旧市街地にある子授けスポット

旧市街地の中にある教会、Basilica di Santa Maria delle Vigne (バジリカ ディ サンタ マリア デッレ ヴィニェ)についてご紹介したいと思います!

とっても古い教会で、10世紀に建てられました。(その後改築され現在の姿に)

Vigneとは葡萄畑のことで、昔は、この辺りに葡萄畑があったそうです。

今は建物(それでも14、15世紀ごろからある)が立ち並んでそんな面影は一切ありませんが…!

この教会に入って右手すぐにある一角に、子宝スポットがあるのです。

一本の柱の周りに大量のよだれかけ!


左側は男の子の名前、右側は女の子の名前が刺繍されたよだれかけが飾られています。


これは恐らく古代ローマ人が作った古い柱と伝えられていて、この教会を建てる時(10世紀)に使用されたもの。

その後14〜15世紀にマリア様がイエスに授乳する様子が描かれました。

18世紀に後期バロック風の金色の装飾のケースで囲われる今の姿になりました。(この教会がバロック風の装飾なのでそれに合わせて)

 

それにしても数え切れないほどのよだれかけ…ご利益があるのでしょうね。

日本でも子宝神社や安産祈願などがありますので、イタリア人もこんな風に神さまにお祈りするんだなぁと接点を感じました^ ^

皆さんに幸あれ〜ということで私もお賽銭を入れてロウソクを立てました。

すると若い女性がお祈りに来ました。2人目を授かりたいみたいでしたよ!

本人だけでなく、友人や家族も祈祷に来るみたいです。

ちなみに、この左隣の祭壇、一見普通の祭壇ですが少し変わっています。 

「郵便配達人たちの協会の祭壇」(現在の郵便、電信、電話局員)とプラカードに書いてありました。

教会内の小さな祭壇は、ほとんどが「○○家」と貴族の名字が連なっているのですが、こちらは通信関連の仕事の団体の寄付金によって作られたもののようです。珍しい!

 

さてさて、先日までジェノヴァで毎年開催されるヨット、ボートの大きな展示会がありました。毎年街の中が少し盛り上がるのですが、今年はGENOVAという名前の香水が街中に置かれました!


この展示会のために作られた香りだそうです。

さてその香りとは……!

バジルがベースになった、うーん……悪くはないけど、どうなんだろうか…まあ、感想に難しい微妙な香りでした。(私の個人の意見です笑)

バジルが結構前に出ているので、どうしてもジェノヴェーゼソースのことを思い出してしまい、香りに酔うというより、お腹が空くという香り…かな。笑

中心地の至る所(時に個人経営のお店の前など)に展示されていますので、ぜひ興味のある方は是非ジェノヴァをイメージして作られた香水を嗅いでみてくださいね!

やってきました~~、この季節!

6月、7月の異常なまでの暑さと干ばつで、正直心配していました。。。

森を歩いても歩いても、見つからない。。。

でも、やっぱり待てば出てくる~~!

そうです! ポルチーニ。🍄 <- あ、これは毒キノコ(笑)


あまり暑すぎると、虫にすぐ食べられてしまいます。松茸にもつく同じような小さな虫。

私が通う森では、7,8月は小さめのものが多いけど、8月も終わりになると、地元の人たちがVecchioと呼ぶ,手のひらサイズぐらいの大きいものが採れることも!



月が満ちていく時にたくさん出るそうです。

大きいものは、傘をオリーブオイルとニンニクでマリネして、フライパンでじっくり焼いて、最後にお醤油を垂らして食べるのが好き。


小さめの硬いのは、スライスして溶き卵とパン粉をつけてフリットに。甘みがあって、食べ始めたらやめられなくなってしまいます。

多すぎたら、乾燥ポルチーニに。ついに、昨年ポルチーニのために乾燥機まで買ってしまった私。。。。


イタリアで乾燥ポルチーニを買うときは気をつけてくださいね。安いものは中国産です。真っ白な部分が多いのがお勧め。値段も高いですけど。

イタリアの秋、、、、美味しい食材がいっぱい。

実は、、、、アルバの白トリュフ解禁初日(9月22日)に、白トリュフを堪能した私です。キャッ、贅沢~~~

家族と友達と。アブルッツォのド定番おもてなしメニューと言えば・・

先日のことですが、

長い夏休みも終わり新学期直前の週末。

友人家族、総勢15名が集まる夕食会に招待してもらいました。

皆でわいわい楽しむ時のお料理のメインと言えば・・

やはりArrosticini(アッロスティチーニ=羊の串焼き)です!

