イタリア好き委員会 のすべての投稿

カラブリア取材日記 3日目 チョコレートと議員さんとカラオケ

朝一番の取材先はカラブリア伝統のお菓子工場へ。

このあたりでは、昔からイチジクがよく採れて、

その地元産イチジクにアーモンドを入れたりするお菓子は、

おじいさんの代から100年以上続く老舗。



今の季節は、イースター用の卵型のチョコを生産中。

小さな子供が入りそうなくらい大きなものもある。

※ここは掲載写真の規制が厳しく今はここまで。

本誌にて詳細をごらんください。

(さらに…)

カラブリア取材日記 2日目夜 宿泊先とイタリアンファミリーと家庭の味

2日目の夜

宿泊先のホテルがどうしても設備に無理があり、

寒くて眠れないという状況。

急きょ、エリオさんのお姉さんの家に宿泊先を移すことになる。

この夜は、我々が来ているということもあり、

家族が集まり皆で食事することになっていたらしく、

家に到着するとマンマと姉妹たち夫婦とその子供たち、家族皆で迎えてくれた。



食卓には既に料理が数多く並べられていて、

席に着くと豆を煮込んだ熱々のパスタが運ばれてきた。



寒い思いをしていたのを気遣ってくれたらしい、

この心遣いに感謝。

そしてこの日のヒットは、なんといってもチーマデラーパとジャガイモのいため、

カラブリア風(唐辛子を使ってます)。



今がまさに旬のチーマデラーパ。このほろ苦い味が日本の菜の花に近い味。

またこちらのジャガイモも味が濃くておいしい。

(これから先もジャガイモはたくさん食べることになる)

そしてもちろんワインは自家製。

対外イタリア人は、自分のワインが一番おいしいと言う。

でも、そうでないときも多いが、ここのワインはいける。

食事が終わり、部屋へ。

2階にある子供たちが以前使っていた部屋が、我々の宿泊先になった。

ここにあと4日滞在する。

色々と気遣いや不便もあるが、何より凍えずにすむのはありがたい。

カラブリア取材日記 2日目 チェドロと唐辛子とジェラート

2日目は、カラブリア特産のチェドロと唐辛子の取材。

どこの国でも、伝統的な特産物は、生活習慣の変化や、

文明の変化によって継承が危ぶまれているものも少なくない。

ここイタリアでもその傾向は変わらない。

でも、そういう時だからこそ守ろうとする力もきちんと働く。

日本でもそう。



この取材中に、逆取材も受ける。

CalNewsというイタリアの放送局。

『イタリア好き』発行についてインタヴューされる。



お昼はその取材陣も含めて大人数に。

VIGRI‘RESTAURANT



魚介を中心とした料理。

やっぱり長―いテーブルにずらっと並んで食る。



タコやシラスなど、ちょうど1年前のリグーリア取材を思い出す。

ニョッキは卵を使わないカラブリア流。

チェドロや唐辛子を料理に使う、この地区ならではの料理。

皆、食べる時が一番楽しい。





午後、唐辛子協会へ。

この地の名産唐辛子をどうにか付加価値をつけて、

世に送り出そうと、日夜研究に励む。

ガンに効くとか、ビタミンCなどの栄養価が高いとか、(日本のお昼の番組的)

とにかく色々な研究発表をしているが、なかなか確証はつかめない。

そんな中、唐辛子も色々な展開をしている。

そのひとつがジャム。(まあだいたいジャムにしてみる)

甘くて辛い、あまり必然を感じないので微妙だが、

このジャムを使ってタルトにするとこれがなかなかイケる。



日曜日の夕方、休日の最後を惜しむかのように皆が町を散歩する。

どこでもよく見られる光景。

そしてそこには当然、ジャラートがつきもの。

ディマンテにあるCAFEE’Nimiには、

お店の看板メニュー“TARTUFO DIAMANTE”がある。

トリュフの形をしたジャラートの中に、色々なものが入っている。

おススメはチェドロとヘーゼルナッツが入ったもので、

その上にいちじくのシロップをかけて食べる。

大人の味。おいしい。



写真:松本

Festa di Sardegna 大成功に感謝します! 報告3

始めて参加の人も、毎回参加で顔見知りの人も、

キーワードは”イタリア好き”

