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編集長マッシモ松本と行く サルデーニャ島、美しい海と郷土料理を楽しむ旅 

定員に達しましたので、お申込み受付を終了させていただきました。
第五弾も企画中ですので、お楽しみに!


『イタリア好き』編集長のマッシモ松本です。

第三弾が無事終了し、第四弾を企画しました。

今回はお客様からのリクエストも多い、サルデーニャ島への旅です。

本土とは全く違った独自の文化が織りなす魅惑の島サルデーニャ。

美しい海と、奥深い山間の小さな村、そこで暮らす人々と生産者を訪ねていきます。

普通の旅行では体験できない、『イタリア好き』らしい旅になります。

6月のサルデーニャは季節としてもとても良い季節、

ぜひ水着も持参して、タロッスの海に一緒に飛び込みましょう!

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【日程】

2015年6月6日(土)〜 6月14日(日) 9日間

【料金】

●イタリア現地8日間費用:イタリアズッキーニクラブ会員価格295,000円 (参加人数13名~14名の場合は311,000円)

※非会員価格305,000円(参加人数13名~14名の場合:320,000)

*日程内の宿泊費(2人1部屋)、食事(毎朝食・昼食3回・夕食4回)、訪問料・講習費・通訳費・交通機関・現地手配費用が含まれます。

*上記費用には、航空代金、空港税、航空保険料などが含まれておりません。別途にてお手配、費用がかかります。

*2015/1/31現在で換算しています。著しくレートの変動があった場合、ご旅行代金を変更する可能性があります。ご了承下さい。

●一人部屋追加代金:49,000円(7泊分)

*相部屋ご希望の方で相手の方がいらっしゃらない場合は、一人部屋追加料金がかかります。

*ツインよりお部屋が狭くなる場合がございます。

*航空券のお手配をご希望の方は、お問合せ下さい。

【定員】

15名様 (最少催行人数:13名様)

【申込期間】

2月8日(日)~4月23日(水)まで。

*定員になり次第締め切ります。

【お問合せ】

アマテラス・イタリアデスク (株式会社フォルトゥーナ)

東京都港区麻布十番1-5-29-205

Mail:italia@fortuna.ne.jp

TEL:03-5772-8338

FAX: 03-6438-9990

担当:桃井/荻野

トスカーナ

vol.202015年2月発行
在庫なし

ナポレオン、ハチミツ、エルバーノ

ピオンビーノからカーフェリーに乗り込む。先週までは雨が続いて、天候も良く無かったので心配だったが、11月(取材は2014年11月)だというのにこの日は暖かく、デッキで弾かれていく水面を眺めていても心地良い日だった。もちろんハイシーズンであればフェリーも人々で賑わい、このデッキはバカンスに期待を膨らませた人が、風を受けながら日光浴を楽しんでいるに違いない。でも、ぽつんとひとり初めて上陸するエルバ島への期待に思いを寄せるのも悪くはなかった。
 しばらくすると西日の陰になって小高い山が連なる島影が黒く見えてきた。近づいてその姿がはっきりと現れた時、岩場と緑が多いことに気がつく。ポルトフェッライオの港に着くころには、灯台のある高台にかつてのナポレオンの邸宅跡が見える。約1時間弱の船旅の終わりは島取材の始まりだ。
 トスカーナ州リボルノ県エルバ島は、1814年ナポレオンが蟄居した島として知る人も多い。2014年はちょうどその200年にあたり、記念の行事も色々とあったようだ。島のあちらこちらに白地に斜めの赤のラインに3匹の蜂が配された島旗がなびいていた。これはナポレオンが立てた旗で、養蜂の盛んな島の蜂を象徴として、養蜂、鉱石、漁業を意味する3匹を配置したものと言われている。
 島の人は概ね彼が滞在したことに好感を持っていた。1000人ほどの兵隊を連れて上陸し、町を整え、現在に至る発展の礎をつくったとされ、ある人はナポレオンは島を有名にしてくれたと上機嫌に話していた。

