【出展店舗紹介】イタリア好き マンマの料理フェスタ2019代官山

【MERCATO】

会場:代官山ヒルサイドスクエア
開催日時:3月30日(土)~3月31日(日) 10:00~19:00
*29日は、ヒルサイドパントリー代官山のみでの開催となります。
参加店:ARANCIA ROSSA / ITALICO JAPAN / イマニシ / CA’MONTE / ゴープレミア / SAKURAGUMI / SANTA CHIARADAVINO / Siciliamore / BANCHINI / Pastificio Sugino / パシフィック洋行 / 帽子屋BARコッポレッタ / リモーネリモーネ
(地下1階ヒルサイドパントリー代官山内:フードライナー/APEROL)

■ITALICO JAPAN

本場イタリアのエスプレッソ・カプセルコーヒーを味わっていただけます。
https://italicojapan.com/
手軽ながら本格的なエスプレッソを抽出することができる
Italicoのマシン
世界で愛される、
ESPRESSOcap社のカプセルコーヒー

■イタリア食材輸入のイマニシ

ペペロンチーノ製品をはじめとするカラブリアの食材などをご紹介します!

■CA’MONTE

最優秀ブドウ栽培者賞を受賞し、ブドウ栽培者の頂点に輝いたカラブリアの雄リブランディ家が作り出すワインをはじめ、イタリアの国民的ドリンクブランド “ヨーガ” から人気の味わいをご紹介します!
http://www.montebussan.co.jp/shop/
カラブリアワイン・チロ・ロッソ
ヨーガにモレッティ・ビール

■ゴープレミア

オリーヴオイルソムリエが厳選した良質なオリーヴオイルをはじめ、はちみつやオリーヴの木で作られたキッチン雑貨、お菓子などをご紹介します。
https://www.go-premiere.co.jp/
良質なオリーヴオイル
オリーヴの木でできたキッチン雑貨

■SAKURAGUMI

復活祭で登場するコロンバや、赤穂名物てーてってーをご紹介!
http://www.vera-pizza-sakuragumi.co.jp/

■SANTA CHIARA DAVINO

ユニークなイタリアン雑貨の数々をご紹介!お気に入りの1点を見つけてください。

■シチリア食材専門店 Siciliamore(シチリアモーレ)

今回は、食材の宝庫 南東シチリアの美味しい物だけをセレクトしてご紹介します。
ラグーサ県イブレイ山地特産の大人気トンダイブレア種100%のEXVオリーヴオイル「DOP パンタレオ」は、スペシャルセール価格でご提供します!

手摘みの大人気オイルに漁師町のアンチョヴィ
伝統製法で作られる風味抜群モディカ・チョコレート

■BANCHINI

パルマ最古のチョコレート屋BANCHINI(バンキーニ)の人気ラインナップをご紹介。
https://demeterdemetra.jp/banchini
バンキーニ兄弟
ちょっと贅沢な日常のお菓子

■生パスタ専門店 Pastificio Sugino

本格的な手打ちパスタなどの生パスタとパスタソースをご紹介。小麦の味と弾力が楽しめる生パスタをお楽しみください!
http://www.pastificio.jp

■パシフィック洋行

イタリアのサインボードやステッカーをはじめワインなどもご紹介します。
http://www.pacificyoko.com

■帽子屋BARコッポレッタ

シチリアのスタイルで知られるハンチング帽「コッポラ」と、厳選した生地を使用した日本の職人による完全手作りのオリジナル商品をご紹介します。
https://coppoletta.jp/

■リモーネリモーネ

リモンチェッロやチョコチェッロ、りんごチェッロをはじめ、レモンオイルやレモンの陶磁器などをご紹介します!
https://www.luceit.jp/
本場本物のリモンチェッロ
小瓶は絵付け師がひとつずつ手描き!

【ヒルサイドパントリー代官山内での出展店舗】

場所:ヒルサイドパントリー代官山
開催日時:3月29日(金)~3月31日(日) 10:00~19:00
参加店:フードライナー/APEROL
※APEROLは29日17:00~のアペリティーヴォ(食前酒と軽食)からお楽しみいただけます。
ヒルサイドパントリー代官山とは?
1993年、自家製パンと高級輸入食材の店として代官山ヒルサイドテラスにオープンして以来、シンプルで本当においしい「本物」を提供したいとの信念のもと、日々新しいものを発信している、お客様に愛されているお店です。

■フードライナー

ワインはすべて、店内でお飲みいただけます。選りすぐりの食品は店内で販売いたします。
http://www.foodliner.co.jp/

■APEROL(アペロール)

29日17:00~のアペリティーヴォに、今イタリアでも大人気のAPEROLスピリッツを食前酒としてお楽しみいただけます。プロセッコにAPEROL、オレンジを合わせた軽食ともぴったりのドリンクです。
https://www.aperol.com/ja

■【開催概要】集まれ! イタリア好き マンマの料理フェスタ2019代官山!

