イタリア好き委員会 のすべての投稿

伝統を大切に、革新的なことにも挑戦するオリーブオイルメーカー Presented by モンテ物産

バルベーラ社は、シチリア島北西部にある州都パレルモから西に90kmほど進んだところにあるクストナーチという小さな町にある、高品質オリーブオイルの造り手だ。

創業者であるロレンツォ・バルベーラさんから4代目にあたる、マンフレディ・バルベーラ社長が出迎えてくれた。白髪でよく日に焼けた精悍な顔つきのマンフレディさんの第一印象は、厳格なシチリアの頑固オヤジだ。

[2014年はバルベーラ社の120周年ということもあり、世界各国の輸入元やジャーナリスト、記者、テレビの取材などを受ける4代目マンフレディ・バルベーラ社長] [▲2014年はバルベーラ社の120周年ということもあり、世界各国の輸入元やジャーナリスト、記者、テレビの取材などを受ける4代目マンフレディ・バルベーラ社長]

「海外ではあまり知られていないが、シチリア州は、プーリア州、カラブリア州に続いてイタリア国内第三位のオリーブオイル生産量なんだ。ただし量だけが増えて質が低下するのは避けたい。そこで我々はCofiol(オリーブ栽培者及びオリーブオイル生産者協会)という協会を作り、シチリア島のオリーブ農家や搾油所が一致団結して高品質なオイルを造れる環境を整えたんだ。」

協会には5000軒以上のオリーブ栽培農家が加盟しており、シチリア内に搾油所が42箇所もある。

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「オリーブの実が傷つかないよう全て手摘みで収穫を行っているが、もう一つ重要なのは収穫後どれだけ早く搾油をするかなんだ。5000軒で丁寧に選別しつつ収穫されたオリーブは、42箇所のうちの最寄りの搾油所ですぐに搾油される。生産量が多くなっても高品質を保てる秘訣はこれだね。また、本社があるこのクストナーチの搾油所には、世界でもここにしかないオリーブ粗砕機があるんだ。この機械はオリーブを潰す際に、「打ちつぶし」、「ローラー」、「臼挽き」、「種抜き」という4つの異なる潰し方ができる。オリーブは潰し方によって辛味、苦味、甘み、口当たりなどが変わるんだ。オリーブの品種や状態を見ながら4つの異なる潰し方のどれを使うか、またはどう組み合わせるかを選ぶんだ。」

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実際に原料オリーブは同じで潰し方の異なる2つのオイルを試飲したが、全く違う印象を受けた。

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「バルベーラ家は父と同じ名前を長男につける習慣がある。だから2代目と4代目の私の名前はマンフレディ、初代と3代目、そして5代目となる私の長男は皆ロレンツォという名前なんだ。現在世界中で非常に高い評価を受けているロレンツォシリーズは、シチリアの最高のオリーブを使って息子に捧げるオリーブオイルを造りたいという私の思いから、まず5代目ということでLorenzo No.5を造ったんだ。その後、父に捧げるLorenzo No.3ができ、そして創業者に捧げるためにLorenzo No.1を造るようになった。もしかしたらそのうちManfredi No.4なんていうのができるかもしれないね!」
これまでずっとオリーブオイルへのこだわりを熱く真面目に語り続けてきたマンフレディさんだが、息子の話を交えたとたんに笑顔になり、家族想いの優しい父親の顔になった。

「イタリアで100年以上続いている名だたるオリーブオイルメーカーの中で、我々は唯一創業者一族が経営を続けるメーカーなんだ。1900年のパリ万博、1904年のセント・ルイスで金賞を獲得して世界中にバルベーラ社という名前が知れ渡った。当時はオイルをガラスのボトルに入れて売るなんて誰も考えていなかったが、1910年に2代目のマンフレディ・バルベーラは世界で初めてオリーブオイルを瓶詰めにして販売し始めたんだよ。こういった歴史あるメーカーであるという責任感と使命感を胸に、我々は高品質なオリーブオイルを造り続けることを約束するよ。」

伝統を大事にしながらも、革新的なことにも挑戦する。バルベーラ家がこの精神を受け継ぎ続ける限りは、安心して彼らの美味しいオリーブオイルを味わえるだろう。

ロベルト ピビリ2015年卓上カレンダー発売中 【限定30部】


ウンブリア州で活躍する画家ロベルト・ピビリさんの2015年度のカレンダーができあがりました。
今年発表した作品のなかから色彩豊かな12枚の絵を厳選しデザインしたカレンダーは、
ハガキサイズで、日曜日始まりで、日本の祝祭日に合わせているので使いやすい。
卓上にポップで優しいイタリアンアートを取り入れてみませんか。

<価格>
・ 1部1200円
・ 送料1部につき82円(メール便でお送りします)

<予約方法>
kokawa170@hotmail.co.jp

まで下記の内容をご記入のうえ送付下さい。追って、お振込み金額と銀行口座をお知らせします。
お振込を確認したのち、12月25日までに送付作業を致します。

<記入事項>
① お名前
② 購入希望数
③ 送り先住所
④ 連絡先の電話番号
⑤ メールアドレス

*30部限定発売ですので、先着順になります。
この機会をお見逃しなく!!