 緑の多い島は、クエルチャ(樫)、ミルト(銀梅花)、コルベッツォロ(西洋ヤマモモ)、レンティスコ(乳香樹)、ジネーストラ(エニシダ)などの地中海特有の木々とハーブ類が多く自生しているからだという。そして海岸線の多くは岩場であり、砂浜の数は少ない。
 現在の島の主要な産業は観光業。春から10月中旬までは観光客で賑わい、北イタリアをはじめ、ドイツ、スイス、フランスなどからも多くの観光客が訪れている。別荘を持っている人も少なくない。
 島は大きく分けて3つの地域に分類できる。細長く地形の延びた東側は、鉄分を多く含んだ土壌でかつて鉄鉱石の採掘で栄えたところだ。中央部は島のいちばんの中心地ポルトフェッライオのあるところで、このあたりは粘土質の土壌。西側部分は、島でいちばん高い山カンパーネ山の火山活動によってもたらされた石灰質の土壌である。島の周囲は約140kmと小さいので1日でも回りきれる。
 そんな島に敢えてシーズンオフの晩秋に取材に行った。観光シーズンを避けて島民の生活を見てみると、島本来の姿や観光以外の魅力が分かるような気がしたからだ。シーズンオフでも生産者は休まない。むしろその時期こそ次のシーズンを迎える大切な準備の季節でもある。
 エルバーノ(エルバ島の人)は、仲間で集まればグリルをやってワインを飲んで陽気で元気だという。温暖な気候と豊かな自然、そして自慢の海には、島民を島から離さない魅力がたくさん詰まっていた。

定期購読いただくと!

バックナンバーがもれなく3冊ついてくる!!
※どの号が届くかはお楽しみ♪

  • 1年間(4回発行)2,640円(税込)
  • 送料無料

『イタリア好き』バックナンバー

『イタリア好き』バックナンバーは単品でご購入いただけます。
*バックナンバー 1冊660円(税込)



2月1日はイタリア各州のワインも勢揃い

2015年2月1日(日)
集まれ!イタリア好き!
祝♪20号記念スペシャルフェスタ!

「インポーター各社のみなさま、日頃からテンダロッサと編集長マッシモを応援サポートしていただき、ありがとうございます!みなさまの多大なるご協力あってのこのイベント。何よりも我々スタッフが1番心待ちにしております。イタリアをこよなく愛し、飲んで食べるのが大好きなお客様が沢山集まる楽しいパーティーになること間違いナシ。是非、イタリア好きサポーターとして皆様も遊びにいらしていただき一緒に飲んで食べてワイワイできたら幸せです♪
イタリア各州のワインを揃えてお待ちしております〜!」

ラ・テンダロッサ ソムリエ矢野

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【ご協力いただくワインインポーター】
アイファクトリー
アビコ
日欧商事
フードライナー
モンテ物産
郵船商事

★webでのお申込みは終了しております。参加をご希望の方は当日会場までお越し下さい。当日券にてご入場いただけます。
*混雑時にはお待ちいただく場合もございます。ご了承ください。

『イタリア好き』vol.20 発行記念スペシャルフェスタ!お知らせ2

2015年2月1日(日)
集まれ!イタリア好き!
祝♪20号記念スペシャルフェスタ!

フリーマガジン『イタリア好き』20号の発行を記念して、
イタリア各地の郷土料理を楽しめるフェスタを
横浜・馬車道の名店「ラ・テンダロッサ」の西沢シェフの協力のもと賑やかに開催します。
なかなか見られない一流シェフ達の競演や、珍しい郷土料理の数々を楽しんでいただけます。

■イベント概要・お申込みなど、詳しくは以下をご覧下さい。
https://italiazuki.com/?p=8143

*写真は昨年、サルデーニャ料理「タロス」で行われたデモンストレーションの様子。
「タロス」のシェフ馬場圭太郎さんと、「ラ・テンダロッサ」のシェフ西沢健三さんによる、
イノシシ肉料理対決!
サルデーニャ偏、トスカーナ偏をつくってもらいました。

