【エミリア・ロマーニャ州】モデナ地域で昔から伝わる一品
イタリア好き委員会 のすべての投稿
新規購読申込プレゼントキャンペーン♪
いつもご愛読ありがとうございます。
お届けは最新号Vol.35リグーリア特集よりお届けさせていただきます!
カレンダーは無くなり次第終了となりますのでお早めに!
読者の方、店舗の方からの応援と、ご協力をいただき、できる限り読者の皆様に楽しく、喜んでいただける内容を保ちながら、イタリアの魅力を長く発信していきたいと考えています。
お申込みお待ちしています!
今なら、新規読者会員にお申込みいただくと、『イタリア好き』バックナンバーと合わせて「アリタリア‐イタリア航空 2019年度版カレンダー」をプレゼント!
2019年度版カレンダーは、毎月イタリア各地の絶景をお楽しみいただけますよ。お届けは最新号Vol.35リグーリア特集よりお届けさせていただきます!
カレンダーは無くなり次第終了となりますのでお早めに!
イタリア好き委員会では、読者様、設置店舗様向けとして「イタリアズッキーニクラブ」「イタリアズッキーニパートナーズ」を発足しています。
会員の方は、フリーマガジン『イタリア好き』の応援団だと思っています。
『イタリア好き』は作り手が、楽しみ、好きなこと、感じたことを発信する雑誌だからです。
そして、どこで入手できるの?自分の地域に置いてある場所がない、定期購読をしたいなど。
そんな希望にも応えられるよう、このような形態をとらせていただいています。
ぜひこの機会に『イタリア好き』を購読、または設置いただける配布店舗会員にお申込みください。
《 お申込みはこちらから! 》
☆イタリアズッキーニクラブ(読者会員):バックナンバー3冊もれなくプレゼント
☆イタリアズッキーニパートナーズ(配布店舗):バックナンバー30冊をもれなくプレゼント
会員の方は、フリーマガジン『イタリア好き』の応援団だと思っています。
『イタリア好き』は作り手が、楽しみ、好きなこと、感じたことを発信する雑誌だからです。
そして、どこで入手できるの?自分の地域に置いてある場所がない、定期購読をしたいなど。
そんな希望にも応えられるよう、このような形態をとらせていただいています。
ぜひこの機会に『イタリア好き』を購読、または設置いただける配布店舗会員にお申込みください。
《 お申込みはこちらから! 》
☆イタリアズッキーニクラブ(読者会員):バックナンバー3冊もれなくプレゼント
☆イタリアズッキーニパートナーズ(配布店舗):バックナンバー30冊をもれなくプレゼント
読者の方、店舗の方からの応援と、ご協力をいただき、できる限り読者の皆様に楽しく、喜んでいただける内容を保ちながら、イタリアの魅力を長く発信していきたいと考えています。
お申込みお待ちしています!
《 会員限定 》[プレゼント]アリタリア‐イタリア航空 2019年度版カレンダー
たくさんのご応募ありがとうございます。
プレゼント応募は人数に達しましたので終了させていただきます。
いつも『イタリア好き』をご愛読いただいている、
イタリアズッキーニクラブ&ズッキーニパートナーズ&マンマのレシピ会員様へ、
先着50名様限定!
2019年度版は、毎月イタリア各地の絶景をお楽しみいただけますよ。
《 お申込み方法 》
ご希望の方は、「カートに入れる」ボタンをクリックしてお申込みください。
プレゼントですので、料金・送料は発生いたしません。
【注意事項】
※お申込みはお一人様1回のみでお願いします。
※非会員の方のご応募、会員期間が切れている方のお申込みは無効となります。
※応募は必ずご登録者様のお名前・メールアドレスにてお申込みください。
※応募時にお届け先ご住所(ご登録住所)のご確認をお願いします。
住所変更により返送されてきた場合の再発送は致しませんのでご了承ください。
※メール便でのお届け、ポストへの投函となります。
ご応募お待ちしています!
提供:アリタリア‐イタリア航空
プレゼント応募は人数に達しましたので終了させていただきます。
いつも『イタリア好き』をご愛読いただいている、
イタリアズッキーニクラブ&ズッキーニパートナーズ&マンマのレシピ会員様へ、
先着50名様限定!
「アリタリア‐イタリア航空 2019年度版カレンダー」をプレゼント!
2019年度版は、毎月イタリア各地の絶景をお楽しみいただけますよ。
《 お申込み方法 》
ご希望の方は、「カートに入れる」ボタンをクリックしてお申込みください。
プレゼントですので、料金・送料は発生いたしません。
【注意事項】
※お申込みはお一人様1回のみでお願いします。
※非会員の方のご応募、会員期間が切れている方のお申込みは無効となります。
※応募は必ずご登録者様のお名前・メールアドレスにてお申込みください。
※応募時にお届け先ご住所(ご登録住所)のご確認をお願いします。
住所変更により返送されてきた場合の再発送は致しませんのでご了承ください。
※メール便でのお届け、ポストへの投函となります。
ご応募お待ちしています!