そして、イタリア好きは

人が好き

旅が好き

出会いが好き

食べることが好き

愛することが好き

楽しいことが好き

それがこの瞬間に体験できました。

参加して下さった読者の皆さん、

旅のコーディネイトからこの日の料理までがんばってくれた馬場さん、

タロスのスタッフの皆さん、

本当にありがとうございました。

皆さんに感謝します。































Festa di Sardegna 大成功に感謝します! 報告2

いよいよフェスタが始まりました。
この日のメニューはもちろん我々取材班が、現地で食べてきたものを中心に15品。

誌面にも登場しているあの料理を、イタリアの雰囲気と味をできるだけ忠実に再現してくれました。

特にパスタは、馬場さんサルデーニャへの想いをこめて作った2皿だったと思います。

本当に美味しかったです。

うなぎと豚には皆さんその姿にビックリしてましたが、なんのことはないです。

きちんときれいに食べられてました。

セロリとニンジンも、カブラスでは大きいままかぶりついてましたから、そのまんま。



Mousse di tonno consedano  <ツナのムース セロリとカラスミを添えて>



Pecorino sardo e prosciutto <ペコリーノサルドとプロシュート>



Alici marinati <ひちこいわしの白ワインビネガーマリネ>



Pesce spada affumicato <カジキマグロの燻製>



Pane guttiau  <パーネ・グッティアウ>



Polpo in umido <タコとトマトの煮込み>



Frittura mista di pesca <魚介類のフリット>



Saute’ di mare <貝類のソテー>



Sa fregula alla marinare <魚介類のフレーグラ>



Spaghetti alla bottarga di oristano <サルデーニャ産 ボラのカラスミのスパゲッティー>



Filetto di muggine ai carciofi e pan grattato <ボラとアーティチョークのパン粉オーブン焼き>



Anguilla arrosto all’ alloro <愛知県産 天然うなぎのロースト ローリエの香り>



Porceddu al mirto <カナダ産 ミルクポークのポルチェドゥ ミルトの香り>



Pinzimonio <セロリとニンジン>



Seadas <セアダス>

Festa di Sardegna 大成功に感謝します! 報告1

20日(日)に行われた『イタリア好き』第4回イベント Festa di Sardegna は大盛況!大成功でした。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。


