イタリアの春の野山の恵みを網羅する!
皆さんこんにちは!
久々のマルケからのお便りです。
コロナウイルスによる閉鎖がやっとやっと終了し、今月18日からは県内であれば身内以外の人とも会えるようになったイタリア。は~、本当に長かった!
まだまだ油断は大敵ですし、もちろん外出先でのマスク着用、手の消毒は必須ですが、やっぱりそれでも本当に嬉しいです。イタリアは本当に良く頑張ったと思いますし、どんな大変な状況下であれ、心に”希望”の灯火を感じ続けられたのは、本当に心の支えになりました。こんなとき、ふとイタリアにいて良かった…としみじみと思います。
この長い閉鎖期間、幸い我が家は田舎暮らしですので、あまり不自由を感じずに生活することが出来ました。幸か不幸かコロナのおかげで旅のお仕事は秋まで全てキャンセル、3月はさてどうしたものか、と思っていましたが、4月にはすっかり開き直り家の敷地内の裏山に入り浸っていました。
20年イタリアに居て、もちろんこんな春は初めてのことであり、こんな時こそ今しか出来ないことをやってみようと思って挑戦したのが、”春の野山の旬を全て網羅する”ということ。
考えてみれば、私の目標とする暮らしは、季節の野山の旬を最大限に利用すること。イタリアも、昔から山菜や野草を郷土料理に取り入れていましたし、消えゆく野草料理も沢山。昔の人にしてみれば、野の恵みを活かすことは生き延びる知恵でもあったのは、イタリアもやはり同じです。
毎年春は仕事で慌ただしく飛び回っていたので、はっと気がつくとやれあの山菜の時期を逃した、この野草は終わってしまった..と心底悔しい思いをしていたのも本当の話、今年は春の旬をきちんと網羅し、季節というものを噛み締めよう、と自分に誓ったのです(笑)
幸い私は多くの野草に関するワークショップを受けてきたので、食用、薬草、染色用..など、ほどほどに分かるようになってきた近年。
ロレッタさんという素晴らしい山の師匠もいるので、電話で情報収集も可能です。
そうして始まった春、1つ1つの旬を収穫、加工、料理…していて気がついたのは、”春は劇的に忙しい!”ということ。
3月を皮切りに、出来るだけ毎日野に出て観察/収穫をしていると、それはそれは多くの仕事がありました。
イタリアの春の収穫物は大まかに分けて以下のカテゴリーに分類できます。
1:葉物の野草 (ネトル、クマネギ、フェンネル、たんぽぽの葉、西洋ヒナゲシ、シラタマソウ、コーンサラダ、チコリ、ノゲシ、ミント類、レモンバーム、ワレモコウ…etc)
2:花 (スイカズラ、エルダーフラワー、ニセアカシア、スミレ、マロウ、カレンデユラ、ボリジ、たんぽぽの花、プリムラ…etc)
3:芽もの(野生のアスパラ、の新芽、クレマチス•ビタルバ、ホップの新芽、アカマツの新芽..etc)
4:球根 (ランパッショーネ)
…とまだまだいくらでも出てきます(汗)
これらをそれぞれ収穫、下処理、料理する、保存食にする….本当に膨大な時間が掛かります!…が、これが大変なのですが、楽しいのなんの。
料理には、パスタに練り込んだり、卵焼きにしたり、生でサラダにしたり、パスタソースになったり。
得意料理は、野の恵みのラザニア。生地にはネトルを練り込み、ソースには野生のアスパラとアーテイチョークを。トマトなしのパスタソースの場合はビアンコと言われますが、これは緑だけれどラザニアビアンコ(笑)これはイタリア人の旦那さんも、息子も褒めてくれる自慢料理です。
保存食は、オイル漬け、ピクルス、ジャム、シロップ、リキュール、塩漬け、砂糖漬け。
あとはドライにしてハーブテイーなどに。
…春の終わりには、それはそれは沢山の保存食や冷凍庫のストックが出来ました。
昔の人は、手間を惜しまず家族のためにこうやって手塩にかけて色々やっていたんだな~と思うと、先人に頭が上がらない気持ちになります。そして、春の恵みはなんといっても素晴らしいデトックス。ほろ苦く、ビタミンや薬効がいっぱいの野草たちは、とても理にかなった食材なのだな、としみじみ。
お陰でこの春は、あまり買い出しをしなくても、野山の恵みを活かした健康的かつ経済的な食事を楽しむことが出来ました。
こうやって丁寧に時間をかけて季節を追うと、本当の意味での昔の人の知恵や、努力を実感することが出来て、とてもいい学習になったこの春。
閉鎖は大変でしたが、これはこれでとても勉強になった春でした。
皆さんも、日本で無事元気に暮らせるよう心から願っておりますね🎵
久々のマルケからのお便りです。
コロナウイルスによる閉鎖がやっとやっと終了し、今月18日からは県内であれば身内以外の人とも会えるようになったイタリア。は~、本当に長かった!
