土地と畑を愛する農夫、ラ・スピネッタ社のジョルジョ・リヴェッティ氏 Presented by モンテ物産

Giorgio with orange pullover

「良いワインを造るには良いブドウから。ワイン造りにおいては、90%は畑仕事に力を注がなければならない。」

サイのラベルのバルバレスコで有名なラ・スピネッタ社のオーナー兼エノロゴ(醸造責任者)であるジョルジョ・リヴェッティさんは、会う度に彼の熱い哲学を語ってくれる。

Campe outsideピエモンテ州アスティ県カスタニョーレ・デッレ・ランツェの町外れに位置するラ・スピネッタ社は、バリックや新しい技術をピエモンテに持ち込み一世を風靡した『バローロ・ボーイズ』の中でも最も成功したワイナリーの一つだ。モダンな建物に最新の機械が整然と並び、ゴミ一つ落ちていない綺麗さである。

crushing grapes「ワイナリー内でできることは残りの10%しかないが、収穫したブドウのポテンシャルを最大限に引き出し、その畑の良さをストレートに表現するために、細心の注意を払い丁寧に醸造を行うようにしているんだ。そして私たちの土地、土地が造り出す物の価値に対して確固たる信念をもち、敬意を表するため、私たちが栽培するのは、その土地の地ブドウあるいはその土地に根付いた品種のみだ。」

実際にラ・スピネッタ社のワインに添えられる名前はファンタジーネームではなく、ガッリーナ、スタルデリ、ヴァレイラーノ、カンペなどのように、畑の名前となっており、その畑の味を楽しんでもらいたい、という想いが込められている。

Gallina Barbaresco Vineyardこのこだわりを持ったワイン造りですでにピエモンテで大きな成功を収めているが、ジョルジョさんの熱いパッションは留まるところを知らない。ピエモンテと並ぶワイン銘壤地であるトスカーナにもワイナリーを構え、2001年からサンジョヴェーゼ、コロリーノなどのトスカーナの地ブドウを使ったワインをリリースし始めた。やはりどこに行ってもジョルジョさんの哲学は変わらず、彼が選び抜いた65ヘクタールという広大なブドウ畑から素晴らしいワインを生み出している。
輝かしい受賞歴には枚挙に暇がないが、それに加え有名なイタリアのワイン評価本“ガンベロ・ロッソ”誌で2001年のワイナリー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。

vineyard in fall colors「私は、どれだけワイナリーが有名になり大きくなっても、常に農夫であり続けるよ。最も大事なブドウの世話を自分でしなければ気がすまないんだ。」
これが今回の訪問で一番印象に残った言葉だった。
実際にジョルジョさんは朝5時から自ら畑に出向き、それぞれの畑の状態を確認し始める。

cantina 1ラベルにサイのマークを選んだのは、「サイは力強く、進む方向を決めたらまっすぐ突き進むから」と言っていたが、話を聞くたびにまさにジョルジョさんの生き方そのものだと感じる。
3 Barbarescosどこかでサイのラベルを見つけたらぜひ一度飲んでみていただきたい。たっぷり詰まったジョルジョさんのパッションがひしひしと感じられることだろう。