ナポリのアート地下鉄「Duomo」駅オープン
読者の皆様こんにちは。お久しぶりです。お元気ですか?
ナポリの地下鉄1番線は、アート地下鉄と呼ばれて、各駅のデザインが多様なことから、観光客にも人気があります。Duomo駅開通は、バカンスの真っただ中、8月6日だったそうです。
コロナ禍の工事で開通が大幅に遅れ…
でも~、
実は~、
完成したわけではなく~
◆現在の様子◆
駅構内の工事を完成して、
この度、地下鉄を利用可能にしました。
◆完成予想図 ダイアモンドのようなガラス張りドーム◆
Duomo駅は始発のGalibardi駅の次で、Piazza Nicola Amoreという広場にあります。
広場は通称Quattro Palazziと呼ばれ、四辻交差点に沿って、同じ建物が4つ並び
入り口のアーチは凛々しいテラモン像の彫刻が飾られています。
Duomo駅は、名前の通り、大聖堂や、スパッカナポリ観光に便利な場所です。
◆Quattro Palazziの彫刻◆
さて、ナポリもかつてのローマ帝国のおひざ元ですから、
掘れば出てきます。
特にナポリはローマ時代よりも前に、ギリシャ植民都市時代にはすでに都市建設がなされ、町として栄えていた場所ですし、当時の中心地「スパッカナポリ」のすぐそばですので…
◆地下鉄の入り口には神殿の写真が…◆
出てきたのは…
Tempio dei giochi isolimpici イゾリンピック神殿跡。
イゾリンピックって何?Isolimpici deriva dal fatto che essi fossero equiparati a quelli che si svolgevano a Olimpia, sia per la tipologia delle gare, che per la periodicità. (Wikiより)
聞いたことないんですけど、私だけ?
なるほど、ギリシャのオリンピアで行われていた競技のタイプや期間も同じようなものだったらしいです。
神殿は2世紀ごろ、イゾリンピック競技と、皇帝アウグストにささげられたものだそうです。
この発掘で駅としての機能を失わず、各方面と協力し、遺跡をショーウィンドーできるようにしたそうです。(現在開通している部分では遺跡は見学できないので、現在工事中のガラス張りの部分が考古学ゾーンになる予定)
Duomo駅の建設はイタリア人建築家、Massimiliano Fukusasが担当しています。個人的には「あー、久々にイタリア人建築家起用したんだ」と意外な感じがしました。
大人気のToledo駅は2013年のリーフアワードで公共建築オブザイヤーを獲得し、ナポリの地下鉄1号線は人気がブレークしました。このToledo駅はOscar Tusquets Blanca(スペイン人)が担当。ちなみに中央駅に接続したGaribaldi駅はDominique Perrault(フランス人)Municipio駅は、Àlvaro Siza と Eduardo Souto de Moura(ポルトガル人)です。
◆駅の中の様子です◆
ナポリ市のサイトによれば、六角形の部分の電飾が、青や赤などもっとカラフルみたいなんですけど、訪れた時は、節電中?
少し地味な感じです。
Duomoへは駅から歩いても10~15分程度でつきますが、
地下鉄の駅で降りて、Via Duomo(ドゥモ通り)を上がれば、迷わずいけますよね~。初めて訪れる人にとっては安心していけますね。
ナポリの地下鉄 1番線 個人的に好きな駅今なら新しくてピカピカでーす。
1位 トレド駅
(エレベーターから見上げるモザイク)
2位 ウニベルシタ駅
(階段にかかれたダンテとベアトリーチェの隠し絵)
3位 ガリバルディ駅
(上り下りのエレベータがシースルーで見える)
さて、皆さんは、どちらの駅がお好きですか??