「いずれにせよ、イメージがどうであれただ一つ確実なのは、フォンタナフレッダ社のワインは以前よりもさらに美味しくなっているということだ。理由の一つはエノロゴのダニーロ・ドロッコさん、アグロノモのアルベルト・グラッソさん(”王のワイン”バローロ①参照)の存在があるからだ。もう一つの理由は、経営が2008年から銀行の手を離れ、ピエモンテ出身の実業家であり、大のワイン愛好家のオスカー・ファリネッティさんとルカ・バッフィーゴさんの手に移ったからなんだ。オスカーさんからは、美味しいワインを飲みたいから僕のためにしっかり造ってくれ!っていつも言われるんだ。そりゃあもう期待に応えるしかないだろう?」
そう言うとブルーノさんは屈託のない笑顔で、CEOとしての重責を全く感じさせずに明るく笑った。
“王のワイン”バローロ① -フォンタナフレッダ の記事はこちらから
“王のワイン”バローロ② ミラフィオーレからフォンタナフレッダへ の記事はこちらから
「先ほどなぜミラフィオーレ社の歴史を語ったかというと、我々にとって今でも非常に重要な意味を持つストーリーだからなんだ。というのも、実はフォンタナフレッダ社は2009年に、約80年の時を経て“ミラフィオーレ”の商標を買い戻すことに成功したんだ!そして我々は、創業当時と同じブドウ品種、同じ醸造方法、同じ熟成方法で造る“ミラフィオーレ”を新たなラインナップとして立ち上げたんだ!」
どうだと言わんばかりの満足げな笑顔だ。
新生ミラフィオーレの熟成庫になっているのは、ミラフィオーレ社の創業当初から使われている“王のセラー”と呼ばれる部屋だ。創業当時使われていた王家の紋章入りの6つの樽(3000~4000リットル)が、歴史を感じさせる風貌で厳かにたたずんでいる。それと同じ形、同じ容量の周囲に並べられた新しい樽の中では、新生ミラフィオーレが瓶詰めの日を今か今かと待ちわびている。
「昔ながらの造り方と言っても、ワイナリー内の清潔さや発酵時間・温度帯についての知識、標高ごとに完熟具合を計算しての細かい区分け収穫など、100年以上前には無かった知識や考え方を駆使しているので、間違いなく昔よりも高品質な“ミラフィオーレ”になっているはずだよ!このシリーズは非常にクラシックな造りなので、現代の通常のバローロよりも熟成には時間がかかると思う。もし新しいヴィンテージを飲んでみて若すぎると思ったら少し寝かせてみるといい。半年でも一年でも違いが出てくるはずだよ。それに、何本かは長期熟成用に取っておくことをお勧めするよ。何十年経っても美味しく飲めるのは僕が保証するさ!」
創業後、商標の変更という大きな変化を経験することになったが、”フォンタナフレッダ” は、創業の土地フォンタナフレッダで、途切れることなくワインを造り続けてきた。今では、バローロを筆頭に土着品種の赤ワインアルタ・ランガのスパークリング、ランゲの白ワインなど多様なラインナップでピエモンテの名門として国際市場にも広く認知されている。
一方、約80年の時間を経て再びフォンタナフレッダの土地に帰ってきたミラフィオーレでは、大きな市場を意識するのではなく、少量生産で本物の偉大なクラシックなピエモンテワインの伝統の重要さを再認識・再評価できる洗練された味わいを追及している。実際に、ミラフィオーレの生産量はフォンタナフレッダの1%にも満たない。
「初代国王の頃の話が序章だとしたら、我々はまだ壮大な物語の本編に入ったばかりだ。ページを重ねていっていつか過去を振り返った時に、どれだけ素晴らしいストーリーが綴られているかを考えると楽しみで仕方がないね!」
自信たっぷりにそう語るブルーノさん自慢の逸品を、ぜひ味わってみていただきたい。
