ゴールデンウィークまっただ中、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はトスカーナ州のピエトラサンタビーチに行ってきたのですが、こんな光景を見ました。
「鯉のぼり!」
・・にちょっと見えませんか?!海岸で凧揚げのカイトを売っていただけなのですが、連なっている感じが遠目に見るとちょっと鯉のぼりっぽくて、ちょうど5月5日こどもの日に近かったので、そんな風に見えてなんだか嬉しくなりました。
イタリア風鯉のぼりを眺めていてふと、男の子たちの素晴らしい友情を描いたイタリア映画を思い出しました。イタリア好きの皆さんには特におすすめしたい映画「帰れない山」です。
舞台はイタリア北部のヴァッレダオスタの雄大なモンテ・ローザ山麓。この村に住む少年ブルーノと夏の間だけトリノからこの村へ来る少年ピエトロの二人の壮大な友情物語で、対象的な二人が成長していく過程で生まれる葛藤や苦悩などからは様々なことを考えさせられる内容です。
対象的な二人を好演しているのはイタリアで大人気の若手俳優二人ルカ・マリネッリとアレッサンドロ・ボルギ。私は「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」(2017年公開)で初めてルカ・マリネッリを知ったのですが、その時の凄まじい目力と強烈なオーラを封印して悩める好青年を演じていたのが新鮮で、新たなマリネッリの魅力を堪能することが出来ました。
さて、気になるイタリアでの評判ですが、私の周りのイタリア人たちに観た感想を聞くと、みんな口々に「Bellissimo(ベリッシモ)=めっちゃいい!」と即答。
私は完全にピエトロ派(ひとつのところにとどまらずさまよい続けるタイプ)なのですが、映画を観た友人たちとピエトロ派かブルーノ派(ひとつのところにとどまるタイプ)か、などと感想を言い合えるのも映画を観た後の楽しみだったりします。
5月10日にイタリアで開催される、イタリアのアカデミー賞「David di Donatello 2023(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ)」では作品賞、監督賞、そして主演の二人がともに主演男優賞にノミネートされるなど、主要部門で多数ノミネートされており、今年のドナテッロの大本命とされている注目作品です。
原作はイタリアを代表する作家パオロ・コニェッティがイタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞した「帰れない山で、日本を含む39言語に翻訳された世界的ベストレラー小説。なにからなにまで話題が盛り沢山の作品となっていて、私も観る前からとても楽しみにしていた映画でした。
イタリアの原題は「Le otto montagne(レ・オット・モンターニェ)=8つの山」ですが、タイトルにあるようにこの映画の主役はなんといっても雄大な山。この美しいイタリアの自然と雄大の圧倒的な映像美は映画館の大きなスクリーンで観てこそ良さが引き立つので、映画館で観ることをおすすめします。ちなみに、会話もそれほど難しくないイタリア語が使われている場面も多いので、イタリア語を学習している人にもおすすめしたい映画です。
新宿ピカデリーほか全国公開されているので、是非最寄りの映画館で雄大なイタリアの自然を堪能いてください!次回のイタリア旅行にイタリアの美しい山脈ハイキングを組み込みたくなること間違い無しの作品ですよ。
映画「帰れない山」(配給:セテラ・インターナショナル)
URL: http://www.cetera.co.jp/theeightmountains/
映画「帰れない山」で雄大な山の雪景色を眺めていて、ふと今年の冬に訪れた雪山の景色が素晴らしかったマッラーディのことを思い出しました。そんなわけで、3ヶ月半ほど前の内容になってしまいますが、マッラーディやトスカーナ州などから招待してもらって参加してきた栗のイベントについて次回ご紹介したいと思います。この秋冬にイタリア旅行を計画されている方に是非おすすめしたい可愛らしい街&美味しい栗づくし料理・スイーツを沢山ご紹介するので、お楽しみに!
