“イタリア好き” 郷土料理とワインを楽しもう! アブルッツォ 開催報告

10月24日(土)
気持ちいい秋晴れの日。「PepeRosso」はイベント日和り(^^)

池の上駅から1分の「PepeRosso」通常はこちらでテイクアウトでパニーノなども販売している。


三軒茶屋から移転後、細かなところまでこだわったイタリア愛の詰まった店内。
店内にさりげなく飾られたイタリア各地の調理器具や器など、そんなイタリア愛を発見するのもおもしろい。

店内はソーシャルディスタンスで16名完璧の配置。


手打ちのサーニェ


アロッティチーニを作る「CUBE」という道具に仔羊肉を詰める今井シェフ。この肉の詰め方にポイントがあるのだ。

アブルッツォ仕込みの本格派


アンティパストから始まります。
のっけからかなり攻めてきます。

Crostini alla chietina(スタートはキエティ風クロスティーニ)


アンチョビにケッパー。アブルッツォでもっともポピュラーなつまみの一つ。

Ndocca Ndocca(冷静豚足のサラダ、ンドゥカ・ンドゥカ)


ゆっくり煮込まれた豚足がとろりと口の中で溶けていく。そしてこのダシの効いたズッパがたまりません。

Mazzarelle(内臓のエンダイブ包み)


内臓の色々な部位をマリネした後ににエンダイブで包み、蒸したもの。
本来は仔羊の内臓を使うところ、日本では入手が難しいため、今回は牛の内臓で。
前菜からガッツリきてますよー

プリモは4種。小麦の生産も盛んなアブルッツォ、いろいろな種類のパスタがあります。

Sagne e ceci(ヒヨコ豆とサーニェ)


本誌にも登場したサーニェ。ヒヨコ豆のシンプルでやさしい味わい。ヒヨコ豆も多く生産されています。

Anellini alla pecorara(羊飼いの指輪のパスタ)


羊飼いが紐に通して持ち運べるように、リング状にしたという説もあるパスタ。
ズッキーニとトマトのソースにペコリーノで。



Timballo di scrippelle(クレープのティンバッロ)


クリームにはカルチョーフィとスカモルツァをたっぷり。





 



Spaghetti alla chitarra con le pallottine(肉団子のキタッラ)


ギターの弦を張ったような道具で作る四角いパスタはアブルッツォの定番。

アブルッツォは山の自然ばかりではありません。
アドリア海の海の幸も豊富です。魚介のズッパは名物料理のひとつ。

Brodetto di pesce alla vastese(魚介のズッパ)


シャコが豊富なアドリア海では、アブルッツォだけではなく、マルケやモリーゼでも必ずシャコが入り、
いい味を出してくれます。





Arrosticini(アッロスティチーニ)


1回に100本できます。

現地では、焼き上がりを陶器の器やアルミホイル包んで冷めないようにサービスされますが、
今回は焼き上がりを次々に皿に載せてくれて、“わんこそば”ならぬ、“わんこアロッティチーニ”。
余計なハーブは使いません、塩味だけでも十分うまい! 何本でもいけます。

そしてこの日のワインをセレクトしてくれたのは、ソムリエの藤本さん。
アブルッツォといえば、モンテプルチアーノですが、
バリエーションと味わい、とても楽しめる、可能性のあるワインだと気づかされる日でもありました。
すばらしいセレクトでした。




とってもディープでニッチなアブルッツォの会。
今井さんはじめスタッフの皆さま、参加してくれた皆さま、ありがとうございました。

写真提供:参加者の船越英一さん