再ロックダウン中!?感染予防措置とワクチン接種の現況と現状
-パスクエッタ(イースターマンデー)で祝日のイタリアより-
パスクア休暇中は基本的に全土でロックダウンのイタリアですが、
州内ならば親族や友人等の個人宅(1軒のみ)訪問可能、1台の車に大人は2人まで、移動は1日1回に限る
という特別ルールが設けられて、誰かの家に遊びに行くのは公式にOKとなりました。これはクリスマスや正月に取られたのと同じ措置で、少人数であればパスクアの食事会が可能となったわけです。
レストランは営業禁止で外食も不可の中、食べるものに手を抜かないイタリアではおうちで料理三昧。案の定、食い倒れのパスクアを過ごしています。
さて、イタリアでは州ごとに規制レベルが異なり、それを表すためにレッド、オレンジ、イエローと色分けされているのはご存じの方も多いでしょう。
週末にもなると、【州によって色が更新され、週明けから適用】となるので、「来週は何色?」なんていう会話が最近のトレンドです。
私はトレンティーノ-アルト・アディジェ州の担当をさせていただいておりますが、居住地はヴェネト州であり、「必要不可欠な理由の証明なく他州への移動は禁止」のため、なかなか行けない日々。
ということで、今回はヴェネト州における実際の暮らしぶりと個人的な印象をもとに、イタリアの現況をお伝えさせていただきたく思います。
今年3月に入り、10か月ぶりにロックダウンとなったヴェネト州。以前から続く屋外でのマスク着用義務や22時以降の外出禁止ルールはしっかり守られ、22時にもなると町は静まり返り、閑散としている一方で・・・
昨春のロックダウンと大きく異なるのは、スポーツOK(ジョギング含む)、公園の遊具使用可、教会のミサも人数制限とソーシャルディスタンスがあればOKということ等。
なんだか「本当にロックダウンなの?」と疑いたくなるほど、道や公園はワサワサと人であふれています。警官によるパトロールもかなり少なくなった印象です。
バールやジェラテリアはテイクアウトならOKということで-
⇒使い捨てカップで飲み物が提供されても、入口前で多くの人がおしゃべりしながら立ち飲み状態。ジェラートに関してはコーンの注文はできず、カップにはテイクアウト用のフタがかぶせられ、さらにご丁寧に紙袋にまで入れてくれることもあるのですが、結局は皆、店を出てすぐに食べ始めちゃう、
というふうに、ゴミが増えているだけのような気もします。
罰金が科されるのが店側なものだから、「対策を徹底したい」店に対し、「これくらいならいいだろう」という客。ルールの曖昧な部分を大きく解釈してみたり、バレなきゃいいだろうと高をくくっていたり。店側はピリピリして、ルールを守らない客に対する語調も強くなり、そんな光景を見ると悲しい気持ちになります。
規制内容は本当に細かくて、正直なところ「何がどこまでOKなのか」が見えづらくなっているのも事実。抜け道を探す人はやはりいるわけで、見ていて嫌な思いをすることもあります。つまりは、一番重要な「感染拡大防止」よりも「罰金を逃れる方法」を探しながら暮らしているような。コロナ疲れとコロナ慣れが広がっているのをひしひしと感じる今日この頃です。
「ハグやキスの挨拶禁止」なんていう前代未聞のお触れが出されて早1年以上。イタリアの特徴でもあった、人との距離の近さがすっかり薄れたとも思います。
コロナ前は、散歩中に道端で会った知らない人同士、雑談が始まることもよくありましたが、今は素通り。むしろ、ソーシャルディスタンス確保のためにお互いを避けるように歩いてしまう。スーパーの陳列棚が高すぎて手が届かないものを近くの人が取ってあげる、というような何気ないシーンも見られなくなりました。「人の物を勝手に触わらない方が良い」という、人との接触を極力避けようとする雰囲気は、コロナ禍では仕方ないものの、残念でもあります。
関心の強いワクチン接種については、医療関係者だけでなく学校教師などにも実施されている他、一般人も80代以上の高齢者から始まって、今は70代の方たちが続いている状況です。EUが承認したワクチンを使用していて、ファイザー製が多数、次いでアストラゼネカ、モデルナ。さらに、条件付きで承認されたJ&Jのワクチンを待っているところです。
現時点で約350万人が接種済みであり、今月末までに1日の接種人数50万人到達の見通し、9月末までにワクチンを打ち終えたいとの旨が発表されています。
1日の感染者数が2万人前後。現在のコロナ規制が4月30日まで続くことはすでに決定されていますが、昨年は5月以降、特に夏の間は比較的自由に他州、他国(各国の受け入れ体制による)への移動や、屋外でマスク義務のない生活もできたので、皆で協力してこの我慢のときを元気に乗り切りたいものです。
