オルトレポ・パヴェーゼの代表格 ピノ・ネロ100%のスパークリング白ワイン
カジュアルなアペリティーヴォから、前菜、主菜にも重宝するPinot Nero Frizzante (Oltrepò Pavese DOC)。「ライン・ボトル」と呼ばれる背の高いボトルがエレガントで一層目を引く。

すっきりフレッシュな果実味が鶏肉料理ともよく合う。

撮影協力:Agriturismo al Bosco
今回ご紹介する「ピノ・ネロ・フリッツァンテ」には、特別な名称がない。「ピノ・ネロは僕たちのアイコン的な存在だからね。あえて別の名前を付ける必要なんてないのさ」と「ジョルジ・ワインズ」代表のファビアーノさんは微笑む。このピノ・ネロ100% のスパークリングワインは、1980年代から今日に至るまでずっと、このワイナリーを牽引してきた。
ここオルトレポ・パヴェーゼはイタリア最大、世界でも第3位という有数のピノ・ネロ産地。石灰質、粘土質の土壌がピノ・ネロ栽培に適し、さらに収穫期の日中と夜間の気温差が大きいことから、良質なピノ・ネロが獲れるのだそう。
黒ブドウ品種のピノ・ネロからは赤ワインが造られることが多いが、実はオルトレポ・パヴェーゼでは白ワインも有名。ブドウを手摘みで収穫後、圧搾はせず、マルシェボックス(穴あき木箱)にたくさんのブドウを一緒に入れて自然に流れ落ちる繊細なブドウ果汁を集めていく。この段階ではピンクがかっているものの、発酵が進むにつれて色が落ち、麦わら色に輝く白ワインとなっていく。

「先代はこのワインのためにボトルネックの一際長い、背の高いボトルを特注したんだ」とファビアーノさんが発売当初の逸話を語ってくれた。このユニークさが大成功をおさめ、地域のレストランがこのボトルサイズに合う冷蔵庫を買うほどだったと言う。フレッシュだが上品な味わいで、魚介類はもちろん、さっぱり系の鶏肉料理と合わせるのもオススメだ。
vol.61掲載。
Text : Yuko Shintaku
Photo : Alesandro Gloder

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■vol.3 滑らかな泡でどんな料理も引き立てる「M.C. 36」
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ルビコーネ1種のみ生産する自信のワイン
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