トゥリズモ・レリジョーゾという言葉を聞いたことはありますか?
レリジョーゾとは“宗教の”を意味し、聖地や教会、修道院などを訪れながら、その地の文化や芸術、自然を体験する巡礼にも似た旅行の形態で、いくつかの修道院が一般にも扉を開けています。
サルデーニャ州には、北部メイローグ地方にある小さな村ボルッタ郊外に一カ所だけ宿泊を受け入れているサン・ピエトロ・ディ・ソーレス修道院があります。
部屋は質素で必要最低限ですが、修道士のミサに参加し、修道士の生活を垣間見ることで日々の喧騒から離れ、数日間を静謐と黙想と共に過ごすことができます。
また修道院には売店があり、化粧品やハーブティー、リキュールのほかに、修道院の名が付いたクラフトビールまでもが売られています。レジは修道士が担当しているので、売店に立ち寄るだけでも修道院の雰囲気を感じることができますよ。
さらに毎年8月には、この地で起きた中世の戦いの様子を再現する祭りが行われ、大勢の人でにぎわいます。