例えば、フォンタナフレッダ・バローロとミラフィオーレ・バローロで飲み比べてみるのも面白いだろう。
そしてもし、昔のフォンタナフレッダ社のイメージが良くないという方がいたら、今一度、まずはスタンダードなシルバー・ラベルのバローロから、先入観を捨てて飲んでみていただきたい。新たな発見があること請け合いである。
そう言うとブルーノさんは屈託のない笑顔で、CEOとしての重責を全く感じさせずに明るく笑った。
“王のワイン”バローロ① -フォンタナフレッダ の記事はこちらから
“王のワイン”バローロ② ミラフィオーレからフォンタナフレッダへ の記事はこちらから
「先ほどなぜミラフィオーレ社の歴史を語ったかというと、我々にとって今でも非常に重要な意味を持つストーリーだからなんだ。というのも、実はフォンタナフレッダ社は2009年に、約80年の時を経て“ミラフィオーレ”の商標を買い戻すことに成功したんだ!そして我々は、創業当時と同じブドウ品種、同じ醸造方法、同じ熟成方法で造る“ミラフィオーレ”を新たなラインナップとして立ち上げたんだ!」
どうだと言わんばかりの満足げな笑顔だ。
新生ミラフィオーレの熟成庫になっているのは、ミラフィオーレ社の創業当初から使われている“王のセラー”と呼ばれる部屋だ。創業当時使われていた王家の紋章入りの6つの樽(3000~4000リットル)が、歴史を感じさせる風貌で厳かにたたずんでいる。それと同じ形、同じ容量の周囲に並べられた新しい樽の中では、新生ミラフィオーレが瓶詰めの日を今か今かと待ちわびている。
「昔ながらの造り方と言っても、ワイナリー内の清潔さや発酵時間・温度帯についての知識、標高ごとに完熟具合を計算しての細かい区分け収穫など、100年以上前には無かった知識や考え方を駆使しているので、間違いなく昔よりも高品質な“ミラフィオーレ”になっているはずだよ!このシリーズは非常にクラシックな造りなので、現代の通常のバローロよりも熟成には時間がかかると思う。もし新しいヴィンテージを飲んでみて若すぎると思ったら少し寝かせてみるといい。半年でも一年でも違いが出てくるはずだよ。それに、何本かは長期熟成用に取っておくことをお勧めするよ。何十年経っても美味しく飲めるのは僕が保証するさ!」
創業後、商標の変更という大きな変化を経験することになったが、”フォンタナフレッダ” は、創業の土地フォンタナフレッダで、途切れることなくワインを造り続けてきた。今では、バローロを筆頭に土着品種の赤ワインアルタ・ランガのスパークリング、ランゲの白ワインなど多様なラインナップでピエモンテの名門として国際市場にも広く認知されている。
一方、約80年の時間を経て再びフォンタナフレッダの土地に帰ってきたミラフィオーレでは、大きな市場を意識するのではなく、少量生産で本物の偉大なクラシックなピエモンテワインの伝統の重要さを再認識・再評価できる洗練された味わいを追及している。実際に、ミラフィオーレの生産量はフォンタナフレッダの1%にも満たない。
「初代国王の頃の話が序章だとしたら、我々はまだ壮大な物語の本編に入ったばかりだ。ページを重ねていっていつか過去を振り返った時に、どれだけ素晴らしいストーリーが綴られているかを考えると楽しみで仕方がないね!」
自信たっぷりにそう語るブルーノさん自慢の逸品を、ぜひ味わってみていただきたい。
例えば、フォンタナフレッダ・バローロとミラフィオーレ・バローロで飲み比べてみるのも面白いだろう。
そしてもし、昔のフォンタナフレッダ社のイメージが良くないという方がいたら、今一度、まずはスタンダードなシルバー・ラベルのバローロから、先入観を捨てて飲んでみていただきたい。新たな発見があること請け合いである。