プーリアの涼しい丘のワイン リヴェラ社 Presented by モンテ物産

イタリア半島を長靴に見立てたときにちょうどヒールの部分に当たるプーリア州に、世界遺産にも登録されている名城がある。カステル・デル・モンテと呼ばれる城だ。八角形を象徴的に取り入れた城で、八角形の外壁には八角形の小塔が連なり、その荘厳さは見ると圧倒されるものがある。
一方でこのお城の名前を冠した格付けワインがあることはまだあまり知られていない。カステル・デル・モンテDOC。(※リゼルヴァタイプはDOCG。)まさにこの世界の名城を臨むなだらかな丘陵地帯のエリアで生産されるワインだ。

このエリアに、プーリア州を代表するワイナリーがある。名はリヴェラ社。創業は1950年だ。

「プーリアのワインと言われて一般に思い浮かべられるワインと、我々のいるこのカステル・デル・モンテエリアのワインは少し違うんだ。」
そう切り出したのは、リヴェラ社会長のカルロさん。綺麗に整った白髪と上品な物腰が、地元の名士であることをうかがわせる。

「プーリアというと暑い気候で糖度が上がり、アルコール度数も高くなったワイン、というイメージが先行している。しかし、プーリア州の中でもこのカステル・デル・モンテエリアは、レッチェやブリンディシなどのプーリア平野部に比べると少し冷涼な気候でね。特に昼夜の寒暖差は非常に大きく、そのためにブドウに綺麗な酸が残るんだ。この酸のバランスが取れたエレガントなワインが、リヴェラ社のワインの特徴なんだよ!。」

カルロさんはそう言いながら、畑を案内してくれる。
「このエリアが涼しいのは、少し小高い丘になっているからなんだ。“ムルジェの丘”、と呼ばれているよ。」

「私がこの土地に注目し始めた数十年前、まだ畑を作る前のこの丘に何度も足を運んだのさ。来てみるとわかるだろう?標高は300mほど。常に涼しい風が吹き、昼夜の寒暖差も申し分ない、ブドウ栽培には最適な場所なんだ。でももともとここに畑は一つもなかったんだよ。なぜだかわかるかい?」

カルロさんはそう言って、持参した古いアルバムを見せてくれた。
「ここに畑がなかった理由は、この土壌のせいさ。これが昔のこの丘の写真。手前の丘の土壌をごらん。岩だらけだろう?この岩石土壌のせいで、ここは昔から植物もほとんど自生しない丘だったんだよ。」
▲大きな岩が地面からむき出しになっていた、当時のムルジェの土壌

カルロさんはこう回想する。
「私は当時、この岩だらけのムルジェに来ては考えたんだ。もしここにブドウ畑を作ったらどんなに素晴らしいだろう、とね。土壌の岩石以外、このムルジェには、ブドウ栽培のための全てが揃っていたから。そこで私は、無理やりにでもここに畑を作る方法を考えたんだよ。」

カルロさんは丘に重機を入れ、岩石を無理やり掘削したそうだ。
そうやって壊した岩石を、今度はさらに細かく小石大にまで砕いていく。
その後砕いたムルジェの元岩石を撒きなおし、リヴェラ社はついにムルジェの丘の上にブドウ畑を作ることに成功したのだ。
▲細かく砕かれた岩石
▲きれいに整えられた現在のリヴェラ社のブドウ畑

リヴェラ社を語るには、やはりトップワインのイル・ファルコーネは外せない。
南イタリアを代表する一本といっても過言ではないこの傑作を飲んでみると、リヴェラ社が他のプーリアのワイナリーから一線を画していることが良くわかる。香りにはブドウ本来の凝縮した果実香があり、重心の低さを感じさせると同時に、冷涼なミクロクリマからもたらされるエレガントなアロマがある。
味わいには熟した果実と粗さが取れた滑らかなタンニンが感じられ、複雑なスパイスや土の香りとともに長い余韻が残る。特にアフターに残る酸は、暑いプーリアのワインのイメージを覆す上品さをこのワインに与えている最たる要素と言えるだろう。

しかし、リヴェラ社をプーリアのワイナリーの中でも特別たらしめる最も重要な点は、このような傑作を作り出すために決して諦めることなく、最良の環境を模索しプーリア屈指のブドウ畑を作り上げた、リヴェラ社の飽くなき品質へのこだわりであることを、最後にひとこと言い添えたいと思う。

▲『イル・ファルコーネ』。ラベルにはカステル・デル・モンテを建設した王家の紋章、“ファルコーネ”=鷹があしらわれている


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