この日はなんと150本、地元の肉屋さんから調達してくれていました。

スーパーなどでも安く手に入りますが、肉からこだわる職人さんが作るものには敵いません。

「イタリア好きvol.38」でも紹介しましたが、多くのアブルッツォの家庭にはアッロスティチーニ専用の焼き台が常備されており、大抵は、その家の男性陣が炭熾しから焼きを任されます。

この日は「焼きの名人」だという友人の弟が焼きを担当することに。アメリカから帰って来たばかりということで、時差ボケにも負けず大役を担います。


これが専用の焼き台。これだけの串数を一気に焼けるのはなかなか慣れた人の技。


5本位を束にしてまとめてひっくり返していきます。

みんな舌が肥えている上に、自分の好きな焼き加減や塩加減がある人ばかり。

また焼き過ぎると固くなってしまうので、程よい焼き加減になるよう集中力が求められます。

大切なのは塩。この家庭では中粗の塩をタイミングを図りながら合わせていきます。

焼けたら熱々のまま直ぐにテーブルへ!

ここは兄弟の連携プレーが求められます。

この家庭では食べやすいようボウルに入れていますが、熱さを逃さない様にアルミホイルに包んだり、タコ壺に似た専用の器に入れることもあります。


テーブルに上がると冷めて脂が固くなる前に皆で熱々を頬張ります。

猫舌のイメージがあるイタリア人ですが、こればっかりは熱々で食べることが大切です。


今回、アッロスティチーニと合わせて食べるのは、お義父さんが畑で収穫してきたばかりの野菜たち。

まずは名残の夏野菜。ナスやトマト、タマネギ、パプリカをじっくり炒め煮した”Ciabotto(チャボット)”。

塩を控え野菜の甘みをしっかり味わえるので、ちょっと塩の効いた羊肉とは相性バツグン。無限ループです。


さらに、よく熟して真っ赤な大きなトマトはオリーブオイルとバジリコだけでシンプルなサラダに。

お義父さんが「トマトは畑のステーキとも言うんだよ」と自慢のトマトを前に誇らしげに教えてくれました。

確かに、肉厚で甘みが豊かで、しっかり主役が務まる存在感です。

これも自家製だというパンは、アブルッツォに昔からある品種ソリーナ小麦を使ったもの。外はカリッと中はもちふわ。ほんのり香る甘い小麦の香りがくせになり、皆ついつい手が伸びます、

そして、ワインはお決まりのモンテプルチャーノ・ダブルッツォ。

ようやくお腹が膨らんで来ると、お決まりなのは、今日何本食べたか、皆でお互いの串を数え合うこと。

たくさん食べれば食べる程、それは武勇伝になります。

ちなみにこの日の私は12本。

パンや野菜が美味しすぎて食べ過ぎた割には羊もよく食べた方です。いや、美味しかった!


食後は消化を助けるリキュールなどを楽しみながら、これまた自家製のデザート。モンテプルチャーノで作ったジャムがたっぷり入ったタルトです。

この日食卓に上がったのはほぼ全てが自家製のものや地元のもの。旬もしっかり感じながら、アブルッツォらしい食事会に大満足の夜でした。

【お知らせ】消費税率変更に伴うご案内

いつも『イタリア好き』をご愛読いただき、またitaliazuki.comをご利用くださり、誠にありがとうございます。

2019年10月1日(火)に実施される消費税率の変更に伴い、料金表示方法、および一部送料の変更をさせていただくことになりました。

移行期間は、しばらく表示の混在が予想されます。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。

■販売商品価格の表示方法変更について

10月1日(火)の消費税率変更に先立ちまして、
まずは2019年9月23日(火)より、料金の表示価格を全て税込み表記へ変更させていただきました。
現在は、全て8%での税込み価格へと変更しております。
10月1日(火)より、食品以外の10%対象商品につきましては価格を変更させていただきます。
※バックナンバーは増税分据え置きで調整させていただきます。
※食品は軽減税率対象のため、10月1日(火)以降も金額変更はございません。