>>アンナマンマの紹介や、マンマの作る愛いっぱいの郷土料理の紹介、イベントの開催概要はこちらから!
■開催日時:3月29日(金)~3月31日(土) 10:00~19:00

魅惑のサヴォール

 

秋のモデナは葡萄の収穫が終わる9月末から、10月の中旬が過ぎると様々な秋の果物の最盛期を迎えます。


エミリアロマーニャ州はイタリアの中でもフルーツの生産量が1位。私の住んでいるモデナ周辺でもりんご、洋ナシ、プルーン、マルメロ、カリンなどが採れます。そんなたくさんの果物と、夏の終わりに収穫したカボチャ、葡萄の果汁を煮詰めて作ったモストコット(サバとも言います)を使って作るコンフェトゥーラがモデナにはあります。モデナ方言でサヴォールと呼ばれ、砂糖を加えずに、何日もかけてじっくり煮込んだ、砂糖のなかった時代からの素晴らしいフルーツの保存食。


地元の方に作っているか聞いたところ、80代のお婆さんは孫たちはヌテッラ(ヘーゼルナッツの入ったチョコレートクリーム)ばかりで見向きもされないから作らなくなってしまった。なんてお話を聞くと悲しくなります。

子供達の同級生の親御さんに聞いても作るという人は皆無…。


その昔は暖炉や薪ストーブの横で何日も鍋を置いて作っていたそうですから、近年ガスや、暖房器具の普及によって生活スタイルが変わったことも作らなくなってしまった所以かもしれません。


我が家では幸い薪ストーブがあり、バルサミコ酢の原料のために作ったモストコットを使って、庭の木にたわわに実ったカリンやマルメロ、カボチャ、りんご、洋ナシ、プラムなどを使って作っており、何より砂糖不使用、添加物なしというのが、子供達にも安心して食べさせられますし、自然の恵みを感じる甘みや酸味がモデナの伝統的なお菓子作りや、お料理に合わせやすくてとても重宝しています。


果物を切って煮込む事数日。褐色のサヴォールがようやく出来上がります。

市販されているものもあるのですが、どれも砂糖が添加されたもの、残念ながら苦みが勝って決して美味しいと思えないものばかりにあたり、個人的に随分味を見たのですが、納得いくものが見つからず、Alsavor アル サヴォールという名前のケータリング会社を立ち上げている友人ミルコ ピンナシェフ(イタリア好き本誌Vol36にも登場しています)に相談すると、「僕も探し回ったけれど、納得のいくものがないから自分で作っているよ。必要なら分けてあげようか?」というではありませんか。


写真はミルコシェフのオーガナイズするパーティーの会場の様子。パルミジャーノレッジャーノチーズを始めさまざまなチーズとサヴォールを合わせて

Al savorとはモデナ方言の言い回しで、コンフェトゥーラの名前の他、味わいという意味もあるのです。その名をつけたケータリング会社だから何か知っているだろうと踏んだのは当たりでした。


試しに味見をしてごらんと味見をさせてもらって、その美味しさに本当にびっくりしたのです。

フルーツの凝縮された深みのある味、それでいて懐かしいような。和菓子にも通じるような味わい。

チーズを始め、肉料理や魚料理、野菜料理何にでも合うのですが、そのままスプーンですくってひと瓶空にしたいくらい。パンにジャムのように塗って食べてもとっても美味しいですよ。

イタリア好き読者の皆さん、エミリアロマーニャ州のフルールがギュっと凝縮されたこのサヴォール、是非召し上がってみてくださいね。

レモン&レモン ソレント~アマルフィ海岸の春

皆さま~とってもお久しぶりです~
収穫期は2~4月ごろ

暖かい初夏のような日が続きましたが、気温が一気に急降下。またしても裏切られた感がありますが、これが三月のイタリア、Marzo Pazzoです。
季節はあっという間に過ぎゆき、春先はレモンの季節です。
いま、ソレントやアマルフィに行けば、間違いなくレモンがたわわに実っている事でしょう。