提供:アリタリア‐イタリア航空
在庫なし
【vol.100|マンマのレシピ】皇帝のスープ
【エミリア・ロマーニャ州】焼き上がりの香りに誘われる一品
パスタ生産者“マンチーニ” 2018小麦収穫 Presented by モンテ物産
11月になるとイタリアでは、パスタ用硬質小麦の種まきが行われる。収穫は年に1回だけで、毎年6月から7月上旬。今年は運よく7月に、自社小麦を栽培するマンチーニ社の収穫に立ち会うことができたので、その時の様子をレポートしたい。
マンチーニ社は、地図で見るとイタリア中部の右側、アドリア海に面したマルケ州の丘陵地帯にある。マルケ州は、上にエミリア・ロマーニャ州、下にアブルッツォ州、左側にウンブリア州とラツィオ州が接している場所だ。
当日出迎えてくれたのは、社長のマッシモさん。
「やあ、よく来たね! 収穫の時期に間に合って本当によかったよ。」
彼がマンチーニ社の創業者。年齢は50才。とても若く見える。美味しいパスタを食べて続けていると肌ツヤが良くなるのかもしれない。
「僕は、32才で実家の小麦畑を継いで、パスタ作りを始めたんだ。元々は僕の祖父、マリアーノが1938年に農業会社を立ち上げたことに、マンチーニ社の起源がある。祖父の持っていた7ヘクタールの小麦畑は、父のジュゼッペによって70ヘクタールにまで増やされた。僕は大学時代に小麦栽培とパスタ作りの研究を行い、自分のパスタ会社を立ち上げるのが夢だったんだ。そして今ここにマンチーニ社があるのさ。」
小麦畑に赴くと、一面、黄金色の穂が気持ちよさそうに風になびいている。
「今年のイタリアは、5月~6月に雨が多い日が続いた。小麦にとって、穂が付いたあとの水分は大敵で、カビなどの様々な病害や生育上の問題が起こるのではと心配していたんだ。でも幸いその後は晴天が続いたおかげで、今年も例年並みの良質な小麦が収穫できているよ!」
畑の中でマッシモさんは、両手で小麦の穂をすりつぶし、中の実を取り出して言った。
「これを取って食べてみて、とても乾燥しているのが分かるよ」
たしかに。口の中で噛むと、カリッとしてよく乾燥している。
「この乾燥が収穫の時にとても大事なんだよ。」
小麦畑では、ミエーティトレッビア(Mietitrebbia)という小麦の実だけを収穫する機械が活躍していた。前の小麦収穫部分が、横長のドリルのようになっており、両端から小麦を絡めとり、機械の中で実だけが取り除かれ、後ろから麦わらを排出するようになっている。
斜面でもおかまいなしに、ものすごい威力で進んでいく。
▲小麦を収穫するミエーティトレッビア
「ところでマンチーニ社では、実は自社小麦の品種を3種ブレンドしてパスタを作っているんだ。その3種というのは、グルテン含有量が多くパスタにしたときにアルデンテ感を強く生み出す“マエスタ種”、貧しい土地でも栽培できる丈夫な品種の“ナッザレーノ種”、そしてグルテンの質がよく、パスタにしたときに弾力を生み出すレヴァンテ種の3つなんだけど、これはなぜだと思う?
これは、一定して高品質のパスタを作り続けるためなんだ。毎年、気候は変動する。昨年のような猛暑、2014年のような涼しい年。その年その年で品種により小麦の状態も異なってくる。暑さに強い品種は南向きの日当たりのいい畑で育て、弱い品種は北向きの斜面に植える工夫をしたり、それらをうまくブレンドしたりすることで、マンチーニ社のパスタのクオリティーが保たれているのさ。」
まるでワイン造りのような考え方だ。
しかし、品質の安定だけでなく品質向上への取り組みも欠かすことはない。
彼らの所有する小麦畑の中には23種の品種を育てる実験畑があり、日々品種の研究を行い毎年改良していく。マンチーニ社の品質向上への情熱が詰まったこだわりの場所だ。
この中に来年2019年に使用予定の新しい品種があった。
その名は、Nonno Marianoノンノ・マリアーノ種。“ノンノ”はイタリア語でおじいさん。マッシモさんのおじいさんに捧げる品種だ。品種ひとつひとつに思いをこめて丁寧に品種造りに取り組めるというのも、大手メーカーではなく家族経営の彼らならではの特権といえる。
このノンノ・マリアーノ種についてマッシモさんは次のように話す。
「ノンノ・マリアーノ種はレヴァンテ種より更にグルテンの質が良いのが特徴。ノンノ・マリアーノ種を混ぜてパスタを試作したところ、モチモチした食感が増してパスタを噛んだときの跳ね返すような弾力を生み出すだけでなく、アルデンテももっと長持ちするようになったんだ。
だから来年からタイプの似たレヴァンテ種の割合を減らしながらこのノンノ・マリアーノ種を増やしていく予定だよ。
