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「粋でいなせな」”マリネッラ”のバックステージ訪問



皆さまご無沙汰しております。
おげんきですか? 季節は深まり晩秋になります。イタリアも今月末にはサマータイムも終了し、冬の訪れ?
いやはや地球温暖化で、10月まだまだ海で泳いでいる人をチラホラ見かけます。

さて、季節に関係なくナポリにはいつでもお客様の絶えない小さな、小さなお店がキイアイア地区にあります。ネクタイを主軸としたショップ、E.Marinella。
ネクタイは男性のアイテムで、ショップに入ると感じる、「男性のサンクチュアリ」なオーラ。女性の私としては、入っちゃいけない?怖さも感じますが、そこはさすが老舗ブランド。魅力的でエレガントな女性アイテムも少しあって、安心できます。

ネクタイに関しては全く無知の白紙状態で訪れたのですが、お話を聞いているうちに男のロマン、正に、「粋でいなせ」な江戸っ子の文化が重なりました。マリネッラの代表的なネクタイは江戸小紋と重なる部分があります。目の悪い私には遠目は無地ですが、近寄るととても手の込んだ小紋柄がちりばめられていて、小さな花畑のようです。この小さなお花畑のネクタイをトータルアイテムに添えると、見る見るうちにあか抜けて見えて、態度も凛として、見た目いなせに見えちゃうのです。


ネクタイの世界はとても奥深く、3/5/7/9折(Pieghe)とネクタイを構成する上で何回折り重ねるかによって違ったボリュームが生まれます。つける人の好みでお買い上げできるようになっています。
7折(Pieghe)はマリネッラが105年前に考え出した、ハンドメイドでレベルの高いサルト(仕立て人)でしか実現できない伝統技術です。通常のものより少しだけボリュームを感じるので、女子的なコメントで言えば、「横からみた感じが、男らし! Potente&Eleganza」です。
なるほど言われてみれば、このネクタイ(7折)をつけている人を結構思い浮かべることができます。

世界各国の著名人の御客様を持つマリネッラ。スーパースターの某バスケット選手は身長も高く、一般の方がつける長さでは、短すぎますし、逆に小柄な人だと、長すぎてダサくなってしまう。なるほど、お客様の体格によって、細かいオーダーも受けているので世界中の男性を虜にしているのでしょうね。

さて、手作業で行われているバックステージは、熟練の職人さん、しかもほとんど?訪れたときは100%が女性でした。各製造工程に分かれて効率よく作業が行われていました。新柄の生地も一旦はこちらの工房に運ばれ、選別されているそうです。

こちらはカッティングですが、型紙に合わせてカットするだけではなく、つけてた時に柄が正確に出るようにイメージしながら型紙を置いていきます。

薄く柔らかいシルク生地に、芯地を中心に入れてサクサクと縫い合わせていくのは、なかなか難しいと思われます。他にもいくつかのステップを踏んで出来上がる100%ハンドメイドのネクタイ。
大名も庶民も豪華絢爛を嫌い派手な衣装を禁じた江戸時代に生まれた粋の文化時代に生まれた手の込んだ生地や、柄。それを理解できるセンスを持った人を通(ツウ)と呼んでいました。
英国紳士アイテムの輸入販売から始まり、第二次大戦以降に独自の柄をデザインし、ネクタイにして販売をしてきたマリネッラ。現在のようにイタリアンスタイルのベースには英国が影響していたのは知りませんでしたが、現在につながる独自のセンスを持ち合わせたからこそ続けてこれたのでしょう。

これからクリスマスシーズン突入で、ナポリ名物のマリネッラ行列の季節です。
クリスマスシーズン、プレゼントを買い求めにマリネッラにやってくるお客様がずらりと並ぶ光景は、クリスマスの時期の樹井合地区の名物シーンです。


取材協力:
E.Marinella – official site – sartorial ties

レモン&レモン ソレント~アマルフィ海岸の春

収穫期は2~4月ごろ

皆さま~とってもお久しぶりです~

暖かい初夏のような日が続きましたが、気温が一気に急降下。またしても裏切られた感がありますが、
これが三月のイタリア、Marzo Pazzoです。
季節はあっという間に過ぎゆき、春先はレモンの季節です。
いま、ソレントやアマルフィに行けば、間違いなくレモンがたわわに実っている事でしょう。

アマルフィとソレントのレモンはIGP称号をもつ伝統的な地域性の高い農作物で、カンパーニア州では昔から大切に育てられてきました。
イタリアでIGP称号のレモンのは全部で6か所ですが、中でもいち早く認定されてきたのがカンパーニア。
頭に降ってきそうなレモン

はじめて鈴なりのレモンを見たときは興奮しました。
「うわぁ、レモンが降ってきそう」
そしてレモンのプリントや、レモン柄の陶器をついつい集め始め…
レモンのお菓子やレモンのお料理などへ発展し、今に至ります。レモン大好き!