アマルフィとソレントのレモンはIGP称号をもつ伝統的な地域性の高い農作物で、カンパーニア州では昔から大切に育てられてきました。
イタリアでIGP称号のレモンのは全部で6か所ですが、中でもいち早く認定されてきたのがカンパーニア。
頭に降ってきそうなレモン

はじめて鈴なりのレモンを見たときは興奮しました。
「うわぁ、レモンが降ってきそう」
そしてレモンのプリントや、レモン柄の陶器をついつい集め始め…
レモンのお菓子やレモンのお料理などへ発展し、今に至ります。レモン大好き!

まぁ、南イタリアのお庭もちのご家庭なら、必ずオレンジとレモンの樹は植えてあると思います。それくらいポピュラーで、それほど栽培が難しいというわけではないのですが、強風や雹、霜に弱いので、伝統的な栽培の場合冬場は黒い布で覆ったりします。ソレントの伝統的な栽培農家だと、いまはもう少なくなりましたが、にPaglia(藁)の蓋をして、完全にふさいでいます。

私がよく行くソレントのレモン農家のアグリトゥーリズモはオーガニックで栽培しています。近年、害虫もどんどん変容して、「無農薬でのレモン栽培をなんどもあきらめようかと思った、その度に家族みんなで泣きながら耐えてきた」と話してくれらオーナーのジュゼッペの表情を思い出します。温暖化で農作物の収穫は、全く読めない時代、農家の人は本当に苦労しています。
ソレントの街角

そんなレモンのニーズとしては、主にリモンチェッロ。この美しい食後酒には、レモンの皮が必要です。人の口に入るものですので、無農薬でなくてはなりません。といってもレモンの皮を食べるわけではなく、レモンの皮を使って色を抽出します。そう、皮だけが必要なんです。

じゃ実はどうするのか?といえば、主な使用法としてはジャムですね。
ただレモンはもともとあくの強い果実ですので、普通のジャムづくりのようには行きません。最低でも二度ほど熱湯であく抜きしてから煮込まないと、本来の黄色ではなく、真っ黒なジャムになってしまいます。なかなか大変な作業です。
フレッシュクリームが美味しい
そしてお菓子はソレント生まれ、アマルフィ海岸を代表するデリッツィア・アル・リモーネ!
見かけによらず、爽やかなケーキで二個は行けます。特に出来立てでクリームが緩いときが最高。
食事はレモンのパスタやリゾットがあります。料理はレストランで出されるものよりシンプルで本来のレモンのパンチ力が強い、家庭料理のほうが好きです。

Sal de Riso
Via Roma, 80, 84010 Minori SA, イタリア
https://www.instagram.com/salderiso/

3月19日サンジュゼッペの日には巨大シュー!


日本で父の日と言えば6月ですが、イタリアの父の日は3月19日。
何故かって?
それは、3月19日がサン ジュゼッペ(聖ヨセフ)、つまりキリストのお父さんの日だから。

イタリアのカレンダーを見ると、日にち、曜日の横っちょに小さな文字が書いてあります。
よーく見ると、San ●●、San ●●、、、、。
キリスト教では、毎日、その日の聖人が制定されています。
イタリア人は多くの人が聖人の名前から名付けています。


そして街にも守護聖人がいて。
例えば私が住む街トラーパニの守護聖人はSant’Alberto(聖アルベルト)で8月7日。
なので、トラーパニ市は8月7日は祝日扱い。
トラーパニの街には聖アルベルトの像もあります。



3月19日はキリストのお父さん、San Giuseppeの日。
イタリア全土、父の日でもあるのですが、キリスト教への信仰心のあつい人が多いシチリア人にとってはこの日はとても重要な日。
何と言ってもキリストのお父さんの日ですから、、、。
その証拠にシチリアには「Giuseppe(ジュゼッペ)」という名前の人がものすごく多い!
街角で「ジュゼッペ~!」と叫べば、多くのジュゼッペさんが振り返る事でしょう(笑)

そしてこの日に私が住んでいる街、トラーパニで食べるのが一番上の写真のお菓子、Sfinci di San Giuseppe(スフィンチ ディ サンジュゼッペ)。
シュー生地を揚げて、その上にリコッタがたっぷ~りと乗ったこのお菓子、、、とにかくデカい!


