カラブリア州のワイナリーをご紹介するシリーズ・第五弾は、ヨーロッパで最も標高が高い位置にあるぶどう畑を持つワイナリー・インマコラータペダーチェです。
カラブリア州コセンツァ県のシラ国立公園内(赤印が大雑把な目安の場所です)で2007年に設立されたインマコラータペダーチェは、高原域の湖に面した海抜1300m地帯に2.5haの畑を持つ、小さな家族経営のワイナリーです。
最高生産数は1万本/年と言いたいところですが…ここ数年は気象条件が大変厳しく、1万本に少し届かないぐらいの数を生産。最近多い、晩春の降雪があると樹がダメージを受け収穫0もあり得る。そんな厳しい土地でワインを作っています。
ただでさえ少ない生産本数の上、最近は海外からの認知度も高くなり、ワイン好きの間でひそかな奪い合いが発生しているワインナリーに成長しました。この為、エクスクルーシブ(専売契約)をしたお店でしか買えないワインとなっています。
※ワイナリーでの直接購入は在庫次第で可能です
温暖な印象のある南イタリア・カラブリア州ですが、シラ国立公園内は積雪する高原地帯。ワイナリーのある海抜1300m地帯もしっかり積もります。
公園内にはスキー場が3か所もあるぐらいだしね。スキー場の様子はこちらからどうぞ(☆)
ここでワイン作ろう!とブドウの樹を植えはじめたのが、写真のエマニュエル氏。最近パパになったばかりの、本業は新進気鋭のエンジニアです。
幼い頃に祖父と一緒に食べた「新雪のモストコット*掛け(これ、コセンツァ市でも食べる郷土食(?)です)」が忘れられず、自家製モストコットを作りたいというのがそもそもの動機。
モストコット*:収穫したブドウをぎゅっと絞ったブドウジュースを煮込んだもの。甘味料としても使われた。
さらにこの場所なら、ご本人が大好きなアイスワインが出来るのではないか、と考えたことがそもそもの始まりだったのですが…
・昼夜の寒暖差が15℃以上という、とんでもない気温差が春から秋にかけて連日観測される土地柄。なお夏場はおよそ20℃の寒暖差がある。
・湖に面した独特な気候帯
・醸造家をして「ここの土、フランスの某地に似すぎてる!」と言わしめた土壌
・「欧州で一番空気が綺麗な場所」に認定(2014年)された、清涼な環境
などなどの要素が重なり、繊細な香りのワインを作ることに成功、現在に至ります。
そもそも最初は、モストコットとアイスワインが目当てですからね。
始めて収穫を行った年は、こんなに小さな圧搾機(トルキエット)でブドウをぎゅぎゅーっとしていたらしい(笑
で、初めてのワインをボトリングした結果…(収穫後の処理が雑なので)少し雑味があるワインながらも香りの良さに注文が殺到。エマニュエル氏、モストコット作っている場合じゃなくなってしまいました。嬉しい悲鳴だったそうです。
自然が厳しい土地柄だけに、ブドウの樹も土地に合う品種を探しながら徐々に増やし、現在の規模になるまであっという間だったそうです。
実は、寒さが厳しすぎて所謂土着品種は向かない土地と言う事がかなり早い段階で判明しました。この為、土着品種は少なめに、逆に国際品種のシャルドネ、ピノ・ブラン、メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンなどがメインに作られています。
ところで当初の目標でもあったアイスワインですが、温暖化の影響かワイナリーのある地域の降雪時期が12月~年明けにずれ込むことが多く、製造を断念したそうです。
うーん。。残念。ここの畑から作られるアイスワインにも興味があった!