まぁ、南イタリアのお庭もちのご家庭なら、必ずオレンジとレモンの樹は植えてあると思います。それくらいポピュラーで、それほど栽培が難しいというわけではないのですが、強風や雹、霜に弱いので、伝統的な栽培の場合冬場は黒い布で覆ったりします。ソレントの伝統的な栽培農家だと、いまはもう少なくなりましたが、にPaglia(藁)の蓋をして、完全にふさいでいます。

私がよく行くソレントのレモン農家のアグリトゥーリズモはオーガニックで栽培しています。近年、害虫もどんどん変容して、「無農薬でのレモン栽培をなんどもあきらめようかと思った、その度に家族みんなで泣きながら耐えてきた」と話してくれらオーナーのジュゼッペの表情を思い出します。温暖化で農作物の収穫は、全く読めない時代、農家の人は本当に苦労しています。

ソレントの街角

そんなレモンのニーズとしては、主にリモンチェッロ。この美しい食後酒には、レモンの皮が必要です。人の口に入るものですので、無農薬でなくてはなりません。といってもレモンの皮を食べるわけではなく、レモンの皮を使って色を抽出します。そう、皮だけが必要なんです。

じゃ実はどうするのか?といえば、主な使用法としてはジャムですね。
ただレモンはもともとあくの強い果実ですので、普通のジャムづくりのようには行きません。最低でも二度ほど熱湯であく抜きしてから煮込まないと、本来の黄色ではなく、真っ黒なジャムになってしまいます。なかなか大変な作業です。

フレッシュクリームが美味しい

そしてお菓子はソレント生まれ、アマルフィ海岸を代表するデリッツィア・アル・リモーネ!
見かけによらず、爽やかなケーキで二個は行けます。特に出来立てでクリームが緩いときが最高。
食事はレモンのパスタやリゾットがあります。料理はレストランで出されるものよりシンプルで本来のレモンのパンチ力が強い、
家庭料理のほうが好きです。

【完売】カンパーニア州のカポディモンテ焼き バラ(Rose)ペンダントヘッド

a porcellana di Capodimonte ~カポディモンテ焼き~

世界3大磁器のひとつで、マイセン・リモージュに並んで称されるカポディモンテ焼き。
今回は現代女性の美意識スタイルに合わせカポディモンテ焼きのオリジナル作品を生み出すアーチスト、エンツォ・サヴァスターノさんの作品をご紹介!
日本人女性の質感に合う大きさと、洋服を選ばずつけられる純白の色で仕上げた作品です。さまざまなシーンで使えて、胸元を華やかに飾ってくれますよ。
大切な人やご自身へのプレゼントにもおすすめです。
そして、今なら三つ編みネックレス(白)をもれなくプレゼント!!


■カポディモンテ焼きについて

1738年ブルボン朝の王としてナポリ・シチリアを統治したカルロ7世は、磁器で有名なザクセンより妻を迎える。女王マリア・アマーリア・フォン・ザクセンは、故郷のマイセン磁器に対抗しナポリで磁器づくりを始める。フランスのリモージュ、ドイツのマイセン、ナポリのカポデイモンテは当時のヨーロッパ諸国で人気が高かったようだ。
王家の器や装飾はカポディモンテ焼きが使われるようになり、現在はナポリカポディモンテ美術館にて王家のコレクションを見ることができる(部屋全面をロココ調、中国風(シノワズリー)の磁器で装飾したSala porcellanaが有名)。

■商品開発の経緯と商品について

置物をメインとして制作して来た工房を刷新するにあたり、イタリアではジノリに次ぐ歴史を持つカポディモンテ焼きの特徴である花モチーフを、懐古趣味ではなく、イタリアならではのモーダとして今に昇華することに努めました。
彫塑性の高いこのペンダントトップには、光沢と深みをたたえた、磁器ならではのホワイトを選びました。そのため服の色を選ばずコーディネイト頂けますし、ネックレスを変えることで起こる、雰囲気の変化もお楽しみ頂けます。
このピース一つで、どのようなアウトフィットにも、ふわりとエレガンスのベールがかかります。

