vol.5 カラブリア特集

vol.52011年5月発行
在庫なし

イタリア半島のつま先。
開放感いっぱいの海と山に見守られて育った寛大な「開拓民」たちが息づくカラブリアの旅

空港から1時間と少し、チェトラーロに着いたのはもう午前0時近かった。
イタリア本土の最南端、もう3月だというのに寒さが身にしみる。
そんな夜中の到着で迎えてくれたアニータが出してくれたのは、カリフラワーとジャガイモの温かいスープ。ひとくち含んだだけでその素朴なおいしさに感動し、心遣いに熱くなった。そして出てきたスパゲッティペペロンチーノは、唐辛子の本場で食べるマンマの味。うまい!
完全にイタリアモードにスイッチが入った。
カラブリアのチェドロは、ユダヤ人が子供たちの宗教儀式のために、完璧な形の物をいちばん最初に収穫する。長い間続いている伝統的なことだ。その伝統を守るために、アントニオは日々細かな手入れを怠らない。
シーラ山の麓で酪農を営む兄弟マリオとサヴェリオ。
最初の印象は気難しい感じのマリオ。いざ話を始めると、牛や羊の飼育方法や、チーズの製造方法などを熱く語り始める。できるだけ自然に近く、ストレス無く育てる。
一日の限られた量の搾乳からできるチーズは、地元の人にも支持される信頼の品だ。
ルイージとドメニコは幼なじみで、どちらもカラブリア名産品の生産者だ。
ドメニコはトロペアの玉ねぎをつくる。後ろ髪を伸ばした、見た目はやんちゃなちょい悪オヤジ風。「ここの気候風土でしか、この味にはならない」と、この土地の良さと作物の価値を誇りに父親からの仕事を引き継ぐ。
そして、この取材中ずっと横で聞いていたのは、ンドゥイヤを作るルイージだ。
ルイージの作るンドゥイヤのおいしさは唐辛子の配合に秘密があった。彼はずっとにこやかな笑顔で丁寧に説明してくれ、スピリンガの町案内もしてくれた。たぶんあの笑顔がおいしさのいちばんの秘密だろう。
アルトモンテのヴィンチェンツォは、今回の取材した中で最高にイカシタおやじだった。一度は州を出て、やがて自分の生まれ故郷アルトモンテに戻り、ホテル、レストラン、お土産やなどを経営し、自分の村のすばらしさを伝えている。見た目は強面のこの人、心やさしく、男らしいという表現がピッタリとはまる。まさに人に頼られるそんな人だ。
またゆっくりと訪れ、じっくり彼の話を聞きなが村で過ごしたい。
初日から温かく迎えられたカラブリア取材。始めての地で知った魅力的な多くのこと。
そしてなによりも、熱く、人情味あふれる人々とのふれあい。
カラブリアの旅をどうぞお楽しみ下さい。
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