイワシは、ヴェネツィアのバーカロを思わせる。ソプレッサに包まれたオイル漬けされたキノコとのコンビネーションが絶妙。

Risi e bisi


グリーンピースをメインに使ったリゾットというよりはミネストラ。写真ではうまく表現できていないですが、ブロードと野菜のうま味がたまりません。

Bigoli di grano saraceno in salsa


そば粉と全粒粉のビゴリ。存在感のあるパスタにしっかりアンチョビの効いたソースで。

Baccala alla Vicentina


本誌でも紹介している干しダラの牛乳煮込み。本場のストッカフィッソを1ヶ月かけてゆっくり戻して調理する。時間と手間のかかるひと品は、味わいも深い。白ポレンタは本誌紹介のレナートさんの物。
Corvina

ウサギのモモ肉のサラミは、ラボゾのワインとのアビナメントはいい。
Coscia di coniglio in salmi


Raboso del piave



ワイン六千年キャンペーンのお土産は、「イタリアワインの楽しい方」「イタリアDOP、IGPガイド」の2冊の小冊子。恒例のお土産争奪ジャンケン大会もあり。


参加してくれた皆さまありがとうございました。ワインも進むと“イタリア好き”の皆さんのとの話は尽きません。またお会いしましょう。

夏の珍味?!雨上がりに思わず探してしまうのは・・

夕方。熱い日差しを遮断するかの様に勢いよく降り出した雨。

1時間程で止んでしまい、畑を耕す人にとっては「もう少し降ってくれないと(雨水が)根まで届かないから意味がないんだよな・・・」と、がっかりさせた雨の後には傾きはじめた太陽が濡れた葉を照らします。


雨上がりの好きな時間。

気分転換も兼ねて外に出てウロウロしていると隣に住むマダムが草むらに入って何かを探しています。

聞くと料理に使うため”lumache”を探していると言いいます。

Lumache(ルマーケ)=カタツムリ

ちょうど、アブルッツォの郷土料理について調べることがあり、古い料理本に出てくる「カタツムリ料理」のページが気になっていたタイミング。

アブルッツォを行き来するようになって17年(!)が経ちますが、これまで食べたことがなかったカタツムリ。

こんなところでチャンス到来!とばかりにちゃっかり自分も食べさせてもらう気満々でカタツムリ探しを手伝うことに。

「こういうところにいるんだよ。」と教えてもらった草の陰を見ると、確かにどこから現れたのかたくさんのカタツムリがいます!



その可愛らしさに一瞬躊躇したものの、好奇心が勝り、「いつもは畑の野菜を食べる困った存在だから」と、言い訳もしながら無心で捕りはじめました。

庭をぐるっと回るだけでも小さな袋がすぐにいっぱいになります。

それでも料理をするには最低100個は必要らしく、夜にはもっと出てくると言うので暗くなるのを待つことに。

夕飯の後、腹ごなしと夕涼みも兼ねて再び庭へ。

すると、確かに・・さっき以上にカタツムリたちが出てきています。いったいどこにいたのか・・


懐中電灯を片手に2人で夢中で探すと30分程で「もう十分」という程のカタツムリが集まりました。

このカタツムリ、実は食べるまでの処理が大変です。

これまで食べてきたものの中に寄生虫などがいると危険なので、ここから5日程かけて安全な葉などの餌をやりながら既にお腹に溜まっていた糞を全て出させます。


日陰に置いてしばらく面倒を見る日が続きます。

すぐにでも食べられると簡単に思っていたのでちょっと残念。

と思っていた矢先。

たまたま外食した先の特別メニューに「カタツムリ」の文字を見つけたので、そこはフライングですが迷わずオーダー。


熱々のテラコッタの器でやってきたカタツムリ。


料理法はいろいろあるようですが、今回はトマト煮込み。


一緒に付いてきた小さなピックで掻き出して食べます。

カタツムリの身に少しニンニクを効かせたパン粉が詰められており、トマトソースがしっかり染みています。

一口で口に放り込み続けざまに殻に口を付け、勢いよく吸って中に残っているトマトソースを味わうのだとか。

食べる前のイメージは「つぶ貝」でしたが、それよりは柔らかく味も優しくクセはあまりありません。

正直、貝好きとしては少し物足りなく、果たしてあの手間に対して見合うものかと考えるところ。。逆に言えば、手間を掛け工夫しながら食べられてきた食材だったということでしょう。

そう思うと、その手間を惜しまずこうして食べさせてもらえることもありがたい。

一粒一粒ちびちび食べながらワインを頂くのも、なかなかに趣でいい時間です。

そしてまた私は、雨上がりになると草むらに入り、あの渦巻きを探してしまうに違いありません。

まもなく新装オープン。レッジョカラブリア中央駅

カラブリア州の南の端・レッジョカラブリア。ローマから南下するシチリア行はレッジョカラブリアの1つ手前の駅からフェリーに乗り込みますが、イタリア半島の鉄道駅最南端はレッジョカラブリア中央駅という事になっています。

カラブリア州最南端の始点で終点なこの駅、例のごとく(笑)工期よりずーっと長い事かかっていた改修工事がやっと終わりつつありますよ。

南伊の割りに旅行者にも優しい設計となっている、レッジョカラブリア駅の最新状況をお伝えします。

薄暗かった構内は少しモダンな雰囲気に。電光掲示板も見やすいフォントになっていたり、少し改良が加えられていました。

館内放送もイタリア語と英語。係員も日中は英語ができる人が待機しているそうです。

そして・・

エレベーターがちゃんと稼働しております!

エレベーターホールへの入り口に分厚いシャッターがあるのが「いかにも」ですが、死角が出来ないような配置で監視カメラもついていて安心して使えそう♪ (それでも夜間などは十分ご注意ください)

さらに・・

ホームを繋ぐ地下通路には、そろそろ稼働を始める電光掲示板がスタンバイしていました!

うわー。カラブリアが一気に近代化だー! と地味に感動するところですよ、ここは(笑

車内からパチリ。

地下通路~ホームもエレベーター完備となりました。カラブリア州内の特急停車駅の中で最も早い設置です。さすがかつての州都級重要度を誇ったレッジョカラブリア。。

スーツケースを持ち運ぶ旅行者に優しい設計となり、英語などのサービスも充実。州の東側を回る単線も少しサービスを向上させる予定があるようで、電車での旅も少し便利になってきたようです、カラブリア州♪

ところで。

レッジョカラブリア駅は始点で終点。なので、レッジョカラブリア駅発の電車に遅延はほとんどありません。時間ぴったりに出発する、この気持ち良さ♡

電車内はまだUSB充電に対応していないので、しっかりプラグ持って乗り込むのがGoodです。

レッジョカラブリアからナポリ・ローマ方面に北上する際は進行方向向かって左側が良い席。ティレニア海を眺めるスポットもあちこちにありますよ。

良い旅を!