《制作者エンツォ・サヴァスターノさんからのメッセージ》
代々受け継がれてきた確かな職人技と感性に裏付けられた、イタリアの深く豊かな歴史と現在を、このピースを通じて実感していただけましたら幸いです。


■カンパーニア州:ひとめぼれ♪

路地に小さな工房がひしめくナポリ……そんな職人さんの手作りをお届けする第一弾として『置物がビジューに変化した逸品』をご紹介いただきます!今回カポディモンテ焼き ペンダントヘッドの作品紹介に至った経緯とは?
>>祝さんからの作品紹介はこちらご覧ください
◆商品詳細◆
●素材:磁器。中央部の金具は真鍮
●サイズ:直径2.7センチ前後(紐通し部分:直径4mm)
●重さ:約10グラム前後
●制作者:エンツォ・サヴァスターノ
(ナポリの伝統磁器・カポディモンテ焼きの工房3代目)
●生産国:イタリア
注)金具以外は全てフリーハンドでの作成のため、サイズと重さは僅かながら全て異なります。
注)花弁が少しギザギサになっています。ニット類のひっかけにより破損の可能性がありますので、ゲージ系衣料にはお気を付け下さい。
注)商品はペンダントのヘッドのみとなります。

~アレンジ~
紐はお手元のお好きなものでアレンジしてみてください。紐通し部分は直径4mmと少し大きめに作られてますので、太めの編み込み紐から革ひもなど様々なタイプの紐を通していただけます。お洋服やシーンに合わせてお楽しみいただけますよ。
▲2個重ね
▲三つ編紐
▲ベージュの革紐

今なら三つ編みネックレス(白)をもれなくプレゼント!!
合革製ですが、しっかりと三つ編みになっており、独特の光沢で高級感があります。
カポディモンテ焼きのペンダントとセットでお使いいただいたり、ラップブレス風にぐるぐると腕に巻いてお使いもいただけますよ★
※紐を通す際に少しコツが必要となります。ご希望の方には、あらかじめ紐を通してお届けさせていただきますので、ご注文の際に「備考欄」へその旨ご記載ください。
▲約50cmの 三つ編みネックレス
▲オンにもオフにも!

”ナポリの伝統磁器・カポディモンテ焼きの工房”について
工房の3代目となるエンツォ・サヴァスターノさん。工房は彼女の父方のファミリーのもので、祖父~父~エンツォさんへと受け継がれている。
現在もカポディモンテ焼きの伝統に則り、型を一切使わずに、一枚一枚指先で生み出した花びらを、一輪の花に仕上げていく技を受け継ぎ作品を生み出しています。なかでもエンツォさんは、どうしても大きなビジューを好むイタリア人女性に対し、日本人女性の質感に合う繊細な作品を作るのが得意。幻のカポディモンテ焼きを現代のデザインに合わせて発信し続けています。
工房の連絡先:メールでのご連絡はこちらから(日本語可)
■お届け方法・送料について
宅急便でのお届けとなります。
750円(近畿 850円/中国・四国 950円/北海道・九州 1,125円/沖縄本島・離島は1,169円)
※750円以外の地域からお申込みいただいた方は送料が変更となります。ご購入後、自動返信メールとは別に変更額を改めてご連絡させていただきます。
※ゆうパケット(全国一律200円)でのお届けも承ります。ご希望の際は備考欄へ記載してください。送料を変更させていただきます。ゆうパケットは追跡は可能ですが、ポストへの投函となります。紛失に伴う商品保障もございませんので、その旨ご了承ください。
※銀行振込希望の方は、別途お送りする「お振込みのご案内メール」をご確認いただいた後、お振込みお手続きをお願いいたします。

カポディモンテ焼き バラ(Rose)ペンダントヘッド
今なら三つ編みネックレス(白)をもれなくプレゼント!!

会員価格:7,200円(税別)
非会員価格:8,000円(税別)

イタリアズッキーニクラブ会員イタリアズッキーニパートナーズ会員の方は会員価格にてお求めいただけます。ログイン後会員価格が表示されますのでご確認ください。
在庫なし

Pasticeriaに新しい風?