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敵地(渋谷)に乗り込み、真剣な西沢健三シェフとは対照的に、
ホームで迎えうつ馬場圭太郎シェフの余裕。

その時の模様は↓こちらからも
https://plus.google.com/photos/108919187406475357915/albums/6078758148306532625

土地と畑を愛する農夫、ラ・スピネッタ社のジョルジョ・リヴェッティ氏 Presented by モンテ物産

Giorgio with orange pullover

「良いワインを造るには良いブドウから。ワイン造りにおいては、90%は畑仕事に力を注がなければならない。」

サイのラベルのバルバレスコで有名なラ・スピネッタ社のオーナー兼エノロゴ(醸造責任者)であるジョルジョ・リヴェッティさんは、会う度に彼の熱い哲学を語ってくれる。

Campe outsideピエモンテ州アスティ県カスタニョーレ・デッレ・ランツェの町外れに位置するラ・スピネッタ社は、バリックや新しい技術をピエモンテに持ち込み一世を風靡した『バローロ・ボーイズ』の中でも最も成功したワイナリーの一つだ。モダンな建物に最新の機械が整然と並び、ゴミ一つ落ちていない綺麗さである。

crushing grapes「ワイナリー内でできることは残りの10%しかないが、収穫したブドウのポテンシャルを最大限に引き出し、その畑の良さをストレートに表現するために、細心の注意を払い丁寧に醸造を行うようにしているんだ。そして私たちの土地、土地が造り出す物の価値に対して確固たる信念をもち、敬意を表するため、私たちが栽培するのは、その土地の地ブドウあるいはその土地に根付いた品種のみだ。」

実際にラ・スピネッタ社のワインに添えられる名前はファンタジーネームではなく、ガッリーナ、スタルデリ、ヴァレイラーノ、カンペなどのように、畑の名前となっており、その畑の味を楽しんでもらいたい、という想いが込められている。

Gallina Barbaresco Vineyardこのこだわりを持ったワイン造りですでにピエモンテで大きな成功を収めているが、ジョルジョさんの熱いパッションは留まるところを知らない。ピエモンテと並ぶワイン銘壤地であるトスカーナにもワイナリーを構え、2001年からサンジョヴェーゼ、コロリーノなどのトスカーナの地ブドウを使ったワインをリリースし始めた。やはりどこに行ってもジョルジョさんの哲学は変わらず、彼が選び抜いた65ヘクタールという広大なブドウ畑から素晴らしいワインを生み出している。
輝かしい受賞歴には枚挙に暇がないが、それに加え有名なイタリアのワイン評価本“ガンベロ・ロッソ”誌で2001年のワイナリー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。

vineyard in fall colors「私は、どれだけワイナリーが有名になり大きくなっても、常に農夫であり続けるよ。最も大事なブドウの世話を自分でしなければ気がすまないんだ。」
これが今回の訪問で一番印象に残った言葉だった。
実際にジョルジョさんは朝5時から自ら畑に出向き、それぞれの畑の状態を確認し始める。

cantina 1ラベルにサイのマークを選んだのは、「サイは力強く、進む方向を決めたらまっすぐ突き進むから」と言っていたが、話を聞くたびにまさにジョルジョさんの生き方そのものだと感じる。
3 Barbarescosどこかでサイのラベルを見つけたらぜひ一度飲んでみていただきたい。たっぷり詰まったジョルジョさんのパッションがひしひしと感じられることだろう。



Tanti Augri di Buon Natale 【年末年始の営業について】

本年もお世話になりました。
素敵なクリスマス、年末年始をお過ごしください。

【年末年始の営業】
年内 12月26日(金)17:00 最終営業日
*17:00以降に受付しました商品に関しての発送は新年になりますので、ご了承ください。

新年  1月 5日(月)10:00 営業開始


Italiazuki X'mas Card-2014

Italiazuki X'mas Card-2014-2

伝統を大切に、革新的なことにも挑戦するオリーブオイルメーカー Presented by モンテ物産

バルベーラ社は、シチリア島北西部にある州都パレルモから西に90kmほど進んだところにあるクストナーチという小さな町にある、高品質オリーブオイルの造り手だ。

創業者であるロレンツォ・バルベーラさんから4代目にあたる、マンフレディ・バルベーラ社長が出迎えてくれた。白髪でよく日に焼けた精悍な顔つきのマンフレディさんの第一印象は、厳格なシチリアの頑固オヤジだ。

