vol.34 カラブリア旅日記

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輝く! カラブリア

地理的にも決して便利とはいえない、大きな産業も少ない、イタリア本土最南端のカラブリア。でも、そこに暮らす人々に、誇りと自信、郷土愛を強く感じるのは、そういう環境だからこそ、生活に力強さや生きる力が宿っていたからだろう。

そして都会暮らしの僕が、そんな彼らを羨ましく思い、田舎暮らしに憧れて、彼らの生活を知り、作ったものを食べて喜ぶ。ほんの数時間の取材で分かるほど簡単なことではないし、見えない苦労もたくさんあるはずだ、でも、彼らは幸せそうに見えたし、実際に幸せだと思った。

神が与えてくれたもの、土地が与えてくれたもの。それを信じて生きる喜びを知っているのだ。

薪窯から煙の匂いと共に漂う、小麦の香り。パンに載せられたトマトの味とオリーヴの苦味。しっかりと塩味の効いた自家製サラミ。コップに注がれたワインの酸っぱさ。できたてのリコッタチーズのミルクの匂い。ほんのりと甘みを満たす干しイチジク。鷲掴みで食べるサクランボ。

幸せは、小さなことでいい。

マッシモ松本
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