ちなみにこの品種はマンチーニ社の近くに住む農学博士オリアンナ女史と共同開発したもの。彼女は10年前からマンチーニ社の品種改良の手助けをしてくれているんだ。僕の大学時代は彼女の書いた小麦研究の本を読んだものだよ。ノンノ・マリアーノ種は、マンチーニ社の自社小麦栽培のきっかけとも言えるこの地での小麦畑を最初に作った祖父に捧げる大事な品種さ。」
パスタを構成する主要な品種を変えるというのは非常に大きな決断となるが、その決断の拠りどころとなるのは、長年の研究の積み重ねが生んだノンノ・マリアーノ種への信頼と自信だろう。
更にマンチーニのパスタで特筆すべき点は、イタリア国内のミシュラン3ッ星レストランのシェフたちに愛用されているという点にもある。
「今年からロンバルディア州のDa Vittorioに導入が決まったから、イタリアに9つあるミシュラン3ッ星レストランのうちなんと4店がマンチーニのパスタを使っていることになるんだよ」と、マッシモさんは控えめながらも誇らしげに話す。
料理だけでなく食材そのものも含めて、独自のオリジナリティを重視する星付きレストランの多くは、ありきたりの乾麺のパスタはあまり使用したがらない。
それにも関わらず、1店舗だけでなく、それだけ多くのトップレベルのシェフたちがマンチーニのパスタを使っているということは、その品質の高さや味わいが認められている証になるだろう。
乾麺の利点の一つは、トップシェフを魅了したパスタとまったく同じものを、その店の外でも体験できることである。もちろん美味しい一皿になるかどうかは料理の腕によるが、誰が袋を開けてもマルケ州で育った小麦の素晴らしい香りが鼻腔を満たしてくれるし、どう茹でても、噛んだときに口いっぱいに広がる小麦の味わいと風味を楽しむことができるだろう。
畑からこだわる真摯なパスタ作りで、多くのプロをも魅了するマンチーニ社のパスタを是非一度皆さんにも味わって頂きたい。
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼以前のマンチーニについての記事はこちら↓↓▼
https://italiazuki.com/?p=12761
▼マンチーニ社のページはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/foods/mancini.html
マンチーニ社は、地図で見るとイタリア中部の右側、アドリア海に面したマルケ州の丘陵地帯にある。マルケ州は、上にエミリア・ロマーニャ州、下にアブルッツォ州、左側にウンブリア州とラツィオ州が接している場所だ。
当日出迎えてくれたのは、社長のマッシモさん。
「やあ、よく来たね! 収穫の時期に間に合って本当によかったよ。」
彼がマンチーニ社の創業者。年齢は50才。とても若く見える。美味しいパスタを食べて続けていると肌ツヤが良くなるのかもしれない。
「僕は、32才で実家の小麦畑を継いで、パスタ作りを始めたんだ。元々は僕の祖父、マリアーノが1938年に農業会社を立ち上げたことに、マンチーニ社の起源がある。祖父の持っていた7ヘクタールの小麦畑は、父のジュゼッペによって70ヘクタールにまで増やされた。僕は大学時代に小麦栽培とパスタ作りの研究を行い、自分のパスタ会社を立ち上げるのが夢だったんだ。そして今ここにマンチーニ社があるのさ。」
小麦畑に赴くと、一面、黄金色の穂が気持ちよさそうに風になびいている。
「今年のイタリアは、5月~6月に雨が多い日が続いた。小麦にとって、穂が付いたあとの水分は大敵で、カビなどの様々な病害や生育上の問題が起こるのではと心配していたんだ。でも幸いその後は晴天が続いたおかげで、今年も例年並みの良質な小麦が収穫できているよ!」
畑の中でマッシモさんは、両手で小麦の穂をすりつぶし、中の実を取り出して言った。
「これを取って食べてみて、とても乾燥しているのが分かるよ」
![]() |
![]() |
「この乾燥が収穫の時にとても大事なんだよ。」
小麦畑では、ミエーティトレッビア(Mietitrebbia)という小麦の実だけを収穫する機械が活躍していた。前の小麦収穫部分が、横長のドリルのようになっており、両端から小麦を絡めとり、機械の中で実だけが取り除かれ、後ろから麦わらを排出するようになっている。
斜面でもおかまいなしに、ものすごい威力で進んでいく。
![]() |
![]() |
「ところでマンチーニ社では、実は自社小麦の品種を3種ブレンドしてパスタを作っているんだ。その3種というのは、グルテン含有量が多くパスタにしたときにアルデンテ感を強く生み出す“マエスタ種”、貧しい土地でも栽培できる丈夫な品種の“ナッザレーノ種”、そしてグルテンの質がよく、パスタにしたときに弾力を生み出すレヴァンテ種の3つなんだけど、これはなぜだと思う?
