コクのある肉料理と合わせたい
ワインの一大産地、オルトレポ・パヴェーゼに根ざす老舗ワイナリーミラノから南に50キロ、ポー川を越えた先に広がるオルトレポ・パヴェーゼ。周りをピエモンテ州とエミリア・ロマーニャ州に囲まれたこの緩やかな丘陵地帯に、ファビアーノ・ジョルジさん率いる「ジョルジ・ワインズ」がある。1870年から地元の人々に愛されてきた老舗ワイナリーだ。
ピエモンテ州とエミリア゠ロマーニャ州に囲まれたオルトレポ・パヴェーゼ。「オルトレポ」は、イタリア語で「ポー川の向こう側」を意味する。
1960年代、ファビアーノさんの父アントニオさんと醸造家だったジャンフランコさんの兄弟が大きく事業を拡大し、今や年間120万本ものワインを生産、20種以上のラインナップを誇る。自社のブドウ畑35ヘクタールの他、周辺の小さな農家80軒からもブドウを購入し、協同組合のような役割も果たしているようだ。
紀元前からすでにワイン生産の記録が残るというこの地域の強みは、ブドウ栽培に適した土壌と500メートルにも達する標高。さらにジョルジ・ワインズでは、日当たりや水はけのよい斜面上の畑で造られる良質なブドウをすべて手摘みで丁寧に収穫し、質へのこだわりに余念がない。
さて、バルベーラをピノ・ネロと絶妙なバランスで合わせた赤ワイン「オルトライヤ」は、遅めに収穫したブドウを木棚の上で寝かせてアパッシメントを行い、発酵後には半年以上、樽で熟成させている。しっかりした味わいながらタンニンがやさしく飲みやすいのが魅力だ。
「オルトレポの頭文字を取って、響きの良い、ワインの美味しそうな名前にしたんだ」と、販売・マーケティングも仕切るファビアーノさん。肉料理全般とよく合うが、中でもビーフシチューなど、強いコクのある料理と合わせてみてほしい。
vol.60掲載。
Text : Yuko Shintaku
Photo : Alesandro Gloder
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『イタリア好き』にて連載されたおすすめワイン
■vol.1 品質だけを追求したこだわりの1本
世界の王たちも愛したバローロ「Passione di Re」
繊細でほどよいタンニンと、長く置けば置くほどコクが出る逸品。ちなみにこの名は、イタリア王室サヴォイア家が、晩餐会で外国の王たちに振舞っていたのがバローロだったことに由来。世界の王も愛したワインに思いを馳せながら、ガブリエレ氏がこだわりを尽くしたバローロを味わいたい。
▼本誌記事詳細はこちら(本誌vol.55掲載記事)
https://italiazuki.com/?p=58815
■vol.2 ブドウを2種に絞った珍しいランゲロッソ
オーナーのこだわりが最も現れたストーリー性のあるワイン
「Tutto Dipende da Dove Vuoi Andare」
パワフルさとエレガンス、味わい深さと香り高さのバランスの丁度良いところを抑えたワインと言えます。絶対に料理と一緒に味わって欲しい一本なので家族や友人を招いたディナーパーティでメインワインとして味わってみてはいかがでしょうか。
▼本誌記事詳細はこちら(本誌vol.56掲載記事)
https://italiazuki.com/?p=61181
■vol.3 滑らかな泡でどんな料理も引き立てる「M.C. 36」
丁寧に造られた高貴な発泡性ワイン
「アルタ ランガ DOCG 2020 “M.C. 36″」
アルタ ランガはメトド クラシコを採用しながらシャンパーニュよりも長い30ヶ月以上の瓶内熟成が規定されているイタリアが誇るスパークリングワインで古くはイギリスの王室向けに当時は珍しかったドライな味わいのスパークリングワインを製造し納めていた程。お祝いや特別な時間を演出するワインとしてとてもいかがですか?
▼本誌記事詳細はこちら(本誌vol.57掲載記事)
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■vol.4 余韻のあるコクが自慢の個性的ワイン「エリス」
コクのあるワインには、ピエモンテ名物「ヴィテッロ・トンナート」がお薦め。
試行錯誤の末、ガブリエレ・スカリオーネが好きなブルゴーニュワインのような果実味と酸味、そして長い余韻を楽しめる、コクのあるワインが出来上がった。そんなボトル1本1本には今は亡き愛犬への思いと、ガブリエレ氏のワイン愛が詰まっている。Gabriele Scaglioneのランゲ ビアンコは他にはない複雑さを感じる事ができ、様々な料理に合わせるのに向いていて食前から食後まで楽しめます。▼本誌記事詳細はこちら(本誌vol.58掲載記事)
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▼ガブリエレ・スカリオーネの商品一覧はこちら
■エミリア=ロマーニャのワイナリー、テヌータ・ガッチの魅力に迫る
ルビコーネ1種のみ生産する自信のワイン
オーガニック農法で作られたサンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローの絶妙なバランスでブレンドされ、滑らかで深みのある味わいと、しなやかなタンニンが上品な印象をもたらします。世界各国の一流ホテルや星付きレストラン、F1の公式サプライヤーとして採用されるなど高い評価も得ており、このたび日本に初上陸を果たしました。▼本誌記事詳細はこちら(本誌vol.59掲載記事)
https://italiazuki.com/?p=64637
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