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マルケ州 マッシモツアー報告2

マルケ州といえば、昨年のマンマの料理フェスタで来日してくれた、 「DA ROLE」のパオラさんとセルジオさん。 もちろん行ってきました。 本場で食べる悪魔のカルボナーラ IMG_3617 IMG_3615 IMG_3620 IMG_3621 IMG_3623 IMG_3624 IMG_3625 IMG_3627 IMG_3629 IMG_3630 IMG_3631 IMG_3637

マルケ州 マッシモツアー報告1

【マッシモツアー報告】

49年続くMarche州acqualagnaのトリュフ見本市。
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今年は湿気が多過ぎて不作というけれど、多くの人で賑わっていました。

丁寧に手に取り、匂いを嗅いで、選んでる姿は真剣そのもの。
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その後は、トリュフ尽くしの昼食。
さすがに白いものは少しだけしかでませんでした。
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まあ個人的にはポルチーニのほうが好きなんですけどね。

郷土愛と強い信念によって育まれる 注目のモリーゼワイン Presented by モンテ物産

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 モリーゼ州の州都カンポバッソから北に50kmほど進むと、
なだらかな丘の中腹にテッレサクレ社が見えてくる。

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隣接する同社経営の宿泊施設「クアドロフォッリオ」の部屋からは、
周りを囲むように青々と並んだブドウの木と、その向こう側にはアドリア海が見える。
ここは、モリーゼ州の郷土料理と合わせてテッレサクレ社のワインが提供される
アグリトゥーリズモとしても高く評価されている。

 テッレサクレ社はワイナリーとしては2006年創業とまだ若いが、
ブドウ栽培農家としての歴史は1930年代にまで遡る。
現オーナーは3代目となるアルフレードさんだ。

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非常に情熱的で、自らイタリアはもちろんのこと世界中を飛び回ってプロモーションを行っている。
「モリーゼ州はイタリアの中で最も知名度が低い州のうちの一つかもしれないが、
まだ知られていない素晴らしい食文化がたくさんあるんだ。ワインもそのひとつで、
名の知れた銘壌地じゃないといいワインができないわけじゃないことは、
各地の偉大な生産者たちが証明してきた。
ブドウ栽培から自らの手によるワインづくりに移行したのは、
この土地の良さを最大限に表現したワインをつくりたいからだ。」
 彼の挑戦はすでに実を結び始めている。
テッレサクレ社はガンベロ・ロッソ、ヴェロネッリ、ルカ・マローニ、
ドゥエミラ・ヴィーニなどイタリア国内のワイン専門誌だけでも10誌以上に取り上げられており、
モリーゼ州で今、最も注目されているワイナリーだと言える。
 どのワインも自分にとっては子供のように大事にしているが、
その中でも特に注力しているワインがふたつあるという。
ひとつ目はモリーゼ州を代表する土着品種、ティンティリアだ。
つくり方によっては野暮ったい味になってしまう品種だが、収量制限をし、
最良のブドウのみをセレクションすることで、
複雑さとしっかりした骨格を保ちながらもエレガントさを兼ね備えている。
同じことがふたつ目のモンテプルチャーノを使ったワイン”Rispetto(リスペット)”にも言える。
名前は英語のリスペクトと同じ意味で、彼らを取り巻く自然や、ブドウ、
そしてワインができるまでのあらゆる作業に携わる人たちへの尊敬の念を込めて命名された。
 モンテプルチャーノはマルケ州やアブルッツォ州が有名だが、
”Rispetto”はこのモリーゼ州で最高のモンテプルチャーノをつくってみせる!
という信念から始まったワインだ。
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畑の標高にも違いがある。
このふたつのワインに使われるブドウの畑は、他の畑が標高250m以下なのに対して450mと標高が高く、
より日当たりが良い上に昼夜の寒暖差も大きい。
まさにエレガントかつ力強いワインづくりに最適な畑で栽培されている。

 熱い口調で語り続けるアルフレードさんを見て思い浮かんだ言葉が「カンパニリズモ」。
イタリアでは各教会の鐘(カンパーナ)の音が聞こえる範囲ごとにその土地独自の文化があり、
それを守ろうとする強い意識がある。
日本で言うところの「おらが村」という考え方だ。
よその文化を受け入れない閉鎖的な地方根性として捉えられがちな単語だが、
彼の場合には、この言葉はネガティブさとは全く別のイメージを纏っている。
郷土愛に満ち溢れ、自らブドウを育てワインの生産を行い、世界中にその素晴らしさを発信している。
そんなアルフレードさんの情熱によって生み出されるモリーゼワインを、
ぜひ一度味わってみていただきたい。