これは、一定して高品質のパスタを作り続けるためなんだ。毎年、気候は変動する。昨年のような猛暑、2014年のような涼しい年。その年その年で品種により小麦の状態も異なってくる。暑さに強い品種は南向きの日当たりのいい畑で育て、弱い品種は北向きの斜面に植える工夫をしたり、それらをうまくブレンドしたりすることで、マンチーニ社のパスタのクオリティーが保たれているのさ。」
まるでワイン造りのような考え方だ。
しかし、品質の安定だけでなく品質向上への取り組みも欠かすことはない。
彼らの所有する小麦畑の中には23種の品種を育てる実験畑があり、日々品種の研究を行い毎年改良していく。マンチーニ社の品質向上への情熱が詰まったこだわりの場所だ。
この中に来年2019年に使用予定の新しい品種があった。
その名は、Nonno Marianoノンノ・マリアーノ種。“ノンノ”はイタリア語でおじいさん。マッシモさんのおじいさんに捧げる品種だ。品種ひとつひとつに思いをこめて丁寧に品種造りに取り組めるというのも、大手メーカーではなく家族経営の彼らならではの特権といえる。
このノンノ・マリアーノ種についてマッシモさんは次のように話す。
「ノンノ・マリアーノ種はレヴァンテ種より更にグルテンの質が良いのが特徴。ノンノ・マリアーノ種を混ぜてパスタを試作したところ、モチモチした食感が増してパスタを噛んだときの跳ね返すような弾力を生み出すだけでなく、アルデンテももっと長持ちするようになったんだ。
だから来年からタイプの似たレヴァンテ種の割合を減らしながらこのノンノ・マリアーノ種を増やしていく予定だよ。
ちなみにこの品種はマンチーニ社の近くに住む農学博士オリアンナ女史と共同開発したもの。彼女は10年前からマンチーニ社の品種改良の手助けをしてくれているんだ。僕の大学時代は彼女の書いた小麦研究の本を読んだものだよ。ノンノ・マリアーノ種は、マンチーニ社の自社小麦栽培のきっかけとも言えるこの地での小麦畑を最初に作った祖父に捧げる大事な品種さ。」
パスタを構成する主要な品種を変えるというのは非常に大きな決断となるが、その決断の拠りどころとなるのは、長年の研究の積み重ねが生んだノンノ・マリアーノ種への信頼と自信だろう。
更にマンチーニのパスタで特筆すべき点は、イタリア国内のミシュラン3ッ星レストランのシェフたちに愛用されているという点にもある。
「今年からロンバルディア州のDa Vittorioに導入が決まったから、イタリアに9つあるミシュラン3ッ星レストランのうちなんと4店がマンチーニのパスタを使っていることになるんだよ」と、マッシモさんは控えめながらも誇らしげに話す。
料理だけでなく食材そのものも含めて、独自のオリジナリティを重視する星付きレストランの多くは、ありきたりの乾麺のパスタはあまり使用したがらない。
それにも関わらず、1店舗だけでなく、それだけ多くのトップレベルのシェフたちがマンチーニのパスタを使っているということは、その品質の高さや味わいが認められている証になるだろう。
乾麺の利点の一つは、トップシェフを魅了したパスタとまったく同じものを、その店の外でも体験できることである。もちろん美味しい一皿になるかどうかは料理の腕によるが、誰が袋を開けてもマルケ州で育った小麦の素晴らしい香りが鼻腔を満たしてくれるし、どう茹でても、噛んだときに口いっぱいに広がる小麦の味わいと風味を楽しむことができるだろう。
畑からこだわる真摯なパスタ作りで、多くのプロをも魅了するマンチーニ社のパスタを是非一度皆さんにも味わって頂きたい。
http://www.montebussan.co.jp/
▼以前のマンチーニについての記事はこちら↓↓▼
https://italiazuki.com/?p=12761
▼マンチーニ社のページはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/foods/mancini.html
リグーリア特集
ジェノヴァの夏
本誌創刊号の取材先にリグーリアを選び、2010年2月に取材に行ったのはもう8年前のことで、それ以来のリグーリア特集である。今度は夏だ。陽差しは強く、透き通る海、パラソルはカラフルに広がり、バカンツァに訪れる人たちで溢れ、野外イベントも開かれるなど賑わう一方で、ジェノヴァの街中は意外と静かだ。そう、イタリア人の営む昔ながらの店は、シャッターが降り、こちらもバカンツァ中である。まあ、これもイタリアらしい。
ジェノヴァ・ピアッツァ・プリンチペ駅は、8年前とはずいぶん様子が変わり、明るくきれいに改装され、カフェ以外にも、寿司と中国料理の店、オーガニック料理店などもテナントとして入り、トイレは有料になっていた。駅前のコロンブス像だけは変わらず健在だ。