元々の揚げた生地がゲンコツのより大きい故、乗っているリコッタの量も半端じゃない。

そして上に乗っているオレンジが甘そう~、、、とお思いかと思いますが。
これが食べてみると意外とペロリと食べれてしまう事ができちゃうのです。
それはきっとリコッタが美味しいから。
シチリアの羊のリコッタと言えば、イタリア人の中でもファンが多く、夏のバカンスシーズンには多くのイタリア人が、

「Buonissimo!!!」(超おいしい~!)

と言いながら、リコッタの入ったお菓子を食べている姿を見かけます。
羊のリコッタは味がしっかりと濃い割には意外と軽い、そんなところが魅力なのかもしれません。

このお菓子を食べれれば、シチリアはもう春♪

ミラノ 運河沿いのアンティークマーケット



毎月待ち遠しい、最終日曜日。それは、ミラノの南部ナヴィリオ運河沿いに骨董市が立つ日。田舎などで行われる、プロ向けのmercato antiquarioアンティークマーケットとは違い、一般向けのこの市は、のんびりと8時過ぎから準備が始まり、9時過ぎになってフルラインアップ、という感じでゆったりとした雰囲気が散歩にも楽しいメルカート(市場)。


最近はなぜか大変な混み方で、出遅れて午後に出かけたりすると、歩くのも困難なほど。私が通い始めて7,8年になると思うのですが、面白いな、と思うのは最近の露天の傾向が変わったこと。市場原理のようなものがこうした市場にもしっかり働いていて、急増中の中国人観光客をターゲットにした、中国風の古物や、翡翠を使ったジュエリー、ブランドのヴィンテージのお洋服などの取り扱いが随分と増えたように感じます。



美術品、ファッション関連の出店も多いですが、変わったところでは、カメラ専門の屋台や、ある時代を専門にしたデザイナー家具、アフリカや中東の古物、アンティークリネンや、銅の古道具など、扱われるものは、ほんとうに多種多様。それが無尽蔵に運河沿いにずらりと300店も出店しているのです。

露天が毎回店を構える場所はほぼ決まっていて、必ずチェックする場所が5つほどあります。どれも、台所の古道具ばかりなのですが。

ごくシンプルな白いオーバルの大皿。使いこまれた感じに風情があり、どのくらい長い間、どんな食卓で使われたんだろう?と想像したくなります。好きなので、たまに出会うとつい買ってしまい、結果何枚も似たようなものを持っている始末。どれも使い勝手がよいので、愛用しています。でももうやめなくちゃ(笑)。

ボコボコにちょっとゆがんだ、間が抜けたようなオタマ。これも手作り感、世界にひとつだけ感が楽しくて愛用中。いくつあってもまだ欲しくなってしまうのが、古いバスケット。そろそろ狭い我が家も限界になってきたので、自制中ですが、それでも目に止まり欲しくなってしまいます。アンティークリネンがひたすら欲しくなるのも、病気のひとつ。キッチンタオルだけでなく、テーブルクロスや、ベッドリネンも気にいるとつい買ってしまい、、、日常的に愛用していますが、それでももうやめないと。たらん、とするほど使い込んだ真っ白な麻に赤い糸で家族のイニシャルが施された刺繍や、愛らしい柄が丁寧に施されているのを見ると、どうしてもクラッとしてしまうのです。

欲しくなるものはどれも手軽な価格のものばかりですが、狭い我が家ゆえ場所的にも買えるものは限られているので、真剣(笑)。もう今日こそは買うのをやめようと思っても、骨董との出会いはまさに一期一会、胸がときめきます。それらの品の存在を通して100年前、200年前の暮らしが浮かびあがってくるようで、特別な楽しさがあります。また丁寧に使われたものを、受け継ぐ喜び、というか。一つひとつに手の温もりを感じられる品、いまはありえないような時間をかけて丁寧に仕上げられた品。時を経ることで磨かれいく”用の美”。それにどうしても心惹かれ、今日もやっぱりやめられない、、に。



下の写真は、スイスに近い村から出店している方の露天。背負えるようになっている縦長のミルク運びの木の桶ふたつ。その間にある、使い込まれてツルツルになった大きな針のようなもの2つ(お皿の右斜め上)は、山のような干草を馬に乗せて固定する際に、ロープで縛り付けるためのものだそう。