まだまだ油断は大敵ですし、もちろん外出先でのマスク着用、手の消毒は必須ですが、やっぱりそれでも本当に嬉しいです。イタリアは本当に良く頑張ったと思いますし、どんな大変な状況下であれ、心に”希望”の灯火を感じ続けられたのは、本当に心の支えになりました。こんなとき、ふとイタリアにいて良かった…としみじみと思います。
この長い閉鎖期間、幸い我が家は田舎暮らしですので、あまり不自由を感じずに生活することが出来ました。幸か不幸かコロナのおかげで旅のお仕事は秋まで全てキャンセル、3月はさてどうしたものか、と思っていましたが、4月にはすっかり開き直り家の敷地内の裏山に入り浸っていました。
20年イタリアに居て、もちろんこんな春は初めてのことであり、こんな時こそ今しか出来ないことをやってみようと思って挑戦したのが、”春の野山の旬を全て網羅する”ということ。
考えてみれば、私の目標とする暮らしは、季節の野山の旬を最大限に利用すること。イタリアも、昔から山菜や野草を郷土料理に取り入れていましたし、消えゆく野草料理も沢山。昔の人にしてみれば、野の恵みを活かすことは生き延びる知恵でもあったのは、イタリアもやはり同じです。
毎年春は仕事で慌ただしく飛び回っていたので、はっと気がつくとやれあの山菜の時期を逃した、この野草は終わってしまった..と心底悔しい思いをしていたのも本当の話、今年は春の旬をきちんと網羅し、季節というものを噛み締めよう、と自分に誓ったのです(笑)
幸い私は多くの野草に関するワークショップを受けてきたので、食用、薬草、染色用..など、ほどほどに分かるようになってきた近年。
ロレッタさんという素晴らしい山の師匠もいるので、電話で情報収集も可能です。
そうして始まった春、1つ1つの旬を収穫、加工、料理…していて気がついたのは、”春は劇的に忙しい!”ということ。
3月を皮切りに、出来るだけ毎日野に出て観察/収穫をしていると、それはそれは多くの仕事がありました。
イタリアの春の収穫物は大まかに分けて以下のカテゴリーに分類できます。
1:葉物の野草 (ネトル、クマネギ、フェンネル、たんぽぽの葉、西洋ヒナゲシ、シラタマソウ、コーンサラダ、チコリ、ノゲシ、ミント類、レモンバーム、ワレモコウ…etc)
2:花 (スイカズラ、エルダーフラワー、ニセアカシア、スミレ、マロウ、カレンデユラ、ボリジ、たんぽぽの花、プリムラ…etc)
3:芽もの(野生のアスパラ、の新芽、クレマチス•ビタルバ、ホップの新芽、アカマツの新芽..etc)
4:球根 (ランパッショーネ)
…とまだまだいくらでも出てきます(汗)
これらをそれぞれ収穫、下処理、料理する、保存食にする….本当に膨大な時間が掛かります!…が、これが大変なのですが、楽しいのなんの。
料理には、パスタに練り込んだり、卵焼きにしたり、生でサラダにしたり、パスタソースになったり。
得意料理は、野の恵みのラザニア。生地にはネトルを練り込み、ソースには野生のアスパラとアーテイチョークを。トマトなしのパスタソースの場合はビアンコと言われますが、これは緑だけれどラザニアビアンコ(笑)これはイタリア人の旦那さんも、息子も褒めてくれる自慢料理です。
保存食は、オイル漬け、ピクルス、ジャム、シロップ、リキュール、塩漬け、砂糖漬け。
あとはドライにしてハーブテイーなどに。
…春の終わりには、それはそれは沢山の保存食や冷凍庫のストックが出来ました。
昔の人は、手間を惜しまず家族のためにこうやって手塩にかけて色々やっていたんだな~と思うと、先人に頭が上がらない気持ちになります。そして、春の恵みはなんといっても素晴らしいデトックス。ほろ苦く、ビタミンや薬効がいっぱいの野草たちは、とても理にかなった食材なのだな、としみじみ。
お陰でこの春は、あまり買い出しをしなくても、野山の恵みを活かした健康的かつ経済的な食事を楽しむことが出来ました。
こうやって丁寧に時間をかけて季節を追うと、本当の意味での昔の人の知恵や、努力を実感することが出来て、とてもいい学習になったこの春。
閉鎖は大変でしたが、これはこれでとても勉強になった春でした。
皆さんも、日本で無事元気に暮らせるよう心から願っておりますね🎵