取材は駅から徒歩5分ほどのアパルタメントの1室を拠点として、ジェノヴァ県を中心に回った。リグーリア、ジェノヴァも何度か訪れているが、ジェノヴァ市内に腰を据えて滞在するのは初めてだ。
海洋都市として大きく栄えたジェノヴァには、多くの物資が海を渡ってやってきた。ここで育ち独自の文化として発展したものもある。ペストもその一つだろう。アフリカ系、中東系、アジア系と多くの人種が行き交い、さまざまな国の文字で書かれた看板が目立つ。その様子はパレルモや、ナポリともまた違う。
旧市街の一角には、昼間でも娼婦が立っている。その昔、長い船旅を終えた船員を待っていた名残だ。でも、路地裏を歩いていると思わぬ歴史的建造物や、古い逸話のある場所に出くわすのがおもしろい。言うまでもなく、それだけ長く、深いストーリーのある街なのだ。しかし、ピアッツァ・デ・フェッラーリに面したパラツッオに大きく「SUSHI」と書かれた看板を見た時にはかなり愕然としたが……。
そんなジェノヴァでの長い滞在を苦にさせないのは、新鮮な魚貝、特に好物のイワシをたんと食べられることだ。フリットにしても、オイル煮にしても、塩漬けをサラダ仕立てやパニーノにしても、これが実にうまい! 当然、フリットなどはよく冷えた白ワインと一緒に食べればこの上なく幸せだが、トラットリアのハウスワインは意外にもこれがヴェネトのソアヴェだったりする。それだけリグーリアは狭小で山がちな土地柄、生産量も少なく、希少なために、ハウスワインで安くたくさん提供するものではないのだ。これもリグーリアの特性を表しているだろう。
そういえばここ横浜にも、港町の文化があるなあと改めて考えた。
さあ、リグーリア、ジェノヴァの旅へどうぞ!
マッシモ松本
定期購読いただくと!

バックナンバーがもれなく3冊ついてくる!!
※どの号が届くかはお楽しみ♪
- 1年間(4回発行)2,640円(税込)
- 送料無料
『イタリア好き』バックナンバー
『イタリア好き』バックナンバーは単品でご購入いただけます。
*バックナンバー 1冊660円(税込)
【vol.99|マンマのレシピ】キノコのスカロッピーネ
【エミリア・ロマーニャ州】森の香りがする一皿
イタリア好き、郷土料理を楽しもう! リグーリア州
ご覧いただきありがとうございます。
定員に達しましたので、参加申し込みを締め切らせていただきます。
\イタリア郷土料理を巡る食事会 第4回/
11月1日発行vol.35リグーリア特集の制作がほぼ終了し、あとは印刷があがり発行を待つのみ。
そのリグーリアをテーマにした食事会を開催します。
今回は奥横浜(そういう呼び方があるかどうか)の中山にある「トラットリア・ダ・テレーザ」で開催です。
篠田シェフとの最初の出会いは、創刊号のリグーリア特集ができあがり、友人と打ち合わせと食事のために入った店(馬車道にあった)でした。そこの店のシェフが篠田さんでした。『イタリア好き』の紹介をしてリグーリア特集を見せたら、リグーリアで修行していたと言うので、意気投合し話が盛りあがりました。
その後、篠田さんは独立し、中山に修業先のマンマの名前を冠にした「トラットリア・ダ・テレーザ」をオープンして篠田さんの世界観を出して人気店となっています。
写真は店名にもなっている、ジョルジョとテレーサと篠田シェフが2002年に16年ぶりの再会をしたときの一枚。地域での人気絶大なジェノヴァ リストランテ サンジョルジョにて
何度か『イタリア好き』のイベントにも参加してくれて、リグーリア愛に満ちた料理を提供してくれました。その篠田さんと単独でやるイベントは初めてですが、打ち合わせから熱が入っている。「リグーリアのワインを全部試飲してきましたよ」「僕が習ったペストはズッパなんですよ、これが……」など語り出したら止まりません。今から当日が楽しみです。
■日時: 11月23日(金・祝) 12:00~(11:45受付開始)
■会場: トラットリア・ダ・テレーザ
神奈川県 横浜市緑区中山町110-7
https://teresa-it.com/
■会費: <会員> 11,000円(税別)/<非会員> 13,000円(税別)
*ドリンクなどすべて込み!
(イタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員+1名まで有効)
■形式: 着席式
■定員: 20名
3連休の初日ですが、わざわざ中山まで足を運んでくる価値のある会になること間違いなし!
お料理写真はイメージとなりますが、ご期待くださいね!