変更前(9/23まで):価格表示 3,000(税別)※消費税額別立て
変更後(9/24より):価格表示 3,240(税込)※消費税額含む、10/1より対象商品は10%へ変更

尚、マイページでの「継続サービス」表示価格も(税込)での金額へと変更しております。

ご不明点等ございましたら、こちらよりお問い合わせくださいませ。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

養蜂とぶどうと蜂蜜と

すっかり秋風が吹き始めたモデナです。みなさんいかがお過ごしですか?

そんな中ぶどうの収穫をいつにするか、そんな話が出てくるのも今の時期。

今回はエミリアロマーニャ州からミツバチのお話をしたいと思います。

ミツバチは全世界で減少傾向にあると言われ、世界の果物や野菜の受粉の70%はミツバチたちがになっていると言われており、全滅すれば、食糧危機となる事は必須との事。

コルディレッティ(Coldiretti : Confederazione Nazionale coltivatori Diretti)イタリア全国直接栽培者連合の調べではイタリアの蜂蜜年間生産量は2万トン。うち、一位ロンバルディア州、二位ピエモンテ州、三位エミリアロマーニャ州の順になっています。日本は年間生産量2、8トン。

どうりて、日本の果物栽培の受粉の様子が筆を使っての人工受粉についてイタリア人から驚きを持って質問される訳です。これだけの数のミツバチがいるわけだからイタリアでは人工受粉をする必要がないわけなのに納得。

さて、我が家はモデナ県の東に位置する、ランブルスコソルバーラ種DOCの生産地の中心。我が家の葡萄畑も規定に沿って、ランブルスコ、サラミーノ、トレビアーノ種と、3種類のぶどうの木が植えられています。もちろん、バルサミコ酢作りに使うぶどうもこの畑で栽培しています。

ぶどう自体は花をつけたら、花粉を自ら飛ばして受粉する「自家受粉」を行う植物と言われますが、ぶどうの花の間を仕切りに飛び交うミツバチたち確実に受粉のお手伝いしてくれています。

統計データでは養蜂箱を置いた後のぶどうの味が向上したという報告も多く、我が家のぶどうの実のつき方もとても良い事から、確実に我が家の葡萄畑に貢献してくれている大事な働き手。
庭の様々な果樹も毎年鈴なり。
何よりもミツバチは農薬や、大気汚染などに大変敏感でミツバチが住める環境であるということは、私たち人間にとっても安全が保証されたようなもの。

今年は5月の長雨にせっかく咲いた花の蜜が流れてしまい、蜂蜜が採れないどころか、ミツバチの食料となるミツも不足で沢山の群れが死んでしまったり、分峰していなくなってしまったりという被害がエミリアロマーニャ州を始めイタリア全国で報告されていました。
その反面たまたま、急な雨が降った時に写真の分蜂の群れを見つけて、うちの子に加わった群もいるのです。
6月、7月の好天が功を奏し、やっと8月に採蜜作業にこぎつけることができました!採れた蜂蜜は約120kg。
ミツバチは貯蔵した巣穴が蜜が一杯になると蜜蝋で蓋をします。これをナイフで削り取り、ドラム缶に均等になるように差し込み、手回しの遠心分離機にかけてハチミツを取り出します。

黄金色のハチミツが流れ出てくる様子は圧巻!でもこれだけでは、ハチミツに混じった蜜蝋などが混じって、食感が悪いので、最低10日間寝かせます。すると蜜蝋が上にたまり、ハチミツと分かれるので、綺麗なハチミツが採取できるのです。

3月の上旬から咲く、果樹の花桃、プラム、桜、を始め、アカシア、シナノキ、我が家の周りはパルミジャーノの牧草を栽培しているので、エルバメディカと呼ばれる牧草のお花などなどイタリア語でMiele di mille fiori 千の花の蜜。(和名ならば百花蜜)味も香りも濃厚。同じ牧草を食べて育った牛の乳から作るパルミジャーノレッジャーノチーズとの相性も抜群です。
その土地でできたものはその土地のものとよくあう!
蜂蜜だけでなくバルサミコ酢や、サボール(砂糖を使わず、秋のモデナのフルーツを凝縮させたコンフェトゥーラ)と贅沢に組み合わせながら楽しむことシンプルだけど、豊かなモデナの田舎暮らし。
一度遊びにいらっしゃいませんか?

