トラムレストランで、市内を巡りながら本格的食事を
リナーテ空港から街の中心部、サン・バビラまでの地下鉄がやっと開通し、公共交通機関がますます充実してきたミラノ。その一方で昔ながらのトラム(市電)も相変わらず活躍中で、この街の中心を網羅し、ミラネーゼたちの大事な足となっている。実はそんなトラムで食事を楽しめることはご存知だろうか。「アトモスフェラ(ATMosfera)」というトラムレストランで、スフォルツェスコ城、ドゥオモ、スカラ座、ナヴィリオなど市内のハイライトスポットの近くを巡りながら、車内で前菜、パスタ、メイン、デザートといった本格的なコース料理を堪能できるのだ。
メニューは肉、魚、ヴェジタリアンの3つから選べて、子供用もある。ワイン付きでディナー€90、ランチ€75で、メニューは年4回入れ替わる。
ちなみに名前の「アトモスフェラ」とはミラノの地下鉄やトラムを運営するATM社に由来。古いタイプのトラムを使用したレトロ感満点のインテリアのなかで、2~2時間半の食事を楽しみながらミラノ観光とはなかなか乙なものだ。
■ATMosferaアトモスフェラ
HP:https://atmosfera.atm.it/要予約
アルマーニグループが環境再生型の綿栽培地を開発
“ミラノの帝王”と呼ばれ、イタリアンファッションを牽引するジョルジオ・アルマーニ。以前から「アルマーニグループ」はさまざまなサステナブル活動い取り組んでおり、これまでに水の不足している23ヵ国の飲料水を浄化して供給する活動への支援や、アフリカ、中南米、アジアで1000本の植樹を行ってきた。
そして今回、「プーリア・リジェネラティブ・コットン・プロジェクト」という、実験的な環境再生型コットンの栽培地開発をスタート。これは温暖で多様な農作物を栽培するのに最適なプーリア州にて、12世紀から行われていた長い伝統をもつコットン栽培を復活させるという試みだ。
二酸化炭素の排出を抑えながら、景観の多様性、節水と土壌の肥沃化、生物多様性を向上させ、追跡可能で代替可能な価値連鎖と、資源の安全性を確保することが目的だ。1ヘクタールから始まり、2024年には栽培面積を5ヘクタールまで拡大する予定だとか。
素材にこだわる同ブランドならではの取り組みに今後も注目したい。