持ち合わせが足りなくて(幸い)買えなかった、下の写真の中央に見える、テニスラケットのような形の二つの木の品。モダンアートのオブジェか、はたまたアフリカの飾り物のように見ますが、正体はなんと昔これで洗濯物をバンバンとたたいていたもの。右側の少し頭でっかちの方は、洗濯だけでなく、毛物でフェルトを作っていた、と露天主さんが説明してくれました。



上の写真は、バターの型抜きに、パン切りトレイ。ツルツルになるまで使いこまれた木の美しさ。時間と人の手が作り上げていく美しさ。足を運ぶたびに新しい出会いがあり、そして質問するたびにまた学びがあり。

私の骨董市通いは、まだまだ続きそうです。

ナヴィリオは下町だった場所。かつて住人が洗濯をした場所(写真下)も残っています。宮崎駿監督の「Porto Rosso 紅の豚」の舞台でもあります。人が多過ぎなければ、気持ちよくランチやアペリティーボにもいい場所です。



ミラノにいらっしゃる際、最終日曜日でしたらぜひ訪ねてみてください。

地下鉄駅:ミラノ地下鉄 Porta Genova駅からすぐ。

開催日はこちらでチェックください。http://www.navigliogrande.mi.it/eventi/

月の最終日曜日、午前9時から18時ぐらいまで。

第10弾 編集長マッシモと行く 輝くカラブリア、特産品を訪ねる地元密着の旅9日間

▼2019年度は不催行となります。2020年度に同じ内容で催行予定です!お楽しみに。

編集長マッシモと行く!マッシモツアー第10弾の詳細決定!

主に本誌Vol.34で紹介した生産者を訪ね、
マンマの料理、農家の朝食、小麦収穫など、
このツアーでしか体験できない内容で、一緒にカラブリアの旅へ行きましょう!
参加人数は10名様限定です。

マッシモツアーのこだわり
●本誌取材で訪れた生産者を巡り、その情熱を直に感じられる。
●絶対うまい! 郷土の味を堪能できる。
●本場マンマの料理を一緒に楽しみながら味わえる。
●このツアーだけしか体験できない内容で、リアルなイタリアを感じる。

〈ポイント1〉
本場マンマの料理を体験して食べる
ーアンナ・ロンボラさんの料理講習と家族と一緒に食事を楽しむ。

〈ポイント2〉
酪農家アントニオさんを訪ねて
ー乳搾り〜チーズ作り見学と、農家の朝食を一緒に食べる。

〈ポイント3〉
カラブリアの自然を満喫
ーアルブレーシュの村チヴィタの自然公園をハイキング。
ーシーラ山地の牧場と農場を訪ねる。



〈ポイント4〉
カラブリアでピクニック
ー古代小麦収穫体験とその小麦で作ったピッツァやパンと地元ワインでピクニック。

ポイント5
取材で訪ねたマッシモオススメのレストランへ
ー「ラ・タベルナ・ディ・ペペ」でスクイラーチェのローカル料理を食べる。


 

スピリンガのンドゥイア


トロペアの赤タマネギ


野生のカルチョーフィ


〈旅行要項〉
●旅行期間:2019年6月8日(土)~16日(日)9日間
*全て専用車にて移動。
●イタリアズッキーニクラブ会員
294,000円(航空券別)
*非会員306,000円(航空券別)
*日程内の宿泊費(2名1室)、食事(毎朝食、昼食5回、夕食2回)、訪問料、講習料、通訳費、交通機関・現地手配費用が含まれます。
*上記費用には、航空券代金、燃油特別付加税、空港税、空港保険料は含まれません.別途ご手配、費用がかかります。
●1人部屋追加代金:48,000円
(ツインより部屋が小さくなる場合もございます)*相部屋の方がいらっしゃらない場合は1人部屋追加代金がかかります。
●ホテル:4つ星クラス
●最小催行人数:8名(10名様限定)定員になり次第締め切ります。
●お問い合わせ・お申込み先:アマテラス・イタリア(株式会社フォルトゥーナ)
担当:桃井祐美子、松家いくみ
TEL : 03-5772-8338
FAX : 03-6438-9990
東京都港区麻布十番1-5-29-205
●航空券お問い合わせ先:株式会社エイチ・アイ・エス トラベルワンダーランド新宿本社
アメリカ・オセアニア・ヨーロッパ/自由旅行専門店営業所
担当:柏原 健太
TEL: 03-5360-4881

リグーリアのペペロンチーノ

今日はMartedi Grasso, 謝肉祭の最終日です!