バルサミコ酢醸造室の見学、試飲講習会、郷土料理のお食事会、料理教室のお問い合わせは

https://m.facebook.com/balsamicland/


以前イタリア好きShopping でご紹介させていただいたMirkoシェフの魅惑のコンフェトゥーラ、サボールをパルミジャーノもオススメの一品。まだ少し在庫があるようです。ご購入はお早めに

https://italiazuki.com/2019/07/15/《-会員向け-》-伝統的コンフェトゥーラ-savor(サヴォ/

さて、ミツバチたちがお手伝いしてくれた葡萄の収穫、そろそろはじめます。

織物博物館 -サムゲオ-

   
   サルデーニャの職人さんが作る工芸品が素晴らしいのはこれまでもお伝えしてきましたが、
   今回はその中でも代表的な織物、の博物館をご紹介します。
 
   オリスターノ県、サムゲオにある州立の織物博物館としては唯一の博物館でサムゲオの
   織物だけでなく、島中から集められた作品が展示されています。
   館内は1階と2階に分かれており、ガイド付きで丁寧に説明、案内してくれます。
   木製のアンティークな織り機、麻や羊毛を紡ぐ道具、サムゲオの伝統的衣装、織り方見本に続き、
   1920年〜’50年代のサルデーニャの民芸品のコレクター、ルイージ コッコ氏により献上された
   1700年代からの羊毛や綿、麻などのコレクションの数々が展示。その他、母から娘に代々
   伝えられて来た伝統的な織物、また人が亡くなった時にその亡がらを横たえた敷物なども
   展示されており、昔の風習や伝説を知ることが出来ます。
 
   ただ3〜4ヶ月ごとにいろんな企画展や常設されたものの配置替えなどが行われるので新鮮では
   あるけど、以前見たものをもう一度見たい、と思って行っても見られないことも。。。
 
   先日行った時は織物の中でも絨毯に焦点を当てた企画展が行われていました。
   また写真にはありませんがビデオで女性たちが野原に木で織り機を組み立て、織っているところが
   流れており、見せ方が上手だなぁと思いました。
   
    下の右と真ん中の写真は博物館に入ってすぐに置いてあります。
    ちなみに企画展のものは写真を撮ってもOKですが、常設展のものは撮影禁止です。
 
    Museo Unico Regionale dell’Arte Tessile Sarda (サルデーニャの織物博物館)
     9時半(火曜のみ10時)~13時/17時~20時(夏時間)、
     9時半~(火曜のみ10時)~13時/16時~19時(夏時間) 月曜休
     
    機会があればぜひ訪れて下さいね。 
 

イタリア旅の醍醐味中の醍醐味? メッシーナ海峡を渡る!

イタリア半島最南端のカラブリア州。目の前は麗しのシチリアです。カラブリアとシチリアを隔てるのがメッシーナ海峡で、ここをフェリーが往来し両州を繋いでいます。

日暮れ時は特に綺麗。
電車移動の際の情報についてはだいぶネット上に見かけるので、本日は車で海峡を渡る様子をダイジェストでお伝えしますよ。ちなみに徒歩や自転車で海峡を渡る場合も同様です。

サレルノ以南は高速料金無料!
旅人にひたすら優しい高速を利用し、カラブリア州をどどーんと南下します。
フェリーの乗船券はフェリー乗り場周辺でも購入できますが、窓口購入は混雑しがち。なので、途中のサービスエリアで購入しておくのが良いでしょう。お値段もちょっとお得になります。片道券・当日往復券・3日券など色々種類があるので、旅程に合わせて購入してください。フェリーを往復利用の際は、帰路も使うので旅行中に無くさないように~‼

