vol.58 パネットーネの沼

パネットーネの伝統を継承する熱き職人たち

知っているようで、知らなかったパネットーネの世界。発酵の奥深さや作る難しさを、知れば知るほどその魅力は計り知れない。そこに一歩踏み入れると、職人は作る沼にはまり、食人は食べる沼にはまる。

雑誌『 イタリア好き 』 とは

観光情報誌とは違う、
イタリア人の日常、素顔を感じられる雑誌。
毎号、各州や一つのテーマにフォーカスし、そこに暮らす人々と食を通して、知られざる魅力を紹介。おいしさの中から見えてくるのは、自分らしく人生を楽しく、生きる姿かもしれません。

【最新号の見どころ】

パネットーネの沼にハマる第一歩は間違いなくリエヴィト・マードレなのだ。
取材で職人たちの話を聞いていると、日々違う顔を見せる繊細なリエヴィト・マードレとの戦いにハマり、焼き上がりの変化がおもしろくて抜け出せなくなるのがパネットーネの沼だということが、ヒシヒシと伝わってきた。

パネットーネの伝統を継承する熱き職人たち
パネットーネ発祥の地ミラノ周辺から、カンパーニアやプーリアまで、パネットーネに魅せられた6人の職人が登場。伝統を守るため、発酵文化を伝えるため、故郷と自らの未来のため……パネットーネへの探求を続ける理由はさまざま。
それぞれの人生、パネットーネ職人としての道、パネットーネへの思いや、挑戦に迫る!

南イタリアの金星 若きアルティジャナーレ
10歳の頃から工房に入り、祖父と父からパンの技術はもちろん、ジャルディーノ家の秘伝を学び、日々リエヴィト・マードレと向き合い、初めて挑戦した2020年のパネットーネの大会で表彰台のいちばん上に立つ快挙を成し遂げた。

自然との共生、食への思い 麗しのパネットーネ
安価で大量生産されるパネットーネのニーズを否定するわけではなく、職人の作るパネットーネはなぜ高価なのか、なぜ時間がかかるのか、といった違いを分かりやすく示し、消費者が自らの嗜好や考え方に合わせて選択できるようにすることが大切。

イスキアからの挑戦
2019年に行われた第1回「パネットーネ・ワールド・チャンピオンシップ」の初代王者になったアレッサンドロさん。ミラノの
伝統菓子のチャンピオンがイスキア島のパン職人だったことで、一躍注目の人となった。有名になってこそ見えてきた彼の生き方に迫る。

パネットーネ・ミラネーゼの王様
14歳の頃、通学路近くにあったパスティッチェリーアから香る甘い匂いに誘われて、パネットーネに出合い、リエヴィト・マードレを知り、そこからマウリッツィオさんのパネットーネ職人としての人生がスタートした。かれこれ30年以上リエヴィト・マードレと共に人生を歩んできた彼は、今や「最高のパネットーネ」を極めてきた数少ない職人となった。

黒いトーガから純白のコックコートへ
かつて法曹界での道を進んでいたが一転、ダークスーツは真っ白なコックコートに、法律資料を持つ手は、粉まみれ、クリームまみれになり、まったく想像していなかった人生を歩むことになった。人生の転機は運命だったか……

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など。

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