ラインナップも少し変わっていて、白・1種、ロゼ・2種、赤・1種となっています。そして、どのワインもアルコール度数が13度とカラブリア州産ワインにしては控えめなカンジ。(標高高い所だからね…
そして、特筆すべきは全てのワインでそれぞれのエレガントな香りを楽しめる事。さらにブドウの樹が生育する周辺の環境の香り(松の林とか、森の果実とか)がボトルの中にぎゅっと濃縮されている事です。
シラ国立公園内に滞在したことのある人なら、ここのワインを飲んだ瞬間に「あの光景」が脳裏に浮かびます。これは衝撃的。日本の皆様にもぜひ飲んでみて頂きたい。
この香りを最大限生かすため、樽での熟成には否定的なエマニュエル氏、今後はスプマンテ作りにも挑戦してみたいと話してくれました。
実は…白もロゼも素晴らしい出来栄えなので、スプマンテにも期待度120%で正座して出来上がりを待ちたいと思っている地元ソムリエ、私を含めて何人かいます(笑
今後に目が離せないワイナリーの1つです。
Immacolata Pedace(☆)公式サイトは準備中
C.da Cava di Melis – Longobucco (CS)
フェイスブックやインスタに電話番号の記載があるので直接連絡、もしくはメールで訪問予約可
カラブリア州コセンツァ県のシラ国立公園内(赤印が大雑把な目安の場所です)で2007年に設立されたインマコラータペダーチェは、高原域の湖に面した海抜1300m地帯に2.5haの畑を持つ、小さな家族経営のワイナリーです。
最高生産数は1万本/年と言いたいところですが…ここ数年は気象条件が大変厳しく、1万本に少し届かないぐらいの数を生産。最近多い、晩春の降雪があると樹がダメージを受け収穫0もあり得る。そんな厳しい土地でワインを作っています。
ただでさえ少ない生産本数の上、最近は海外からの認知度も高くなり、ワイン好きの間でひそかな奪い合いが発生しているワインナリーに成長しました。この為、エクスクルーシブ(専売契約)をしたお店でしか買えないワインとなっています。
※ワイナリーでの直接購入は在庫次第で可能です
温暖な印象のある南イタリア・カラブリア州ですが、シラ国立公園内は積雪する高原地帯。ワイナリーのある海抜1300m地帯もしっかり積もります。
公園内にはスキー場が3か所もあるぐらいだしね。スキー場の様子はこちらからどうぞ(☆)
ここでワイン作ろう!とブドウの樹を植えはじめたのが、写真のエマニュエル氏。最近パパになったばかりの、本業は新進気鋭のエンジニアです。
幼い頃に祖父と一緒に食べた「新雪のモストコット*掛け(これ、コセンツァ市でも食べる郷土食(?)です)」が忘れられず、自家製モストコットを作りたいというのがそもそもの動機。
モストコット*:収穫したブドウをぎゅっと絞ったブドウジュースを煮込んだもの。甘味料としても使われた。
さらにこの場所なら、ご本人が大好きなアイスワインが出来るのではないか、と考えたことがそもそもの始まりだったのですが…
・昼夜の寒暖差が15℃以上という、とんでもない気温差が春から秋にかけて連日観測される土地柄。なお夏場はおよそ20℃の寒暖差がある。
・湖に面した独特な気候帯
・醸造家をして「ここの土、フランスの某地に似すぎてる!」と言わしめた土壌
・「欧州で一番空気が綺麗な場所」に認定(2014年)された、清涼な環境
などなどの要素が重なり、繊細な香りのワインを作ることに成功、現在に至ります。
そもそも最初は、モストコットとアイスワインが目当てですからね。
始めて収穫を行った年は、こんなに小さな圧搾機(トルキエット)でブドウをぎゅぎゅーっとしていたらしい(笑
で、初めてのワインをボトリングした結果…(収穫後の処理が雑なので)少し雑味があるワインながらも香りの良さに注文が殺到。エマニュエル氏、モストコット作っている場合じゃなくなってしまいました。嬉しい悲鳴だったそうです。
自然が厳しい土地柄だけに、ブドウの樹も土地に合う品種を探しながら徐々に増やし、現在の規模になるまであっという間だったそうです。
実は、寒さが厳しすぎて所謂土着品種は向かない土地と言う事がかなり早い段階で判明しました。この為、土着品種は少なめに、逆に国際品種のシャルドネ、ピノ・ブラン、メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンなどがメインに作られています。
ところで当初の目標でもあったアイスワインですが、温暖化の影響かワイナリーのある地域の降雪時期が12月~年明けにずれ込むことが多く、製造を断念したそうです。
うーん。。残念。ここの畑から作られるアイスワインにも興味があった!
ラインナップも少し変わっていて、白・1種、ロゼ・2種、赤・1種となっています。そして、どのワインもアルコール度数が13度とカラブリア州産ワインにしては控えめなカンジ。(標高高い所だからね…
そして、特筆すべきは全てのワインでそれぞれのエレガントな香りを楽しめる事。さらにブドウの樹が生育する周辺の環境の香り(松の林とか、森の果実とか)がボトルの中にぎゅっと濃縮されている事です。
シラ国立公園内に滞在したことのある人なら、ここのワインを飲んだ瞬間に「あの光景」が脳裏に浮かびます。これは衝撃的。日本の皆様にもぜひ飲んでみて頂きたい。
この香りを最大限生かすため、樽での熟成には否定的なエマニュエル氏、今後はスプマンテ作りにも挑戦してみたいと話してくれました。
実は…白もロゼも素晴らしい出来栄えなので、スプマンテにも期待度120%で正座して出来上がりを待ちたいと思っている地元ソムリエ、私を含めて何人かいます(笑
今後に目が離せないワイナリーの1つです。
Immacolata Pedace(☆)公式サイトは準備中
C.da Cava di Melis – Longobucco (CS)
フェイスブックやインスタに電話番号の記載があるので直接連絡、もしくはメールで訪問予約可