vol.32 トスカーナ キアンティ

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愛し合ってるかい?

近頃、愛が足らないんじゃないかって思っていた。自分の周りだけではなく、世界中でどこでも…… 。 
なんとかファーストって、〝自分好き〟とは明らかに違うよな、耳障りはいいけれど違和感を感じるな。

ここのところ経済は好調なようで、そういうことがいいように多くの人に波及して、愛の溢れる世界になればいいけれど、どうもそういうわけでもないような気もする。余計に経済ファーストになったりして、見えなくなっている部分もあるんじゃないのかなぁ? 「優先課題は経済成長」よく分かる。それが成立しなければできないこともあるし、貧困からの不幸はたくさんあった。でも、それだけじゃない。

イタリアを20州巡って、多くのイタリア人に会ってきた。今回からまた各州を巡る。その最初に選んだのは、トスカーナのキアンティだ。いつものようにすごく深い理由は無い。なんとなく呼ばれたような気がしたからだ。でも、行ってみるとやはり呼ばれていたのだと思った。前週までの雨はすっかりあがり天候には恵まれたし、いくつかの幸運が取材をよりいいものにさせてくれた(と、思う)。そして、何よりもキアンティジニ(キアンティ人)の温かい心、溢れる愛、そして誇り高い意識に触れられたことだ。これはきっと神様が「マッシモ、おまえ最近愛が足らないんじゃないか?」って、気遣ってキアンティに呼んでくれたのだと信じた。

どこに行っても必ず、「アモーレだ」「パッショーネだ」と言われては微笑んだ(まあ、イタリアはどこに行ってもそういうところはあるが……。だからいいのだけど)。 
「愛が足らない!」って怒っていたマンマ、グラッツィエッラの愛は皿からこぼれていたし、マリア・ピーアの料理は、愛と、情熱抜きでは語れない。サルヴァトーレは純粋なキアンティジニではないけれど、その心意気と、優しさが僕らを和ませた。そしてダリオ。彼の言葉は、厳しくも愛に溢れていた。優れたビジネスマンでもあるけれど、だからこそできることもある。そしてブレない幹があるから、人は彼に惹かれるのだろう。そんな愛に満ちたキアンティを、この後の特集で楽しんでほしい。

そう、でもよく考えたら、この『イタリア好き』の周りにはいつも愛が満ちていたんだ。ニッポンでもイタリアでも。
さあ、〝自分好き〟になって、愛を分かち合おう。

発行編集人 マッシモ松本
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