ミニシュー作り中のラッファエレさん


皆さまいかがお過ごしですか?
町は電飾の飾りつけのスタンバイが終了し、いやが追うにも12月のムードがもりあがります。
本年度はローマ、ミラノについで昇降客数が三番目の空港となったナポリ。年中観光客であふれるようになりましが、
ナポリは12月はさらなる盛り上がりが待っています。そう、プレセーピオ文化があるからです。

既に世代交代で現オーナーのフランチェスコさん

イタリア人、ヨーロッパ人観光客がほとんどの12月ですが、そんな観光客の人気はピッツァとババ、スフォリアテッラ。
ナポリの洋菓子店ならどこでもおいてある、ババ、スフォリアテッラですが、12月はそれに加えてシーズン限定のクリスマス菓子も並びます。ロッココ、モスタッチョーリ、スサミエッリ、ストルッフォリなどなど。

一年で一番忙しい季節を迎えるPasticeriaで少しお話を伺ってみました。
スペイン人地区に小さな工房のあるお菓子屋さんで、1930年代ジェラート販売から始まったのですが現在で3代目。1969年よりスペイン人地区の工房でお菓子を作り続けています。日曜のランチに欠かせない、ミニヨンのお菓子をはじめ一人用のケーキ、ホールケーキそして朝食用のコルネットや、ブリオッシュも毎日作っています。朝食のパンを作るというとは、夜中1:30~の出勤だそうで、若い職人さんたちのお仕事ですが、なかなか大変ですね。
朝食用のパンの仕込み

観光客に人気があるのは、勿論ババやスフォリアテッラですが、こちらはどちらかというと、地元の人向けのお店で、がっつりナポリ人相手にお商売をしています。ですので、伝統的なものもそうですが、最近少し流行なのが、表面をつややかにコートした、フランス風のテイストを取り入れたものや、アメリカンスタイルのカップケーキなども。特に子供お誕生会などには、色鮮やかなものも並びます。

レストランからなどの依頼も多いのだとか

市内の伝統あるいくつかのPasticeriaも最近、このタイプのフランス風のケーキを作り始めるところが増えました。
今年、ルビーカカオを使ったものをぼちぼち見かけますが、ここを訪れたとき、まさにそのルビーカカオでコーティングされた、5層のケーキを作っていました。なるほど、新しいものに敏感です。ケーキのイメージングは各職人さんのアイデアで創作しているそうです。

6層の違う味からなる、ルビーカカオのレアチーズ

正直、ババやスフォリアテッラで育っているDNAが、このお菓子を受け入れるのか? 疑問に思いましたが、意外にナポリっ子も新しもの好きだそうで、ミニヨンで出すと、すぐ売り切れになるのだとか。。
確かに自分のお誕生日パーティのケーキが、ババでは少しさえないな~。
それより、フランボワーズやマンゴーソースでグラースしてあるほうが、上品なイメージだし、特に若い人だとな猶更なんだと思います。

ただし、これらのトレンドは、伝統菓子がしっかりできてこその話です。
ですので、現在2代目のラッファエレさんと、3代目のフランチェスコさんが、
しっかりと伝統を作りながら更なる新しい風を取り込んでいるように感じました。

しかし、職人さんの腕はやわざで、写真を取るのがなかなか大変でした。

スパッカナポリとバンクシー

同じ通りにあるChiesa di Purgatorio(煉獄教会)


皆さま、だーいぶ、ご無沙汰しております。お元気ですか??
夏があっという間に過ぎ、昨年の経験に比べれば、イタリアは今年はむしろ過ごしやすい夏でした。
秋になり、農作物、ブドウ生産者の方々との折衝が続き、やっとひと段落。近年、自然を相手に仕事をする皆さまには、本当に大変な苦労を目の当たりにし、頭が下がります。美味しい料理の材料には、イタリア人たちの(案外?)まじめな取り組みと、努力があります。

さて、先日オークション会社サザビーズが、イギリスの覆面アーティスト、Banksy(バンクシー)の【少女と風船】を競売にかけ、
1億5000万円で落札されたとたんに、シュレッターが始まったという衝撃的なニュースを見ました。
「うわっ」が思わず出てしまいました。
仕掛けを仕込んでいたバンクシーのしてやったり!のニヤッとした顔が、目に浮かびます。

