食べることに妥協なし!カーニバルからパスクアに向けて…
先週2月16日(火)にカーニバル期間が終了したイタリア。Mercoledì delle ceneri「灰の水曜日」と呼ばれる翌17日からパスクアまでのカウントダウン(日曜を除く40日間)が始まっています。町中のお店では、すでにパスクア向けのアイテムがずらり。
カーニバルの日程が年々変わるのは、移動祝日であるパスクアの日程(今年は4月4日)から逆算されるため。灰の水曜日前週の木曜日はGiovedì grasso「肥沃な木曜日」と言われ、火曜日までの6日間、カーニバルは最高潮となります。
カーニバルの起源は古代ローマに遡り、実は宗教的行事ではないのですが、終了後~パスクアまでの間はキリスト教徒にとって断食(肉断ち)の期間。謝肉祭とも訳されるように、「断食の前にお祭り騒ぎしよう!たらふく食べよう!」というような意味合いがありました。(今では、金曜日のみ肉を食べないというキリスト教徒も多いです。)
州や地域の伝統によってカーニバル行事が違うのもおもしろいところ。ヴェネツィアのカーニバルは世界的に有名ですが、小さな町でもそれぞれのお祭りがあり、コスチュームに身を包んだ人たちが騒ぎに繰り出します。
例えば、同じヴェネト州でもヴェローナでは例年、こんな感じ。
ヴェローナのカーニバルは1500年代からの歴史を誇り、今年は491回目を迎えるはずでした。
昨年はちょうど2月下旬のカーニバルの頃にロックダウンとなり、相次いでイベントごとが中止になったなぁとしみじみ思い返されます。今年は大きなイベントもなく、町中では仮装した人たちをちらほらと見かけた程度。(パレードなどは5月に延期と言われているので、開催できることを願っています。)
しかしながら、どんな状況下にあっても食べることは健在!ヴェローナではカーニバルの金曜日にニョッキを食べる習慣があり、家族みんなでジャガイモを茹でるところから作りました。
その名もVenerdì Gnocolar「ニョッキの金曜日」と呼ばれ、それに向けて毎年Papà del Gnocoというニョッキの王様まで選出されるのです。
このニョッキの王様の選出法もユニークで、、、ヴェローナの守護聖人サン・ゼノの教会がある地域住民のみが投票できるという決まり。このニョッキ王はじめ、各地域や団体が造った山車が旧市街を練り歩くパレードが、この金曜日の一大イベントなんです。
カーニバルお馴染みのお菓子キアッケレは、州や地域によって呼び名が違い、ヴェローナ(ヴェネト州)ではガラーニという名で親しまれています。小麦粉と砂糖、卵のパスタ生地に、白ワインやグラッパ、ラム酒のようなリキュールを加え、薄く伸ばして揚げられたサクサク食感のほんのり甘いお菓子。軽くて、食べ始めたら止まりません。
さらに、ヴェネツィア名物のカーニバル菓子、フリテッレも。こちらは揚げドーナツのようなモチッと食感。干しブドウ入りなどの種類もありますが、絶品クリーム入りが私のお気に入りです。
そして、灰の水曜日。つまり肉断ち初日を迎えると、、、
魚を食べるというのがヴェローナ流。
定番メニューを2品:ビーゴリ×イワシソース和えをプリモに。
セコンドにはニシン×ポレンタ添えをいただきました。
「結局、ガッツリ魚は食べるんかい!」と思わずツッコミたくなるような。
大きな行事はなくとも、できる範囲で。カーニバルをしっかり味わうという、食べものには妥協しないのが、なんだかイタリアらしい2021年初めのお祭りとなりました。
カーニバルの日程が年々変わるのは、移動祝日であるパスクアの日程(今年は4月4日)から逆算されるため。灰の水曜日前週の木曜日はGiovedì grasso「肥沃な木曜日」と言われ、火曜日までの6日間、カーニバルは最高潮となります。
カーニバルの起源は古代ローマに遡り、実は宗教的行事ではないのですが、終了後~パスクアまでの間はキリスト教徒にとって断食(肉断ち)の期間。謝肉祭とも訳されるように、「断食の前にお祭り騒ぎしよう!たらふく食べよう!」というような意味合いがありました。(今では、金曜日のみ肉を食べないというキリスト教徒も多いです。)
州や地域の伝統によってカーニバル行事が違うのもおもしろいところ。ヴェネツィアのカーニバルは世界的に有名ですが、小さな町でもそれぞれのお祭りがあり、コスチュームに身を包んだ人たちが騒ぎに繰り出します。
例えば、同じヴェネト州でもヴェローナでは例年、こんな感じ。
ヴェローナのカーニバルは1500年代からの歴史を誇り、今年は491回目を迎えるはずでした。
昨年はちょうど2月下旬のカーニバルの頃にロックダウンとなり、相次いでイベントごとが中止になったなぁとしみじみ思い返されます。今年は大きなイベントもなく、町中では仮装した人たちをちらほらと見かけた程度。(パレードなどは5月に延期と言われているので、開催できることを願っています。)
しかしながら、どんな状況下にあっても食べることは健在!ヴェローナではカーニバルの金曜日にニョッキを食べる習慣があり、家族みんなでジャガイモを茹でるところから作りました。
その名もVenerdì Gnocolar「ニョッキの金曜日」と呼ばれ、それに向けて毎年Papà del Gnocoというニョッキの王様まで選出されるのです。
このニョッキの王様の選出法もユニークで、、、ヴェローナの守護聖人サン・ゼノの教会がある地域住民のみが投票できるという決まり。このニョッキ王はじめ、各地域や団体が造った山車が旧市街を練り歩くパレードが、この金曜日の一大イベントなんです。
カーニバルお馴染みのお菓子キアッケレは、州や地域によって呼び名が違い、ヴェローナ(ヴェネト州)ではガラーニという名で親しまれています。小麦粉と砂糖、卵のパスタ生地に、白ワインやグラッパ、ラム酒のようなリキュールを加え、薄く伸ばして揚げられたサクサク食感のほんのり甘いお菓子。軽くて、食べ始めたら止まりません。
さらに、ヴェネツィア名物のカーニバル菓子、フリテッレも。こちらは揚げドーナツのようなモチッと食感。干しブドウ入りなどの種類もありますが、絶品クリーム入りが私のお気に入りです。
そして、灰の水曜日。つまり肉断ち初日を迎えると、、、
魚を食べるというのがヴェローナ流。
定番メニューを2品:ビーゴリ×イワシソース和えをプリモに。
セコンドにはニシン×ポレンタ添えをいただきました。
「結局、ガッツリ魚は食べるんかい!」と思わずツッコミたくなるような。
大きな行事はなくとも、できる範囲で。カーニバルをしっかり味わうという、食べものには妥協しないのが、なんだかイタリアらしい2021年初めのお祭りとなりました。