皆さんの参加をお待ちしています。
■8月に開催したカラブリア食事会のレポートはこちらから
https://italiazuki.com/?p=30424
《お申込み方法》
以下の「カートに入れる」ボタンをクリックしてお進みください。
*参加条件はイタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員様とそのお連れ様1名のみとさせていただきます。
※ズッキーニクラブ、ズッキーニパートナーズ会員の方は、ログインすると会員価格でご購入いただけます(未ログインでは、非会員価格でカートに価格が表示されます)。
定員に達しましたので、参加申し込みを締め切らせていただきます。
\イタリア郷土料理を巡る食事会 第4回/
11月1日発行vol.35リグーリア特集の制作がほぼ終了し、あとは印刷があがり発行を待つのみ。
そのリグーリアをテーマにした食事会を開催します。
今回は奥横浜(そういう呼び方があるかどうか)の中山にある「トラットリア・ダ・テレーザ」で開催です。
篠田シェフとの最初の出会いは、創刊号のリグーリア特集ができあがり、友人と打ち合わせと食事のために入った店(馬車道にあった)でした。そこの店のシェフが篠田さんでした。『イタリア好き』の紹介をしてリグーリア特集を見せたら、リグーリアで修行していたと言うので、意気投合し話が盛りあがりました。

写真は店名にもなっている、ジョルジョとテレーサと篠田シェフが2002年に16年ぶりの再会をしたときの一枚。地域での人気絶大なジェノヴァ リストランテ サンジョルジョにて
何度か『イタリア好き』のイベントにも参加してくれて、リグーリア愛に満ちた料理を提供してくれました。その篠田さんと単独でやるイベントは初めてですが、打ち合わせから熱が入っている。「リグーリアのワインを全部試飲してきましたよ」「僕が習ったペストはズッパなんですよ、これが……」など語り出したら止まりません。今から当日が楽しみです。
◆+◆+開催概要+◆+◆
神奈川県 横浜市緑区中山町110-7
https://teresa-it.com/
*ドリンクなどすべて込み!
(イタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員+1名まで有効)
3連休の初日ですが、わざわざ中山まで足を運んでくる価値のある会になること間違いなし!
お料理写真はイメージとなりますが、ご期待くださいね!
皆さんの参加をお待ちしています。
■8月に開催したカラブリア食事会のレポートはこちらから
https://italiazuki.com/?p=30424
*参加条件はイタリアズッキーニクラブ・ズッキーニパートナーズ会員様とそのお連れ様1名のみとさせていただきます。
※ズッキーニクラブ、ズッキーニパートナーズ会員の方は、ログインすると会員価格でご購入いただけます(未ログインでは、非会員価格でカートに価格が表示されます)。
“イタリア好き”郷土料理を楽しもう! カラブリア州@pinosalice レポート
vol.34カラブリア特集の発行に伴なって、渋谷のpinosalice(ピノサリーチェ)で開催したカラブリア食事会の報告。
いつもはシチリア料理をメインとしているpinosaliceで開くことになった理由はこちらへ↓
https://italiazuki.com/?p=28997
参加者の皆さん
《当日のメニューはこちら》
Piatto dalla Calabria
Pane del pellegrino,carciofo selvatico e bruschetta con n’duja / patate e pipi
突き出し カラブリア好き
巡礼者のパーネと野生のカルチョーフィ、ンドゥイヤのブルスケッタ、ジャガイモとパプリカのソテー
巡礼者のパーネ、ンドゥイヤ、野生のカルチョーフィは、取材先から持ち帰った現地の味。
野生のカルチョーフィは、鋭い棘の皮を剥くのが大変な作業。地元でもそれをやる人が減っている。
Antipasti 1
Carpaccio di pesce marinato al pomodoro e bergamotto
白身魚のカルパッチョ トマトとベルガモット風味
すみません写真ないですが、ベルガモット風味がカラブリア風。ベルガモットはレッジョ・ディ・カラブリアの特産品。
Antipasti 2
Crocchette di melanzane,melanzane marinato alla menta
ナスのコロッケと、ナスのミントマリネ
ナスの季節はナス料理責め。色々なレシピがある。
Primo
Fileja con peperoni e cruschi alla rosamarina
パプリカ、クルスキ、ローザマリーナの自家製フィレイヤ
カラブリアらしいパスタ! 生シラスの唐辛子漬けローザマリーナ。発酵具合がいい。
Second
Polpetta ripieni di n’duja al forno arrotolati con foglie di fico
イチジクの葉で包んだポルペッテのオーブン焼き ンドゥイヤ風味
イチジクの甘い風味と、ピリ辛のンドゥイヤのハーモニー。カラブリアにはイチジクの名産地がある。
Dolce
Tartufo di Pizzo
ピッツォのタルトゥーフォ
トリュフではありません。ピッツォ・カラブロという町の名物、タルトゥーフォの形をしたジェラート。地元では大人も夢中。
柳さんのカラブリア愛の溢れる料理に満腹、満足でした!