バンクシーはメッセージ性の強い作品を覆面で書き続けています。
そして、生バンクシーをご覧になりたい方!ぜひスパッカナポリへお出かけください。
現存するイタリアで唯一の作品と言われる「聖母と拳銃(Madonna con pistola)」がなんと、無料で見られます。

ガラスで囲われる前の生バンクシー


数年前に偶然通りかかってこの絵を見たときに、衝撃を受けました。
勿論バンクシーなど知らずに、ただ強烈なイメージを受けて写真を撮っておいたのですが、すっかり忘れておりました。数年前から壁画を守るために、ガラスのプロテクションがかけられています。でも、スパッカナポリの雑踏に、この壁画なんだかとてもマッチングしています。
バンクシーが無くてもスパッカナポリはいつも変容しています。昔に比べると、その姿がずいぶん変わりました。今も昔もナポリの良いところは多様性で、吸収変化がものすごい町です。いや、地域です。ぜひ生きた町のライブ感を味わってみてくださいね。


場所:
ジロラミーニ教会広場の横です


★ナポリ市内を歩いて巡る、「ナポリウォーキングツアー」も行っていますョ。Ciao

地中海式ダイエットの給食

Ciao a tutti!

皆さんこんにちは。
あっという間に夏になっていました~♪ 
日本は今年は大変な暑さだと伺っています。湿度もあいまり大変過酷な環境ですので、ご自愛ください。
イタリアは昨年が猛烈に暑かったので、今年は今の所例年並みではないかな?と思います。



少し前なのですが、取材で、チレント地方、ポリカ市の分離集落にある小学校で【地中海式ダイエット給食】のインタビューを地元の子供たちにしてみました。都会の学校と違い、分離集落ですから、地元の子供たちの幼・小・中の年代の子全員がこの学校で学びます。
給食は毎日ではなく、週に数回になっているようで、メニューは一か月毎、年齢別グループで制作されており、
地元の保健所によって構成されたメニューです。私が訪れた日は、小学校高学年から高校生までの年齢のグループの給食日でした。

あっ、昨日町の広場でお友達になった子供もいました!
村は小さいですからね、アジア人がいると子供たちは興味を持って、「何してるの~?」って話しかけてきます。

私も給食を先生たちのグループと一緒に頂いたのですが…写真見つかりません(中途半端ですみません)
メニューは、Lagane e ceci Laganeはパスタの形状で、幅広の薄めの手打ちパスタと、ひよこ豆です。
これは、典型的なチレントのプリモピアットの一つ。これを頂かずして、チレントへ行ってきましたとは言えない、マストなパスタです。


セコンドは、鶏肉のロースト。地中海式ダイエットを実践するうえで、この食のピラミッドが存在しますが、鶏や豚などの白肉はたまに食べる食品で、毎日欠かせないのは、野菜や果物などの食品で、底辺となっています(Museo di Dieta Mediterraneaにて)。
まぁ、食べ盛りの子供たちですので、お肉だって必要ですと、学校給食のメニューチェックをしている保健所の担当の方もおっしゃっていました。


女の子にからかわれて、ばつが悪そうに、はにかんでいるかわいい男の子でした。。
都会の子に比べ、シンプルで素直ですね~。。

学校の先生によれば、いくらチレント地中海式ダイエットのおひざ元とはいえ、子供たちの食事はかなり汚染されていて、外国資本の出来あいのおやつで育っている年代なので、肥満も深刻な問題だとか?
ただ、自分たちはこの地中海式ダイエットの研究対象となったチレント地方に生まれ育ち、この大切な文化を次世代に継承していくべきという認識は、子供ながらにもかなりはっきりと自覚しています。

学校の廊下のあちこちに、地中海式ダイエットとは?というパネルが掲げられ、いやでも毎日見ているわけで、どんな食品を体に取り入れるべきなのか?というのがキャッチアイでわかるのです。

何度もチレントを訪れ、いろいろな取材をしていますが、「純粋」なモノを口にすることが一番大切な事かと思います。
都会で暮らしていると、物にあふれ、何を信用していいのか?見極めは非常に難しいのですが、小さいころから教育を受けることは非常に大切で、この子供たちのように、文化継承という高い意識を持つことができるのかな?と思います。


★ チレント地方で地中海式ダイエット食を体感したい方はこちらからお問い合わせください。
https://www.piazzaitalia.info/

歴史はすごい

これなーんだ?


