【プーリア州】常連客でいつも賑わうパン屋さん!ピッツァでもなく、フォカッチャでもない、オリジナルPizzellaがマジうまい!
今回紹介するのは、Panificio Bove(パニフィーチョ・ボーヴェ)。プーリアの州都バーリから北に15キロほどに位置する美しい港町、ジョヴィナッツォにあるパン屋です。1956年から続く、このアットホームなパン屋は, ”Pizzella”というジョヴィナッツォ特産のフォカッチャを産んだ場所として知られています。地元の人々に愛され、たくさんの観光客もわざわざ買いにくるこの”Pizzzella”の秘密を探ってきました。
私が訪れた日、朝8時にお店に到着すると店主のフランコが暖かく迎えてくれました。パンの焼けた心地よい香りに迎えられ裏口のパン工房に入ると、フォカッチャ生地を仕込んでいる真っ最中。
材料はすべて、地元産。Tipo0の小麦粉に、オリーブオイル、トマトホール缶もプーリア州のものでした。
生地が出来上がって生地の分割作業に入った時、なんと計りを使いません。ベテランイタリア人親父二人の魔法の手によって、あっという間に大きな生地の塊は、分割されていきました。パンは個数で売るのではなく量り売りなので、そこまできっちりとした計量は必要ないのかもしれません。
ここで、フランコのお母さんにPizzellaの誕生秘話を聞くことが出来ました。
『昔、まだフランコが子供の頃、フォカッチャは分厚いタイプのフォカッチャを作っていたの。その日、発酵に時間がかかる分厚いフォカッチャを求めてきたお客さんに『時間がないんだけど、早くフォカッチャを作ってくれ』と言われましたの。 その時に、フランコの父が、フォカッチャ生地を薄く伸ばして、ピザ用のトマトホールを潰して、その生地に乗せて即席でPizzellaの原型を作ったのよ。すると、それが評判となって、リクエストが頻繁に入るようになり、今では、ジョヴィナッツォの名物パンになったのよ。』
Panificio Boveのメニューには、伝統的なイタリアンパンからpizzellaまで、豊富な種類のパンが並びます。でもほとんどの人がpizzellaかフォカッチャをメインに買いに来るようです。
Pizzella とフォカッチャだけで、一日400個ほど売り上げることに、驚きました。
パン職人によって、焼き上げられ積み上げられたPizzella。朝から客足が止まることなく続き、昼すぎの営業時間までノンストップで焼き続けていました。
私が、pizzellaを食べたのは、去年の夏。ジョヴィナッツォの友人を尋ねたときに、このフォカッチャのことを聞きました。
初めて見た時の印象は、『pizzaみたいなフォカッチャで、そんなに美味しそうではないな。』
でも一口食べると、外側はカリカリ、良い焼き色が香ばしく、トマトの風味が口の中に広がり、それは感動的でした。
Panificio Boveは、美味しいパンと心温まる雰囲気に包まれ、地域の人々が集まり、交流する特別な場となっています。
9月には地域をあげて、pizzella祭りが開催されるほど、有名になったBove。 私もまたPizzellaを買いに戻りたいと思います。
私が新しく始めたYoutube チャンネル”So Hungry Italy” で今回の取材の様子が動画で見ることが出来ますので、ぜひチェックしてみてください!
https://youtu.be/00OnScMp0CQ
Panificio Bove
Via Molfetta, 58, 70054 Giovinazzo BA, Italia
https://maps.app.goo.gl/UWqyKEC1Tna7nxhu7?g_st=ic
私が訪れた日、朝8時にお店に到着すると店主のフランコが暖かく迎えてくれました。パンの焼けた心地よい香りに迎えられ裏口のパン工房に入ると、フォカッチャ生地を仕込んでいる真っ最中。
材料はすべて、地元産。Tipo0の小麦粉に、オリーブオイル、トマトホール缶もプーリア州のものでした。
生地が出来上がって生地の分割作業に入った時、なんと計りを使いません。ベテランイタリア人親父二人の魔法の手によって、あっという間に大きな生地の塊は、分割されていきました。パンは個数で売るのではなく量り売りなので、そこまできっちりとした計量は必要ないのかもしれません。
ここで、フランコのお母さんにPizzellaの誕生秘話を聞くことが出来ました。
『昔、まだフランコが子供の頃、フォカッチャは分厚いタイプのフォカッチャを作っていたの。その日、発酵に時間がかかる分厚いフォカッチャを求めてきたお客さんに『時間がないんだけど、早くフォカッチャを作ってくれ』と言われましたの。 その時に、フランコの父が、フォカッチャ生地を薄く伸ばして、ピザ用のトマトホールを潰して、その生地に乗せて即席でPizzellaの原型を作ったのよ。すると、それが評判となって、リクエストが頻繁に入るようになり、今では、ジョヴィナッツォの名物パンになったのよ。』
Panificio Boveのメニューには、伝統的なイタリアンパンからpizzellaまで、豊富な種類のパンが並びます。でもほとんどの人がpizzellaかフォカッチャをメインに買いに来るようです。
Pizzella とフォカッチャだけで、一日400個ほど売り上げることに、驚きました。
パン職人によって、焼き上げられ積み上げられたPizzella。朝から客足が止まることなく続き、昼すぎの営業時間までノンストップで焼き続けていました。
私が、pizzellaを食べたのは、去年の夏。ジョヴィナッツォの友人を尋ねたときに、このフォカッチャのことを聞きました。
初めて見た時の印象は、『pizzaみたいなフォカッチャで、そんなに美味しそうではないな。』
でも一口食べると、外側はカリカリ、良い焼き色が香ばしく、トマトの風味が口の中に広がり、それは感動的でした。
Panificio Boveは、美味しいパンと心温まる雰囲気に包まれ、地域の人々が集まり、交流する特別な場となっています。
9月には地域をあげて、pizzella祭りが開催されるほど、有名になったBove。 私もまたPizzellaを買いに戻りたいと思います。
私が新しく始めたYoutube チャンネル”So Hungry Italy” で今回の取材の様子が動画で見ることが出来ますので、ぜひチェックしてみてください!
https://youtu.be/00OnScMp0CQ
Panificio Bove
Via Molfetta, 58, 70054 Giovinazzo BA, Italia
https://maps.app.goo.gl/UWqyKEC1Tna7nxhu7?g_st=ic