今回は1部に馬場シェフによるサルデーニャ料理講習会(参加者13名)を開催しました。

当日供される料理のいくつかを食材から作り方まで、

丁寧に説明していただきながらのあっと言うまの2時間でした。



いつも食べている料理が、より身近になって、なるほどと思えることもたくさんあり、

参加者の皆さんもとても興味深く馬場さんの講習を聞かれていました。



手軽に家庭でもできるものもあれば、フレーゴラのように、少し気合を入れないとできないものなど、

色々ありましたが、サルデーニャの地元料理の一部を体験できたことで皆さまからも好評でした。

馬場さんとサルデーニャの関係など裏話的なことも聞け、

またまた馬場ファン、タロスファンが増えたことでしょう。



参加者にはお土産も用意してくれました。

フレーゴラ、マッケローニ、ドライトマト、オリーヴオイルの詰め合わせです。

当日作ったものをぜひ再現していただきたいという、お店からの心遣いに感謝です。

この日の講習会メニューはこちら









さあ、これらが出てくる2部に続く。

フォトジャーナリストで、私のイタリアの師匠、篠さんのブログも当日の様子がアップされています。

また違った視点で面白いのでぜひご覧ください。

松本

『イタリア好き』ウンブリア州 取材日記2 マッキエの森

ウンブリア州に入って最初に行ったのが、マッキエの森だった。 真夏のサルデーニャ島から、森の中への移動。 ウンブリア州の取材は、着いた初日からマンマと家族の取材だったので、 予定を確認した時はヘビーだなと感じていた。 が、森の中へ入ると、そんな思いと疲れは吹っ飛んだ。 ジープで待っていたファウストは、待ちくたびれた様子でジープから降りて我々を迎えてくれた。 トリュフ犬は降りるやいなや、森の中へドンドンと進んで行った。 初めて体験するトリュフ狩りだった。 まもなくすると、犬がトリュフを見つけた。感動的だった。 小さくても採れたての黒トリュフ。 ここマッキエでは、30年くらい前までは、男の人は皆キコリだったそうです。 ファウストは、いまでも森や、野生の動物、山の自然の食物と対話しながら生活している。 そして、その生活に生きがいを感じているのだろう、 我々を案内している時も、楽しそうに森を歩き、イノシシや、鹿など野生の動物を見ると、 その生態について詳しく説明してくれた。 野生のイノシシや鹿をあんなに間近に見たの始めてだったが、 イノシシも鹿も、逃げることなく、餌を食べたりしていたのは、 そこでの不文律みたいなことが成り立っていたのだろう。 やはり自然と共存するということは、大切なことだと改めて感じた。 そして、本当の豊かさとは、こういうところにあるのだろう。
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きっと日本にも同じようなところがまだたくさん残っているばはずだ。

『イタリア好き』ウンブリア州 取材日記1 カステッルッチョのペコリーノ

今回のウンブリアで、一番印象的だったのは、やはりカステッルッチョのペコリーノ。 カステッルッチョは、ウンブリアでも東側のはずれにある村です。 もうほとんどすぐ隣はマルケ州です。 取材の時は、ここへは深夜到着しました。 話によると、オオカミが見れるかもしれないと言うことだったのですが、 そんなことも忘れるくらい、夕食をお腹いっぱい食べ、ワインもたくさん飲んでいたので、 車の中で熟睡して、着いたらそのままベッドですぐに寝てしまいました。 着いた時に、とても寒かったことだけは覚えています。 翌朝、目覚めて、外を眺めると、なんとそこは雲の上でした。
<カステッルッチョの夜明け>
薄らと遠くに光が見えて、そろそろ夜明けという時間。 とても幻想的な風景が目前に広がっていました。 着替えて、ホテルの外に出ると、吐く息が白い。なんと8度。 まだ9月10日なのに… 宿のすぐ下に、ペコリーノを生産しているところがありました。 小さな小さな作業場で、夫婦二人で作っていました。 昔から使っている銅の鍋。 150リットルの羊乳をゆっくりゆっくりかき混ぜているご主人。
<ゆっくり温めていきます>
Windows Vista Home Premium SP2 64-bit 奥さんは、リコッタサーラにひとつひとつ丁寧に塩をまぶしていました。
<時間をかけて水分を抜いていきます>
そうこうするうちに夜もすっかり明けて、雲海が晴れると、そこには広い平野が広がっていました。 眼下に広がる風景は、今にも映画の撮影でも始まるかのような風景でした。 遠くには羊飼いが、羊の群れを操っています。
<雲海が晴れると現れるピアングランデ>
本誌内にも紹介されていますが、毎日その羊から搾りたての羊乳が届きます。 それを丁寧に濾してから、32度~37度くらいまで温め、 そこにレンニンという子羊の胃袋を乾燥させたものを溶かし入れて固めていきます。 これも他のところでは、薬品を使ったりします。 でも、ここではこういうものまでも、自然のものにこだわっています。 で、このレンニンの絞りかすはとっても臭いですぅ~~。
<レンニンの搾りカス。決して嗅がないでください>
約10分~15分程度そのままにしておくと、固まってきます。 それを、大きな鍋底から持ちあげて、切り分け木枠の中にいれ、 均一に力をかけて形成しながら、水分を抜いていきます。 この作業がとても大事です。ゆっくり体重をかけながら、均一に力をかける。 手作業でなくてはできない、経験を積んだ感覚。 機会作りでは絶対に出せない食感はここで決まると思います。
<きれいに形成されています>
ご主人も、奥さんも自分の方が上手だし、美味しいと言い張っていましたが… どちらが作った方かは分かりませんが、中はしっとりと柔らかく、ミルクのほんのりした甘さがあり、 ほんとに美味しかったです。こう書いているだけでも食べたくなります。 この場所の素晴らしさと、ペコリーノの美味しさ。 ぜひ一度、カステッルッチョを訪れて欲しいものです。
<夫婦の力の結晶。絶品ペコリーノ>
マッシモ松本