皆さまご無沙汰しております。
お元気ですか? 日本は梅雨時期ですね。今年のイタリア、天気が安定せず【?】な日々が続いております。

さて、先日仕事の一環で、ナポリにある、革製品のとても歴史ある工房で打ち合わせの通訳をしてきました。
歴史は買える【物】ではありません。
時間をかけて作り出される実績、リアルな物というか…
ファミリーの生きてきた【証】でもあります。

印刷物やデジタルツールなどの販促物を制作する場合、やはり家族の肖像がほしいね~♪
ということで、工房の社長さんに色々なお写真を見せていただきました。
この方は、本当に几帳面に保存しておくタイプの方だったんでしょうね。。。。

たくさんの家族写真から出てきたこちら…。。。
何だと思いますか??

拡大すると見えますか?


「Pane」、「Generi Minestra」とあります。
そして、Aprile 1949などの記載も。

そう、これ戦後の食糧配給カードなんです。。


長いことイタリアに住んでおりますが、日本でも食料配給切符なんて、見たことないのに、
まさかイタリアで本物を見るとは…。。
日本は配給は米が主流ですが、やっぱりパン。そして、ミネストラはミネストローネかな?汁物だったのでしょうね。

戦争を知らない世代ですので、本や映像で知ってはいても、身近に感じたことは一度もありませんでしたが、
なんだか急にタイムスリップした気がしました。
ちなみにこの工房は近くに爆弾が落ちて、敷地のリフォームの際に、爆弾の破片も土壌から出てきたそうです。

ナポリ観光最新事情

=サンタキアーラ教会の回廊=

ご無沙汰しております!皆さまお元気ですか?
先日まで日本でサクラのお花見。イタリアへ戻りだだだっーと時が流れ、あっという間に初夏になっています。
気が付けば、町の中は50m毎に大型観光バスが走り、毎朝港には地中海クルーズの大型客船が、2艘、3艘と入港してきます。

最近のナポリ観光事情、ずいぶん変わりました。
旧市街地や王宮広場などの観光名所がひしめくゾーンは、ものすごい数の団体グループに埋め尽くされ、
このストレス、以前Firenzeに住んでいた時に味わったあの、歩道をまっすぐ歩けないストレス同様です。

イタリアにおいて、ローマやフィレンツェ、ベネチアなど観光客がマストで訪れる観光地に比べれば甘いのかもしれませんが、
ナポリ=犯罪
ナポリ=もの盗まれる
ナポリ=危険という素敵なレッテルのおかげで、ナポリ人は今まで観光客に対して「来てくれたありがとう!」みたいな、明るい気持ちでツーリストを受け入れていたのですが、もはや、そんな時代はいずこへ。。
ヨーロッパ1のローコストキャリア、ライアンエアーがナポリに離着陸するようになり、格段に観光客が増えました。どこへ行っても、人・人・人。ナポリでやりたい事、見たい事を限られた時間内でするのは結構大変になってきました。

=スパッカナポリ内Pizzeria Di Matteo前=

まず、ランチ!
皆さんのお目当ては当然、Pizzaだと思います。
旧市街地の人気店は、11:00頃から並び始める店もあり、お腹がすいたら、ピザ屋さんに行こう!だと、とんでもないことに!
12:00には店の前にいて、待たずに着席しないと、以降お店は混雑するばかり。下手するとピザ一枚食べるのに、待ち時間1時間とディズニーランドのような時もあります。


そして観光名所入場!
最近はどこも、かしこもオンライン予約で、世知がない世の中です。
見るか、見ないか?その時決めるでは、やはりここでも大変なことになります。
ナポリの名所でオンライン予約したほうがいいのは、
サンセベーロ礼拝堂です。


週末でもない、連休でもないフツーの平日にどんなけ人が並んでいるんでしょう…
ジュゼッペ・サンマルティーノの彫刻は、やはり見た方がいいです。ナポリまで来てこれを見ないのはとてももったいない。
そんな口コミが総じてか?日中はかなりの人がここをお目当てにやってきます。狭い礼拝堂ですから、入れる人数も限られていて、多くの観光客が一度に入ることができないからです。


その半面、ナーバスになり、予約ばかりして結局行けずにチケット喪失もいやですので、予約しなくていいのは、サンタキアーラ教会の回廊や、サンマルティーノ修道院、カポディモンテ美術館など、箱の大きな見所です。
そして、ポンペイやエルコラーノの出土コレクションで有名な「国立考古学博物館」は微妙な立ち位置ですね(笑)ここは込むときは込みますが、普通はそれほどチケットを買うのに並びません。

