ローマ松が夕日のなかでシルエットになるのを後にして、 我々の車がネットゥーノの街に着いたのはもう日も暮れたころだった。 九月初旬、日曜日の海辺の街。 小さな通りには老いも若きも、男も女もそれぞれにうかれている。 人々は夏の余韻をたっぷりのこしたローマ近郊の海辺の街でバカンスの夜を存分に楽しんでいた。 子どもたちは俊敏なネズミのようにボールを蹴り、追いかけっこをして大きな声で走り回わる。 ころんだ女の子が泣き出す。 大人たちはベンチでビールやワインを片手に、切り売りのピッツァを齧りながのおしゃべりに忙しい。 人々の行き交い。 軽い喧噪。 オレンジ色の街灯。 夕飯を兼ねたレストランの取材(飛び込み)で「ルヴァラーラ」という店の外のテーブルに席をとる。 近くの海で穫れる魚介類を使ったシンプルな料理が美味しく、きりりと冷やされた白ワインが口にうれしい。 晩夏のイタリアでの正しいバカンス的夕食。
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「ルヴァ・ラーラ(P22)」はイタリアらしく家族経営のこじんまりとした店だ。 料理はアルベルトさんとパオラさんの夫妻、サーヴィスはあどけなさも残る息子のフラヴィオさんが担当している。 急な取材の申し込みにも嫌な顔もせず、協力をしてくれた。 調理風景を撮影するのに厨房へ入れてもらう。 「黒鯛のカルトッチョ(P23)」を作っているところを撮らせてもらった。 毎度のことなのだが、人の台所や厨房ほど面白いものはないなと思う。 個人宅のキッチンや、ちいさなレストランの厨房は特にだ。 それは料理をする人の「思考」「嗜好」「指向」「試行」が凝縮された「基地」だと思う。 もちろん「ルヴァラーラ」の厨房も、ご夫婦が作り上げた使い勝手のよさげな「小さな基地」だった。 二人はにこやかにテキパキと手を動かしつづけた。 レストランを後にし、腹ごなしと酔い覚ましがてら街の中心を散歩した。 ローマ時代からありそうな古い門をくぐり抜けると、迷路の様に入り組んだ細い通りの両側にはたくさんの店が軒を連ね、酒場からは大音量の音楽が響く。 若い男女が元気にひしめき合い、「夜遊び」という言葉がぴったりあてはまる光景。 イタリアの片田舎しか知らない僕はおおいに戸惑い、なぜだかちょっと笑ってしまった。 こんなにたくさんの若いイタリア人を見るのが初めてだったからかもしれない。彼らの時間はこれからだ。 でも僕はもう眠い。ラガッツィ!お先に!おやすみブォナノッテ。 ラツィオの夜は勝手にふけてゆく。 フォトグラファー 萬田康文