イタリア好きの皆様も心置きなくイタリアに遊びに来られる日が早く訪れますように。
パスクア休暇中は基本的に全土でロックダウンのイタリアですが、
州内ならば親族や友人等の個人宅(1軒のみ)訪問可能、1台の車に大人は2人まで、移動は1日1回に限る
という特別ルールが設けられて、誰かの家に遊びに行くのは公式にOKとなりました。これはクリスマスや正月に取られたのと同じ措置で、少人数であればパスクアの食事会が可能となったわけです。
レストランは営業禁止で外食も不可の中、食べるものに手を抜かないイタリアではおうちで料理三昧。案の定、食い倒れのパスクアを過ごしています。
さて、イタリアでは州ごとに規制レベルが異なり、それを表すためにレッド、オレンジ、イエローと色分けされているのはご存じの方も多いでしょう。
週末にもなると、【州によって色が更新され、週明けから適用】となるので、「来週は何色?」なんていう会話が最近のトレンドです。
私はトレンティーノ-アルト・アディジェ州の担当をさせていただいておりますが、居住地はヴェネト州であり、「必要不可欠な理由の証明なく他州への移動は禁止」のため、なかなか行けない日々。
ということで、今回はヴェネト州における実際の暮らしぶりと個人的な印象をもとに、イタリアの現況をお伝えさせていただきたく思います。
今年3月に入り、10か月ぶりにロックダウンとなったヴェネト州。以前から続く屋外でのマスク着用義務や22時以降の外出禁止ルールはしっかり守られ、22時にもなると町は静まり返り、閑散としている一方で・・・
昨春のロックダウンと大きく異なるのは、スポーツOK(ジョギング含む)、公園の遊具使用可、教会のミサも人数制限とソーシャルディスタンスがあればOKということ等。
なんだか「本当にロックダウンなの?」と疑いたくなるほど、道や公園はワサワサと人であふれています。警官によるパトロールもかなり少なくなった印象です。
バールやジェラテリアはテイクアウトならOKということで-
⇒使い捨てカップで飲み物が提供されても、入口前で多くの人がおしゃべりしながら立ち飲み状態。ジェラートに関してはコーンの注文はできず、カップにはテイクアウト用のフタがかぶせられ、さらにご丁寧に紙袋にまで入れてくれることもあるのですが、結局は皆、店を出てすぐに食べ始めちゃう、
というふうに、ゴミが増えているだけのような気もします。
罰金が科されるのが店側なものだから、「対策を徹底したい」店に対し、「これくらいならいいだろう」という客。ルールの曖昧な部分を大きく解釈してみたり、バレなきゃいいだろうと高をくくっていたり。店側はピリピリして、ルールを守らない客に対する語調も強くなり、そんな光景を見ると悲しい気持ちになります。
規制内容は本当に細かくて、正直なところ「何がどこまでOKなのか」が見えづらくなっているのも事実。抜け道を探す人はやはりいるわけで、見ていて嫌な思いをすることもあります。つまりは、一番重要な「感染拡大防止」よりも「罰金を逃れる方法」を探しながら暮らしているような。コロナ疲れとコロナ慣れが広がっているのをひしひしと感じる今日この頃です。
「ハグやキスの挨拶禁止」なんていう前代未聞のお触れが出されて早1年以上。イタリアの特徴でもあった、人との距離の近さがすっかり薄れたとも思います。
コロナ前は、散歩中に道端で会った知らない人同士、雑談が始まることもよくありましたが、今は素通り。むしろ、ソーシャルディスタンス確保のためにお互いを避けるように歩いてしまう。スーパーの陳列棚が高すぎて手が届かないものを近くの人が取ってあげる、というような何気ないシーンも見られなくなりました。「人の物を勝手に触わらない方が良い」という、人との接触を極力避けようとする雰囲気は、コロナ禍では仕方ないものの、残念でもあります。
関心の強いワクチン接種については、医療関係者だけでなく学校教師などにも実施されている他、一般人も80代以上の高齢者から始まって、今は70代の方たちが続いている状況です。EUが承認したワクチンを使用していて、ファイザー製が多数、次いでアストラゼネカ、モデルナ。さらに、条件付きで承認されたJ&Jのワクチンを待っているところです。
現時点で約350万人が接種済みであり、今月末までに1日の接種人数50万人到達の見通し、9月末までにワクチンを打ち終えたいとの旨が発表されています。
1日の感染者数が2万人前後。現在のコロナ規制が4月30日まで続くことはすでに決定されていますが、昨年は5月以降、特に夏の間は比較的自由に他州、他国(各国の受け入れ体制による)への移動や、屋外でマスク義務のない生活もできたので、皆で協力してこの我慢のときを元気に乗り切りたいものです。
イタリア好きの皆様も心置きなくイタリアに遊びに来られる日が早く訪れますように。