おすすめなのは、サンカルロ劇場ガイド付き見学ツアーです。
ボロボロの外見からは想像しがたい!ロイヤルボックス付きのイタリア三大歌劇場は圧巻です。
時間が決まっていますので、劇場前でチェクしてください。
その横の王宮も、誰も入りませんが、入場料も4ユーロでかなりお得な見所で、ナポリ宮廷時代の優雅な装飾が見られますのでおすすめです。

とにかく旧市街地スパッカナポリ地区のランチタイムは激戦ですので、これは開店ダッシュ狙いましょう!

ナポリ市内の見どころを一気に集めた、半日徒歩観光も行っております。
詳しくはこちらをご覧ください!
https://www.piazzaitalia.info/blank-17

Made in Italy 職人さんの世界


Ciao a tutti
気が付けばあっという間に三月も半ば。「Marzo pazzo」の言葉通り、5分おきに太陽と雨雲が入れ替わる三月。
でも、春はもうそこまで来ていますね。やっぱり暖かいのです。
さて、冬~春は展示会や発注の時期で、イタリアのファッション業界は大きく動き出します。

Made in Italyと言えば、華やかなファッションか美味しい食品か?
いずれの分野においても、ハイスペックな職人さんたちの腕が欠かせません。
先週はナポリの路地裏にひしめき合う、小さな革製品の工房をたくさん回らせて頂きました。


北イタリアのミラノやフィレンッエにはブランドのショールームがあります。
南イタリアには、それらのブランドの製品を作る工房が沢山あるのです。ほらほら~、下請け社会ですよ。
南は昔から安い賃金で下請け搾取され続けてきました(笑)
そして大きな工場というのは街中になく、自宅兼、工房のような家族経営工房が旧市街地の一部区域に密集しています。
この辺りを歩くと、ドアの隙間から、開いた窓の向こうに、職人さんの姿を見るよく見かけます。

◆各国別に細かいサイズにカスタマイズされた部品◆

当初、こんな恐ろしい地域で国際的なモノづくりをしていることに衝撃を受けました。
アメリカ、日本、イギリスなど、だれでも知っている有名デパートや、有名ブランドの高級品が、こんな場所で作られていいんですか?

でもね、製品が素晴らしいのです。
そして職人さんたちの物づくりに対する態度や環境を聞いているとうなづけます。
現在80歳を超えるご高齢の職人さんたちもたくさんいます。彼らは10代から工場に入り、ずっとこの道で来たベテランの方々。
職人さんたちの高齢化は深刻で、後継者不足が大きな問題です。若い世代は楽して早く稼ぎたい!はどこの世界でも同じですね。その反面、彼らの息子さんたちが育ち、最新技術やネットを駆使しビジネスを始めるようになったので、モノづくりの現場もだいぶ変わったヨと職人さんが答えてくれました。

◆染色の技術や発色もイタリアの革製品は素晴らしいです◆

それでもやはり製品はミリ単位でカスタマイズして行くこともあります。フランスに出稼ぎに出て工場で働き、革のカット、なめし、縫製の技術など学んだ後、ナポリに戻りここで工房を始めた高齢の職人さんたちの指先感覚は言葉にできない位鋭いんですよね。
この技術が10年、20年と続く事を祈らずにいられません!

王様の置き土産? カゼルタ県でShow Cooking

イタリア好き読者の皆様 いまさらですが、あけましておめでとうございます。今年もカンパーニア州をよろしくお願いいたします。

果報は寝て待て。
待った甲斐があり、ご縁があって、”卓越したカゼルタ県の食のショークッキング”へ参加させて頂きました。カンパニアと言えば、カプリやアマルフィ、ナポリばかりのクローズアップで、海のイメージが強いのですが、今回は海から離れ内陸へ。本誌でも2度ほど取材させて頂いた、チレントも未知のカンパニーア州ですが、このカゼルタ県もカンパーニア州5県の一つで、王宮は有名ですがそれ以外の場所は馴染みがない方が大半だと思います。偉そうに言っていますが、カゼルタ県は、私もほぼノーマークゾーンでした。