カラブリアに行かずとも、カラブリア気分満タン。
でも、行ったらもっといいんです。
柳さん、赤松さん、福田さん、そして参加者の皆さんありがとうございました。
いつもはシチリア料理をメインとしているpinosaliceで開くことになった理由はこちらへ↓
https://italiazuki.com/?p=28997
![]() |
![]() |
《当日のメニューはこちら》
Piatto dalla Calabria
Pane del pellegrino,carciofo selvatico e bruschetta con n’duja / patate e pipi
突き出し カラブリア好き
巡礼者のパーネと野生のカルチョーフィ、ンドゥイヤのブルスケッタ、ジャガイモとパプリカのソテー
巡礼者のパーネ、ンドゥイヤ、野生のカルチョーフィは、取材先から持ち帰った現地の味。
野生のカルチョーフィは、鋭い棘の皮を剥くのが大変な作業。地元でもそれをやる人が減っている。
Antipasti 1
Carpaccio di pesce marinato al pomodoro e bergamotto
白身魚のカルパッチョ トマトとベルガモット風味
すみません写真ないですが、ベルガモット風味がカラブリア風。ベルガモットはレッジョ・ディ・カラブリアの特産品。
Antipasti 2
Crocchette di melanzane,melanzane marinato alla menta
ナスのコロッケと、ナスのミントマリネ
ナスの季節はナス料理責め。色々なレシピがある。
Primo
Fileja con peperoni e cruschi alla rosamarina
パプリカ、クルスキ、ローザマリーナの自家製フィレイヤ
カラブリアらしいパスタ! 生シラスの唐辛子漬けローザマリーナ。発酵具合がいい。
Second
Polpetta ripieni di n’duja al forno arrotolati con foglie di fico
イチジクの葉で包んだポルペッテのオーブン焼き ンドゥイヤ風味
イチジクの甘い風味と、ピリ辛のンドゥイヤのハーモニー。カラブリアにはイチジクの名産地がある。
Dolce
Tartufo di Pizzo
ピッツォのタルトゥーフォ
トリュフではありません。ピッツォ・カラブロという町の名物、タルトゥーフォの形をしたジェラート。地元では大人も夢中。
柳さんのカラブリア愛の溢れる料理に満腹、満足でした!
カラブリアに行かずとも、カラブリア気分満タン。
でも、行ったらもっといいんです。
柳さん、赤松さん、福田さん、そして参加者の皆さんありがとうございました。
【vol.98|マンマのレシピ】パスタ・アル・サッコ
【マルケ州】袋に入ったという意味のパスタ
『シチリアの天然海塩“モティア”』 Presented by モンテ物産
まだまだ強い日差しが射す9月上旬のシチリア。イタリアでも有名な海の塩田を見るために、シチリア島西部のトラパニに向かった。ここはエガディ諸島などリゾート地としても有名な場所。世界から観光客が訪れ、ファヴィニャーナ島の海の透明度はイタリアでも随一だ。
風光明媚なこのエリアでは紀元前400年から伝統的な塩作りが今も変わらず行われている。
訪れたのはマルサラ酒で知られるマルサラとトラパニの間、目の前には小さな島“モティア”が見える塩田だ。所々に風車があり、見渡す限り島と海と塩田。北側には遠めに天空の町とよばれるエリチェの町も見える。
▲左からヴィタリアーノさんとロベルトさん。
出迎えてくれたのは、塩製造会社ソサルト社のお二人。リラックスした表情でソサルト社の塩田の話をしてくれた。
「素敵な場所だろう?この辺りの海は島に囲まれた潟になっていて、海の深さは1m~1m20cmの遠浅で、とても塩作りをしやすい環境なんだ。また、私たちはここに塩の博物館も持っているんだよ。」
風車が併設された博物館へ。ソサルト社の塩やシチリアの陶器を販売するショップがあり、風車小屋の中も見ることができる。
そもそもなぜ塩田に風車があるのか?
「1700年頃は、収穫した塩を細かくするための臼挽きとして風車を使用していたからさ。他にも、海水を塩田から塩田へと移動させるための動力としても使うなど、風車は塩造りに欠かせないものだったんだ。今ある風車は、当時使っていた風車を修復したものだよ。」
続けて、ソサルト社の塩造りのこだわりについてロベルトさんは次のように話す。
「ここの塩作りは、天然の海水を乾燥させるものだけ。海のミネラルをそのままたっぷりと含んだ甘みのある塩が出来上がる。塩作りの時期は太陽の日差しの強くなる7月下旬から9月。シチリアの太陽が海水の蒸発を早め、いくつもの区画に分かれた塩田を何度も移し変えながら塩分濃度3.5%の海水が段階的に24%まで濃縮され、最終的に塩の結晶が底に12~15cm溜まるんだ。
フランスやポルトガルにもこうした塩作りをしている地域があるけど、そこの塩は少し灰色ににごっている。これは塩の結晶の層の厚さが薄いので、塩を採掘する際に土が混じってしまうからなんだ。シチリアの太陽はとても強く、また常に風が吹くため海水の蒸発が早く塩の結晶化が進んで層が厚くなり、真っ白な海塩ができるというわけさ。早くと言っても、塩ができあがるには50~60日もかかるんだけどね!」
