イタリアで竹林巨大迷路
イタリアは小中学校が夏休みに入り、イタリアはバカンスモードに突入。
長い長い夏休み、どうやってバカンスを過ごすか目下イタリア人の最大の感心事になるのは必須の事。
週末を友人宅で過ごしたり、子供たちを連れてどこに行くか?何をさせるか頭の痛いことであるから、情報交換に余念がないのも風物詩。
そんな夏の週末、パヴィアの丘の上にある友人宅のプールサイドで、まったり午後を過ごしていると。
「竹でできた巨大迷路があるから、おすすめだから帰りに是非行ってみて!」
と友人に力説された。
連日35度越えの暑さの中、竹製の巨大迷路で迷子になるのはちょっと勇気がいる。
竹を素材として通路を作っているのか?と思ってよく聞いてみると、そうではないらしい。パンフレットまで出してきてくれる。
なんだか面白そうではないか!マゾーネ ディ フランコ マリア リッチの迷路(LABIRINTO della Masone di Franco Maria Ricci ) フィデンツアとパルマのちょうど境に位置する。2015年に開園された迷路と、リッチ氏の個人所有のコレクションが並ぶ美術館。休日は混んでいて、随分と待たされたから、ネット予約をした方がいいと即座に予約までしてくれた。
翌日、高速道路をフィデンツアで降りて、田舎道を行くこと10分
平日月曜の午後15時と一番暑い時間だったせいもあり、駐車場には一台しか車が止まっていない。
レセプションに着くと紙製のバンドを渡され、もし迷ってたどり着けない時は電話番号が書いてあるから、電話してください。とこともなげに言われ、ちょっと不安が増した。
気を取り直して、出発!
巨大迷路といっても庭園を竹を植えて迷路にしたもので、大きさは7ヘクタール。入り口が1箇所、出口が1箇所なので、後戻りして出るか、出口を探すしかない。
子供達止めるのも聞かず、どちらが早く入り口を探せるか競争だ!と、いきなりダッシュ
私は入り口の地図を携帯で撮影して中に入る。鬱蒼とした竹林。竹も一種類ではなく、かなりたくさんの種類の竹が植えられている。足元はしっかりとコンクリートで固められ、竹が通路に育たないように工夫されているようだ。頭上は竹で覆われてしっかり灼熱の太陽を遮ってくれている。
途中途中、迷路というものの神学的意味や、敵が簡単に侵入できないように植え込みを植えたり、散歩が楽しくなる工夫のために迷路を作った史実が紹介されていたり、アミューズメントパークとして作ったものとは異なって面白い。
そんなパネルを眺めていると出口を見つけた子供達が、汗だくで走ってやってきた。
45分で出口に到着!出口にあったのはなんとピラミッド。なかなか趣向を凝らした庭園なのである。
入り口の建物に戻り美術館を鑑賞。リッチ氏のコレクションは15世紀のものからコンテンポラリーアート、ものすごい数の書籍類など多岐に渡っていた。
皆さんもちょっと珍しい庭園&美術館。
話の種に訪れてみてはいかがでしょう?
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皆さんどうぞ良い夏をお過ごしください。