上を向いて、元気に前向きに! Su con la vita ! プーリア Puglia

おはようBuongiorno

フォッジャにある小さな村の旧市街。
取材が終わって立ち寄ることに。車を降りて散策を始めると、
何か焼かれているいい香りがほんのり漂ってくる。
イタリアパン好きの僕は、それはパンの焼ける匂いだと感じ、
その匂いの元をさぐるように歩く。
小さなチェントロいっぱいに漂うその香り、ただものではない。
だんだんとそして匂いが強くなって、匂いの元らしきところへ辿り着いたものの、
店らしきそこの扉は閉じられている。
中を覗くと奥に大きな窯らしきもの、棚には焼けた大きなパンが並んでいる。
「ここだ」確信したが、誰もいない。
でもどうしてもそのパンを食べたい、窯の話を聞きたいと、その辺りをウロウロしていた。
すると、そこで働いているらしき女性が出てきたので、事情を話すと店主に連絡を取ってくれて、
休憩時間にもかかわらずやってきてくれて、店を開けて、案内をしてくれた。



店内は香ばしい香りに包まれ、幸せな空間だ。
燃料は麦藁。
1526年から続く窯は、村の公営パン屋だった。
100年続く酵母。3種の小麦で、2度の発酵を経て、焼き上がりまでに20時間を要するらしい。
なんでもNHKでも取材されたとか? 知らなかった。
アンジェロさんはとても親切に対応してくれた。



そんなことまで聞いたら持ち帰らずにはいられません。
この1個4キロのパンを風呂敷に包み、日本まで持ち帰ったのでした。

さあ、上を向いて、今日も元気に、前向きに!
su con la vita !

マッシモ