CA’MONTE[カ・モンテ]
モンテ物産が輸入・販売しているイタリアワインやイタリア食材の中でも、厳選されたこだわりの商品を取り扱うWEBショップです。
市場に出回っていないワイン等楽しいことがいっぱいあります。お楽しみに!
CA’MONTE

モリーゼ

『イタリア好き』Vol.19モリーゼ州
vol.192014年11月発行
在庫なし

堂々たる田舎

 アブルッツォ州とプーリア州に挟まれたアドリア海に面した小さな州モリーゼ州。

 人口わずか30万人足らず。州都はカンポバッソ。イタリア人ですらその存在を詳しく知らない人も多い。「そんな州どこにあるんだ?」「アブルッツォの街だろ」なんて軽口を言うイタリア人もいる。

 ローマからバスでアブルッツォ州のペスカーラまで行き、そこでレンタカーを借りてモリーゼ州に入った。ローマからテルモリ行きのバスもあるようだったが、レンタカーの都合もあり、この日このタイミングでモリーゼ州に入るにはそれがいちばん良い方法だった。  レンタカーを借りて高速道路A14を南下して行きテルモリに着いた。アドリア海に面したテルモリの6月の空は、飛び抜けた青をしていてとても気持ち良かった。浜辺では夏の準備の真っ最中で。立てられたばかりのカラフルなパラソルがこれから来る夏を待っていた。  

 モリーゼでは何人もの農民に会った。ゴツゴツした手と皺や爪に残る土が、働いている人の象徴だ。誰もが最初はぶっきらぼうで、日本人が何しに来た?と不思議そうな顔つきでこちらを見てくる。でも時間が経つに連れて和んでくると、がっちりと組み合える懐の深さを感じた。そして彼らに共通していたのは、人が生きる強さを持っていたことだ。山がちな田舎の州ではあるが、豊かな土地では作物が育ち、その恵を充分に味わうことができる。モリーゼという地味な州には、他にはないすばらしい自慢できる土地があることを彼らは良く分かっていたのだ。

 “堂々たる田舎”モリーゼ州、ほんの1週間足らずの取材ではこの州の魅力は伝え切れない。今度はじっくり腰を据えてここの魅力の奥深さをもっと感じてみたい。

 あーまた直ぐに行きたいモリーゼだ。

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バジリカータ ゴリゴリオーネ

カラブリア取材 2日目 チェドロと唐辛子とジェラート

2日目は、カラブリア特産のチェードロと唐辛子の取材。 どこの国でも、伝統的な特産物は、生活習慣の変化や、 文明の変化によって継承が危ぶまれているものも少なくない。 ここイタリアでもその傾向は変わらない。 でも、そういう時だからこそ守ろうとする力もきちんと働く。 日本でもそう。 古くからユダヤ人に重宝され、一番形の良いもの、 完璧なものを8月~9月にかけて出荷する。 それを作り、選ぶための作業は、信じられないくらいの手間暇をかける。 それ以外は、砂糖漬けやリキュールとして一般に売られる。 でも今や、かつての10分の1程度の生産しかない。
撮影:松本 
それを自分の仕事として、子供の頃から自然に考えて生きて来た彼は、 自分の娘もきっとそうなるだろうと少し照れながら話す。 世の中の早い流れの中を逆流するように、ゆっくりと守られていくもの。 大事なことだと思う。
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唐辛子教会の御大。 彼はこの地の名産唐辛子をどうにか付加価値をつけて、 世に送り出そうと、日夜研究に励む。 ガンに効くとか、ビタミンCなどの栄養価が高いとか、 とにかく色々な研究発表をしているらしい。(日本のお昼の番組的) でも、まだ確証はないので、これからも研究は続く。 その唐辛子も色々な展開をしている。 そのひとつがジャム。(まあだいたいジャムにしてみる) 甘くて辛い、あまり必然を感じないので微妙だが、 このジャムを使ってタルトにするとこれがなかなかイケる。 エリオさんは早速お店に出そうとはりきる。 日曜日の夕方、休日の最後を惜しむかのように皆が町を散歩する。 どこでもよく見られる光景。 そしてそこには当然、ジャラートがつきもの。 ディマンテにあるCAFEE’Nimiには、 お店の看板メニュー“TARTUFO DIAMANTE”がある。 トリュフの形をしたジャラートの中に、色々なものが入っている。 おススメはチェドロとヘーゼルナッツが入ったもので、 その上にいちじくのシロップをかけて食べる。 大人の味。おいしい。 おじさんはへんてこな絵も描きます。 発想がクリエイティブな人なんだろう。