ガラスが汚いのはご愛敬です・・
レッジョカラブリアのちょっと手前のヴィッラサンジョバンニ(Villa San Giovanni)が出口です。レッジョまで行っちゃうと行きすぎ! ご注意くださいね。
ま、ヴィッラサンジョバンニ出口のだいぶ前から高速の看板に「Port(港)」と大きく標識が出るのでまず間違えません。
高速を出た後も、ひたすら「Port」の表示に従って走行すればOKです。

一般道の港までの道筋で、少しわかり難いのがレッジョカラブリア駅周辺。
今はナビも精度が上がっているので、高速下りるぐらいからナビを付けておくと安心です。ちなみに港までの道は、駅正面までぐーっと下り、駅の右側に抜けていきます。左に行っちゃだめよ。
※道路標識もしっかりしたものに交換が進みつつあります。

メッシーナ行きのゲートをくぐれば、いよいよフェリー乗り場。乗船直前に係員がチケットのバーコードを読み取って確認します。それでは、乗船~

メッシーナ海峡を航行するカーフェリーには何種類かあって、漁船(?)な小さ目な船から、船体内部が3階建てぐらいの駐車場になっている大型船までさまざま。

一番多いのが漁船っぽい小さ目な船です。小さいながらも休憩室もしっかり完備し、バーも常設しているので不便は無いのですが・・駐車スペースの大部分に屋根が無いので、駐車場所によっては車内がもの凄い暑さになることも。
さらにデッキまでの階段が混むので、駐車次第デッキに上がってしまいましょう。

運が良いと大型船に当たる事もあります♪ 今回の旅では帰路が大型船でした。子供用の遊戯施設など+αな設備を備え、駐車場もなんだかカッコいいんですよね。
シチリアからの帰路なので・・車内のオヤツやお土産用のシチリアの旨い物がフロントに並んでおります(笑
やっぱりシチリア出発直前にアランチーニとカンノーロは買っておきたい。。

ちなみに、船内は犬や猫も歩かせてOKです。ただし、リードの着用と口輪の装着を求められます。

口輪!とびっくりしますが、実際のところは口輪は持っていればOKで、余程のことが無い限りは装着を求められません。
ただ、フェリーやゴンドラなど一般の方と閉鎖空間に犬がいる場合は口輪の着用もしくは携帯を求められることが多いイタリア。犬と旅行する際はソフトタイプの口輪を持っていると便利ですよ。
我が家のワンコも、そよそよと海風に吹かれておりましたw

約30分の海峡越え。船内のバーでアランチーニを食べたり、

往来するフェリーや遠くの漁船を眺めながらゆったりと過ごしているともうシチリア! どうぞ良い旅を!

10/9・10開催!!イタリア料理専門展「第9回 ACCI Gusto 2019」


「本物のイタリア料理」に出会える場として、毎年多くの食に携わるプロ向けのイタリア料理専門展示会「ACCI Gusto」を今年も開催いたします。
イタリア料理に関する食材、飲料、機器が一堂に会し、ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合シェフを筆頭に一流のシェフ達によるデモンストレーションや、イタリア食材や歴史、イタリア現地情報等に精通した著名専門化による特別セミナーを行い一度で様々な情報を得ることができます。

また前回盛況だったイタリア料理コンテスト「Premio ACCI」の決勝戦も行います。
今回のテーマは「イタリア産チーズ」!馴染みのあるチーズから珍しいチーズまで予選を勝ち抜いた料理人たちが自身の経験と情熱を注いだ素晴らしい逸品を実際に調理しているシーンを是非会場でご覧ください!

