ある日、森の中で牛さんに出会ったら。~ドライブ中の牛との遭遇。対処法~

のんびりしていて「これぞイタリアの田舎!」な光景ですね。
カラブリア州でも街から出たとたんにヤギ・ひつじ渋滞が発生することもありますが、特にコセンツァ県のシラ国立公園やポッリーノ国立公園内では公道で牛に遭遇するケースもあります。
しかも、牧童が同行していない完全放牧。つまり、牛さんが勝手にウロウロしているところに遭遇することもあるんです。(稀に馬に乗った牧童が同行していることもあります)

実は、彼らは「いつもの道」を行ったり来たりしているだけ。群れのボス(一番年上の牝牛)が群れを引き連れ、その時期の美味しい草のある場所・水場・ねぐらを行ったり来たりしています。
彼らにとっては、いつも道に今日はなんだか車がいるぞっていう認識らしいですが、問題はその巨体。

公道で牛に出会ったらまず心掛けたいのは、むやみに刺激しないこと。

牛の近くでクラクションを鳴らしたり、大きな声を出すのは厳禁。間違っても窓を開けて牛を触ろうとしたり、「きゃー!可愛いー♡」などと大きな声を出さないようにご注意を。牛さんがびっくりしちゃいます。

一本道で牛が通せんぼしていて全く動く気配が無かったら。最悪、引き返すぐらいの気持ちの余裕を持っていないと危険です。
基本的に優しい生き物ですが、その気になれば車程度はひとたまりもない相手だっていう事をくれぐれもお忘れなく。

牛は臆病な動物なので、人影を見ると離れます。なので、こんな時はゆっくり車に近づくのが正解。
草を食むのに一生懸命で人影に気が付かないうっかりさんも稀にいますが、「人がいますよー」的なアピールを静かにすると大抵移動してくれます。

牛に遭遇したら慌てず・騒がず。時間の許す限り彼らのペースで行動することをお勧めします。
道端で牛に遭遇、というのも楽しい経験ですけれど、ね。