「鯉のぼり!」
・・にちょっと見えませんか?!海岸で凧揚げのカイトを売っていただけなのですが、連なっている感じが遠目に見るとちょっと鯉のぼりっぽくて、ちょうど5月5日こどもの日に近かったので、そんな風に見えてなんだか嬉しくなりました。
イタリア風鯉のぼりを眺めていてふと、男の子たちの素晴らしい友情を描いたイタリア映画を思い出しました。イタリア好きの皆さんには特におすすめしたい映画「帰れない山」です。
イタリア映画祭で多数ノミネート、原作はイタリア文学最高峰の賞を受賞「帰れない山」が公開
イタリア映画「帰れない山」は本日5月5日から日本で公開されますが、この映画は昨年イタリアで公開されてかなり話題となった作品で、第75回カンヌ国際映画祭では審査員賞を受賞しています。舞台はイタリア北部のヴァッレダオスタの雄大なモンテ・ローザ山麓。この村に住む少年ブルーノと夏の間だけトリノからこの村へ来る少年ピエトロの二人の壮大な友情物語で、対象的な二人が成長していく過程で生まれる葛藤や苦悩などからは様々なことを考えさせられる内容です。
対象的な二人を好演しているのはイタリアで大人気の若手俳優二人ルカ・マリネッリとアレッサンドロ・ボルギ。私は「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」(2017年公開)で初めてルカ・マリネッリを知ったのですが、その時の凄まじい目力と強烈なオーラを封印して悩める好青年を演じていたのが新鮮で、新たなマリネッリの魅力を堪能することが出来ました。
さて、気になるイタリアでの評判ですが、私の周りのイタリア人たちに観た感想を聞くと、みんな口々に「Bellissimo(ベリッシモ)=めっちゃいい!」と即答。
私は完全にピエトロ派(ひとつのところにとどまらずさまよい続けるタイプ)なのですが、映画を観た友人たちとピエトロ派かブルーノ派(ひとつのところにとどまるタイプ)か、などと感想を言い合えるのも映画を観た後の楽しみだったりします。
5月10日にイタリアで開催される、イタリアのアカデミー賞「David di Donatello 2023(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ)」では作品賞、監督賞、そして主演の二人がともに主演男優賞にノミネートされるなど、主要部門で多数ノミネートされており、今年のドナテッロの大本命とされている注目作品です。
原作はイタリアを代表する作家パオロ・コニェッティがイタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞した「帰れない山で、日本を含む39言語に翻訳された世界的ベストレラー小説。なにからなにまで話題が盛り沢山の作品となっていて、私も観る前からとても楽しみにしていた映画でした。
イタリアの原題は「Le otto montagne(レ・オット・モンターニェ)=8つの山」ですが、タイトルにあるようにこの映画の主役はなんといっても雄大な山。この美しいイタリアの自然と雄大の圧倒的な映像美は映画館の大きなスクリーンで観てこそ良さが引き立つので、映画館で観ることをおすすめします。ちなみに、会話もそれほど難しくないイタリア語が使われている場面も多いので、イタリア語を学習している人にもおすすめしたい映画です。
新宿ピカデリーほか全国公開されているので、是非最寄りの映画館で雄大なイタリアの自然を堪能いてください!次回のイタリア旅行にイタリアの美しい山脈ハイキングを組み込みたくなること間違い無しの作品ですよ。
映画「帰れない山」(配給:セテラ・インターナショナル)
URL: http://www.cetera.co.jp/theeightmountains/
映画「帰れない山」で雄大な山の雪景色を眺めていて、ふと今年の冬に訪れた雪山の景色が素晴らしかったマッラーディのことを思い出しました。そんなわけで、3ヶ月半ほど前の内容になってしまいますが、マッラーディやトスカーナ州などから招待してもらって参加してきた栗のイベントについて次回ご紹介したいと思います。この秋冬にイタリア旅行を計画されている方に是非おすすめしたい可愛らしい街&美味しい栗づくし料理・スイーツを沢山ご紹介するので、お楽しみに!