『イタリア好き』応援団 リストランテ・コルテージア    

リストランテ・コルテージア出渡さんから、さっそくメールが届きました。

前回もイベントでもお世話になりました。

今日、お店に届いてすぐに置いてくれたようです。



ありがとうございます。

そして、2号はお店キープとして飾られています。



最後に江部シェフから、今の季節限定のおススメパスタ。

白トリュフかけポルチーニラザーニャ



美味しそうです!

(さらに…)

『イタリア好き』応援団 長野編 諏訪角商店

長野県に諏訪角商店という、主に輸入チーズの販売、

輸入・国産のピッツア窯の販売などを手掛ける会社があります。

ある日、そこの社長さんからお電話をいただきました。

『イタリア好き』を長野で配布したいということでした。

長野県下では、かなり多くのイタリアン系のお店との取引もあり、また、

トラットリア ジョイアカフェ・ピッツア ダル・ドージェカンティネッタ55とイタリアン系のお店を3店舗やられています。

都内中心の配布状況で、読者の方から、特に地方の方からの声も多かったので、

長野県の配布に関しては、諏訪角商店にお任せすることにしました。

そんなこともあって、ぜひ一度社長にも会っておきたいと思い7月の初めに伺いました。



(7月に訪問した時 左:諏訪勇社長 右:ジョイアオーナーの諏訪一子さん)

真っ黒に日焼けした社長は、長野駅で『イタリア好き』を持って出迎えてくれました。

その時に、今後の展開のことを色々と意見交換させていただき、

宿題を持ち帰り、先週末に再び今回は泊りで長野まで行ってきました。

社長の日焼けは、7月にも増して、さらに黒くなっていました。

毎朝、4時に起きて自家菜園(アグリナシェンテ)の手入れ、収穫をしているそうです。



(モロッコいんげんの収穫をする諏訪社長)



(大根の種まきの手伝いをする、広報紙などの担当をされている石坂さん。)



(農作業後の一休み。お茶も美味しいです。後には、ここで収穫されたトマトで作ったトマトピュレが50本も並んでいます。)

もちろんここで収穫された野菜は、上の3店舗でそれぞれの料理人の工夫によって、

お客様に提供されています。

私もいただきましたが、中には少し育ちすぎたものもありましたが、どれも力強く、

しっかりとした味わいは、自然農法で作られた野菜本来の味を楽しむことができました。

他にも信州産地粉を使った、手打ち生パスタ(パスタフレスカ)のイベントなどもやっています。

子供たちに、小麦とはどんなものか、お米とどう違うかなども説明しながら、

地元産の小麦を使った、パスタやピッツァを食べてもらうという。

地産地消、安心・安全を訴え、それをお客様に提供しています。

社長のこだわりは他にもまだまだあります。

カンティネッタ55は、こう言っては失礼ですが、長野ではちょっと珍しく、

立ち飲みのエスプレッソを150円で提供し、テーブルとの料金を変えています。

このシステムを導入する時には、反対者が多かったようですが、

社長のこだわりで始め、、今ではすっかり定着して常連客も増えたそうです。

見た目は、本当に農家のおじさん的(以前の社長を知らないので)ですが、

イタリアに対する思いや、研究熱心なところ、バイタリティはとても勉強になります。

心強い応援団です。

これからも長いお付き合いよろしくお願いします。

皆さんも長野に行く機会があれば、まずはカンティネッタ55に寄って、バンコでエスプレッソを飲み、

善光寺詣りをして、遠くアッシジを想うのもいいでしょう。

p松本