今年のカーニバルは例年より遅くやってきました。

日曜日には、どこの街でもカラフルな衣装をまとった子供たちの愛らしい姿が見られました。

リグーリア州の南の街サンレモでは花をふんだんに使った山車が中央通りに溢れます。

サンレモと言えば花と音楽祭で有名な街です。2月に行われる音楽祭に、いち早く春の訪れを告げていた美しい花々。しかし、会場に花が飾られることがなくなって数年が経ち、今では、すっかり無機質な舞台になってしまいました。しかも、今年は優勝曲を巡って議論が沸き起こり、音楽や芸術にも様々な思惑が絡み合っている現実を突きつけられたような気分でした。

昔の「ヴォラーレ」や「夢見る想い」などのカンツオーネが懐かしいです。

(2017年の優勝曲で、フランチェスコ・ガッバーニが猿のぬいぐるみと歌って踊った「Occidentali’s Karma」は大好きでした。とても楽しい曲ですので、よかったらYOUTUBEで検索してみてください。)

ところで、様変わりしたのは劇場だけではありません。花づくりに専念していた人々の生活にも変化が訪れました。

その中の代表がパオラとレオ。花の栽培からペペロンチーノ栽培に転向することに決め、2012年にVivi Piccanteを設立しました。

https://www.facebook.com/vivipiccante/


今では900種以上のペペロンチーノを栽培し、イタリア全土に出荷しています。
ペペロンチーノといえば、南が産地だと思い浮かべますよね。実際、リグーリア州でペペロンチーノ栽培を始めたのは彼らが初めてです。はじめは不信感を抱いていた周囲も彼らが作る薫り高く、カラフルで美味しいペペロンチーノに夢中になってしまいました。


「柑橘類、ローズヒップ、カカオなど色々な香りが楽しめるのよ。最近ではパパイヤとジャスミンの香りを放つ黄色のペペロンチーノを発表したわ。」とパオラさんが説明してくれます。レオさんは「通常、初めてのお客さんは辛くないのをリクエストしてくるんだ。でもだんだん、辛いのに挑戦したくなってくる。舌をやけどしたって怒られるかな、もう来てくれないかな、と思いながら販売する時もあるんだよ。でも、また戻ってきて購入してくれる。もっと辛いのを!」と笑います。

彼らが作りだしたFilippo Argenti は世界一辛いペペロンチーノとしてギネス申請中だそうです。(私は口に入れる勇気はありません)


ところで、パオラさんが賢いペペロンチーノの保存方法を教えてくれました。

そのまま冷凍保存して、必要なときに必要なだけ、おろし金で削るのです。とっても便利!

 

 

 

Vivi Piccante では、ペペロンチーノ塩やジャムなども販売しています。



ジャムとチーズの相性は抜群です。また黒砂糖で作ったペペロンチーノシロップは風邪を引いた時に舐めると鼻がすうっと通ってきます。(私はお湯に入れて薄めて飲んでいます)

リグーリアの海を見下ろす丘で育つカラフルで薫り高いペペロンチーノのお話でした。


パンチの効いたペペロンチーノにはクッキリした色彩のファッションが良く似合います。
レディース


https://www.ikrix.com/jp/crew-neck-viscose-blend-jumpsuit-m-missoni-109206

 

メンズ


https://www.ikrix.com/jp/paisley-pattern-red-silk-tie-ermenegildo-zegna-108606

 

こちらは春の優しい色彩のアイテムです。

レディース


https://www.ikrix.com/jp/floral-silk-dress-with-gold-tone-rings-blumarine-109060

メンズ


https://www.ikrix.com/jp/painting-print-denim-slim-jacket-off-white-108239

これから、リグーリアの旬のニュースと共にジェノヴァのファッション・オンラインショップiKRIXとのコラボでファッションについても発信していきたいと思っております。


ファッションアドバイザーはエリザベッタ・ロメッリーニさんです。

次号では、ペペロンチーノの色「赤」についてお話してもらいます。

お楽しみに。

起源はシルクロードのキャラバン隊によるバザール。コセンツァ市の春のお祭り・フィエラ ディ サンジュゼッペ

コセンツァ市に古くから伝わる春のお祭り・フィエラ ディ サンジュゼッペ(Fiera di san Giuseppe)。記録に残るだけでも700年以上の歴史を誇る、コセンツァ市最古かつ現存する唯一の季節を祝う祭りです。

