フリーマガジン

vol.45 マヨリカ焼きを訪ねて

イスラムからの長い道のりを経て、11世紀から13世紀のシチリアルートと、14世紀から15世紀にスペインマヨルカ島を経たトスカーナルートの二つが、イタリアへの流入とされるマヨリカ焼き。 その後、貴族文化と共に開花し、それぞ […]

vol.44 クリスマスの景色フィレンツェ

昨年2月29日にイタリアから帰国して早一年が経とうとしている。この間、新型コロナウイルスは想像以上に拡大し、今もなお我々の生活に重い空気を漂わせている。 そして新しい生活様式により、できるだけ人と接せず、密にならず暮らす […]

vol.43 愛すべきイタリアーニ

イタリアが好きだ。 これといってあまり深い理由もないけれど、あの国に行くと生きているという実感が湧いてくる。理屈でなく、そう、肌で感じるのだ。行くたびに湧き上がる好奇心と解放される心は、どこからともなくやって来る。 時間 […]

vol.42 東シチリア特集

どことなく田舎臭くて、素朴な包みが僕は好きだ。 深夜にB&Bに到着して部屋に入ると、ベッド数が足らない。よくあることだが、ダブルで二人分とカウントされている。メッセージしてあったのに~。仕方がないその夜は一人が椅子を並べ […]

vol.41 ナポリ特集

今まで私たちは本誌の取材を通じて、彼らの人生や、生きることの価値、さらには時間の捉え方のまったく違うイタリア人の考え方に深い感銘を受け、共感を覚え、愛と情熱を感じ、力をもらい、それらをでき得る限り誌面に載せて伝えてきまし […]

vol.40 ミラノ特集

ポルタ・ロマーナに恋をして…… ミラノの南東に位置するエリア、ポルタ・ロマーナ。 ローマに通ずる大きな門があるため、その名が付いている。 ほとんど観光客の姿を見かけない閑静な住宅街だ。 地元の人が日常生活を送る、そんな普 […]

vol.39 サルデーニャ特集

サルデーニャ、ここは不思議な魅力を持った島である。この島に来るたびに思う。島独特の文化、風習が今もなお色濃く残り、それを誇りに思い、守っていこうとする力を特に強く感じるのだ。それは島であることと、被支配の歴史によることに […]

vol.38 アブルッツォ特集

 〝強くて、優しい〟いつもそうありたいと思っている。映画やテレビ、漫画の中のヒーローはいつだってそうだ。でも口で言うほど簡単ではない。  「アブルッツェーゼのキャラクターは?」と問うと、だいたいの相手は少し照れくさそうに […]

vol.37 ヴェネト特集

「品質を保つこと、それは手抜きをしないことだ。それがいちばん大切なんだ」 「ここが田舎でも都会でも関係ない。その土地の歴史を知り、そこにある価値に気付き、見出すこと。そしてその価値に自信を持って発信することだ」 「この島 […]

vol.36 エミリア・ロマーニャ特集

父親が材木問屋だった。 子供の頃に父親の仕事場に行くと、独特の木の香りに包まれた。作業場では大工が仕事をしていた。僕はその香りと音、空気感が嫌いではなかった。モデナの樽工房の木材を眺めながら脳の奥に眠っていた記憶が香りと […]

vol.35 リグーリア特集

本誌創刊号の取材先にリグーリアを選び、2010年2月に取材に行ったのはもう8年前のことで、それ以来のリグーリア特集である。 今度は夏だ。陽差しは強く、透き通る海、パラソルはカラフルに広がり、バカンツァに訪れる人たちで溢れ […]