天日干しが終わった塩が積まれた、塩の山に案内してもらった。
そのまま手に取り、口に含むとまるで塩飴のような甘みと自然な塩味、そしてミネラル感が感じられる。
「“モティア”の天然海塩は、パルマの生ハムやシチリアのアンチョビ造りでも多く使われているんだ。素材そのものの品質にこだわる職人たちにも選ばれている証だと思っているよ。」
自然豊かなこの環境を求めて、夏は多くの観光客が訪れ、10月にはフラミンゴも飛来する。そんな、風光明媚な地と呼ぶにふさわしいこの塩田で造られているソサルト社 “モティア”の塩。
案内をしてくれたロベルトさんはこう話す。
「どうだい、わかっただろう?塩にも語るべきことがたくさんあるんだ。ぜひ今度、日本でも塩のセミナーをやってみたいね。」
例えば、パスタを茹でるときに使う塩を変えることが、パスタの味全体に与える影響は少なくない。そのくらい塩が料理の中で大きな役割を担っていることに、“モティア”は気づかせてくれる。
シェフたちからの信頼も厚く、その味に魅了され家庭でも愛用している人は多い。
もし“モティア”の塩を使う機会があれば、トラパニの塩田風景を思い浮かべながら、素材の旨味を存分に引きだすこの塩のポテンシャルをぜひとも感じてみていただきたい。
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼ソサルト社のページはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/foods/sosalt.html
風光明媚なこのエリアでは紀元前400年から伝統的な塩作りが今も変わらず行われている。
訪れたのはマルサラ酒で知られるマルサラとトラパニの間、目の前には小さな島“モティア”が見える塩田だ。所々に風車があり、見渡す限り島と海と塩田。北側には遠めに天空の町とよばれるエリチェの町も見える。
![]() |
![]() |
出迎えてくれたのは、塩製造会社ソサルト社のお二人。リラックスした表情でソサルト社の塩田の話をしてくれた。
「素敵な場所だろう?この辺りの海は島に囲まれた潟になっていて、海の深さは1m~1m20cmの遠浅で、とても塩作りをしやすい環境なんだ。また、私たちはここに塩の博物館も持っているんだよ。」
風車が併設された博物館へ。ソサルト社の塩やシチリアの陶器を販売するショップがあり、風車小屋の中も見ることができる。
そもそもなぜ塩田に風車があるのか?
「1700年頃は、収穫した塩を細かくするための臼挽きとして風車を使用していたからさ。他にも、海水を塩田から塩田へと移動させるための動力としても使うなど、風車は塩造りに欠かせないものだったんだ。今ある風車は、当時使っていた風車を修復したものだよ。」
続けて、ソサルト社の塩造りのこだわりについてロベルトさんは次のように話す。
「ここの塩作りは、天然の海水を乾燥させるものだけ。海のミネラルをそのままたっぷりと含んだ甘みのある塩が出来上がる。塩作りの時期は太陽の日差しの強くなる7月下旬から9月。シチリアの太陽が海水の蒸発を早め、いくつもの区画に分かれた塩田を何度も移し変えながら塩分濃度3.5%の海水が段階的に24%まで濃縮され、最終的に塩の結晶が底に12~15cm溜まるんだ。
フランスやポルトガルにもこうした塩作りをしている地域があるけど、そこの塩は少し灰色ににごっている。これは塩の結晶の層の厚さが薄いので、塩を採掘する際に土が混じってしまうからなんだ。シチリアの太陽はとても強く、また常に風が吹くため海水の蒸発が早く塩の結晶化が進んで層が厚くなり、真っ白な海塩ができるというわけさ。早くと言っても、塩ができあがるには50~60日もかかるんだけどね!」
天日干しが終わった塩が積まれた、塩の山に案内してもらった。
そのまま手に取り、口に含むとまるで塩飴のような甘みと自然な塩味、そしてミネラル感が感じられる。
「“モティア”の天然海塩は、パルマの生ハムやシチリアのアンチョビ造りでも多く使われているんだ。素材そのものの品質にこだわる職人たちにも選ばれている証だと思っているよ。」
![]() |
![]() |
自然豊かなこの環境を求めて、夏は多くの観光客が訪れ、10月にはフラミンゴも飛来する。そんな、風光明媚な地と呼ぶにふさわしいこの塩田で造られているソサルト社 “モティア”の塩。
案内をしてくれたロベルトさんはこう話す。
「どうだい、わかっただろう?塩にも語るべきことがたくさんあるんだ。ぜひ今度、日本でも塩のセミナーをやってみたいね。」
例えば、パスタを茹でるときに使う塩を変えることが、パスタの味全体に与える影響は少なくない。そのくらい塩が料理の中で大きな役割を担っていることに、“モティア”は気づかせてくれる。
シェフたちからの信頼も厚く、その味に魅了され家庭でも愛用している人は多い。
もし“モティア”の塩を使う機会があれば、トラパニの塩田風景を思い浮かべながら、素材の旨味を存分に引きだすこの塩のポテンシャルをぜひとも感じてみていただきたい。
http://www.montebussan.co.jp/
▼ソサルト社のページはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/foods/sosalt.html