何百年も前からシルクロードを経て到達したキャラバン隊が持ち込む荷物、つまり東側の陶器・織物・食品などを取引していた市場をフェデリコⅡ(フリードリヒ2世)が整備したのが1241年。春を祝う土着のお祭りと、キャラバン隊到着によるお祭り騒ぎを合わせて1つのフィエラとしたのではないか、と言われています。
現在でもキャラバン隊が開いていた市場の名残が強く、食器・家具・絨毯などを取り扱う店が多い、ちょっと変わったフィエラになります。特にキッチン用品は激安。メーカー物でさえも「なんでこの値段?」っていう激安価格でたたき売り。

見ているだけでも楽しい食器などの「伝統的な」出店に加え、ストリートフード、季節の野菜、植木屋さんも多く並びます。食いしん坊が多いカラブリアなので、一番充実しているのはストリートフード。イタリア各州からやって来る屋台も深夜まで大賑わいです。
3月も中旬になれば本格的な春のカラブリア州。お祭り期間中に家を飾る花を探す人も多く、「今度のフィエラであれを買おう!」と思っていたコセンツァ市と界隈の町からのとてつもない人出で賑わう数日間となります。ちなみに期間中、公立校は休校です(笑。

あまりにも日常的な物過ぎて、逆に普段はなかなか見ることのできないカラブリア州の伝統的な陶器や道具を扱うお店もたくさん出ます。
暖炉で豆を煮込む際に使う壺、塩やラードを使う保存食つくりに欠かせない容器などを扱う出店がこれだけ並ぶのはカラブリアでも唯一このお祭りだけ。
古い道具などは修理できる人も減っているので、お祭り期間中に売り子さんに自分の道具のお手入れをお願いすることも。
移動遊園地もやってきて、街中がうきうきとした気分で春を迎える節目のお祭り・フィエラ ディ サンジュゼッペ。今年もいよいよ始まります。

 

フィエラ ディ サンジュゼッペ(コセンツァ)2019

陶器類と植木のお店:3月10日~19日

その他のお店:3月15日~19日

イベントレポート/イタリア好き 郷土料理を楽しもう!エミリロ・マーニャ州モデナ


イタリア20州を巡る食事会は、最新号vol.36エミリア・ロマーニャ州モデナ特集をテーマに大井町の「NIDO」にて2月11日に開催されました。

会場時間も迫り準備を進めるオーナーシェフの戸羽剛志さん。




さあ、食事会の始まりです!
テーブルに置かれた白く丸い器「スコデッラ」は、ランブルスコを飲むための器。
現地ではこのような器で飲むこともあるということで、今回は現地気分を盛り上げるために戸羽さんが用意してくれた。これに並々とランブルスコを注げば気分も盛り上がる! この日は基本的にランブルスコをガブガブ飲みしながら会は進むのでした。

バルサミコ酢のソースをつけて食べるピンツィモーニオとランブルスコ。


パルマ産生ハム、モルタデッラ、パンチェッタ、コッパ ピアチェンティーナ、サラミカチャトーレの盛り合せ。


そして当然この州の食事といえば、生ハムにサラミなどの加工肉は外せません! 「僕は毎日こればかり食べていました」と戸羽さん。これがメインとばかりに大盤振る舞い。山盛りのアフェッタートミストはおかわりもあって会はドンドンヒートアップ。

アフェッタートミストは、ニョッコフリットにティジェッラ、ボルレンゴとエミリア地方のパンに合わせて。



取材時に持ち帰った、パルミジャーノ・レッジャーノ60ヶ月とペドローニの25年もののバルサミコ酢。


定番トルテッローニにピサレイファゾ(パン粉と小麦粉のニョッキ)、ニーディ・ディ・ロンディネ(筒状のラザニア)。


プリモピアットは3種盛り合わせ。珍しいニョッキやラザニアも、現地での経験をされた戸羽さんならでは。
そして、かなりお腹はずっしりきたところでセコンドです。

鹿肉のバルサミコ酢煮込みポレンタ添え。


鹿肉のバルサミコ酢煮込みポレンタ添え。
鹿肉は軟らかく、バルサミコ酢の風味が肉の臭みを消して、味を引き立ています。好みでほんの少しだけ先ほどのバルサミコ酢をかけて食べます。決してかけ過ぎてはいけません(笑)。



そしてドルチェはモデナの定番ベンソーネ。

 



ご参加の皆さま、そして戸羽シェフはじめお店のスタッフの方ありがとうございました。
とても充実した楽しい時間でした。

オフシーズンに訪れるカモッリとサン・フルットゥオーゾの魅力

みなさんこんにちは。

3月になりましたね。今年のジェノヴァの冬は不思議です。

珍しく大雪が降ったかと思えば、

2月の後半は小春日和の暖かい日が続きました。

ダウンでの外出は暑すぎるため、革ジャンなどの軽装で街を歩く人をたくさん見かけます。(ただし朝晩は冷えるので要注意!)

