『イタリア好き』ウンブリア州 取材日記2 マッキエの森

ウンブリア州に入って最初に行ったのが、マッキエの森だった。 真夏のサルデーニャ島から、森の中への移動。 ウンブリア州の取材は、着いた初日からマンマと家族の取材だったので、 予定を確認した時はヘビーだなと感じていた。 が、森の中へ入ると、そんな思いと疲れは吹っ飛んだ。 ジープで待っていたファウストは、待ちくたびれた様子でジープから降りて我々を迎えてくれた。 トリュフ犬は降りるやいなや、森の中へドンドンと進んで行った。 初めて体験するトリュフ狩りだった。 まもなくすると、犬がトリュフを見つけた。感動的だった。 小さくても採れたての黒トリュフ。 ここマッキエでは、30年くらい前までは、男の人は皆キコリだったそうです。 ファウストは、いまでも森や、野生の動物、山の自然の食物と対話しながら生活している。 そして、その生活に生きがいを感じているのだろう、 我々を案内している時も、楽しそうに森を歩き、イノシシや、鹿など野生の動物を見ると、 その生態について詳しく説明してくれた。 野生のイノシシや鹿をあんなに間近に見たの始めてだったが、 イノシシも鹿も、逃げることなく、餌を食べたりしていたのは、 そこでの不文律みたいなことが成り立っていたのだろう。 やはり自然と共存するということは、大切なことだと改めて感じた。 そして、本当の豊かさとは、こういうところにあるのだろう。
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きっと日本にも同じようなところがまだたくさん残っているばはずだ。