◆昨年Caiati 15’にて悲願のトレビキ獲得。ワイナリALOISのオーナーミケーレさん◆

ナポリ一帯は、1738年ウィーン条約からカルロ5世となりナポリ支配が始まります。
歴史の話はうっとおしいのですが、ナポリが栄華を極めた時代、カンパニーア人にとってのベルエポック(良き時代)な訳で、ナポリ人の家には下手すると、イタリアの国旗より、両シチリア王国の旗があったりします。
◆こんなに遠くまで降ってきた、ベスビオ火山灰の堆積層◆

今となっては信じられませんが、ナポリは欧州の重要都市としてのフランスのパリ同様の文化レベルと地位を築きました。そんなブルボン王朝の王様は、政治以外にもいろいろやっていたんだな~と、カルロ5世と息子のフェルディナンド1世が、妙に身近に感じたワークショップでした。カゼルタ県の北内陸、ラッツィオ州に近いロッカモンフィーナ、マテーゼとの迫にあるポンテラトーネには、あのベスビオから降ってきた火山灰の体積層からなる、土壌があります。


◆ピエトロ・レオネッティ氏 子羊の炭火焼、生後2~3か月のとても小さな羊◆

ナポリがブルボン朝支配の時代(日本はどっぷり江戸時代)に、ここカゼルタ王宮の後方には、カルロ5世の息子、フェルディナンド1世が推し進めたプロジェクトで絹織物工場を核とした理想郷、サンレウチョの町が広がります。日本人観光客の方々が、ほぼ皆さんスルーですが、ここもユネスコの世界遺産なのです。手つかずだったこの地に王は、大ギリシャ時代から伝わる土着品種のパラグレッロ・ビアンコ、パラグレッロ・ネーロ、カーサヴェッキアというような苗を積極的に栽培したり、今回のショークッキングでもメニューに上がった、羊の飼育も推進したそうです。ブルボン朝支配下時代からつけ継がれるこのの羊は、臭みが尻尾に集積しやすい品種で、実際、羊独特のにおいは一切しませんでした。

ナポリが芸術と政治の中心だとすれば、この一帯は、ブルボン家の産業の核になっていたのかもしれないなぁ~。
250年以上前から受け継がれる羊の品種の肉を食べて、土着品種のワインを飲んでみると、「あっ、王様、こんにちは! ものすごいセレクトで攻めましたね、21世紀でも全然行けてますぅ~」と言いたくなるぐらい身近に感じてしまう。。


◆ミシュランスターシェフのレナート・マルティーノ氏のショー◆

ブルボンパワーの次には、水牛肉のカルパッチョ。カゼルタ県はモッツァレッラチーズの産地ですが、その水牛の【乳】ではなく、【肉】です。やっぱり、ミシュラ~ンのスターシェフによる魔法がかかると、ただの焼肉ではなくなりますね。まさかのクルード(生)にオリジナルの味付けであっさり!前菜からおかわり!してしまいました。こちらも臭みゼロ。


◆ジュゼッペ・イアコネッリ氏 チーズ作りはフランスから学んだ部分が多いそうです◆

そして私が興味を持ったのは、凝乳酵素を一切使わないチーズCandida。チーズの始まりはそもそも、牛乳が温度により発酵し始め、少し凝固した感じ?発酵過程において、マルサラ酒で少し風味付けをしているチーズで、この生きた食品は、日本の豆腐に通じるものがある。マルサラがチーズの発酵で何となく味噌麹のような味わいになったもろみ風のチーズでした。


◆フランコ ペペ氏 揚げ、窯と2種類づつを披露◆

そして昨年度、Pizza50のコンクールで、ナンバーワンに輝いたフランコ氏のピッツァ。ここ数年でナポリピッツァはずいぶん変わってきましたので、その最先端ピッツァとでも申しましょうか?生地が軽く、胃にもたれない。トッピングの素材には厳選をした地元の素材を使用しています。ワークショップ前日に、お店の方へもお邪魔しましたが、最近のナポリピッツァを知らない方が食べたらびっくりするようなヘルシー感にあふれています。

今回のワークショップメーカーは、
ワイナリ:ALOIS
料理:Ristorante Vairano del Volturno
肉:Ristorante Frantoio Ducale
パスタ:Pastificio Gerardo di Nola
ピッツァ:Pizzeria Pepe in Grani
チーズ:Optimum Sancti Petri
でした。各メーカーの皆さま、ありがとうございました。


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