[2014年はバルベーラ社の120周年ということもあり、世界各国の輸入元やジャーナリスト、記者、テレビの取材などを受ける4代目マンフレディ・バルベーラ社長] [▲2014年はバルベーラ社の120周年ということもあり、世界各国の輸入元やジャーナリスト、記者、テレビの取材などを受ける4代目マンフレディ・バルベーラ社長]

「海外ではあまり知られていないが、シチリア州は、プーリア州、カラブリア州に続いてイタリア国内第三位のオリーブオイル生産量なんだ。ただし量だけが増えて質が低下するのは避けたい。そこで我々はCofiol(オリーブ栽培者及びオリーブオイル生産者協会)という協会を作り、シチリア島のオリーブ農家や搾油所が一致団結して高品質なオイルを造れる環境を整えたんだ。」

協会には5000軒以上のオリーブ栽培農家が加盟しており、シチリア内に搾油所が42箇所もある。

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「オリーブの実が傷つかないよう全て手摘みで収穫を行っているが、もう一つ重要なのは収穫後どれだけ早く搾油をするかなんだ。5000軒で丁寧に選別しつつ収穫されたオリーブは、42箇所のうちの最寄りの搾油所ですぐに搾油される。生産量が多くなっても高品質を保てる秘訣はこれだね。また、本社があるこのクストナーチの搾油所には、世界でもここにしかないオリーブ粗砕機があるんだ。この機械はオリーブを潰す際に、「打ちつぶし」、「ローラー」、「臼挽き」、「種抜き」という4つの異なる潰し方ができる。オリーブは潰し方によって辛味、苦味、甘み、口当たりなどが変わるんだ。オリーブの品種や状態を見ながら4つの異なる潰し方のどれを使うか、またはどう組み合わせるかを選ぶんだ。」

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実際に原料オリーブは同じで潰し方の異なる2つのオイルを試飲したが、全く違う印象を受けた。

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「バルベーラ家は父と同じ名前を長男につける習慣がある。だから2代目と4代目の私の名前はマンフレディ、初代と3代目、そして5代目となる私の長男は皆ロレンツォという名前なんだ。現在世界中で非常に高い評価を受けているロレンツォシリーズは、シチリアの最高のオリーブを使って息子に捧げるオリーブオイルを造りたいという私の思いから、まず5代目ということでLorenzo No.5を造ったんだ。その後、父に捧げるLorenzo No.3ができ、そして創業者に捧げるためにLorenzo No.1を造るようになった。もしかしたらそのうちManfredi No.4なんていうのができるかもしれないね!」
これまでずっとオリーブオイルへのこだわりを熱く真面目に語り続けてきたマンフレディさんだが、息子の話を交えたとたんに笑顔になり、家族想いの優しい父親の顔になった。

「イタリアで100年以上続いている名だたるオリーブオイルメーカーの中で、我々は唯一創業者一族が経営を続けるメーカーなんだ。1900年のパリ万博、1904年のセント・ルイスで金賞を獲得して世界中にバルベーラ社という名前が知れ渡った。当時はオイルをガラスのボトルに入れて売るなんて誰も考えていなかったが、1910年に2代目のマンフレディ・バルベーラは世界で初めてオリーブオイルを瓶詰めにして販売し始めたんだよ。こういった歴史あるメーカーであるという責任感と使命感を胸に、我々は高品質なオリーブオイルを造り続けることを約束するよ。」

伝統を大事にしながらも、革新的なことにも挑戦する。バルベーラ家がこの精神を受け継ぎ続ける限りは、安心して彼らの美味しいオリーブオイルを味わえるだろう。