第9回イタリア料理専門展 「ACCI Gusto 2019」

日程:10月9日(水)・10日(木)(10:00~17:00)
会場:都立産業貿易センター台東館
出展規模:100社/120小間(予定)
入場事前登録はこちらから:
入場料1,000円(税込み)が無料に!!
https://www.a-c-c-i.com/gusto/registration.php

■デモンストレーション

ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合シェフを筆頭に一流のシェフ達による大好評のデモンストレーション

■セミナースケジュール

イタリアの情報に精通した著名専門化による、学びの多い特別セミナー

■イタリア料理コンテスト「Premio ACCI」の決勝戦

「イタリア産チーズ」をテーマにした素晴らしい料理を是非会場でご覧ください!
〇テーマ:「イタリア産チーズ」
〇開催時間:10月9日(水) 11:00~14:15(5F会場)

★決勝進出者6名が決定!
(50音順)
・アズーリクラシコ 阿部 正和 さん
・Ristorante t.v.b 上坂 祐一郎 さん
・DAL CUORE 鈴木 伸朋 さん
・ART MON ZEN KYOTO ristorante Galleria 中村 雄太 さん
・XEX日本橋 早川 光 さん
・RISTORANTE Borgo KONISHI 山嵜 正樹 さん

▼詳しくはこちらから!
https://www.a-c-c-i.com/contest/

■会場の様子

4,000名近くの来場者数の方々で賑わう会場。出展ブースも100以上!ご期待ください。

一般社団法人 日本イタリア料理協会
お申し込み・お問い合わせ
https://www.a-c-c-i.com/gusto/index.html
事務局 TEL:03-6427-6883

アジアーゴ高原のマルガにて

アジアーゴ高原は、ヴェネト州のヴィツェンツァ県と、お隣のアルト・アディジェ州トレント県との境に位置する地域。ドロミーテ山麓の始まりで、平地からも比較的気軽に訪れることのできる自然豊かな地区にて、夏場は避暑地として多くの人がバカンスで訪れる場所。冬場はもちろんスキー目当ての客が足を運ぶ場所だ。

アジアーゴと呼ばれる地域内はアルトピアーニ・デイ・アジアーゴ(Altopiano di Asiago)と呼ばれる標高約1000m級の丘陵地をさす。同地区内、緑豊かな高原が連なる広大な地域。軽いハイキングから、リフュージョと言われる山小屋やマルガと呼ばれる牛の放牧場とチーズ製造所等があり、食事などを楽しむ場所であるため、バカンスシーズンはどこも人でいっぱいだ。

そんなマルガのうちのひとつ、今でもかなりアナログな感じでのチーズ作りがされている、カゼイフィーチョ(チーズの製造所)を訪れた。
そう、ここはヴェネトを代表するD.O.P.の認定もあるアジアーゴチーズのオリジナル産地でもある。

スパッチョと呼ばれる売り場に入ると、種類は少ないにしろ、ここで作られるチーズとサラミなどが置かれていて、なかなかいい感じ。売り場脇にある製造現場を覗かせてもらった。
今やほぼ他では皆無に等しい、薪で炊くカルダイア(乳を温める鍋)。ガスなんか使うよりもこの周辺にある木々を使って、経済的にもまたエコ的にも優れているから当然!とご主人は話す。長年の経験での火加減の調節だから、ガスよりも、実際に燃え具合を目で見ながら火力調節、温度調節ができる自然の炎のほうが、彼にとっては簡単なのだそうだ。そして、チーズの熟成室。D.O.P.の認証を得るには、もはや衛生的には検査に通らない木枠。なんともいい味わい。だから、もちろんここのチーズはD.O.P.の認証はない。熟成室の外にはここでできるリコッタを燻製する燻製機が。ちょっと傾いた感じでいるところがこれも味わいのある風景。この時も燻製作業中だ。

ここでチーズが作られるのは、牛の放牧期間である5月から9月いっぱいくらいまで。そのため、フレッシュ、及び熟成期間の短いチーズの販売はこの期間のみ。その後は熟成タイプのもののみが彼らの手元に残る。
そして、10月に入ると、気温がぐっと下がり悪天候も続くため、牛はもっと平野部に近い牛舎へと運ばれる。チーズの美味しさはその原料となる乳に由来するものだから、こんな大自然のなかでのびのびと過ごしている乳牛からとれる乳は美味しく、風味の豊かさが格段によい。見た目も黄色味が非常に強いものとなる。

この高原でつくられる特別に旨いチーズはこの期間限定の搾乳したものからのみ。なかなかとお目にかかれない希少な味わいのチーズだ。

ここで売られている美味しそうなサラミを横目で見つつ…彼らの飼育小屋の豚さん達にも別れを告げた。