私もマフラーを着用せず外出するようになりました。通年、2月はとても寒いのですが、今年は寒さはそれほど感じません。

2月中旬ごろに、カモッリへ行きました!

カモッリはジェノヴァから電車で30分ほどの小さな観光地。

カラフルな建物が海沿いに並び、とても綺麗です。


春から夏にかけてヨーロッパからの観光客で大変賑わうのですが、2月はオフシーズン。朝のカモッリはとても静かで、のんびり歩くのに最適でした。

いつも来たら立ち寄るお気に入りのフォカッチャ屋さんへ行きましたが、シャッターに長期休暇中の張り紙が・・・。他にもいくつか休暇中のお店を見ました。

カモッリは春から秋に観光客数がたくさん訪れるので、その期間はお店を開け、観光客が少なくなる冬季にお店を閉めてバカンスに行っているのかもしれませんね。

そうは言っても大半のお店は通常営業していましたよ!

裏通りを歩いていたらどこからか良い匂いがしたので

その匂いにつられて甘いものを買いにお菓子屋さんへ。


カモリエーゼという地元のお菓子を見つけました。

カカオ味の生地にラム酒、カフェ、ジャンドゥーヤ、アマレットなどのクリームが入っているもの。(写真のショーケース下段)

また、アーモンド生地バージョンもあり(写真のショーケース上段)、オレンジ味、アーモンド味、アマレット味・・・と種類も豊富。

ジェノヴァでは見たことのないお菓子のため、興味深くショーケースを覗いていると、

気さくなお店の主人が

「ひとつ味見してみるかい?!」

とラム酒味のカモリエーゼを半分に切って渡してくださいました。

とてもやわらかく、口当たりがまろやか。

口の中でとろけて、ラム酒がふわっと広がって大人のお菓子・・・!という印象です。

大粒のチョコレート・トリュフと言いましょうか・・・

とにかく、カモッリに来たらぜひ味見をしていただきたいお菓子!

お店の主人によると、これまでに日本で開催されたイタリア料理のイベントに呼ばれたことがあり、東京などでカモリエーゼを日本の皆さんに紹介、販売したことがあるそうです。

イタリア情報雑誌などでも複数回取り上げられたりと、実は有名なお店だったことが発覚。

特にラム酒味のものが一番人気で定番の味なのだそうです。

カモッリに寄ったら、Pasticceria Revelloへ!

その後、天気が良いため、カモッリからすぐ近くのサン・フルットゥオーゾという小さな入江へ、船で向かいました。


観光シーズンになると、この船はお客さんでいっぱいに溢れかえるのですが、今回は両手で数えられるほどの人しか乗っていませんでした。

(しかも乗客のイタリア人に話を聞いていると、半分以上のかたが仕事で乗っている人たちでした。)

今回は残念ながらいませんでしたが、運が良いと船の上からイルカが泳いでいるのが見えますよ。


さて、15分ほどの船の旅で、あっという間にサン・フルットゥオーゾへ到着!

ここへは何度も足を運んでいますが、ビーチに人が1人もいない風景は初めてみました・・・。

夏にはここにパラソルが立ち並び、足場がないほど海水浴をする人で溢れかえるのですが、今回この風景に感動しました。

こちらにある白い建物は、元は修道院で、内部に修道士たちやジェノヴァの有名な貴族、ドーリア家の人々のお墓があります。

俗世間から離れ、ひっそりと永い眠りにつくのに素晴らしい場所だったのです。

観光シーズンとはまた違う、本来のこの土地の美しさに出会えて、幸せなひと時でした。

お天気にもよりますが、冬のカモッリ、サン・フルットゥオーゾへの観光もなかなか素敵ですよ!


船は、オフシーズン中は1日1、2本しか運行していませんので、サン・フルットゥオーゾへお越しの際はご注意くださいね。(天気が良くても風が強いと運行しない場合があります。)