復活祭だ。大掃除だ! カラブリア州コセンツァの復活祭はクツッパとパスティエラナポレターナで
【復活祭のころ=大掃除の時期】な方程式のカラブリア州です。
カラブリア州の春は大掃除の時期。日本は大みそか前(年内)に済ませる作業ですが、カラブリア州では復活祭前後に大掃除をする家庭が多いように思います。
よって。。。スーパー内にもお掃除道具がいつもに増した量で並びます。色々ありすぎて選べない(笑
なんでこの時期に大掃除をするのか。これには諸説あるんですが・・・ヘブライ文化の影響が濃いと言われています。部屋の隅々までお掃除して、心の中もお掃除して「新しい人」に生まれ変わって春をお迎えする。日本の断捨離みたいなものでしょうか。新年度前に心機一転っていうカンジ?
カラブリア州での大掃除の風習は、暖炉で暖を取っていた時代の名残とヘブライ文化が融合したというのが有力な説。つまり、暖炉から出るススや灰で家の中が汚れてしまうので、暖炉が必要ない春になったら普通に行っていた徹底的にお掃除が宗教行事と結びついて習慣化している、という訳ですね。
復活祭はいわゆる移動祝日なのですが、カラブリア州ではちょうど暖房が必要ないぐらい暖かくなる時期なのでこの「暖炉の掃除説」はすごーく説得力がありますw
復活祭時期の大掃除については、コセンツァ市に「大掃除で冬の名残を落とし切る(落とし切って春を迎える)」という言い回しもあるぐらいです。
で、大掃除なんですが。。。
大物家具もすべて動かします(涙。
普段使わないクリスタル製品や銀食器なども磨き込み、家具内の物をすべて出して家具の後ろ側もしっかりお掃除。もちろん大物中の大物・クローゼットも動かします。
我が家には暖炉が無いので、こんなに一生懸命しなくても良いんじゃないかなーと思ったりしますが・・・大掃除をしないと春を迎えられないと思って、ここはガンバルところ。
復活祭前後はお休みになる会社も多いので、この休暇中に家族総がかりで一気に仕上げるのは、日本の年末大掃除と似ているかも。
ところで、カラブリア州の復活祭に欠かせないのが、卵を丸のまま入れ込んで焼き上げるパン菓子です。
地域によって呼び名が異なりますが、コセンツァ県内ではクツッパ(Cuzzupa)とかピッツァトラ(Pizzatola)などと呼ばれています。
飾りにしておく物なので、味よりも見た目重視ですよ(笑
形状に違いがあるものの、カラブリア州全域で作られる数少ない「カラブリア州郷土菓子」です。ちなみに、南のレッジョカラブリア県の友人によると、彼の実家のある辺りではブータ(Vuta)って呼んでいるそう。カラブリア州の方言は奥が深すぎる。。。
ちなみにカラブリア州コセンツァ県コセンツァ市で絶対に欠かせない復活祭のお菓子がパスティエラナポレターナ(Pastiera Napoletana)。大麦を牛乳で煮たもの、カスタードクリーム、リコッタクリームなどなどが入る贅沢ドルチェです。
これが無かったら復活祭を迎えられない!というコセンツァの家庭は多く、我が家でも山盛り作りました。
カラブリア州北部はナポリ王宮文化の影響を色濃く受けた場所。特にコセンツァ市はナポリ王宮に出入りしていた貴族が多く、さらにナポリアカデミー設立に携わった学者も輩出していたりしてナポリとは切っても切り離せない間柄。
今でもその名残が言葉に・食文化に残っていて、その一つがこちらのパスティエラを復活祭に食べる習慣だと言われています。パスティエラに欠かせない材料の一つ、チェードロ(シトロン)の特産地っていうのもコセンツァでパスティエラが好まれる所以かも、ですね。
カラブリア州の春は大掃除の時期。日本は大みそか前(年内)に済ませる作業ですが、カラブリア州では復活祭前後に大掃除をする家庭が多いように思います。
よって。。。スーパー内にもお掃除道具がいつもに増した量で並びます。色々ありすぎて選べない(笑
なんでこの時期に大掃除をするのか。これには諸説あるんですが・・・ヘブライ文化の影響が濃いと言われています。部屋の隅々までお掃除して、心の中もお掃除して「新しい人」に生まれ変わって春をお迎えする。日本の断捨離みたいなものでしょうか。新年度前に心機一転っていうカンジ?
カラブリア州での大掃除の風習は、暖炉で暖を取っていた時代の名残とヘブライ文化が融合したというのが有力な説。つまり、暖炉から出るススや灰で家の中が汚れてしまうので、暖炉が必要ない春になったら普通に行っていた徹底的にお掃除が宗教行事と結びついて習慣化している、という訳ですね。
復活祭はいわゆる移動祝日なのですが、カラブリア州ではちょうど暖房が必要ないぐらい暖かくなる時期なのでこの「暖炉の掃除説」はすごーく説得力がありますw
復活祭時期の大掃除については、コセンツァ市に「大掃除で冬の名残を落とし切る(落とし切って春を迎える)」という言い回しもあるぐらいです。
で、大掃除なんですが。。。
大物家具もすべて動かします(涙。
普段使わないクリスタル製品や銀食器なども磨き込み、家具内の物をすべて出して家具の後ろ側もしっかりお掃除。もちろん大物中の大物・クローゼットも動かします。
我が家には暖炉が無いので、こんなに一生懸命しなくても良いんじゃないかなーと思ったりしますが・・・大掃除をしないと春を迎えられないと思って、ここはガンバルところ。
復活祭前後はお休みになる会社も多いので、この休暇中に家族総がかりで一気に仕上げるのは、日本の年末大掃除と似ているかも。
ところで、カラブリア州の復活祭に欠かせないのが、卵を丸のまま入れ込んで焼き上げるパン菓子です。
地域によって呼び名が異なりますが、コセンツァ県内ではクツッパ(Cuzzupa)とかピッツァトラ(Pizzatola)などと呼ばれています。
飾りにしておく物なので、味よりも見た目重視ですよ(笑
形状に違いがあるものの、カラブリア州全域で作られる数少ない「カラブリア州郷土菓子」です。ちなみに、南のレッジョカラブリア県の友人によると、彼の実家のある辺りではブータ(Vuta)って呼んでいるそう。カラブリア州の方言は奥が深すぎる。。。
ちなみにカラブリア州コセンツァ県コセンツァ市で絶対に欠かせない復活祭のお菓子がパスティエラナポレターナ(Pastiera Napoletana)。大麦を牛乳で煮たもの、カスタードクリーム、リコッタクリームなどなどが入る贅沢ドルチェです。
これが無かったら復活祭を迎えられない!というコセンツァの家庭は多く、我が家でも山盛り作りました。
カラブリア州北部はナポリ王宮文化の影響を色濃く受けた場所。特にコセンツァ市はナポリ王宮に出入りしていた貴族が多く、さらにナポリアカデミー設立に携わった学者も輩出していたりしてナポリとは切っても切り離せない間柄。
今でもその名残が言葉に・食文化に残っていて、その一つがこちらのパスティエラを復活祭に食べる習慣だと言われています。パスティエラに欠かせない材料の一つ、チェードロ(シトロン)の特産地っていうのもコセンツァでパスティエラが好まれる所以かも、ですね。